アスタラビスタ、ベイビー
- 2021.05.24 Monday
- 20:59
ホテルでコレ、やってたんで久々に見ました。
「ターミネーター2」
実は「ターミネーター」の1作目は元々B級映画で、それが予想外の大ヒットとなった為に続編が様々な利権とかが絡んで中々実現せず、7年後ようやく公開となったのがこの「T2」こと「ターミネーター2」です。日本でも大ヒットとなり、年末にやっていた「新春かくし芸」でもパロディドラマになってましたね。
サラ・コナーとターミネーターの死闘から10年後、サラは1997年に起こるとされるスカイネットと人類の核戦争を「審判の日」
防ぐ為、スカイネットを開発するサイバーダイン社を襲撃、結果逮捕され精神病院にて拘束されていた。
サラとカイルの子で未来の指導者となるジョンは義父母の下で育てられていたが、彼の元に10年前に現れたターミネーターと同型のT-800と、変幻自在な液体金属の身体を持つ最新型・T-1000が現れる。T-1000の追撃からジョンを助けたのはT-800…未来のジョンが自分を守る為に鹵獲したT-800を再プログラムして過去に送ったのだった…
という、SFアクション映画。冒頭でハーレーに跨りレバーアクションのショットガンをスピンコックさせながら片手で撃つシーンは有名ですね。
国内メーカーですとマルシン工業、海外だとS&Tが「T2」で使ったものと同じソウドオフのM1887をリリースしています。
…まぁでも、トイガンだからスピンコック非推奨ですし、そもそもノーマルのレバーだとスピンコック出来ないんですけどね。(笑)
当時は素直に「スゲェ!!」となったT-1000のモーフィングの様な変形も、正直今見るとややチープ気味に感じてしまう部分はあるんですが、本作の面白さってのは映像技術とかだけではないんですよね。
先ず、父親を知らず、母親の「審判の日」云々に関しても半信半疑…妄想位にしか考えていなかったジョンが、T-800が現れた事によりそれが真実である事を知る訳です。そして父親を知らず、母親とも長く離れて暮らしていた彼はいつも自分の傍にいて、かつ自分を守ってくれるT-800に対し、父性みたいなものを感じる訳ですよ。彼が「アスタラビスタ、ベイビー」とかの台詞をT-800に教えているシーンなんか、ジョンがすれたガキな所を無視すれば…例えば「ポケモン」の名前を父親に教えている子供みたいですよね。
対するT-800も、永遠に学習し続けるコンピューターを搭載しているだけあってジョンやサラと逃亡を続けるうちに、相変わらずの無機質というか、機械らしい感情の無い表情や口調ではあるんだけども、何となく人間味の様なものまで出て来るんですわ。
…ラストシーン、自らを溶鉱炉に沈める事を促したT-800が、ジョンが流す涙を拭い…サラと握手を交わすシーンは最後のサムズアップも含め、機械であるT-800がある意味人間性を得た事を示すシーンなのでしょうねぇ。
続編「T3」も私は1度見ていますが、落ち目のシュワちゃんが演じる老けたターミネーターとか、キャメロン氏が監督を辞退した事、サラ役の人が脚本読んで「中身がない」と酷評し出演辞退した事、ジョンとヒロインは配役がイマイチ…とか、色々言われてはいますが、アクション面だけ見れば面白い作品だったと思っています。でも、頑なに「T3」を否定するシリーズファンはいる訳で、そういう人達の「理由」というのが、このラストシーンなのかもな、と。
しかし、1作目からショットガンが活躍する映画ですねぇ。
クライマックス、サラがフォアエンドを片手で持って上下に振る事でポンプアクションするシーン、通称「サラ・コナー撃ち」なんて言われてますが、東京マルイの重いコッキングのエアショットガンでは出来ませんし、マルゼンのライブカートとかでやると壊れる確率大みたいですね。アクションバー辺りに負担がかかるのでしょう。ウチで紹介しているS&T製なら、コッキングは軽いしアクションバーも丈夫そうなのでイケると思いますが。