中身はイケメン(但し概ね父親的な方向で)
- 2020.01.31 Friday
- 19:57
忘れた頃に書く「列伝」ですが、今回は脇役。取り上げるのは彼です。
ニンテンドー3DS用ソフト 「ファイアーエムブレム覚醒」より グレゴ
出張中、宿に帰るとヒマで「FE覚醒」を再プレイしていたりするんです。「暗黒竜と光の剣」&「紋章の謎」で壁役のアーマーナイト・ドーガさんに惚れ込み、「FE」をプレイするとどうしても初期から自軍にいめアーマー系キャラクターに拘ってしまうワタクシ…「覚醒」での一番のお気に入りは圧倒的な影の薄さが公式でネタにされているカラム!!…ではありません。(笑)
カラム…ユニットとしては基本の成長が力と守備が伸びやすい典型的アーマー系ではあるんですが、「覚醒」のチェンジプルフというアイテムと各キャラクター固有のクラス適正…これで僧侶と盗賊の適正を持っているカラムはチェンジプルフのおかげで弱点になり易い速さや魔防を補い易くなっている…故に硬い、強い、意外と速いアーマーに育てる事も可能だったりします。親としての特性も守備力の成長を補正…まぁその分速さは下がるんですが、コレは貴重な存在です。そして何より今回採用されたダブルで後衛にすると前衛の守備が大きくプラスするというのも、低レベルユニットを育てたりするのに便利。かなり有能なユニットだと思うのです。
ただ…存在感のなさを公式が弄り過ぎなのが好きではないんです。特に酷いのはエンディング。結婚しても誰が相手だろうと構成に記録が残らず、独り身だと旅立ったはいいが仲間達がそれに気づくのが数年後…という始末。ネタとしてはオイシイキャラクターと言えるかもしれませんが、この扱いがアーマーナイトフリークとしては納得できないものがあるんですよ、ええ。
そんな訳で、私の「覚醒」で一番のお気に入りキャラクターは傭兵のグレゴさんです。
「FE」伝統の赤と緑の騎士と同様、毎度おなじみ…所謂「オグマポジション」のキャラクター。ただ本家のオグマと比較してもかなりオッサンなキャラクターであり、本人も自身の年齢は自覚してはいるものの、面と向かって「オジサン」呼ばわりされると若干凹んでしまう…そんなセンチな一面も持つキャラクターなのです。
ユニットとしてはオグマポジションの傭兵とはいえ寄る年波には勝てないのか、速さの成長はやや微妙で魔防や魔力は壊滅的。魔力は基本物理攻撃職にしかなれないので不要ではあるんですが、魔防の低さは如何ともしがたい部分が。ただ既存の「FE」的オジサンキャラとは違い成長率自体はそれなりに高く、特にHPや力は良く伸びHPはクラス補正分もありますが早々にカンストする程。そして守備も地味に上がり易いのも長所。速さはクラス適正で剣士があるのでチェンジプルフにより補完が出来ますし、もう一つの蛮族で長所を更に伸ばす事も可能。「強奪」や「カウンター」「太陽」「流星」といった攻撃的なスキルを取り易く、力や守備に難がある「ナバールポジション」のロンクーより使い勝手は上…親世代の物理職としてはかなり優秀なユニットです。
そんな彼は自軍には8章で加入。ギムレー教団から逃げ出したマムクート(「FE」伝統の竜に変身する種族)の少女…というか幼女・ノノが追っ手に襲われている所をグレゴさんが颯爽と助けるのですが…若干悪党面なせいでノノ本人からも悪人と決めつけられ、その姿を見たクロムにもヘンタイ呼ばわりされてしまいます。
ただまぁ…誤解はすぐに解け、自軍加入後は支援会話等では女性陣に軽口を聞いて見せたり、年配者としての配慮ある言動をみせたりと、何処か飄々としながらもかなり面倒見がいい一面を見せてくれます。ホント、頼りになる兄貴…いや、年配者キャラクターっぷりを発揮します。
特に彼の過去が語られるロンクー、セルジュ、サーリャ辺りの支援会話はグレゴというキャラクターらしいものになっていてとてもいい感じなのです。金に汚いとされる傭兵稼業に身を置き、自身の実力も確か…にも関わらず、時として損得より情を優先して損な役回りをしてしまう…そんな男なのですよ、グレゴさんは。私の大好きな映画「刑事物語」の片山刑事にも通じるものがありますね。
そんなグレゴさんと色々なキャラクターとの支援会話…youtubeとかでは全部アップされてしまっているのかも知れませんが、ココは是非プレイして確認して欲しい所。2〜3人との支援A会話が聞けるようになる頃には、このオジサンの魅力にやられている筈です。これぞ「おっさんずラブ」か?(笑)
ちなみに「ファイアーエムブレム覚醒」ですが、実は任天堂からシリーズの打ち切りを宣告されていた作品だったりします。「覚醒」がヒットしたおかげでシリーズが続投になったんですね。そして「ギネスワールドレコーズ」にも世界記録として認定されていたりします。その内容は
「携帯ゲーム機のターン制ストラテジーゲームとして最も高い評価を得た作品」
というもの。
まぁ、条件付けとかに賛否あるとは思いますが、世界的にも知られるゲームの一つではあるのは間違いないようですね。
あ、グレゴさん、海外版でのスペルはGregorで日本版のスペルの末尾に「r」が足されています。コレに更に「e」をつけるとアストラギウス銀河のあの人になりますね。
OVA「装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー」&「装甲騎兵ボトムズ 野望のルーツ」より グレゴルー・ガロッシュ
ビジュアル的にも、グレゴさんをもっとゴツくさせたような感じで何となく似ている気がします。
コッチも凄く好きなキャラクターなんだよなぁ…。