土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

自己満足ブログ
前代未聞、人間が投げた槍にやられるモビルスーツ
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    「スパロボBX」をやっていて、原作の小説は読んだんですがアニメ版は何だか面倒になって投げた「ガンダムUC」…アニメ版がどういう流れになったのか気になったので、そこそこアニメ版に忠実、というコミカライズ「バンデシネ」を読んだんですが…

     

    …一番面白かったのはカイ視点でシャンブロが暴れた後のダカールのその後を描いた「バンデシネ」のオリジナルエピソードでした。(笑)

     

    コミカライズでカイが主人公になると当たりが多い気がします。まぁ、私がカイ・シデンというキャラクターが好きだからなのかも知れませんが。

     

    未だ「ナラティヴ」に続いて「閃光のハサウェイ」までアニメになるらしいですが、「UC」からの「逆襲のシャア」後当たりの時代がガンダム関係ではホットな話題みたいですが…「ナラティブ」でバナージが乗るというモビルスーツ…シルヴァ・バレト・サプレッサー…直訳で銀の弾丸消音器…うーん…。「UC」のメカデザイン…ワタクシの趣味からは外れてるんですよね。例外的にクシャトリヤは結構好きですが、他は…ギラズールなんか、ギラドーガの後継と聞いてガックリでしたし、小説版読んでいた時にその異形を想像して凄そう…なんて思ってたシャンブロを見た時も…「えー」としか思えなかったりして、どうもなぁ…。ギラズールの持つStG44まんまなビームマシンガンとかも、せっかくの架空兵器なんだから実在の兵器とかに寄せない方が良いと思うんだよなぁ…。

     

    まぁいいや。本日はコレ。

     

    福井晴敏他 「機動戦士ムーンガンダム」 現在3巻まで発売中

     

    「ガンダムUC」を書いた福井氏が「UC」以前に企画を出したもののボツになったものを再構成して漫画化したのが本作なんだそうで。そのせいか物語冒頭部分が「UC」にソックリになってまして、

     

    偽装輸送船に乗っていたミネバ。その偽装船の所属機と連邦軍が戦闘になって船が損傷し謎のコロニー、ムーン・ムーンに寄港。そこでミネバは訳アリの少年と出会い、その出会いがきっかけで少年は騒動に巻き込まれて…

     

    という、コピーの様な形に。

    他にも、ハンマ・ハンマの発展型みたいなモビルアーマーが出て来たり、連邦所属で重要なポジションになりそうなキャラクターが乗るガンダムタイプの可変機が出て来たり、サイコフレームみたいなモノが出て来たり…と類似性は多数あります。まぁ、「UC」の好評を受けてのこういう構成ではあるのでしょうが、「UC」と同じく「劇場版Z3部作」で半ばスルー扱いな「ZZ」からの設定…生みの親の富野氏をして、無かったこと扱いにしたそうに見えてしまう作品から、富野氏を尊敬してやまないという福井氏が色々とネタを引っ張り出している…というのが何とも皮肉な感じがして面白いです。

     

    主人公機となるムーンガンダムというのは、どうやらティターンズ残党が試作してアムロに撃破されたサイコガンダムナントカの頭部がたまたまムーン・ムーンの外壁に衝突し、そこにやってきたミネバ御一行の偽装輸送船で運用され戦闘で頭部を損傷したサザビーのプロトタイプにそのサイコガンダムの頭を乗っけちゃった…という、Zザクの様なシロモノ。

     

    そうそう、本作の主人公は元ジオン兵の祖父を持つムーン・ムーンの少年で、何故か高いサイコミュ適正を持っている…という構図ですが、3巻の段階では彼の立場は割と宙ぶらりん…ジオン側に近いポジションですが、ジオン側という訳でもなく、連邦側でもない…というのも、バナージに似ているかも知れません。

     

    しかし、どうするんですかね、コレ。

    「ZZ」終了後で「逆襲のシャア」の直前というポジションで、その後には「UC」があってココでがっつりミネバが描かれてしまっているので、そもそも「ムーンガンダム」でのミネバの扱いってコレはかなり厄介な気がするんですよ。そもそも、「ZZ」ではプル辺りと大差ない年齢に見えたミネバですが、その直後の筈の本作では「UC」寄りな年齢に見えてしまいます。女子三日会わざれば刮目して見よ…ではないですが、う〜ん…よう分からん。

     

    まぁ、影武者云々が〜という話もあった気がしますしそういう落としどころになるのかも知れませんが、まぁ、コレは今後どうなるのかお楽しみ…という事にしておきましょう。

     

    「ガンダム」では隙間産業ならぬ隙間作品が相変わらず盛況…特にコミカライズ界隈ではいろいろとあの手この手で展開されていますが…もう隙間埋めという形でしか宇宙世紀モノが展開される事は難しいでしょうね。そもそもそういう需要すらないかも知れません。ただ、隙間と言う隙間が埋められてしまうとファンから「想像の余地」を奪う事にもなりかねない訳で、より一層閉鎖的なコミュニティになってしまわないか…というのは、今を生きるガンダムファンはどう考えているんでしょうかね。ガンプラさえ売れていれば安泰…なんて割と気楽な感覚なのでしょうか。

     

    まぁ、最早「ガンダム」にとっての私、私にとっても「ガンダム」どちらも外様…大きい事を言う資格も権利もないんですが。

    | 零哭堂 | 漫画紹介 | 21:18 | comments(4) | - |
    猫と人のゾンビのロードムービー
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      今日はコレ。

       

      北岡朋 「ウォーキング・キャット」 現在1巻が発売中

       

      ゾンビにより崩壊した世界で、荒廃したアメリカで安住の地を求めて旅を続ける人々を描いた「ウォーキング・デッド」というアメリカのテレビドラマがありますね。CSや有料の動画配信サービスなどを使えば日本でも視聴可能で、現在シーズン9まで作られているそうで。少し前は「冬のソナタ」等の韓国産ドラマが幅をきかせていましたが、アメリカのドラマは昔から日本でも人気だった訳で、定期的に話題になる訳です。

       

      今回紹介する「ウォーキング・キャット」は恐らく…というか、間違いなく「ウォーキング・デッド」からインスパイアされている作品です。いや、パクリだの何だのはどーでもいいんです。「ウォーキング・デッド」と同様ゾンビの発生により人類が完全に追い詰められており、文明的な生活は完全に崩壊。生き残った少数の人間がある者は戦い続け、ある者は仲間と身を寄せ合い、そしてまたある者は絶望しじっと死を待つ…まぁ、ありがちっちゃあありがちな"ゾンビモノ"です。

       

      ただこの作品、たった1つの奇異な設定で唯一無二な作品になっているのです。

       

      そう、この作品の主人公は"猫"なのです。いや、この1巻の構図としては、ゾンビの襲来で離ればなれになった妻を探す男・八尋ジン。ゾンビに襲われそうになっていた猫"ユキ"を助けた彼は、何故だかユキに懐かれて一緒に旅をする事になる訳ですが、こう書くと主人公はジンであって、ユキはマスコット的な存在のように思えるかも知れません。でも、1巻を最後まで読むと、この漫画の主人公がユキの方であったと理解できるんです。

       

      この作品…まぁ、まだ1巻のみなので断定こそできないんですが…終末世界においても普遍的な、変わらない猫と人間の関係を描いている作品なのではなかろうか、と。ゾンビが蔓延る世界を旅するジンとユキ…2人の行く道は生き残る為の戦いがついて回る訳です。ただ、ジンの相棒・ユキは特殊な能力を持っている訳でもなく、人語を理解していてジンと抜群のコンビネーションを見せたりはしません。気まま、ワガママ、奔放な…どこにでもいるフツーの猫。ゾンビとの戦闘にしたって、体が小さくせいぜいひっかくくらいしか攻撃手段がないユキ…この手の旅路の相棒としては犬の方が絶対に優秀です。ですから、「マッドマックス2」然り、「少年と犬」然り、「狂四郎2030」然り、「メタルマックス」然り…デストピア的世界観での主人公は犬、というのがお約束。でも、この作品は猫なんです。

       

      いやね、この作品、一発ネタや出オチではありません。結構真面目に物語を刻んでいる作品です。そして昨今の猫動画ブームとかに乗っかって、「猫カワイイ」というだけの作品でもありません。いや、重ね重ねまだ1巻が出ただけの状態…断定は出来ないんですが、この漫画、人が猫に惹かれる理由というか、人と猫との関係性を描いた作品だと思うのです。

       

      いや…正直コレ、猫嫌いの人には分からないでしょう。でも、猫を飼ったことがある人とかにとっては、なんだか分かるんです。ジンがユキを見捨てなかった…見捨てられなかった理由が。

       

      猫好きなら、とりあえず読んどけ。

      この記事で私が言いたい事が、この記事を読むより分かる筈です。

      | 零哭堂 | 漫画紹介 | 19:59 | comments(0) | - |
      オークレイ様は告らせたい
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        今日はコレ。

         

        栗山ミツキ「保安官エヴァンスの嘘 DEAD OR LOVE」 現在7巻まで発売中

         

        主題歌にマーチンこと鈴木雅之さんを起用した事でアニメ版も好評らしい「かぐや様は告らせたい」…最近では「同人版」なんてのまで商業誌として販売されている訳です。その人気にあやかった…という訳ではないんですが、「かぐや様は告らせたい」と似通った作風を持つ最近注目株な作品が、この「保安官エヴァンスの嘘」です。

         

        中身はこんな感じ。

         

        開拓時代のアメリカのとある町で犯罪者から恐れられる凄腕の保安官エルモア4・エヴァンス。金にも女にもなびかないいつでも沈着冷静な凄腕のガンマン…というのは表の顔で、このエヴァンス、本当は女性にモテたくて仕方がない…どうすれば女性にモテるのかばかり考えている困った男だった。年齢=彼女いない歴の非モテ保安官の明日はどっちだ。

         

        …という、西部劇というより、西部喜劇です。(笑)

        西部劇の世界観をベースにしてはいますが、そこはまぁ、本格西部劇と言う作風ではないので結構いい加減ではあります。でもキャラクターの名前が西部劇映画とかに関係するものが由来になっていたりするのが特徴です。

         

        主人公のエヴァンスは、モテ男だった父の教えを日々実践するも、徹底的に間が悪かったり勘違いしたりで上手く行く事はなく、凄腕の保安官という表の顔もあり、彼に憧れ好意を持っている女性は実は多いものの、そういったものには鈍感で気が付かなかったり、状況的にその好意を素直に受け入れられなかったり…というのが毎度のパターンです。

         

        そんな彼に付きまとう銃の腕でほぼ互角のライバル的賞金稼ぎ・フィービー・オークレイという女性がいるんですが、彼女も恋愛経験ゼロの生娘。犯罪者の検挙数や銃の腕でエヴァンスに対抗心を持ちつつも、内心では彼の事を憎からず思っており…という構図。そんな彼女ですが、彼への対抗心や自身のプライドから「エヴァンスの方から告白してくれば受けてやらなくもない」というスタンスで、エヴァンスとは結局の所両想いなのに、変なプライドが邪魔してお互い素直になれない…という、まんま「かぐや様は告らせたい」のパターンになっている訳です。

         

        ただ…決定的に違うのはオークレイの方は割とエヴァンスに対して一途な面があり、素直じゃないモーションをかけたりするのが大変「お可愛らしい」んですが、当のエヴァンスの方が…オークレイに対して好意は持っているものの、別に彼女ではなくてもドンと来い!なゲスな一面がある…という点。一見クールなガンマンで実際町の人にもそう見られているエヴァンスですが、モテたいという欲求のみに支配された男子中学生の様な行動原理のキャラクターになっているんですね。ただそのモテへの飽くなき執念は、結果的にではあるものの彼のガンマンとしての実力を開花させ、町の巡回を欠かさない等優秀な保安官としての一面に繋がっていた李する訳で…苔の一念岩をも通す…ただ通したのは別の岩、という感じでしょうか。実は努力の人で、ダンスが下手だったり下戸だったりと不器用な一面があるのも白銀会長ににているかもしれません。

         

        そんなエヴァンスは窮地…命的な意味でも、モテ的な意味でも、追い込まれる度に「モテモテだった父の教え」を思い出し、何とか危機を回避する…というのが毎度のフォーマットになる訳ですが、冷静を装い内心はドキドキ、ハラハラな彼に対し、広まっている彼の名声のおかげで相手が都合よく誤解してくれて毎回なんとか危機を脱する…という様は、案外往年のヤンキー漫画「カメレオン」とかに近いものがあるかもしれません。モテたいのに非モテなエヴァンスの偽物が現れ、非モテな本物と違って偽物は女の子を沢山侍らせてモテモテ…それに嫉妬した本物が偽物の屋敷に潜入して…というエピソードなど、秀逸です。

         

        まぁ、エヴァンスがこんなんですから、逆に一途なオークレイが際立って健気に可愛らしく見えてしまうのも本作の特徴かも。ただツンデレ…というのとはちょっと違う、プライドが邪魔して「エヴァンスの方からくれば…」という飽くまで受け身なスタンスなのもその健気な印象を高めてしまいますね。

         

        それと、「名無しのカート」…って、カートって名前じゃないんか〜い!!と突っ込まずにはいられない、エヴァンスの親父も登場し、モテっぷりを発揮していますが…エヴァンスが非モテでカートがモテる決定的な違いって何なんでしょう。まぁ、エヴァンスがモテないのは

         

        いつも裏目に出る節操のなさ

        間の悪さと気の多さ

        無駄な時に高く必要な時に低いプライド

         

        とか、割とあるんですが…カートも似たようなところがある訳で…まぁ、決定的なのは「余裕のなさ」なのかなぁ、と。

         

        そんな訳で、「かぐや様は告られたい」に似てるけどちゃんと違う「保安官エヴァンスの嘘」、アニメで「かぐや様」にハマった人とか、オススメですよ。

         

         

        | 零哭堂 | 漫画紹介 | 21:59 | comments(0) | - |
        スピンオフ
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          さて、漫画作品も長期連載だったり人気作品になると、スピンオフが別クチで連載する事がありますね。最近では「からかい上手の高木さん」なんかは怒涛の如くスピンオフ展開してますし、「蒼き鋼のアルペジオ」なんかも割と多いです。元はライトノベルですが「とある魔術の禁書目録」なんかはスピンオフの「とある科学の超電磁砲」の方は好きだけど「禁書目録」の方にキョーミ無い…という人もいる位ですし、スピンオフから更に「アストラルバディ」なんてスピンオフが展開されるなど、中々に混沌めいた事になっている訳です。新たな切り口で世界観を広げてくれる、物語の補完をしてくれる…とスピンオフのいい面もありますが、逆にスピンオフが原作を通り越して過度な自己主張をした結果、読者側の想像にそこは委ねてよ…という部分にまで踏み込んでしまい…という側面もありますわね。

           

          今日はそういうスピンオフ作品から1本紹介。

           

          岩永亮太郎&皇月ノブ 「Punpkin Scissors:Power Snips」 現在2巻まで発売中

           

          いや、コレね…正直1巻で終わりだと思ってました、ええ。

          現在、本編の方は「抗・帝国軍」編が佳境を迎えている訳ですが、そのスピンオフである「パワースニップス」の発売されたばかりの2巻では、本編での伍長の"愛の告白"を受けての0番地区の兄妹達の反応を描いたりしていて、中々に面白い事に。あの人がアレになった理由とか色々とフォローされているのが心地よいんですよ。しっかし…本編でもいいキャラしてましたが、猫耳売春婦のアカシアさんがカワイイ。(笑)

           

          この人、伍長やアベルと同じく「回転草の兄弟団」で伍長にとっては義姉。といっても歳はアベルも込みで近かったようで、丁度現在のウルスラ、CJ、スナイプスの関係に近い…そんな訳で過度に義弟達に干渉はしないけど、適度に見守っている…というのを思わせる描写。回転草の兄弟団の横だけではなく縦の絆の強さを伺わせます。特にアカシアは自分達の時と同じような、似ている現在の主要メンバー…上記3人には思う所がある様で。コレ、中々いいエピソードになっています。

           

          …ちなみにアカシアの花言葉は、「優雅」「友情」「秘密の愛」だぞ。(笑)

           

          他には「パワースニップス」のオリジナルで本編にも逆輸入的に登場していたペリオ一等兵とマーベル曹長が怪我をして入院した伍長の見舞いに来るエピソードでは、アリス少尉のみならず、オレルド&マーチス両准尉が伍長に抱いている思いを描いていたり、ステッキン曹長が情報部に入った経緯など、1巻のクレイモア・ワン副長とフランシスカの出会い(と副長の狂犬&女の敵っぷり/笑)など、ホント本編ファンのツボをついてくる良質なスピンオフかと思います。

           

          そして「パワースニップス」といえばやはり"冷淡な(コールド)ヴィッター"ことヴィッター少尉。本編のカルッセルのエピソードでは伍長たち陸情3課の面々以上に主人公していた陸情2課の諜報員。実質、「パワースニップス」の実質的な主人公と言ってもいいかも知れませんね。この人のカッコ良さはもう何というか…ズルいですわ、ええ。

           

          ただヴィッター少尉、「パワースニップス」ではメインを張っていると言うのは間違いではないんですが、その活躍はアリス少尉や伍長達とは離れたポジション…帝国と対立している共和国での密偵、という体なので、本編を阻害しないんですわ。本編に影響しかねない派手な活躍はせず、過度に鑑賞しないんですね。故に当然の事ながらコッチ読んでないと本編が分かり難い、なんて事にはならない…メインではあるが他のエピソードとも同列、分を弁えたスピンオフ作品としての矜持を保っている。

           

          でも本編あってという前提ながら、ヴィッター少尉の物語はそれぞれ固有のキャラクターがちゃんと息づいていて、固有の物語としても成立しているんですね。コレが「パワースニップス」の偉い所だと思うのですよ。故に、スピンオフとしてコレ単独では成立できない作品ではあるんですが…ファンサービス的な意味合いでとらえればやっぱり良質ですよ、コレ。

           

          「パンプキンシザース」は読んでいるけど「パワースニップス」は読んでないという人…まだ2巻しか出てませんから、是非。

          | 零哭堂 | 漫画紹介 | 21:19 | comments(0) | - |
          主人公の首の構造
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            いや〜、日曜出勤すると何だか曜日の感覚が狂ってしまって変な感じです。

            と、、いう訳で今回はこの漫画。

             

            いしとゆうら 「乙女のはらわた星の色」 現在1巻が発売中

             

            私がガキの頃は少年誌でもジャンプ系は割とエロ路線に走っている作品は少なく…って、「電影少女」とかありましたが、どちらかというとマガジン系(特に月刊)の方がそういうのが多かった印象だったんです。でも「TO LOVEる」辺りからジャンプ系少年誌もややタガが外れた印象はあります。最近でもアニメ化までされている「ゆらぎ荘の幽奈さん」の人気投票結果発表の絵が、女性弁護士や女性大学教授から「セクハラを娯楽として描いている」等と指摘、批判されて論争になってますね。

             

            …まぁ、それを批判、非難する気は更々ないんですが。

             

            そもそも、エロ云々を規制したところで地下に潜るだけで根本的に解決なんぞしやしない訳でね、地下に潜った結果より先鋭化してしまう事だって考えられますわ。規制する事が性犯罪やらセクハラの根絶に繋がるか?というと私にはそうは思えませんし、「子供の教育上好ましくない」という理由で臭いモノに蓋をしてしまって性に関する教育を放棄してしまうのは違うんじゃないかと。

             

            飽くまで個人的な意見ですが…性差別系の問題に関して過度な主張をしている人は、何と言いますか…問題意識云々以前に自身の主義主張に酔っている風に感じる時があるんです。イーブンであれ、と主張する本人の意見がそもそもイーブンではない、と言いますか…。

             

            まぁ、それはともかく本題。

            この「乙女のはらわた星の色」…何とも過激なタイトルではありますが、中身はこんな感じ。

             

            20年前、ヴェーウェ人と名乗る異星人が地球に来訪する。彼等の目的は侵略的婚活。恋愛が文化の基盤になっているヴェーウェ人は地球にやってくる以前にも異種間による交雑を重ねてきている種族だった。ヴェーウェ人は地球の諸問題をその高い技術力で解決し、すっかり地球人にも溶け込みつつある。

            「ヴェーウェ人との交雑により地球人という種が淘汰する侵略者で地球人の敵」という祖父の教えを受けた高校生・ゲンは地球人純血を守り地球人の保護政策を実現させるためにエリート校として知られる地球人とヴェーウェ人の共学校・森陵学園に入学するが…。

             

            という、エロコメディです。ラブコメではありません。エロコメです。

            主人公のゲンは祖父の教えを受け地球人純血を守ろうとしますが、入った学校がヴェーウェ人との共学校で、基本ヴェーウェ人に寄せた校風の為に、彼等の文化の中心である恋愛…つまりは異種交遊を奨励しており、日本最難関のエリート校でありながら、キャッキャウフフを通り越した関係がまかり通っている場所。昼飯すら一人でこっそりと食べる事を許されず、婚活パーティよろしく男女ペアで摂る事を強要されてしまうのです。

             

            そんな状況でゲンが最初に出会ったヒロイン?のミリカ…ヴェーウェ人としては奥手、控えめな美少女。「ヴェーウェ人とは絶対に交わらない」と言いながらも、生来の生真面目さや思春期らしい性から優しく接してしまったゲンは早速お約束的に彼女に好意を寄せられます…が!!ミリカは実は交雑により恋愛感情が高ぶると発情して文字通り「燃えてしまう」体質。しかも滅法惚れっぽい…故にヴェーウェ人からも「地雷女」として忌避されていた少女。

             

            そんな体質により「生まれてきたくなかった」とまで言う彼女に、生来の誠実な性格から捨て置けず…情が移ってしまったゲンは、燃え盛るミリカを抱き留め「俺と友達になってくれ」と…。

             

            …まぁ、ココまでならただのいい話。でもこの作品の場合、コレがゲンにとっては地獄の入り口となる訳です。恋愛を文化の中心とするヴェーウェ人にとっては「恋愛上手」はステータス。落とした異性が堅物だったりした方が箔が付く…そうなると「ヴェーウェ人とは交わらない」と公言するゲンの様な男は攻略対象としてはかなり魅力的。そうでなくともミリカの件で女子からの好感度が高まっているからさあ大変!!となる訳です。

             

            1巻の段階ではミリカの他、オタサーの姫みたいなキャラクターの猫耳少女タレラ、幼少期のゲンに命を救われてヤンデレ化したキュリプの3人がゲン争奪戦に名乗り出ていますが、果たしてゲンは貞操をヴェーウェ人から守り切る事が出来るのか!!

             

            ちなみにこの作品、主人公のゲンの友人にミツヨシというキャラクターがいるんですが…まぁコイツのゲスっぷりが面白いんですわ、ええ。彼はヴェーウェ人にとってはスライム以下のクソザコ扱いな超のつくナンパ男で、ゲン曰く下半身に脳みそがついている男。欲望に忠実な彼の存在がまぁ、良い感じなんです。私の中で、ラブコメ、エロコメ的な男女関係を軸とした作品は、実は男同士の掛け合いが面白い作品ほど面白い…というのがあるんですが、本作はコレ、バッチリです。ゲンとの掛け合いに限らず、彼に対するミリカに辛辣な対応なんかも抜群に面白いんですわ、ええ。       

             

            エロいシーン、サービスカット的なものは多いんですが、「TO LOVEる」とか「ゆらぎ荘」程は露骨じゃないレベルですし、コメディ作品としてもかなり面白い作品かと。今後の展開に期待大です。

             

            余談ですが…1巻には番外編が2本収録されているんですが、コレの「どばどばぺろぺろ」ではゲンがクソビッチ3人衆の1人、ネンガロからこの技を喰らいます。

             

             

            まぁ、ゲンが喰らったのは後頭部側ではなく顔面側からの「リバース式転蓮華」とでもいうべき技ですが。(笑)

            | 零哭堂 | 漫画紹介 | 21:31 | comments(0) | - |
            「川柳少女」がアニメ化?こいつはケッサクだ。
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              今日はコレ。

               

              五十嵐正邦 「まったく最近の探偵ときたら」 5巻

               

              暴走気味なハイテンション探偵ギャグ漫画「まったく最近の探偵ときたら」も5巻目になります…が、全く物語的には進展しておりません!!(笑)もう真白もゴリラ通り越して人外キャラクターになってしまいましたし、もう彼女と名雲探偵の過去とか、フェードアウトしちゃうんじゃないかとちょっと心配になるレベルですよ、ええ。

               

              今回は"ヤベェおじさん四天王"が大活躍!!…してしまいます。前の巻から引き続き登場の乳首試食おじさんを筆頭に、久々登場の十字胸毛おじさん、そして今回初登場のロープ大好きおじさん…そして我らが名雲探偵こと挙動不審おじさん…全員揃い踏みになっています。

               

              …いや、まさかこのネタ引っ張るとは思いませんでしたよ。(笑)

               

              そして久々登場と言えばこの人も。

               

              名雲探偵行きつけのBAR「TONTO」の常連、群馬出身のブロントさんです。(笑)

               

              今回も大いにカッコつけてくれるます。

              でも彼が登場した番外編…しょーもないオチですが、私は好きです。(笑)

              ワタクシ、「TONTO」のエピソードがこれまでのエピソードの中で一番面白かったと思うんです。少数派かも知れませんが。次点が「金田一少年」のパロディかな?何にせよ、次は「TONTO」が絡んだ事件を期待したいですね。勿論ベロニカやマスター…そしてもう一人の常連、ビリー(群馬出身)も登場させて欲しいです、ええ。

               

              というか、今回番外編のショートネタの方が面白かった気がしますね。

              正岡子規似の奴とか。(笑)

               

              さて、今回はアスナロ以上に活躍…真白よりメインヒロインしていたマキさん。まさに「マキさん巻」と言っても過言…か。むしろ「ヤバイおじさん巻」だな、コレ…まぁそれはともかく、髪型を変えた姿やJK時代、はてまた寝姿など色んなマキさんが見られるので彼女のファンは大興奮…といった所かと。

               

              でも一番可愛かったシーンは

               

              このシーンだと思うんだよね、ワタクシ。

               

              ちなみにマメ知識。

              番外編でナディーとブロントのエピソードに出て来る「ナッキーランド」のマスコットキャラの"ウサギっぽい何か"は、今度4月からアニメがスタートする「川柳少女」にちょこちょこ登場するキャラクター(?)です。「川柳少女」のアニメにも恐らく登場すると思うので、アニメをチェックしようと思っている人は頭の片隅に覚えておくと良い事が…

               

              …ないな、特に。

               

              あ、アニメでは七々子の声は花澤さんみたいですが…「森田さんは無口」の真由も花澤さんだったんだよなぁ…。

              無口キャラに縁がありますねぇ、花澤さん。

              | 零哭堂 | 漫画紹介 | 18:09 | comments(0) | - |
              仮想現実コスプレサバゲ
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                今回はこちら。

                 

                 

                祐佑 「AR/MS!! エーアール/マルチプルサヴァイヴ!!」 現在1巻が発売中

                 

                任天堂の伸びる腕で戦うボクシングみたいなゲームや、「力が欲しいか!!力が欲しいのなら…くれてやる!!」な漫画とは無関係です。(笑)

                 

                拳も剣も、魔法も銃も何でもありで誰でも騎士やら侍、エルフや軍人、はてまた変身ヒーローや魔法少女にだってなれる拡張現実を用いた何でもありなサバイバルゲーム「AR/MS」…高校では全国大会なども行われ部活動としても認められている。高校に入学したばかりの向日葵は、憧れの魔法少女になりきる事を夢見てAR/MS部の門戸を叩くのだが…

                 

                という、今流行りのVRとかをもっと発展させて行われるサバゲー的な架空競技を描く作品です。キャラクターデザインというか、絵柄が何だか既視感があるなぁ…と思っていたら、作者は人気ゲーム「アイドルマスター」のコミカライズをやっていた人。私自身はそのコミカライズとかを読んだ訳ではないんですが、この作者の方はアニメ版でも絵コンテを担当していた人らしいのでキャラクターデザイン…特に女の子が「アイドルマスター」のそれにかなり似ている…コレが既視感を感じた原因ですね。

                 

                祐佑氏は他にも漫画を描いている様ですが、原作なしのオリジナルはこの「AR/MS!!」が初、との事。何でも自分が「こんなのあったらやってみたい」と思っている要素を詰め込んでいる作品らしく、ルールやシステム的なモノも含めて作者が楽しんで描いているのがコマからも読み取れる期待の作品なのですよ。やっぱり作者が嫌々描いている様なものより作者が自分で楽しんで描いている作品の方が雰囲気からして面白い傾向ってありますからね。

                 

                さて、主人公の向日葵は小さい頃に夢中になっていた魔法少女アニメ「ラブリー・ミリー」に憧れ、小学生の時に「AR/MS」の存在を知るが、元々人見知りで引っ込み思案な性格な為にAR/MSに飛び込む事が出来ないでいた。そんな彼女が出会ったのが、AR/MS経験者だという同級生の男子朝凪春一と空海貞純。2人に背中を押される形でAR/MS部に入る事になる訳ですが、この2人がかなりのクセモノ。

                 

                春一と貞純は、「趣味に給料を全部つぎ込んでいる様な大人」の巣窟だったショップをホームとしており、中学時代はAR/MSの部活が無かったため、大会等で名を遺したりはしていないもののクセのある大人達とのバトルで鍛えられいてる為相当な猛者であり、かつかなりクセが強いプレイヤー。そんな2人の奸計にハマって向日葵はトンデモナイAR/MSデビューを果たす羽目になる訳です。

                 

                まぁ…それにしても心躍るゲームですよね。現実のサバゲーなんかですと割と敷居が高い部分がある訳です。銃や装備、迷彩服なんかを用意…まぁ、銃や装備に関してはフィールドでレンタル、というのもありますが、そもそもが特殊な遊びではある訳で、周囲にそういった物に精通している友人とかがいないと割と踏み込みにくい部分ってある訳です。それにサバゲーの場合「紳士のスポーツ」なんて言われる事も実はあって、被弾は基本的に自己申告。当然、通称"ゾンビ行為"なんて言われて忌み嫌われますが、被弾しているのにヒットコールしないでゲームを続行する人物ってのはいるんだそうです。勝ちにこだわってそういう行為に走り…それが人間関係をギクシャクさせる…なんて事も実際あるらしいんですが、このAR/MSでは完全に機械が被弾やダメージ判定をするのでよりフェアで平等な戦いになる訳です。

                 

                そしてそもそもサバゲーではコスプレ等でキャラクターになり切る事は出来なくはないんでしょうが、銃器による撃ち合いはともかく、剣で戦ったり魔法を使ったりは当然出来ない訳です。装備の問題もある訳で、BB弾飛び交う中で露出度の高い恰好や顔丸出し…なんて出来ません。まぁ、当たり前ではありますし、剣で戦う…まではいかないにしろ、飾りのライトセイバーだけでほぼ丸腰、フリーズコールだけで戦うサバゲーマーは実在するみたいですが。(笑)

                 

                そんなジャンル問わないスタイルでサバゲーみたいなゲームをやれる…コレ、魅力的ですよ。自分がどんな装備でどんな戦い方をしたいか…とか、考えるだけで楽しい訳です。それを、部活動という青春真っ只中の物語として展開する訳ですから、そりゃ面白そうな訳ですよ、ええ。あるゲーム世界の中で自分のアバター使って…という類の作品は、例えば「ソードアートオンライン」とかですか?あった訳ですが、飽くまで現実世界の本人がなりたいキャラクターになり切って実際に戦う…というスタイルの作品って、案外今までなかったんじゃないかな、と。

                 

                1巻の段階では、主だったキャラクター紹介とゲームのルールやシステム、世界観的な説明が殆どでしたが、今後AR/MSのゲームそのものがもっと濃く描かれる事になるでしょうし、現状でも中々に濃いキャラクター達ではありますが、更にトンデモナイキャラクターの登場とかも期待できる訳で、ホント、次が楽しみな作品だと思います。

                 

                「これからコンバット」とか「サバゲっぱなし」を読んでいてサバゲーに興味がある、ないしやっている人。

                ヘヴィファイトを扱ったレアな漫画「少女騎士×ナイトテイル」の打ち切りにガッカリした事がある人。

                コスプレとかに興味がある、違う自分になりたいという願望が強い人。

                「あさひなぐ」とかの青春部活漫画やバトル漫画全般が好きな人。

                全身タイツ的なボディライン丸出しなピッチピチの服を着た女の子にリビドーを覚える人。

                筋肉こそが最強の武器、筋肉は決して裏切らない、と思っている人。

                 

                こんな人には特におすすめの作品ですよ。

                 

                あ〜ただこの作品、某「本、ファッション、家電から食品まで揃う王手通販サイト」のレビューで、ちゃんと読んでからレビューを書いたというのなら漫画のみならず文章とかを読み解く能力の欠如を疑ってしまうレベルの「自称・正論」な…多くの人の目に触れるネット上ではなく、広告の裏こそが相応しい大変素晴らしいレビューが書かれてしまっています。根本的に本を読み理解する能力が欠如した…もしくはチラ見程度で思い込みでレビュー記事書く様な輩に、国の行く末や人生を心配されるようになっちゃあオシマイだよ、ホントに。(苦笑)

                 

                …HP時代にも書いた気がするんだけど、書籍や映像ソフト等で星1つのレビュー記事連発する人物は、こういう通販サイトのレビュー欄を自己主張と鬱憤晴らしの場だと勘違いしてる奴ばっかりで、そういう連中の記事は根本的にレビューとしての意味をなしていないと思うんですが…どうなんですかね?。放置していたらその内「ヤフー知〇袋」と「Amaz〇nのレビュー欄」はバカの巣窟…なんて言われる日が来てしまうかも知れませんね。

                 

                …あ、伏字になってないや。まぁ、いいか。(笑)

                | 零哭堂 | 漫画紹介 | 21:18 | comments(0) | - |
                旅したくなる漫画
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                  今回はコレ。

                   

                  入江亜季 「北北西に雲と往け」 現在3巻まで発売中

                   

                  アイスランドで暮らす17歳の日本人・御山彗。彼はクルマを始めとする機械と会話ができる。そんな彼は探偵として生計を立てており、ある時は犬を連れ戻す、ある時は一目ぼれの相手を探し出す為に、今日も相棒のジムニーを走らせる。

                   

                  …実の所本作、1、2巻は登場人物の紹介や舞台であるアイスランド島の紹介がメインで、3巻にしてようやく本格的に物語が動き出す…そんな印象の作品です。ですから、実の所今後この作品がどのように動いていくか…想像がつかない状態だったり。恐らくは現在不穏な動きを見せている彗の弟・三知嵩がキーになっていくのでしょうが…。

                   

                  作者は「乱と灰色の世界」という作品を描いていた人で、こちらも非常に面白いんです。コチラは大人サイズの靴を履くと大人になってしまう乱という女の子が主人公。乱の家系は魔法使いの一族で、そんな彼女や彼女を見守る家族を描いた作品。独特な世界観をしていて、幻想的、という言葉が似合う優しい物語です。絵柄が新谷かおる先生のものに近い…少女漫画寄りな絵なんですがそれだけで毛嫌いしてしまうのは勿体ない…と思わせる作品です。

                   

                  あ〜、しかしアイスランドというと、結構日本人にとっては馴染みが薄いんじゃないかなぁ…と思うんです。私など、アイスランドと聞いても「くにおくんドッヂボール」でわーぷーしゅーと使いのへいるまんがいるチーム、という程度しか知りません。そんな土地柄なせいか、この「北北西に雲と往け」は2巻ほぼ丸々使ってアイスランド観光を漫画を通じて見せてくれる…という試みがなされています。

                   

                  勿論、物語的に違和感なくする為に彗の親友・清が彗に会いにアイスランドにやってくる…という形にしており、2人が観光名所を巡っていく…というスタイルなんですが…コレがまた凄い。かなり気合の入った描写や解説で、ホントにアイスランドを訪れている様な錯覚さえ覚えます…というのは流石に言い過ぎですが、かなり丁寧に尺を取っているのが印象的。つっけんどんな性格の彗に比べ、清はかなりの好人物に描かれていて対照的なんですが、それ故この2人が何故か馬が合って仲が良い、というのにむしろ説得力を感じます。この2巻までは殆ど物語らしい物語は動いていないんですが、この観光シーン…雄大なアイスランドの自然の描写だけでも、楽しく読めてしまいます。

                   

                  そして3巻…ようやく物語が始動!!という感じなのですが、何分まだはっきりしません。3巻で分かったのは彗が機械と会話出来るように、三知嵩も人を輪切りにしてしまう様なイメージで何らかの異能を持っている事が示唆されるんですが、具体的なモノはぼかされた状態に。彼を危険視するキャラクターがぽつぽつ出て来ているのとは裏腹に、彗の方は三知嵩を信用して全く疑っていない状態。そして三知嵩の方も、兄である彗に対して強い執着を見せている…と、ハッキリ言って気になることだらけ。

                   

                  今後物語がどう動いていくのか…非常に気になる作品なのです。

                   

                  そんな状態なので本来ならばこうしてブログにて紹介できる様な所に至っていない本作ではあるんですが、少なくともアイスランドの描写に関しては大変すばらしい仕上がりと言えるんじゃないかと。スキーとかスノーボードやってる人に対し、「クソ寒い時にわざわざ雪山に行くとかマゾかよ」とか思っている私ですら、アイスランド行って見てぇ!!と思わせる作品です。

                   

                  旅行好きな人なら、もっと行きたくなっちゃうんじゃないかな。

                  | 零哭堂 | 漫画紹介 | 00:07 | comments(0) | - |
                  ハードボイルド改めハートフル
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                    「シティーハンター」という漫画、ないしアニメは、黄金期ともいえる頃の少年ジャンプの作品な訳ですが、「プライベートアイズ」という劇場版アニメが近々公開されるとの事で、密かに盛り上がっている訳です。

                     

                    世代的に私も直撃している訳で、かなり好きな作品なんです。ただ、主人公のリョウもカッコイイんですが、私の仲間内ではそれ以上にリョウにとっては商売敵かつ親友の海坊主の人気が高かったんですよね。例えるなら、「ルパン三世」でルパンより次元の方が好き、みたいな感覚でしょうか。決めるときは決めますが、美女に目がなくモッコリしてばかりなリョウに比べ、海坊主はよりハードボイルドしていた、と言いますか…コミカルな部分もありつつ、背中で語る男の不器用さ、みたいなエピソードが多かったのでそこに痺れて憧れていた訳ですよ。

                     

                    そんな海坊主を主人公とした「シティーハンター」のスピンオフ作品が発売されました。

                     

                    えすとえむ 「CITY HUNTER外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常」 現在1巻が発売中

                     

                    作者のえすとえむさんは、主にボーイズラブ作品を描いていた方の様で、この漫画が連載されているのも実は青年誌ではなく女性向け漫画誌です。「シティーハンター」本編連載時からリアルタイムに年月を重ねた海坊主と喫茶キャッツアイを描いている作品で、銃撃戦やアクションシーンは皆無の日常モノ的な作風になっています。

                     

                    いや、1巻が出て早くも割と批判的な感想が聞こえてしまっている作品なんです、コレ。

                    確かに、筋肉モリモリマッチョマンの大男…というイメージの強い海坊主ですが、本作では細マッチョとでもいいましょうか、少なくとも狙撃から庇われた際に「大きな背中」とはなりそうにないな…という体格で描かれてしまっていますし、他のキャラクターや背景なんかにしても、緻密に描かれる北条先生の絵柄とは大分違います。確かに、原作ファンなら引っ掛かってしまう部分かも知れませんし、以前紹介した原作ファンの中年女子が若返って当時の「シティーハンター」の新宿に転生する…という「今日からシティーハンター」がかなり北条先生の絵柄に近づけて描かれているので尚そう感じるのかも。むしろ、「高杉さん家のおべんとう」とかの絵柄や背景に近いかも知れません。

                     

                    まぁ、確かに「北斗の拳イチゴ味」とかも原先生の絵柄にそっくりなのにやってる事がアレだから面白い、というのはありますし、そりゃあスピンオフで同じ世界観、同じキャラクターが出ているなら本編に近い絵になっていた方が違和感はないし感情移入もしやすいとは思うんです。ただ、この「伊集院隼人氏の平穏ならざる日常」は「シティーハンター」本編から大分年月が経過した、という体の作品であり、当然その分キャラクター達は老いる訳です。昔ほどスイーパーとしての仕事をこなしている訳ではなく、開店休業、半ば引退している様な状態かも知れない訳でね、そう考えると、一回り小さくなったような海坊主や、ややオバサン化した美樹…というのもコレはコレでアリなのではないか…少なくとも私はそう思った訳です。

                     

                    中身は、昔は海坊主の強面が原因でリョウや香といったお馴染みの面々しかこない…閑古鳥が鳴いていた風な喫茶キャッツアイが、SNSとかで強面大男の名物マスターがいる店としてそこそこの繁盛店になっていて、そこに訪れる様々な客の悩みを海坊主が解決していく…という風な感じ。先ほど「高杉さん家のおべんとう」と書きましたが、むしろその続編の「かりん歩」の方にもっと似ているかも知れません。

                     

                    海坊主、というと、美樹の件然り、バイオリニストになった元上官の娘の件然り…本人の意思、希望と裏腹に、良かれと思って独断で行動してしまうきらいがありましたよね。その不器用さが、何とも魅力的に映えるキャラクターでもあった訳なんですが、美樹の件にしてもバイオリニストの件にしても、その優しさは正直、当人の意思を蔑ろにしたものではあった訳です。しかし本作での海坊主はそういった…悪く言ってしまうと独り善がりな部分がなくなっているんです。ちゃんと相手の声を聞き、受け止めているんですね。そういえば彼、美樹の一件の時に好きあっているなら結婚すればいい、という香に

                     

                    「この世界で…愛する者を守りぬいていく度胸はない!!…リョウのようにな!!」

                     

                    なんて言っていましたよね。まぁ、コレを聞いた香はリョウに愛人がいると思い込んで激怒してしまう訳ですが。(笑)

                    ともあれ、この美樹の件…そして近くでリョウと香の関係を見守っているうちに、海坊主自身も変わっていったんじゃないか…そう、変わりゆく新宿の街並みの様に。

                     

                    原作ファンの言い分も分からなくはないんですが、私はコッチの海坊主もアリだと思いますよ、ええ。

                    | 零哭堂 | 漫画紹介 | 00:35 | comments(0) | - |
                    ガンアクション漫画といえば
                    0

                      最近何か検索していた時に引っ掛かったものに…確か、人気漫画「ゴルゴ13」を絡めて「M-16 vs AK-47」みたいな事を書いているブログの記事でしたが、記事の最初に

                       

                      「アサルトライフルと言えばまず思い出すのは何だろう?ここでガーランドやシュマイザーを挙げる人はまずおるまい。」

                       

                      みたいな事が書いてあったんですが…当たり前だよなぁ…ガーランド(恐らくはM1ガーランドの事でしょう)はセミオートライフルで、シュマイザー(MP-40の事でしょう)はサブマシンガン。アサルトライフルじゃないんだから、少し銃器に詳しいと自認している様な人だったらアサルトライフルではない銃を挙げる筈がない訳で。

                       

                      さて、古今東西銃器…ガンアクションを題材にした漫画ってのは結構ある訳ですが、そういった漫画の中で強くオススメしたい作品がコレ。

                       

                      村枝賢一 「RED」 全19巻(新装版なら全10巻)

                       

                      村枝先生が「仮面ライダーSPIRITS」の前に描いていたアメリカの西部開拓時代末期を描いた作品です。

                       

                      西南戦争に参加して新大陸に落ち延びた元士族の伊衛郎は、彼が住んでいる町に興行に来たという旅芸人のインディアン(劇中の表記に準じます)レッドと出会う。しかし彼の本当の目的はホワイトリバーでウィシャの同胞を虐殺したブルー小隊のメンバーを見つけ出して殺す事だった。復讐の1人目として町の保安官を殺害したレッドだが、彼に心を救われたと感じた伊衛郎と、町の娼婦・アンジーがその旅に同行する事に…。

                       

                      という、復讐劇です。

                      かなり骨太な物語で、アメリカという国の生い立ち、暗部と言える部分を強く描写している作品でもあります。西部開拓時代を描いた作品なのに、この作品を読んで以降、いわゆる「西部劇」映画が空虚なものに感じる程の重さがある作品なのですよ。

                       

                      また、ユニークな点が元士族の日本人が登場する点。いや、この手のウエスタンモノに日本人が登場…というのはそれなりにあるネタではあるんですが、面白いのが日本人、侍らしく銃相手に日本刀で…というスタイルではなく、伊衛郎の武器は何と、種子島…所謂"火縄銃"なんですね。それも彼の身長より長い狭間筒と呼ばれるもので狙撃支援…というのが何とも斬新というか、ユニークなんです。実は伊衛郎は刀は不得手で、接近戦では柔術の様な組技を駆使します。伊衛郎は物語…というか、レッドにとってある種キーパーソン的なキャラクターであり、日本にいた頃のエピソードも描かれていたりします。

                       

                      他に仲間となるのは伊衛郎と同じ町にいた娼婦のアンジー。気風の良さと美貌がウリの彼女ですが、ギャンブルに滅法強く、更に銃の扱いにも長けていて曲撃ちまがいの事も出来る…という凄い姐さん。レッドに対して…というよりインディアンに対して偏見がない様に見える彼女…その理由が過去編で描かれています。

                       

                      更に主人公のレッド。彼、最初は銃を使えません。分厚い鉈の様なナイフと、とてつもなくデカくて重いトマホークを使って戦うんですが、本作のトリックスター的なキャラクターで巡回牧師のグレイから渡されたライフル弾を撃てる特殊な機構のオートマチックリボルバー「ヘイトソング」を使う様になります。このヘイトソング、かなりカッコいいんですよ。近接戦闘時は銃身に銃剣よろしくナイフを装着したりとギミックも豊富。密かにトイガンとしてリリースされないかなぁ…なんて思ってしまう一品です。

                       

                      …あ、ちなみに「ゴールデンカムイ」より前に、リスを食べた漫画でもあります。(笑)

                       

                      ただ本作ですが…掲載誌に恵まれなかった印象。元々は「ヤングマガジンアッパーズ」に連載されていたんですが、同誌の休刊により「ヤングマガジン」での隔週連載になってしまったんです。休刊と運命を共に…という最悪な結果にならなかったのは不幸中の幸いですが、いきなり途中…しかも佳境に入ってからの移動なので元々の読者はともかく、移籍したヤンマガの読者には正直「???」だったのかも。それが原因なのかは分かりませんが、後半は若干終わりを急いでいるかのような描写や展開が続いて駆け足気味になってしまっています。当初の予定通り移動とかもなく一貫して描かれたとしたら…と思うと、ちょっと惜しい気がしてしまうんですよ。

                       

                      そして本作の特徴は、あけすけな書き方をしてしまうと…舞台装置は欧米的、白人的な題材なのに、その視点では描かれてはいない、という点でしょうか。主人公はインディアン、黄色人種の移民、娼婦、巡回牧師、黒人…はてまた同性愛者といちた、どちらかというと西部開拓史的には影の側にスポットが当てられていて、それがアメリカという国の現状にすら何か訴えている様にすら感じてしまうんですね。

                       

                      この作品に関しては、中身に関してはあんまり書きません。ただ、レッドの旅の終着点は…報われたかはともかく、救いはあった…そう思いたいのです。

                       

                      「仮面ライダーSPIRITS」もいいですが、もっとコッチも評価して欲しい…そんな気にさせる1本。「ガンアクション」とか「西部劇」といったジャンルに留まらない、重厚かつ骨太な物語…是非、興味があったら読んでみて下さい。

                      | 零哭堂 | 漫画紹介 | 00:20 | comments(0) | - |
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