名前とは裏腹なパンチの効いた逸品

  • 2019.06.30 Sunday
  • 20:24

今回はコレ。

 

リスカ スーパーハートチップル

 

皆さんお馴染み、愛らしいハートの形をしたスナック菓子ながら、開封しただけでキョーレツなニンニク臭が部屋に充満してしまう、後引くスパイシーな味で美味しいんですが、食べる場所や状況が限定されてしまう「ハートチップル」です。現在は名称が「スーパーハートチップル」に代わってますが、名称変更に伴い原材料にも変更があって、人工甘味料なんかが使われているのが一部の健康志向の人には不評みたいですね。

 

…まぁ、絶賛不健康体な私にとっては関係のない話。

そもそもさ、スナック菓子食うのに健康気にしてどうすんだ?と思ってしまいますね、ええ。

 

そもそも私は昨今の健康志向には少々辟易しています。ネット記事でも「健康を害する可能性のある食品」だの「医者に聞いた絶対に食べない食べ物」とか…健康関連のネタがあふれてますが…飽くまで個人的な意見、と前置きしますが、破綻している年金制度然り、孤独死問題や老々介護の問題然り…そんなに老後に希望があるんかいな、と思ってしまうんですよ。

 

まぁそれはともかく「ハートチップル」です。

製造しているのは駄菓子「うまい棒」シリーズのリスカという会社で、主原料はスナック菓子では定番なじゃがいもやとうもろこしではなくうるち米。米菓…せんべいの一種なのです。しかも実は「うまい棒」より発売が先なんですね。

駄菓子屋やスーパーでは定番と言うべきお菓子ですが、そのニンニクが効いたパンチのある味がクセになる美味しさで、コレをつまみにしてビールを飲む、という人もいるみたいですね。確かにこの味、酒のつまみとしてもイケるかもしれません。

 

食感は、まず口に入れると広がる濃厚なニンニクの風味、そしてサクサクとした歯触りながら、噛むごとに口の中で程よく溶けていくような感覚があります。コレは米菓だからでしょうね。ホント、一口食べれば後引く美味しさでついつい1袋平らげてしまう…そんな中毒性を持つ危険なお菓子なのです。

 

ただ、食べてしまうとその遠慮のないニンニク臭は容赦なく口の中に残り続けますので、職場とかで食べてしまうと顰蹙を買う事も…。対策としては、ニンニク料理全般で良く言われる牛乳を飲む、とかあるんですが、私としては

 

気にしない

 

コレが一番かと。本末転倒ですが、そもそも他の人が存在が気になる所、シチュエーションで食べるべき食べ物ではないと思います。口臭とか気にしない…もしくは「お前クセーぞ」とか笑いながら言える気の置けない友人や家族、もしくはリラックスしながら1人で食べるのが「ハートチップル」の正しい食べ方かと思いますね。食べた後の口臭とか気にしてたら、美味しく食べられませんから。

 

さて、ココで「ハートチップル」に関して「???」ってなってしまっている人もいると思います。関東では定番のお菓子ですが、実はコレ、全国販売していないんですね。何でも西日本、関西地区を中心に「ハートチップル」のキモともいえる強烈なニンニク臭が敬遠されたのが理由では?と一説では言われていますが、詳しい理由は分かっていない様です。そんな訳で、ローカルフード的に関西の方が関東に旅行や出張できた際はお土産として買って帰る事もあるんだとか。

 

そしてニンニクのイメージが強い「ハートチップル」ですが、かつてはコチュジャン味とかチーズ味もあったんだそうです。現在は「ニンニク」「焙煎ニンニク」の2種類と、リスカが居を構える茨城県限定で「納豆チップル」というのがあるんだそうで。「納豆チップル」ですが、水戸納豆でお馴染みの茨城県ですから意外なまでに本格派らしく、匂いも割とキョーレツなんだとか。独特の粘り気も再現されていて、しかもチップルは納豆と相性抜群の米が原材料な訳ですから、コレはもう相性抜群でしょうね。

 

…食ってみたいなぁ…「納豆チップル」も。

Case2.「銀幕の殺人鬼」

  • 2019.06.29 Saturday
  • 21:52

はい、「金田一少年」読み直し企画、今回は「Case」シリーズ第2弾「銀幕の殺人鬼」です。

事件の概要はこんな感じ。

 

不動芸術高校の映研部部長・蔵沢にスカウトされ彼らが作る自主製作映画の撮影の為に同校を訪れたハジメ達。ハジメ達は不動芸術高映研部の活動を知る為に「大追跡」という作品を見る事に。しかし作品の途中で画面は切り替わり、脅迫文と大きな蠍の紋章が映し出された。蔵沢たちはその脅迫文を無視して撮影を続けるが、部員の1人がかつて撮影したホラー映画「サソリ座の惨劇」にあるシーンに酷似した状態で殺されてしまう。

 

…と、いう事ですが、正直このエピソード…出来があんまり宜しくない気がします。正直、これまで読み直してきましたがコレが現在ワーストですね。いや、コレは勿論個人的な感想で、ですが。

 

先ず、物語自体が何というか…やや力業な印象。犯人の動機としては「金田一少年の事件簿」らしい復讐劇ですし、それも誤解やすれ違いが絡んだお得意の展開。そして意外な事にトリックでも致命的なボロを出さずに手際よく4人を殺めた手際と言い、割と手強い部類の筈なんですが…根本的な問題として物語そのものの魅力が足りていない…そんな印象なのです。

 

まぁ、一番の原因はこれですよ、やっぱり。

 

黒河さんの背中のあざ

 

これ見よがしに派手に書いておいて、全く説明がないサソリに見える背中のあざ…何の為の描写だったんですかね。ドラマやアニメ版では一応説明があったみたいなんですが、原作は派手に出した割に何の説明もされぬまま事件解決。読者にミスリードさせようという演出なのかも知れませんが、少なくともただ描いただけで説明しないままな原作のやり口では、誰も納得しませんわな。

 

…まぁ、そもそもあからさま過ぎてコレで殺人犯スコーピオン=黒河さん、という風に考えてしまう人もそんなにはいないとは思うんですが。

 

それでもまぁ、このエビソードの欠陥である事は間違いないんじゃなかろうかと。

それと、今回も「犯人の動機は復讐だが、それにはある誤解が…」というパターンではあるんですが、他のエピソードに比べても今回この部分は弱く、同情してしまう様な要素も薄いんですよね。事件の原因になった事故の件にしたって

 

 

としか思えないんですよね、何だか。

キャラクターの描写が絶対的に足りていないというかなんといいますか。

 

…Caseシリーズ2作目ですが、やっぱり1エピソード毎に出版社の都合から来る尺を設けてしまったのは、物語の完成度とかを考慮すれば悪手だったんじゃないかな、と思わずにはいられないのです。

 

今回の犯人

遊佐チエミ…犯人強度 100万パワー

エピソードの出来はともかく、犯人の技量に関しては少ない時間で立て続けに4人も葬った…という点では評価できるかも。

ただ…やや殺人の演出が厨二っぽく見えてしまうのが難点か。

ちなみにドラマ版で彼女を演じたのは現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」に出演中の上白石萌歌さん。

キャタピラメカは報われない

  • 2019.06.28 Friday
  • 22:55

HCM-pro ガンタンク

 

突然ですが、HCM-proのガンタンクです。

一年戦争でサイド7でのシャアの襲撃から残存した1機がガンダム、ガンキャノンと共にホワイトベースに配備され、リュウさんやハヤトが操縦して"それなりに"活躍したモビルスーツです。

 

まぁ、劇中での扱いは酷いもんでしたけどね。

敵のジオン兵からは事あるごとに「タンクもどき」等と呼ばれ、出撃すれば履帯を撃ち抜かれて行動不能、上半身を分離して固定砲台とし、腹部のコアファイターで戦う…なんてパターンは多かった気がします。まぁ、それでも、サブタイトルどおりガデムの補給艦を叩いたり、ガルマ率いるドップ&マゼラアタック相手に奮戦したり、ベルファストでは海中から飛びあがったズゴックを狙撃したり…それなりに活躍はしていたんですけどね。

 

テレビ版では再度宇宙に上がってからも運用されましたが、劇場版では宇宙で戦うガンタンクの絵がシュール過ぎたせいかGパーツ共々リストラになってしまいますし、後継機的なR-44は「F91」劇中では骨董品のポンコツ、量産型とはいえ「08小隊」ではノリスのグフに惨殺され、安彦氏による「オリジン」ではモビルスーツではなく主力戦車扱いに…と、ガンタンク一族はなんとも恵まれていない印象を受けてしまいます。「イグルー」で強襲型が活躍しているみたいですが、アレだけの改造をしてガンタンク運用するならコスト的には他の兵器使った方がいいだろ…とは思ってしまいます、つい。

 

トイやプラモデルで言っても、3機を立体化する場合は大抵後回しにされる傾向は強く、ガンダムは勿論ガンキャノンよりも大分時間が経ってから発売、というパターンが多く、ROBOT魂では只でさえプレミアムバンダイ限定販売の上、余計なドッグパーツのせいで商品単価が上がってしまうとか、何とも不遇。まぁその分、ゲーム等では何故かコストに比してやたら強い、という変な扱いになるケースも多いみたいですが、スラスター吹かして横っ飛びしながら弾幕張りまくる…というのもガンタンクとしてはシュールではあるんですが。

 

実はガンタンク、凄い奴なんです。

主砲の120mm低反動キャノンの最大射程距離は260m…名古屋からスカイツリーが狙えるレベル…でもホワイトベースでは艦載機がガンダム、ガンキャノンと3機しかなかったため敵と直接戦闘するケースが殆どで自慢の射程距離が役に立ったケースはなかったんですが。でもコレはブライトさん(というよりホワイトベースの状況)が悪いのであって、ガンタンクが悪いわけじゃないんです。

コアブロックシステムのせいで腰が回転しない、全面東映面積が大き過ぎる、見るからに俯角が摂り難そう、というのは戦車として欠陥、等と言われますが、ガンタンクはその主砲の射程から考えればむしろ自走砲。接敵して戦わせるのがそもそも間違ってますし、主砲は旋回できなくても、その代わりある程度自由が利くポップなんだかボッブなんだか分からないし劇中の描写はむしろバルカン砲な両腕のミサイルランチャーがある訳です。

 

大事な事なんでもう一度言いますが、ガンタンクは悪くないんです!!(力説)

 

まぁ、でもガンタンクにコアブロックシステムは要らなかったと思うけどね。そういう意味で言えば「オリジン」版の方が理には適っているかも。機動兵器の襲来に分離して固定砲台…という戦闘もどうかと思いますし。ホワイトベースの様な状況下で運用するのなら、むしろ腕のミサイルもマニュピレーターにしてハヤト得意の柔道で大雪ざ…ゲフンゲフンっ。

 

ちなみにHCM-proのガンタンク、個人的にはやや下半身が大きすぎる印象はありますが、コレはシリーズ特有のディテール(パネルラインとか)も含めて飽くまで個人的な嗜好なのでまぁ良いんです。最大の欠点は主砲がとにかくポロッポロ外れてしまう事。保持力もないのでかなりイラッとさせられます。

 

ついでに、可動部分もガンタンクだからしょうがないんですが、腕しか動かないので面白みはないかも。

ただ、珍しくガンダム、ガンキャノンから然程遅れずにリリースされたんですよね、コレ。

蠍固めにリキラリアット

  • 2019.06.27 Thursday
  • 20:59

長州力の引退試合で愛弟子・真壁刀義がキングコングニードロップ4連発で引導!「これで復活したらぶん殴ってやる(笑)」

 

長きに渡って活躍したプロレスラーの長州力さんが引退です。以前一度引退宣言をして復帰していますが、年齢等を考えれば復帰はないでしょうね。最近では新日がイケメンレスラーを売りにして女性ファンを獲得、密かに盛り上がっているみたいですが、全体的に言えばプロレスは下火のまま…昭和的なプロレスでは中々ウケなくなってしまっている感は否めません。そんな中で天龍さんに続き長州さんの引退もある意味象徴的かもなぁ…と。

 

長州小力さんやくりいむしちゅー有田さんのモノマネや、本人の活舌の悪さですっかりバラエティでもお馴染みではあるんですが、プロレスラーとしてはホントにレジェンドというべきレスラーなのは間違いない訳で、様々な名言や名シーンを残している人でもあります。

 

ちなみに現在は帰化していますが、元々は韓国の人でミュンヘンオリンピックではレスリングの韓国代表として出場、当時日本代表だった故・ジャンボ鶴田さんをライバル視していたんだそうな。

 

藤波辰彌さんへの「俺はお前の噛ませ犬じゃない」…は、本人の弁と言うよりはプロレス誌のインタビュー記事での長州さんが発言したという「噛ませ犬」を受けて、当時「ワールドプロレスリング」でリングアナをしていた古館伊知郎さんが中継で連呼し、定着させたのが真相みたいですが、他にも故・橋本真也さんとの「コラコラ問答」、大仁田厚さんに対しての「跨ぐなよ」発言、Uインターと新日の抗争の際の「よし、押さえろ」等々…プロレスファンなら知っている数々の名シーン、名セリフは今も語り草ですね。

 

ただ、前にも書いた気がしますが、小力さんの持ちネタ「キレてないですよ」は実は「キレちゃいないよ」が正解で、それも小力さん以前に有田さんが長州力ネタの定番として定着させたネタだったりします。

 

後、長州さんと言えば…

 

 

入場曲「パワーホール」があまりにも有名ですが、コレ、作曲を手掛けた平沢進氏が「プロレスは嫌いだから適当に作った」曲で、しかもテレビ等でプロレス関連のネタの際によく使用されている曲なのに、著作権買取で受注した曲で契約上からも平沢氏には印税はビタ一文入らないんだそうな。(笑)

 

更にこんなのもありましたね。

 

ファミリーコンピューター用ソフト リコーエレメックス「新人類」

 

どういう経緯か長州さんがタイアップしているゲームで、CMにも出演していました。でもプロレスゲームとかではなく、原始人が恐竜を倒していく縦スクロールのアクションシューティングゲーム。(笑)

 

通常は石とか石斧を投げる主人公が「リキパネル」を取ると主人公が長州さんに変身して貫通弾の「リキラリアット」を撃てるようになる…という、かなり奇異なゲームでしたね。そして地味に難易度が高いという…。(笑)

 

ともあれ、長州さんお疲れさまでした。

既巻は読破しましたよ、と

  • 2019.06.26 Wednesday
  • 22:42

珍しく体調不良だったり、ちょっとした工作とかわしていたのもあって遅くなってしまいましたが、予告通り現在発売中の分は読破しましたよ、と。

 

中道裕大 「放課後さいころ倶楽部」 現在14巻まで発売中

 

「モヤモヤさま〜ず」でたまに3人が訪れる「ボードゲーム喫茶」に興味があって、この「放課後さいころ倶楽部」に関しても今度アニメになる、と聞いてこりゃいいキッカケかも…と読んでみた訳ですが、結論としては…面白いです、ええ。

 

読む前の印象では、所謂「文科系部活モノ」なのかな?と思っていたんですが、意外や意外、閉じられた世界ではなく結構開けた人間関係と言うか、最早「アナログゲーム」を題材にした群像劇的な作品になってましすね。特に顕著なのは中盤、冒頭から物語を引っ張る美姫、綾、翠の3人娘にドイツ人のエミーの後輩、奈央と環奈が登場してからはコレが顕著。特にネグレクトな母を持つ不良娘・奈央と翠のバイト先「さいころ倶楽部」の店長が見せた恋愛劇は、作品間違ってないか?というレベルです。まるで実写映画にもなった「恋は雨上がりのように」みたいです、ええ。(笑)

 

また綾に片思いする田上に恋する環奈、という三角関係が描かれたり…とアナログゲームの紹介&啓蒙に留まらない、漫画的なドラマで見せる要素が意外なほど多く、またそれが魅力的な作品です。他にもプロのゲームデザイナーを目指す翠とエミー、文化祭等で描かれる生徒会、店長がアナログゲームにハマった理由や、エミーの父親の正体…と、王道的なものから意外なネタまであり、ホント、「群像劇」的な作品なんですね。

 

勿論、各種様々な実在するゲームの紹介的なものもあって、時として幼い頃慣れ親しんだはずのゲームのルールを「忘れた」としてまでルール説明やゲームのキモ的な部分の解説が行われていて、しかも各キャラクターが実に楽し気にプレイしているので私も含め、この手のゲームを知らない、という人に興味を引かせるには十分かと。実際、Amazonでこの漫画買うと、オススメとして大量のゲームが並びますから、恐らくはこの漫画読んで実際に漫画でプレイしていたゲームを買っちゃった…という人は少なくないのでしょうね。

 

巷ではテレビゲームを「eスポーツ」と称して競技化する流れがある訳ですが、正直年取ったせいか以前ほどはゲームに食指が動かず、家庭用据え置き機を持たずに携帯機だけしか所持していない状態で…もう10年近いのかなぁ…ガキの頃の私が今の自分のゲームとの付き合い方を知ったら恐らく愕然とするんじゃないか…とさえ思います。ただ、テレビゲームに惹かれない代わりにボードゲームとかには食指が反応する…と言いますか、それこそテレビでやってるの見ると面白そうに見えてしまう…コレはある種、気の置けない人間関係への憧れみたいなのはあるのかも知れませんね。

 

…干物男生活、長いもんなぁ…その割に貯金は微塵も増えてねぇけど。(苦笑)

あ、この手のゲームの範疇なのかは分かりませんが、「遊戯王」とか「ヴァンガード」とかのトレーディングカードゲームには全く食指伸びないんですけどね。ひたすら面倒くさそうなんだもの、アレ。

 

ともあれ、非常に健全、かつ魅力的なドラマが展開している作品なのでアニメ化も期待していいんじゃないでしょうか。上手くすれば、「けいおん」の時のギターとか「ガールズ&パンツァー」の時の戦車プラモみたいな特需がボードゲームでも起きるかも知れませんね。

カテゴリーに悩む記事

  • 2019.06.25 Tuesday
  • 20:38

youtube見てたら動画のサムネに使われていた画像に気になるモノが。

 

 

…「Zガンダム」に出てきたヤザン・ゲーブルかと思っちゃいましたよ、ええ。

でも、この画像は「新・湘南爆走族 荒くれKNIGHT」という…まぁ、吉田聡氏の暴走族漫画、コレのOVA版の画像なんですが…若干肌の浅黒さが足りない気もしますが、マユナシ三白眼で金髪オールバック風な髪型…ヤザンですよね、ええ。

 

しっかし、ヤンキーや暴走族を題材にした漫画…廃れませんね、ええ。この「湘南爆走族」みたいな作品も、地上波のテレビ放送されるアニメ、というならまだしも、見る人がぐんと限定されてしまうOVAでのリリースって、結構冒険に見えてしまうかも知れませんが、ヤクザモノのVシネマとかも中々廃れない、というのも考慮すれば「そういうもの」なのかも知れませんね。

 

…まぁ、眉剃りリーゼントで特攻服着た兄ちゃんが、ロケットカウルに三段シートの単車でTSUTAYAに乗りつけて暴走族漫画のOVA借りる…とか想像すると、何だか微笑ましく思えてしまいますが。

 

でも、「萌え」という言葉が持てはやされる私がまだ学生の時分なんかは、ヤンキーとアニメや漫画、ゲームというオタク趣味というのは意外と親和性があったんです。何せヤンキーはガッコ途中でふけて早々に帰宅…しかしそこは今と違ってネットもなけりゃスマホもない…という娯楽が少ない時代、ヒマを持て余してゲーセンに…というのはイメージし易いですが、他にもジャンプとかマガジンを読んだり、夕方のアニメ見たり…という行動パターンをとるケースって意外と少なくない様で、私自身ヤンキーではなかったんですが、ガキの頃、ヤバそうな風体したヤンキーが漫画とかアニメについて仲間と熱く語ってるのを目撃した事が結構あるんですわ、ええ。(笑)

 

ただそれも宮崎勤の事件で「逮捕された容疑者の自宅には多数のアニメビデオが…」等と事実を歪曲した報道がされ、今なお続く「オタクは犯罪者予備軍」的な偏見が生まれてからは、ヤンキーのアニメ、漫画離れが進んだとも言いますね、ええ。

 

まぁともあれヤザンと言えば…

 

Ark Performance 「機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還」 現在18巻まで発売中

 

この作品にヴァースキ大尉と名を変えて登場していますね。

ガンダム漫画では「ギレン暗殺計画」が好評だったArk Performance氏ですから、今回も絶妙に隙間をついた美味しい設定や展開でドラマを見せている作品ですね。ただまぁ…私の場合は「ギレン暗殺計画」と違って然程物語に乗れず、読んだのは仕事の都合で11時から21時まで、自宅から距離があって帰るにはかったるい状態で暇つぶしを余儀なくされた時に、飛び込んだネット喫茶。…面白くはあったんですがコミックスを購入するには至らなかったんですけどね。ネット喫茶とかで読んでハマると結構翌日とかにまとめ買いしたりしてしまうんですが、「ジョニー・ライデンの帰還」はそこまでではなかったかな?と。長谷川氏の「ジョニー・ライデン」はその開き直りっぷりで好きでしたが。

 

まぁ、「ZZ」から「逆襲のシャア」の間の話、という設定なので、その辺の宇宙世紀ガンダムファンで興味があるなら読んでみても良いかも知れません。個人的には「UC」からの流れなのか「逆襲のシャア」の前あたりをグチャグチャにし過ぎている風に思えますけどね。まぁ、マトモに読んだ作品あまり無いので大きい事は言えませんが。

 

…しっかし、「Z」で散々Zに突っかかっていたティターンズのヤザンが、自機を失ってあてがわれたのがMK-2って…皮肉ですわね。

時事ネタ

  • 2019.06.23 Sunday
  • 22:22

「基地負担軽減に結果出す」首相、沖縄慰霊式で決意「帰れ!」のヤジも

 

この野次を飛ばしたのが沖縄在住の人とかでしたら言いたい気持ちは分からなくはないんです、が、それ以上に何と言いますか…品がないと思います。コレでは成人式で市長とかのお偉いさんが話をしている時に大騒ぎしたり壇上に上がったりする「暴走新成人」と変わらないかと。

 

私自身、安倍政権に関しては積極的に支持している訳ではないんです。ただ、他に適格者が見当たらない…という風に思えてしまうので現状に不満はあれど、耐えている訳です鳩山元首相が海外で妄言垂れ流している様を見れば、立憲の枝野氏辺りが何を言って政権批判しようとも

 

「アンタ達が政権取った時よりはまだマシ」

 

と思いますし、安倍氏が民主党政権時を「悪夢」と称したのに強く抗議していましたが、正直「確かに悪夢みたいだったじゃねぇか」としか思えませんわ。

 

それはともかく、別に私はネトウヨとかではないつもりなんですが…安倍氏を政権から引きずり下ろしたい連中の言動は聊か暴走気味とも思いますし、そんな連中(が支持する連中)に国政任せるのは現状維持よりおっかない、と思います。

 

 

「モヤさま」4人目の"代打アシスタント"は芳根京子…「すごい」うさぎの顔マネ披露

 

福田アナ卒業後、4代目アシ参加までの代打4番手がNHK朝ドラヒロインの経験もある女優の芳根さん…という事でしたが、可愛らしい印象の人でしたが、かなりお茶目な一面が見られましたね。最近マトモに見ているテレビ番組は「モヤさま」位なものなので、芳根さんの演技とかもドラマで見た事は無いんですが、子役の劇団での即興劇の際にはプロの女優さんらしくスイッチが瞬時に入っているのは流石だな、と。まぁ、台詞をカンニングしてましたが。(笑)

 

次回代打アシスタントが今回ラストに発表されてましたが…あんまり好きな人ではないのでスルーかな、私は。

そういえば梅雨が明ければ恒例の水風船戦争勃発シーズンです。今回も森Dの帽子は犠牲になるんでしょうか。(笑)

 

 

梶裕貴&竹達彩奈が結婚発表「笑顔あふれる温かな家庭を」

 

ここ10年くらいでとんと声優さんには疎くなった私でも名前は知っている2人の結婚です。

梶さんは…アニメの「逆転裁判」でナルホド君やってた人ですね。後は…「アルスラーン戦記」のヒルメスとか「劇場版蒼穹のファフナーH&E」で西尾弟やってた人なのね。あ、「東京鬼祓師鴉乃杜奇譚」の四角マニアの人もこの人だったのね。

 

竹達さんは…「劇場版ガールズ&パンツァー」の島田愛里寿の人ですね。他は…ああ、「けいおん」のあずにゃんやってた人なのね。まぁ、ワタクシ「けいおん」見た事ないんですが。(笑)

 

ちなみに梶さんは東京生まれの埼玉育ち、竹達さんは埼玉出身との事。

埼玉県繋がりですね、ええ。

 

御二方、末永くお幸せに。

面白い訳ではないが切り捨てるのは惜しい

  • 2019.06.21 Friday
  • 23:26

今回はコレ。

 

相原瑛人 「美魔女の綾乃さん」 全2巻

 

高校生の息子がいるアラフォー主婦だが、年齢を全く感じさせない美貌とおっとりほんわかした可愛らしい雰囲気で周囲の人々を魅了してやまない綾乃さんの生活を描いた「美魔女の綾乃さん」が全2巻で完結となりました。作者の相原瑛人さんはこの作品がデビュー作。今風、流行りのアニメ調な絵柄ではなく、むしろ少女漫画風なタッチなので人を選ぶきらいはありますが、繊細なタッチで描かれるキャラクター…特にメインヒロイン(っていう作品でもないですが)の綾乃さんの造形は、上品さと庶民的な親しみやすさが同居していて何とも魅力的なのです。

 

2巻ラストで綾乃さんが40歳となって完結…となりましたが、美魔女の日常生活、という正直ヤマ場とかが作れない題材ですし、割と早い段階で終了したのは英断だったかもしれません。長々と続けても同じパターンの繰り返し…となってしまい易い題材でもあると思うので。

 

ただまぁ、この作品は面白いのか?と聞かれると…正直ビミョーではあるんですが、だったらつまらない漫画なのか?と言われると、それは違う、と答えてしまう…なんとも不思議な作品なのです。前述したとおり、アラサー美魔女の生活…すれ違ったりしたら思わず振り返ってしまいそうな美貌の持ち主ながら妙に御茶目と言いますか、年齢の割に子供っぽいぶぶんがあったり、逆に年相応の主婦にありがちな油断で見せてしまう隙が堪らなくフェチ心をくすぐってくる…本作はそんな綾乃さんのキャラクターで一転突破な作品。故に、全2巻にしてややパターン化が見え隠れしているのでダラダラ続けたら恐らくはクソつまらない、という評価にまで落ちてしまったかもしれません。

 

ただ、つまらない訳ではないし、綾乃さんが見せる表情はとても魅力的。面白くはないんだけど、だからといって切り捨ててしまうには心地良過ぎる…そんな印象の作品。そういえばこんな印象を受けた漫画を最近…という程最近ではないんですが、あったっけ…と思い出したのがコレ。

 

安部真弘 「侵略!イカ娘」 全22巻

 

ご存知アニメにもなった「イカ娘」です。

この作品、連載当時、「『侵略!イカ娘』って面白いの?」という問いに対し、「イカ娘がカワイイ」というレスがつくのをネット掲示板なんかでよく見た事があるんですが、「美魔女の綾乃さん」も同様に面白いのか?と聞かれると、「綾乃さんがカワイイ」と返してしまいそうな作品です。(笑)一見全く違う作品に見えるんですが、「イカ娘」と「綾乃さん」はかなり似通った魅力を持っている作品だと思います。派手なギャグで大爆笑したり、波乱万丈なドラマがある訳でもない。それなりに騒動とかはあるものの、基本的には平和な日常が描かれ、その中で魅力的なキャラクターがほのぼのと日々を過ごしている…いわばどちらもアクアリウム的な魅力を持つ作品、と言えるんじゃないかと。

 

「美魔女の綾乃さん」はそんなにネットとかでも話題になった作品ではない気はしますが、個人的にはこの雰囲気、嫌いではないんです。本作がデビュー作という事なので、次にどんな漫画を持ってくるか…楽しみにしていたりします。

ネタバレ嫌いは回れ右

  • 2019.06.20 Thursday
  • 20:39

今回はコレ。

 

錦ソクラ 「今日からシティーハンター」 4巻

 

「シティーハンター」オタクのアラフォー女子が、女子高生になって「シティーハンター」の世界の新宿に転生…という、今流行りの「異世界転生モノ」の異端児、「今日からシティーハンター」の最新巻です。

 

この作品、主人公の沙織が転生したのは原作での美樹初登場エピソードで、続けて「シティーハンター」の次作「こもれ陽の下で」で同姓同名のキャラクターが主人公となった事でも知られる、体を手で触れるとその相手が考えている事が読める不思議な力を持つ少女・西九条沙羅を巡る遺産争いのエピソード…と、原作の流れに準じて、飽くまで「シティーハンター」マニアが「シティーハンター」の世界に紛れ込む、というスタイルに徹していましたが、3巻にてもう1人の転生者・百合華の登場以降は「シティーハンター」の物語から外れ、「今日からシティーハンター」独自の展開へと変化しています。

 

4巻ではもう1人の転生者で小学生になってしまった百合華を軸としてエピソードの決着と、新たなエピソードの始まりとなります。

今までは大好きな「シティーハンター」の、自分が何度も繰り返し読んだあのエピソードが眼前で展開する…という事に嬉しさを隠せない沙織、という構図がありましたが、今回のエピソードでは、沙織が知らない…即ち「シティーハンター」には登場しないキャラクターがリョウ達の前に現れます。

 

百合華の巻き込まれた事件のラスト…版画に出てこない事件が起こった事に対し、2人は自分達が介在してしまった事で「シティーハンター」の物語が変化たのでは?と疑います。美女の依頼者がいなかったから漫画で描かれていないだけだ、と思いたいが断定は出来ない。2人が

 

「あたしたちのせいでシティーハンターの世界がハッピーエンドじゃなくなっちゃったら…そんなの絶対耐えられない」

 

と、極力目立たなく行動する事を誓う…んですが!!運命はそうやすやすと見逃してはくれない様で、再び「シティーハンター」には出てこない少年がリョウ達の前に現れます。

 

少年の名はJJと名乗り、ある人の命が狙われているからそれを守って欲しいと告げる。そのある人とは?とリョウが聞くとJJは

 

「誰がいいですか?」

 

つまり、命を狙われている人を守れというのは方便で、JJの目的はリョウとの対決…いや、自分を殺してくれる事。

JJは所属、経歴一切不明の一匹狼の殺し屋で、後ろ盾もなしに方々の依頼を受けて暴れ回った挙句、様々な犯罪勢力から狙われているという危険な男。まだあどけなさを残す少年を冷酷非情な殺人マシーンとして作り上げたのは…「アレ」なのです。原作「シティーハンター」の最初期…まだパートナーが香ではなく彼女の兄・槇村だった頃に物語で半ばキーアイテムとして使われていた「アレ」…リョウの過去に大きく影を落とし、海坊主の視力を奪った元凶でもあり、原作半ばではある種"捨て設定"的になっていたものの終盤でまた火種となった、「アレ」です。

 

…沙織と同じ「シティーハンター」を愛してやまない人なら、何のことかすぐに分かる筈。

 

確かに、戦場にてリョウと同じように「アレ」を使われた者が存在する…というのはありそうな話ですし、例の組織にしても首魁が死んだとて組織そのものが完全に崩壊したとも考えにくい訳で、コレは原作の上手い隙間をついてきた展開だな、と思います。そして案の定、JJに標的…リョウとのゲームの餌に選ばれたのは沙織。コレ、原作だと間違いなく香の役目になる訳ですが、ここで沙織としたのが「今日からシティーハンター」のキモというか、今後の展開に大きく関わってくる部分になるでしょうね。無事助けられたとしても…というか、間違いなくそうなると思いますが(笑)、コレは別の形で新たな火種となる訳です。自分の様な危険な男と一緒に暮らしていては今回の様な危険にまた巻き込まれ、下手をしたら命を失う事になる…そうリョウは危惧する筈。香のお姉さんのエピソードとかがありますから、猶更沙織をこのまま置いておく…という判断はするまい、と。

 

そして、沙織は事あるごとに「シティーハンター」の名シーンにリアクションしてしまっていますし、知っている事を思わず口に出してしまったりしています。そういうミョーに自分達に詳しい事にリョウが感づいていない筈がない訳で、沙織の正体を探るような展開もありそうですね。

 

この辺り、「今日からシティーハンター」がただのファンサービス的な作品、という枠を超えてきた印象です。

今後の展開、非常に気になりますね、コイツは。

 

さて、もう一つの見せ場と言えば、百合華の友人達…つまりは小学生と海坊主のふれあいシーンでしょうか。コレ、もう一つの「シティーハンター」スピンオフ作品「伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常」にも通じる描写かと思います。勝手なイメージではあるんですが、海坊主はリョウ以上に男性読者人気、高いと思うんです。ある意味ルパンに対しての次元の人気の様な。というか、次元が好きだ、という男性ファンは海坊主も好き、という人は結構多いんじゃないかと。今回も岳彦の行動に対し「戦友」と呼んだり、美樹に手当されて顔を真っ赤にしている所を子供達にからかわれて怒鳴るシーンなんか、実に海坊主らしい描写だと思います。

 

まぁ、魅力的なキャラクターですよね、海坊主。強面で不愛想ながら背中で語る男のやさしさの持ち主、とでもいいましょうか。

 

…確かに、「本当にかっこいい男ってのはああいうこと」ですわなぁ…。

建設業がブラック企業でない筈がない

  • 2019.06.19 Wednesday
  • 21:37

大和ハウス住宅不正 再調査で約4000件に倍増

 

建設業に携わる人間として書いておこうかと。

大和ハウス工業という会社は、ここ20年くらいで一気に業績を上げた会社で、テレビ見れば盛んにCMを流している建設会社です。今回問題視されているのは戸建て住宅や賃貸住宅の様ですが、ここ数年は自社で購入した土地に倉庫を建ててそれを配送拠点として企業に販売する、という事をやっていてるんですね。工事現場には工事看板が掲示されているんですが、現場の名前が「Dプロジェクト〇〇」なんて名前だと、こういうパターンである事が多いんです。

 

それはともかく、元はプレハブ系の住宅メーカーが、ゼネコン的なそこそこの規模の物件で急成長…という事もあるのかもしれませんが、10年以上前の大和ハウスの現場…私の様な業種はその性質上戸建て住宅の様な小型の物件は殆どなく、基本は集合住宅や工場、倉庫といった大型の物件に入ります。この手の…街中で敷地に囲いをして、現場事務所を立てて朝は朝礼をやる様な建設工事現場の場合はその現場の責任者である現場所長がいて、その下に何人か部下の職員がいて…その下に私の様な職長や職人がいる、という多重構造になっています。ただ10数年前の同社の物件の場合、現場には歳の若い監督しかいなかったり、所長ではあるものの年齢が30代と比較的若かったり…たった1人しか配属されておらず、しかもその1人も朝礼だけやって「後はおまかせします」的に他の現場に行ってしまったり会社に戻ってしまったり…という事はザラでした、ええ。

 

まぁ、最近はそういうケースは殆どなくなったと思いますが、それでも現場の所長の年齢は他のゼネコンと比較して若い事が多く、勿論コッチの言い分や希望も汲んで上手い事段取してくれる監督さんもいるんですが、殊更大和ハウスの場合、下請けに対して冷酷といいますか…監督職員の態度も横柄である事が多く、「下請けは黙って言う事を聞いてればいい」的な態度が丸わかりな人が多い印象なのです。まぁ、大手ゼネコン他者の監督にもそういう傾向は蔓延しているんですけどね。

 

んで、ギャランティについて言えば…これまた安い。今はどうだか知りませんが、10数年前等は重機などの回送費は現場に持ってくる片道分しかみない、とかザラでしたし、仕事さえコンスタントに与えていれば納得する、的なスタンスで徹底的に安く叩かれています。私も大和ハウスの仕事をした事がある、という経験上の意見としては、正直な所今回の件、出るべくして出た問題かもな、と思ってしまいます。

 

「良い物を安く」というのはいい言葉だと思うんです。でも、必要以上に安くあげる事に注視してしまったら絶対に歪は出ます。創意工夫だけでは最早限界ですよ。そうなると今度はコストカット。でも

 

・仮設材等の作業上の資材を削減=作業の能率が落ちて工期を間に合わせる為残業過多や事故発生の原因に

・少数でやりくりして人件費削減=一人当たりの業務が増加して労力的な負担増、結果確認を怠り手戻り作業等が発生

・材料費の削減=使用しなくてはいけない材料までコストカットの名目で削減し品質悪化や法令違反に繋がる

・環境や衛生面の削減=熱中症を代表とする環境面起因の災害、モチベーションの低下

 

と、どこか削ればしわ寄せが別の所に来る…こんなのは本来当たり前の筈。元請がこういう方針で下請けを「やならやめろ。他に変わりはいる」的に飼い潰す様な事をやれば、下請けだって慈善事業じゃないんですからそれ相応の「やり方」になるのって必然ですよね。そうじゃなかったら潰れてしまうんですから。

 

まぁ、一介の職長が偉そうな事を言いますが、本来建設に限らず企業が目指すものって、削減するべきはコストではなく手間だと思うんです。余計な手間を減らして効率的に回していく…コレが結果的にコスト削減にも繋がるんじゃないか…なんて思うんです。でも、現状は…まぁ、厳しい状況だと言うのは理解しているつもりではありますが、目先の利益ばっかりに捕らわれてる気がするんですわ。

 

昨今、コンプライアンスがどうたらというのは建設業にも押し寄せて来ていて、例えばゼネコンなんかでも9時以降の残業はするな、とかそういう通達が会社から出ていたりするケースもあって、パソコンの履歴から残業しているとすぐに連絡が来る…なんてのもある様です。でも実際は規定された時間までにパソコンでの仕事をやって、それ以降はパソコンを使わないで出来る業務をやる…なんて本末転倒な状況。でも、それをやらないと現場が回らない。そして会社から禁止されているのでその分の残業代なんか出る筈もない…むしろ状況は悪くなっている気がします。会社だってそういう実情ってのは分からない筈がないと思うんですが、見て見ぬふり…恐らくコレで過労死だの何だのの問題が出ても、会社は「そういう実情は知らなかった、その社員が勝手にやった」的な事を言うんでしょうね。もっともコレは、個々の企業云々と言うより建設業のシステムそのものの問題ですが。

 

最近では更に建設業は「人手不足」という奴が深刻になっていて、更に悪い状況な訳です。以前あったミートホープによる食肉偽造事件…アレで「安さばかり求める客も悪い」と居直った社長の言葉…実の所コストカットに邁進する企業の本音だったと思うんですよ。あのニュース見て、口では「けしからん」等と怒ったふりをしつつ内心では社長の考え方に半ば共感してしまった企業の重役の人、案外多いんじゃないかと思うんですよ。

 

レオパレスや大和ハウス…もちろん数年前の耐震偽装や横派のマンション傾斜問題もそうですが…まだまだこんなのは序の口、氷山の一角かと思います。これらは全部、行き過ぎたコストカットや利益追求による歪だと思うんですよ。コレは建設業界のみならず、発注する側も含め、根本的に意識が変わっていかないと今後も続くと思いますわ、絶対に。これは建設業に限った話ではないとも思いますが。

 

中にいるとね、ホント…そう感じます、ええ。

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