Umarex Legends MP40 Co2 ver.その3

  • 2020.02.29 Saturday
  • 23:42

はい、UmarexのMP40は今回で完結です。

 

セーフティ&セミフル切り替え

 

セーフティ兼セミ・フル切り替えのセレクターはこんな所にあります。

パッと見見えにくい所なので配置はまだいいんですが、硬くて操作はし難くせっかくセミで動いても咄嗟の切り替えはやり難そうです。正直、セミ要らないから実銃の再現を優先して欲しかったですね、個人的に。どうせCo2ガスガンはフィールドで使用不可な所が多い(マルシンEXB2はOKなケースが多い)みたいなのでサバゲーユースとしてコレ買う人はあまりいない気がしますし。

 

ストックを畳むと

 

こんな感じで更に操作性が悪くなります。

一応白ドットがセーフティ、赤ドット1つがセミ、2つがフルと表示もあるんですが、こんな所イチイチのぞき込んで確認なんかしないわな。

 

マガジン

 

かなり特殊な形状をしています。装弾数40発。

またスペアマガジンの流通価格がかなり高めで、何と1万円弱になっています。

弾は一般的なガスブローバックマガジンの様にリップからではなく、スプリングを下げ切ってから装弾口から逆に詰めていきます。

 

バルブ部

 

バルブ部分にはJAPANの刻印が。日本流通用に初速を調整した個体、という事でしょうかね。その割にマニュアルは日本語非対応。フランス語とかイタリア語とかはあるんですが。

 

ボンベ挿入

 

Co2ボンベは写真の様に、12gボンベの尻を合わせた状態でマガジンに挿入し、6角レンチで蓋を締めこむ事で両方のボンベに穴が開く仕様です。ただ、蓋を軽めに締めると片側だけのボンベに穴が開いた状態になり、それでも作動させることは可能です。一気に2つセットするのが勿体ないな、という場合…試し打ちなんかでそんなに撃たない場合なんかは、空ボンベを使って1本で動かせそうです。

 

燃費は…まぁ、良くはないですね。Co2ボンベの価格を考えると正直ランニングコストは高いです。ただブローバックは快調で、銃自体が重いので過度な期待はしてませんでしたがキレのいい反動が楽しめます。フルも快調で最後にマガジンが冷えてへたるなんて事もなさそう。但し、空撃ちで反動のみを楽しみたい場合はマガジンのBB弾を押し上げるスプリングを下げておかないと作動しません。ココは不便かも。まぁCo2ガスガンの場合、ガス代考えるとあまり空撃ちなんてしないかも知れませんが。

 

初速

 

80m/s前後でしたね。概ね安定もしています。

 

総評ですが…正直、気に入りませんでした。どうも…細部が気になってダメです。バレルとレシーバーの色味…は個体差もあるのかも知れませんが、セーフティ&セレクターの処理、ガタつくバットプレート、レシーバートップのパーティングライン、スペアマガジンの価格…求めていたCo2MP40とはかなり違います。

 

どうしてもMP40の形をしたガスブローバックが欲しい!!細かい事は許せる!!という人にしか勧められないかな。

個人的には期待していたし高い買い物だったので、正直ガッカリです。(ガッカリに気持ちは文字数にも出てますが/苦笑)

中止だ中止

  • 2020.02.28 Friday
  • 20:21

AKIRA"予言"にネット沸く 東京五輪まで147日前は28日「中止だ中止」

 

大友克洋氏の人気漫画を原作としたアニメ映画「AKIRA」が4月に4Kリマスターセットとしてブルーレイ&DVDとしてリリースされるんですが、その公式HPにアップされた動画内に「東京オリンピック開催迄あと147日」と書かれたパネルが登場し、本日2/28がその147日前に当たる事からネット界隈で「予言だ」等と話題になっているんだそうで。

 

海外から高い評価を受けたアニメ映画…と言いますと、多くの人は「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」辺りのジブリ作品を上げるでしょうし、現在オッサンな世代は押井学氏が監督して世界的ヒットとなった「攻殻機動隊(Ghost in the shell)」の名前を挙げるかもしれませんが、それより前…まだギリギリ昭和だった1988年に日本公開され、10億ともいわれる破格な製作費を投じて作られたのが「AKIRA」で、ハリウッドで「大人向けアニメ映画ベスト10」で4位に選出される程高い評価を得た作品です。今現在、サンライズによるリメイクや、ハリウッドでの実写映画化の動きもあるみたいですね。

 

と、いいつつ私は見た事無いんだけどね。

4Kがでるからか通常版DVDがかなり安くなっているので、今度見てみようかなぁ。

 

しかし1988年ったらアナタ…昭和63年ですよ?まだソ連が元気でゴルバチョフ書記長がペレストロイカとかやってたり、「ドラクエ3」発売日に長蛇の列が出来たり、青函トンネルや東京ドームが出来たりして、F-1ではマクラーレンホンダのアイルトン・セナが初のワールドチャンプとなった年です。いや〜懐かしいなぁ。

 

ともあれ、「AKIRA」の描いた五輪を直前に控えながらも混沌と化している日本…という世界観は、新型コロナウイルスをはじめ、諸所の問題を内包しつつ全く先が見えない今の日本に相通ずるものがある気はしますね、確かに。

 

新型コロナへの対応で安倍政権に批判が集中している訳ですが、安倍政権の高い支持率というのは、結局の所民主政権時のどん底を見た国民が積極的に自民や安倍を支持したという訳ではない…まぁ一部は盲目的に支持していますがね、ともかく、その支持率というのは「消去法的」なものだったに過ぎなかったのではないかと。要するに、「民主政権みたいな有様になる位なら自民の方が『まだマシ』」という国民の思いが自民一強体制に繋がってしまい、結果安倍が勘違いし始めて今度はこの有様…というのが現在地なのではないかと。

 

ネット、SNSを中心に「東京五輪中止、または延期論」が出ていて、代替え開催地としてロンドンが名乗りを上げたとか何とか。

私は「こうなる事が分かっていた」なんて事は言えません(言いたいけど/笑)が、石原裕次郎のお兄さんが「夢を見よう」等と五輪誘致を言い出した時点から一貫して「東京五輪反対」です。絶対に仕事を中心とした自分の生活に影響が出て迷惑、実害を被るだろうと思っていたので、「お・も・て・な・し」とか話題になってた時も、「ケッ!キレイごとばっか言いやがって」とか思ってましたから。(笑)

 

東京五輪が決まる直前とか、盛んに誘致に関する話題が過熱していた時期なんかは「誘致反対」なんて言ったら非国民呼ばわりに近い事を言われた事もありますがね、今となっては胸張って言えますわ。

 

「私は東京五輪にはハナッから反対でした」

薬莢、捨てるとこ…

  • 2020.02.27 Thursday
  • 18:04

はい、EAZYMODELの1/72完成品戦車紹介もあと4つ+α。

今回はコレです。

 

エレファント重駆逐戦車

 

1942年のヘンシェル社とポルシェ社による重戦車の試作コンペがあり、結果採用されたのヘンシェル案で、コレが今でいう所のティーガー1な訳です。そしてポルシェ社案は通称"ポルシェティーガー"と呼ばれますが、コレは「ガールズ&パンツァー」で自動車部が運用している事で知られています。まぁミリタリーに造詣があったり「ガルパン」見た人は知っている話かと思いますが、このポルシェティーガーはガソリンエンジンで発電してモーターで動かすという斬新なシステムを採用していたのです。

 

日産のe-POWERって、実は70年前にドイツで使われていた技術なんですね。

まぁ細かい部分は色々と違うんでしょうが、少なくともアイデアとしてはあった訳で。

 

まぁ、ポルシェ案はモーター駆動なので複雑な構造で故障も多いトランスミッションが不要になるメリットがありましたが、大容量の電気を通すケーブルが必要…電気ケーブルに使われるのってのは銅で戦時中、日本と同様に資源が乏しいドイツにとっては死活問題でしたし、そもそもRC戦車と同じように2個のモーターで左右の履帯を回す仕組みだったんですが、2つのモーターを同調させる技術がなくまっすぐ走るのが難しい。その上モーターから発せられる電磁波により無線にノイズが入ったり…と欠陥も少なくなかった訳です。

 

しかし、ポルシェティーガーの設計者たるフェルディナント・ポルシェ博士はヒトラーと懇意で、しかも設計段階でヒトラーがこの案を大層気に入っていた為にコンペの前に先走って90両分の生産許可が出てしまっていたからさあ大変!!そこで作っちゃった90両分の車体に前面200mmの固定戦闘室を設け、8.8cmPak43/2を搭載して出来たのがエレファントの前身であるフェルディナント…という事なのです。ちなみに近接戦用に車体前面に機銃を増設したのがエレファントになります。

 

で、ツィタデレ作戦で実践参加したフェルディナントですが、鈍重で機械的信頼性が低くトラブルばかりで使い物にならない、とか、近接用の防御兵器を搭載していなかったので歩兵の肉薄攻撃で多数撃破された、とか悪し様に言われてかなり低い評価がされていましたが、最近では歩兵の肉薄攻撃で撃破された例は数例のみで、機械的なトラブルも然程多くなくむしろ多大な戦果を挙げて現場の評価は上々だった、とされています。他にもソ連のKV-1の戦果が実はイギリスからレンドリースされたチャーチルの戦果だったとか、後年色々と新しい資料が出て来ている様で。

 

さて、エレファントですが…人気のある戦車だと思います。私もご多分に漏れず好きななのですが、私の場合戦史云々より「メタルマックス2」でこの戦車をモデルにしたと思われるシャーシを気に入って使っていた事が大きいかも。まぁ、名前は「マムート」でT-28風な「エレファント」という名前のシャーシがあるのでややこしいんですが。(笑)

 

「ガールズ&パンツァー」でも決勝戦にて黒森峰学園の車両として登場しますが…西住殿が警戒していた割に大した見せ場もなく、ウサギさんチームに撃破されてしまいました。「ガルパン」でのエレファントの唯一の功績は、丸山ちゃんをしゃべらせた事なんじゃないかと。(笑)

 

しかし…決勝に備えてチーム皆で「戦略大作戦」(と思しき映画)を見て泣いていたウサギさんチームですが…あの映画に泣く要素あったか?(笑)

旧キットなのです。

  • 2020.02.26 Wednesday
  • 18:37

ゾイド紹介、今回はコレ。

 

マルダー(カタツムリ型)

 

ゼネバス帝国が開発した砲撃戦用ゾイド。同クラスのゾイドと比較して機体重量があり機動力は劣悪だが、コックピットを収納する事も可能な強固な装甲と豊富な火器を持ち、後方からの火力支援や移動可能なトーチカとして運用された。砲撃戦、特に対空防御を得意としている。

 

ガキの頃、友人とゾイドで遊んでいた時の我が愛機なのです。(笑)

しかもマルダーはアニメ化と連動での再販で漏れたゾイド。つまりコレ、旧キットなのです!!

 

再販版のゾイドは一部整形色に変更があったりして旧キットの頃のゾイドを知っている世代には違和感があったりするんですが、一番個人的に「改悪」だと思ったのがデカールの品質でした。旧キットでも帝国ゾイドの装甲は丸みを帯びている部分が多く、付属のシールが貼りずらい印象はあったのですが、復刻版のデカールは厚みがある上に余白が大きくそのまま貼ると見栄えが悪くなる事が多いかったんです。水転写式デカールみたいにソフターとかも使えませんし。しかも数が半端でパッケージの写真を参考に貼るとデカールが足りなくなる始末。

 

その点旧キットは曲面に貼りずらいのは一緒ですがデカール自体が薄目ですし、少なくともパッケージ再現とかは普通に出来たんですよねぇ…。

 

ギミックは首を伸び縮みさせながら走行するというもの。流石にコックピット部を全て収納は出来ませんが、モルガと並ぶ動きが秀逸な小型ゼンマイゾイドかと思います。他にも外殻が開いて砲座が展開出来て、トップ部にはスプリング式のミサイル発射ギミックがあったりと小型ながら楽しいゾイドなのです。地味に左右非対称になっているゾイドですが、側面の砲座収納時のツマミが違和感なくデザインに収まっていたりと地味ながら秀作と言えるかと。流石我が愛機!!(笑)

 

多分名前の由来はWW2期のドイツの対戦車自走砲かと思われます。

 

復刻されなかった事から分かると思いますが、アニメには登場しません。こんなに可愛いのに。

ただ、「/0」の主人公達の住居兼移動基地のホバーカーゴは、大異変を生き延びて大型化したマルダーの野生体に注目した共和国が移動基地として開発したもの…という設定があります。

 

このマルダーとシーパンツァーをアニメに出さず、再販しなかったのはトミーの重大なミスではないかと思います、本気で。

サイカーチスとかイグアン、バリゲーターやハンマーロックみたいにアニメに出てないけど再販はされたゾイドもあるのに。

まぁ、一応両機とも「月刊ゾイドグラフィックス」の付属キットという形では再販されてますけどね。

Umarex Legends MP40 Co2 Ver. その2

  • 2020.02.24 Monday
  • 19:21

はい、UmarexのMP40二回目です。

 

バレル

 

先日書いたように、レシーバーと色味が違ってしまっているバレルの先端は取り外し可能になっていてサプレッサーを取り付けられます。しかし…この写真では違和感なさそうな色合いなんですがそれは多分若干ピンボケしているのとバレルしか映っていないからでしょう。全体からするとかなり違和感があるんです。

 

マルシン工業みたいに銃を包んでいるビニールが油まみれ…とまではいきませんが、全体的にガンオイルの匂いがします。

 

ストック

 

ストックは基部のボタンにて展開します。畳んだ状態ですとM4より少し短い位、展開するとPPShとほぼ同じくらいになります。

フルメタルなので重量はかなりある上にグリップが後ろなので、バランスはあまり宜しくない印象。まぁ、実銃通りではあるんだと思いますが。

ストックはガタつきがありますが作り自体はしっかりしている印象。但し、バットプレートの所が構えていると勝手に動いてしまうので正直しっかり構えるのが難しく、使いにくい印象。まぁコレは個体差かも知れませんが。

 

折り畳み、伸縮ストックってこういう所があるので個人的にはあまり好きではないんです。

取り回しが悪くとも、固定ストックの方がどうしたってしっくりくるんですよね。

 

レシーバー部

 

マガジン挿入口の上にあるのがマガジンリリースボタン。MP40は実銃ですとチャージングハンドルを後端まで引いて切り欠きにハンドルを入れるリア側のセーフティと、途中で追加されてボルトが前進した状態でチャージングハンドルの上にあるロックを切り欠きに押し込むフロント側のセーフティがあるんです。このMP40にもあるので本来はフロント、リア両方にセーフティがあるタイプをモデルアップしているんだと思う…って、不勉強なので詳細なバリエーションとか把握してませんし違っているかも知れませんが、それはともかくこのモデルの場合、チャージングハンドルの溝に注目してもらえば分かるかと思いますが…切り欠きまで引き切る事が出来ません。

 

ココまでしか引けないんです。

 

そして写真でもある通り…って若干見えにくいですが、切り欠きは再現しているのにハンドルにストッパがないのでフロントのセーフティも再現されていません。

 

…実はセーフティはミョーな処理されちゃってるんですよ、コレ。

本来MP40はフルオートオンリーの銃ですが、トイガンではセミも使える方が便利という事でコレもセミで撃てるようになってます。

 

この辺は次回に紹介しますが…セミオートの追加はともかく、バレルの色味といい、セーフティの処理といい、色々と萎えてしまう点が多いです、ええ。

 

そして恒例の無駄刻印

 

現用の銃ならいざ知らず、WW2の銃とかにもこういう白地のプリントで刻印入れるの止めて欲しいです、ええ。

まぁ、CYMA やS&Tみたいに製造国の刻印でないだけまだマシなのかな。

 

リアサイト

 

リアサイトは可倒式で2段階切り替えで、実銃と同じく横にチェッカリングが入っていて芸が細かい…んですが!!レシーバートップには豪快なパーティングラインが。コレも萎えポイントかと。

 

…喜び勇んで買ったものの、何だか気に食わないポイントが目立つ印象。

まぁ、一応キモであるマガジンの紹介を次でアップはしますが…何だかなぁ…早々に売っちゃうかも、コレ。

 

MP40は何だろ、トイガンでは鬼門なのかなぁ。モデルガン時代は良好な出来なものがあったと聞くんですが。 

怪獣人間あらわるあらわる

  • 2020.02.23 Sunday
  • 17:54

こういう漫画がありましてね。

 

蒼木スピカ 「乙女怪獣キャラメリゼ」 現在3巻まで発売中

 

感情の高ぶりにより体の一部が変化してしまう体質の女子高生・クロエはその体質から周囲の女子にメンヘラたん等と呼ばれ蔑まれながらも、極力人に関わらず孤独に生きていた。しかしそんな彼女にクラス1のモテ男子・新汰が急接近。新汰と交流する中で彼への好意を自覚したクロエは大怪獣へと変貌してしまい…

 

…え?となってしまう人が多いと思うんですが、ホントにそういう内容の漫画です。

こんな少女漫画みたいな表紙で、中身も同じように少女漫画チックな絵柄で展開するんですが、いきなり

 

まるで怪獣映画のポスターです。

 

この作品、作者がtwitterに第1話を公開して以降一気に人気が出て品薄、そして重版となったという、いかにもイマドキっぽいヒットの仕方をしているのが特徴。

中身は根暗乙女がイケメン男子に急接近されて…という少女漫画的なノリで進行する基本はラブコメでありながら、怪獣、特撮とかが大好きな作者の嗜好が隠し切れずに爆発してしまっている設定、描写のギャップがまぁ面白いんです。ただそんなモンは一発ネタとか出オチみたいな一過性のブームで終わりがちな所ではあるんですが、この「乙女怪獣キャラメリゼ」は中身はクソ真面目に少女漫画的な物語を展開しているから性質が悪い。こんなん続き気になっちまうじゃねぇか!!(笑)

 

まぁ、この漫画の場合は紹介と称して解説してしまうと面白さが半減してしまうと思うので本日は別の方向から書いていきます。

実はね、この作品とクリソツな設定の漫画があるんですよ、ええ。

 

坂木原レム 「モンスターキネマトグラフ」 全1巻

 

妙齢の女性・マミヤさんは興奮すると怪獣に変身してしまう厄介な体質を持っている。太平洋戦争では軍に徴兵され兵器として利用され、戦後も政府の管理下に置かれてしまう。そんなマミヤさんの数奇な半生を描いたのがこの「モンスターキネマトグラフ」という作品。元々は作者が同人誌用に描いていた8ページ漫画がベースで、それを商業誌デビュー作としてコミックス1巻分にしたもの。1巻で完結なので尺としては短い部類の漫画にはなりますが、コンパクトながらも戦時中から戦後の生活、同じ体質の子供を預かり、そして結婚に至る…という、厄介な体質を持ちながらも懸命に生きたマミヤさんの半生をとても魅力的に描いた作品になっています。

 

実はwikipediaにも解説があったり。

 

「モンスターキネマトグラフ」は「乙女怪獣キャラメリゼ」ほどの派手さはないんですが、一本の映画を見ている様な作りで非常に味わい深い作品なのです。特に、当初は嫌なヤローだったナカジマはんがマミヤさんと付き合うにつれ変わっていく様は印象的で、最後に見せた男気溢れる行動とか、大変魅力的に描かれているのです。そういう意味で言うと、新汰はナカジマはんの系譜のキャラクターですね、ええ。

 

設定のパクリ云々とかは正直どうでも良い事ですし、あからさまなものでなければ過度にツッコミ入れるのは野暮というもの。「乙女怪獣キャラメリゼ」と「モンスターキネマトグラフ」を一緒に紹介したとはいえ、別に糾弾とかそういう気は毛頭ありません。どっちもスタイルは違っていて、面白い作品ですしね。むしろ、今密かに人気上昇中、注目株となっている「乙女怪獣キャラメリゼ」を読んでハマった、面白いと思ったら、「モンスターキネマトグラフ」という作品も是非読んでみて欲しいな、と思います、ハイ。

 

しかし…犬の名前に「ジャンボキング」って、風森さんの「モフリマクラ」に匹敵するんじゃねぇかな、ペットのネーミングセンスとしては。(笑)

Umarex Legends MP40 Co2 ver. その1

  • 2020.02.22 Saturday
  • 17:19

はい、トイガンレビューです。

今回は珍しくガスブローバック。私は以前、HFC143aの有毒化で気分が悪くなった経緯から、HFC134aをソースとするガスガンは好きではないので今回のも未だ業界内で賛否あるCo2ガスガンです。

 

 

今回ご紹介する銃はUmarexが販売するCo2ガスブローバック仕様のMP40になります。

木箱をモチーフにしたパッケージがやたらカッコいいですね。

 

MP40と言いますと、WW2でドイツの制式短機関銃として活躍した銃で、WW2を題材とした映画をはじめ、数多くの漫画、アニメにて見かける有名な銃。「ジョジョの奇妙な冒険」の第2部は時代設定がWW2直前であり、シュトロハイム少佐を始めとするドイツ軍が物語に絡むのでMP40も小道具として活躍していました。"柱の男"ことサンタナがあっという間に分解したのもこの銃。

 

…そういえばサンタナって名前はシュトロハイムが名付けた筈ですよね。でも後に登場したカーズが何故かサンタナをサンタナと呼ぶ場面があるんですよ。コレ、ガキの頃から不思議だったんです。サンタナとカーズは別の所に眠りについていたので名付けた経緯とかは知らない筈です。シュトロハイムがサンタナと呼んだのを聞く前は"奴"呼ばわりだったのでシュトロハイムに合わせてサンタナと呼んだ…としても、カーズってそういう性格なのか?という疑問が。だってベジータなんかは悟空を頑なに"カカロット"と呼んでいたでしょ?(原作だとたまに悟空になってた気もしますが/笑)

 

弾速表

 

一応弾速表がありますが、果たしてコレは正確な数値なのやら。

まぁ、トイガンに限りませんが、国内製造のJIS規格の製品でも全数個別に検査やっている様なものは稀で、拾い出し検査しかしてないと思いますけどね。その為の規格認定とかなのでしょうし。

 

後程、実測してみたいと思います。

 

ストック折り畳み状態

 

正にMP40ですね。

基本実銃が金属の所は金属、ベークライトの部分は樹脂になっています。銃はベークライトの色味を考慮してか濃い茶色ですが、濃すぎるので一見黒一色に見えてしまっています。

 

モデルガンではなく弾の出るトイガンにおいてはWW2モノってのは鬼門な所がありまして、ウチでもレビュー記事書いていますが東京マルイのトンプソンも、当時としてはかなり気合の入った商品なのにあんまり売れなかった…という実情がある訳です。まぁ、確かに古い設計の銃と言うのは、例えトイガン化において性能差は然程生まれないにしても、最新機種と比較して銃としての使い勝手は歴然たる差が出てしまいます。要するに、サバゲーとかで使うには使い勝手が悪いケースが多い訳です。

 

更に言うと、トンプソンやMP40にマルチカム…なんて違和感がある。かといってWW2の装備揃えるにはコストがかかる。遊べればいい、装備が合う合わないは気にしない、と本人は割り切っていても、ベテランのサバゲーマーには少なからず軍装マニアがいて、一々他人の装備にケチつける人もいるんだそうな。そりゃWW2の銃とかの需要も減るってもんですな。トイガン趣味なのに私が頑なにサバゲーに手を出さない理由も、そういう煩わしさだったりします。友人とかと貸し切りでこじんまり…なんてのなら良いのかもしれませんが。

 

ストック展開

 

そんな訳で、ワタクシの場合サバゲーやらない、M-LOKだのKeymodだのMOEだの…そもそもレイルシステムからして好きじゃない、ホロサイトだのブースターだのLAMだのをゴテゴテつけたM4が嫌い、古い銃、使い勝手悪そうな個性派大好き、という変人ですから、MP40は

 

正に大・好・物!!(笑)

 

だってホラ、こんなカッコイイんですよ?

一応、国内メーカーではマルシン工業がHFC143a&8mmBB弾仕様のガスブローバック、もう倒産しているTOPが電動ガンを出してますし、TOPのコピーをAGM、ピストン連動の疑似ブローバック付き電動ガンをSRCがリリースしていますが、その中からコレを選んだのはCo2仕様という特殊性と、ネットとかでもレビュー記事全然ないからだったり。(笑)

まぁマルシンやTOP、SRCの奴なんかそう簡単に見つかりませんし、AGMのは典型的以上に酷い中華ですしね。

 

反対側

 

ただ少々気になるのが写真見ても分かると思うんですが…レシーバーとバレル部の色味の違いです。まぁレシーバーはプレス成型っぽいですし、バレルは削り出しっぽいのである程度差が出るのは仕方ないとは思うんですが…何だか別のパーツ取り付けたような2トンカラー状態。せっかくヴィンテージ加工仕上げなのに、こうも違和感があるのは正直ビミョーです。

 

ただ実銃の写真とか漁ると、ここまではっきりした色味の違いではありませんがバレル部とレシーバーの色味が違うものもあったりするので…どうなんだろ。製造工場や生産時期で材質に違いがあって、中には経年劣化とかでこういう色合いになる個体も存在するという事なんですかね?この辺は正直、よく分かりません。(笑)

 

でもまぁ、カッコいいんですよ、MP40は。

 

そんな訳で次回はもう少し外装をみていきましょう。

そど子でお馴染み?

  • 2020.02.21 Friday
  • 00:47

はい、EAZYMODELの1/72戦車、今回はコレ。

 

シャールB1

 

実はドイツの電撃戦による侵攻に強敵として立ち塞がった重戦車、シャールB1です。

開戦当初はドイツ軍も戦車の数が足りておらず、そんな中立ちはだかったB1はその重装甲でドイツ軍を苦しめます。当時の主力であった3号の主砲3.7cm砲では歯が立たず、8.8cm高射砲…後にティーガーに搭載される「アハトアハト」でしか有効打を与えられない…撃っても撃ってもまだ動くB1に対してドイツ軍戦車乗りは無線を駆使した戦術と腕でカバーしていた訳ですね。

 

…しっかし、思えばこの手の「ドイツ軍の電撃戦を阻んだ強敵」って話は結構多いですね。「街道上の怪物」ことKV-1(KV-2の説も)やらT-34、アフリカではイギリスのマチルダIIなんかもそうでしたね。共通して言えるのは「アハトアハト頼りになっていた」という事。

 

「高射砲で戦車を撃つのは卑怯ですな」

「8.8cm砲でしか撃ち抜けない戦車で攻めて来るのはもっと卑怯だ」

 

という奴ですね。

 

このシャールB1、M3リー等と同じく車体に口径の大きい重砲、回転砲塔に戦車砲を搭載したスタイルで、ひし形戦車を連想させるような履帯とか、独特のスタイルが特徴。性能面とか運用面はともかく、形状的には大変ユニークで密かにお気に入りの戦車だったりします。何だかWW2初期の戦車としても、クラシカルな雰囲気があって良いんですよ、ええ。

 

「ガールズ&パンツァー」では改良型のB1bisに井澤詩織さんが1人3役の風紀委員が乗り込み「カモさんチーム」として活躍してますね。才谷屋氏のコミカライズではアンツィオ戦で秋山殿、エルヴィン、大野ちゃんという変わった編成で運用されて活躍している他、「激闘!マジノ戦ですっ!!」でもマジノ女学院側の車両として登場してますね。密かにお気に入りなのかも。

 

いや、見れば見る程面白い形してますよ、コレ。

「ダライアス」とかに出てそうなデザイン

  • 2020.02.20 Thursday
  • 00:22

はい、ネタ切れ防止&出張先での更新対策、手持ちゾイド紹介ですが、今回はワタクシかなりお気に入りのコレ。

 

ウオディック(魚型)

 

中央大陸戦争時代にゼネバス帝国が開発した魚型ゾイド。1万2000メートルの水圧にも耐える頑強な構造と、水中での良好な機動性から海戦最強ゾイドとして君臨した傑作機。共和国側の主力水中戦ゾイド・バリゲーターより武装、装甲、潜水性能において勝っており、時として雷撃戦によりウルトラサウルス艦隊にも大打撃を与えた事も。一応水陸両用で陸上での運用も可能ではあるが、一応可能、というレベルで陸上では機動性を筆頭に能力は激減してしまう。

惑星Ziの大異変で絶滅寸前となったが、後にオーガノイドシステムを限定的に利用して個体数を増やすことに成功し、再び戦場に舞い戻り、当時最新鋭の共和国ゾイド・ハンマーヘッドを凌駕する実力を見せつけている。

 

¥1000で販売された大型ゼンマイ…Hiパワーユニット搭載のゾイド第一弾として発売されたのがこのウオディックでしたっけ。電動ユニットと¥580、¥680のゼンマイタイプの中間的な位置づけのシリーズで、この¥1000のHiパワーユニットシリーズは当時よく買ってました。お小遣い的にも丁度良かったんですよね。

 

期待のHiパワーユニット第一弾で、魚型という前代未聞のモチーフを採用した当時のトミーは凄いと思います、ええ。アニメ化からの復刻&新シリーズが展開していた時だったら…恐らく無難なネコ科高速ゾイドにしてたでしょうね。実際、ライトニングサイクスもそういうポジションですし。

 

ギミックはシッポを振りながら歩く…というものですが、このウオディック、背中のメイン推進ユニットの中に発泡スチロールを仕込む仕様になっていて、実際に風呂とかで泳がせる事が出来たんです。はぬまあん氏の著書で一時話題にもなった「超絶プラモ道」などでも紹介されていますが、ゾイド以前にもゼンマイとか水中モーターとか駆使して動かして遊ぶプラモデルってのがいっぱいあったんですよね。そういう系統の末裔が、ゾイドやミニ4駆なのだと思います。

 

アニメでは「/0」に登場。何と!!水中ではなく砂漠を自由自在に泳ぐという大胆な活躍のさせ方をしています。まぁ確かに海戦ゾイドvs主人公=ネコ科陸戦ゾイドでは対決になりませんし、この演出は上手いと思います。カッコ良かったですしね。

 

やっぱり、ティラノとライオンにモチーフが偏っちゃうのは人気とか考えると仕方ないのかも知れませんが、面白くないですよね、ええ。様々な生き物モチーフで展開しないと勿体ないと思うのです。

「なろう」もバカにしたもんじゃない?

  • 2020.02.19 Wednesday
  • 18:45

ウチでも異世界転生モノの作品のコミカライズを結構紹介してますが、一時的なブームかと思いきや手を変え品を変え状態でこの手の作品のリリースが続いている訳です。でも転生してチートな恩恵貰って俺ツェー…という典型的な構図に辟易している人と言うのも正直…少なくない気がします。かくいう私も俺ツェー描写はともかく俺ツェーに至れる描写や設定に説得力がない作品にはイマイチ惹かれなかったりします。

 

まぁ、「なろう系」なんて言葉もある位でネガティブな意味合いでも使われていますが、本家「小説家になろう」出身の作品でも、面白い作品はあるんですよね。そういう訳で、「なろう」小説のコミカライズからコレをばご紹介。

 

支援bis&菊石森生 「辺境の老騎士バルド・ローエン」 現在5巻まで発売中

 

魔獣の脅威から人間を守る「大障壁」にあるただ一つの裂け目…そこから侵入する魔獣を阻む役割を担う辺境の地・テルシア領。「人民の騎士」と呼ばれる不敗の老騎士バルド・ローエンは騎士の役目を捨て、死にゆく為の旅に出る。しかしその旅は後に人々の間で語り草となる事に…

 

という、老騎士が主人公の作品。上の写真はコミックス1巻の表紙なのですが、中身もこの表紙のイメージ通りのものになっています。アニメ調な美少女とかは出てきません。いや、回想シーンの幼い頃のアイドラ様は愛らしい容姿の美少女キャラクターではあるんですが、登場は回想シーンのみ。本筋では本人は早々に亡くなってしまいます。

 

この作品、「小説家になろう」でも人気はそれなりにあった作品らしいのですが、何分主人公が老人、美少女キャラクターは不在で登場するのは殆どオッサンばかり。バルドは腕の立つ優れた騎士ではありますが、寄る年波には勝てない描写もあり、無双的な活躍はあまり見せません。そんな訳で、世に言われるような「なろう系」の構図からかなり外れた作品。そもそも異世界転生モノでもありませんしね。何にせよ露骨に目を引く美少女だったりエロといった要素が薄いせいもあったのか、書籍化した際の売り上げは目立つものではなかったらしいです。

 

私が本作に惹かれた理由は…何と言いますか、アニメやゲームといったものに然程毒されている風ではない作風だからだったりします。私自身はアニメもゲームも普通に嗜みますが、他の多くの…所謂「なろう系」とは異なり、ゲーム的なステータス画面が可視化した様な描写がなく、むしろ「指輪物語」的なハイファンタジー的な雰囲気に近いかも…いや、これは流石に語弊があるか…何と言いますか、日本的な漫画アニメ文化を踏まえた上でのハイファンタジーと言いますか…例えるなら、「なろう系」とかが話題になるよりずっと前にライトノベルとかで展開していた「ロードス島戦記」とかに近い印象があるんですね。

 

富野氏辺りが言いそうな事ですが、物語の作り手になりたいんだったらアニメや漫画、ゲームばっかり見るな…なんて良く言われる訳です。でも正直、「なろう系」と呼ばれる作品群の多くはアニメやゲームといったモノが根っこにある。だからくだらないとか、つまらないという訳ではありませんが、閉塞感というか…もっと言えば「内輪ネタ」に近いノリに見えてしまう事は少なくない気がするんです。

 

この「辺境の老騎士」は洋物のハイファンタジー小説の様な敷居が高そうなイメージとか…そこまで重たいものではなくて割と肩ひじ張らず気楽に読めるんだけれども、内輪受けだけにとどまらず、ちゃんと物語として成立している…そんな印象を受けるのです。そういう意味では、私が学生の時読んでいた「ロードス島戦記」とかの作品に近いかな、と。他にもこの手のファンタジー系ライトノベル読みましたが、その時を思い出す作風なんです。

 

…まぁ、当時流行っていた「フォーチュンクエスト」とかはむしろ今の「なろう系」の先鞭的な作品と言えるんじゃないかとも思うんですが。まぁ「フォーチュンクエスト」は基本俺ツェーどころか私たち弱いぃ〜って感じではありましたし、決して嫌いではなかったんですけどね。(笑)

 

さて、この「辺境の老騎士」の作者…支援bisという方はもう一つコミカライズされている作品がありましてね。

 

支援bis&新川権兵衛 「狼は眠らない」 現在2巻まで発売中

 

コチラは「辺境の老騎士」よりややゲーム寄りに振った作風でして、とある迷宮で見つけた異世界へと続く"黒穴"に飛び込んだ片目狼の異名を持つ凄腕の冒険者・レカン。飛び込んだ黒穴の向こうは異世界で早速魔獣に襲われている馬車に遭遇するが…という物。こちらは異世界転生ですね。異世界から異世界への転生ではありますが。(笑)

 

黒穴に飛ばされる前の異世界の迷宮にボスがいたり、生命感知や収納といったスキル的なものや魔法の類、そして恩恵付きのアイテムの存在など、「辺境の老騎士」に比べゲーム的な要素がやや強めはありますが、ステータス画面の可視化などはなく最低限の矜持は守っている印象。そもそも異世界でレカンが拾われたザイドモール家令嬢・ルビーとレカンの関係は、アイドラとバルドの関係に似ています。恐らく作者が好きなんでしょうね、若く美しい姫と騎士の主従みたいなものが。

 

コチラの主人公・レカンは腕のいい冒険者ですが、やや戦闘狂的な部分があるキャラクターになっているのが特徴ですかね。ただこちらの作品もバトル一辺倒にはならなそうな描写が多いので、期待しても良いんじゃないかな、と思います。

 

「辺境の老騎士」と「狼は眠らない」のどちらにも言える事ですが、良い作画担当をつけたな、という印象が強いです。どちらもアニメアニメした作画ではなく、かといって劇画的な重い絵柄でもない…そしてどちらもその世界観にマッチしていてかつ読み易い。コレ、結構重要ですよ、ええ。

 

まぁそんな訳で、支援bisさん原作のコミカライズ2作品、オススメします。

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