最終章のテーマの一つに、「継承」ってのがあると思うのですよね。
テレビアニメ、劇場版と、大洗女子の軸ってみほとあんこうチームだった…というのはもう間違いない訳ですが、みほが押し切られて窮地に…というシーンはあったものの基本的には劣勢、危機的状況をひっくり返して来たのも間違いなく彼女とあんこうチーム。だからこそ、「最終章」やるよ、と聞いた時にこういう展開はあるかも、というか…見てみたい!!と思ったのが、
「あんこうチーム不在での大洗女子の奮戦」
…だった訳です。
いや、3話からの引きもありましたが今回は正にコレ!!
そして、隊長車にしてエース、かつ精神的支柱でもあったみほ不在の穴を埋め、一時的に大洗女子の指揮を執る事になったのが
澤ちゃんです。
いや〜、ファンの中ではね、みほ引退後に戦車道の隊長として相応しいキャラクターは?と言われていの一番で名前が挙がるキャラクターではありました。良く言えば奔放な一年生のうさぎサンチームをまとめ上げ、テレビアニメ版最終回で見せた大活躍をはじめ、随所で見せる機転や責任感は次期隊長に相応しい…そう言われる娘ではあったんですが、今回はその期待に十分応える活躍を見せてくれました。
…若干大人しくて他の面子に比べると無個性気味…という今までのイメージなど吹き飛ばす凛々しさでしたよ、ええ!!
仲間と見た映画からヒントを得ての活躍…という、志は受け継いではいてもみほとは違う、というのもちゃんと印象付けていて、こりゃ最終章とは言わずに澤ちゃんが隊長の続編とかも期待したくなっちゃう…そんな活躍っぷりでしたわ。
継続高校の方も…劇場版からのキャラクターでありながらも鮮烈な印象を残した彼女らですから、絶対に大洗女子と戦う…とは踏んでいましたが、まさかこんな…コレが戦車の動きであってたまるか!!という雪上でのハイスピードバトルがもう迫力満点!!
そうだよなぁ…フィンランドって数多くのWRCドラを輩出したお国柄ですから、雪上でのダイナミックなバトルは見せて来るよなぁ…と。崖を滑り落ちながら展開するクライマックスのバトルは飛んだり跳ねたり転がったり滑ったり…と、戦車の挙動としてリアルかどうかなんてどうでも良くなるくらいの出来ですわ。滅茶苦茶面白かったです、ええ!!
多分、シモ・ヘイへがモチーフであろう新キャラ・ヨウコ
コレではありません。(笑)
…まぁ、シモ・ヘイへモチーフキャラを三突に乗せて来るだろうとは思ってましたが、ちゃんと丸太を3本ずつ車体側面に取り付けたフィンランド軍仕様にしている芸の細かさや、KV-1が被弾した際に剥がれた塗装(装甲?)の下からプラウダ高のマークが出て来るとか、非常に凝ってます。といいますか、テレビアニメ版と比較するとCGの技術が熟成したのか迷彩塗装の再現や汚し表現なんかも随所にされていて、それでいてアニメの絵とも違和感ない様に調整されているのがホントに凄いと思うのです。
…やっぱ、待つ甲斐がある作品ですよ、「ガルパン」って。
さて、今回はBパート相当でもう一つの準決勝…黒森峰と聖グロリアーナの試合の様子も描かれていて、こちらもかなりの熱戦。
というか、大洗女子以外の試合が長尺で描かれたのって今回が初じゃないか?何気に。黒森峰が重戦車偏重の編成から、3号戦車やら2号戦車を多数出していたのが印象的。グロリアーナ側にマチルダとかがいるから何だかアフリカ戦線みたいな絵に。
まぁ、大洗女子にとって唯一勝てていない相手がダージリンさん率いる聖グロリアーナな訳ですから、決勝はグロリアーナではないか…というのも予想の範疇は越えていませんが、それでも"もう一つの準決勝"が描かれて最後の戦いへの期待感はマシマシですね。ローズヒップ率いるクルセイダー小隊のメンバーが新キャラとして出てますし、ダージリンさんは一歩引いた形で次期隊長のペコに経験値を積ませるような形だったので、まほから隊長の座を受け継いだエリカとも好対照と言いますか…
とにかく、面白かったです、ホントに。
「最終章」でやる事って、正直予想できちゃってたんです。でも映像として出てきたものがちゃんとその予想を超えた完成度だった…コレがね、とても嬉しいんです。
一時期のブームは去って、オワコンみたいな言われ方されてしまってましたが…逆に今の流行り廃りのサイクルがね、アホみたいに早すぎるんですわ。むしろ、あんなアホみたいな数の深夜アニメやる必要とかホントにあるのか?と。流行り廃りが激しいから、送り手側の愛着も薄口に感じてしまいます。
こういう事書くとね、「そんな事言ってる奴等は大抵金なんか落とさないんだから相手するだけ無駄」みたいな書き込みがあるんですが、そもそもそういうカネ勘定は送り手側がするべき事だろ、と。わざわざ受け手側がするべきもんなのかね?と。
やれ覇権だ爆死だオワコンだ…と配信やら円盤の数字だけ見て一喜一憂している"今のオタク"を見ているとね…お前等は田畑を食い荒らしては去っていくバッタか何かか?位は思ってしまうのですよね、旧世代のオタクとしてはさ。
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スミスによって強制脱出させられた後のルルに「ブレイバーン&イサミがデスドライヴズと相打ちになって戦死した」未来から、ミユやスペルビアの協力で過去に舞い戻ったルルと入れ替わったんだか融合したんだかして、悲劇を防ぐ為に行動開始…という事で良いのでしょうかね、コレ。
しかし…未来版ミユさんの髪型が…なんか変だと思ったのは私だけ?
なんか、前髪から頭頂部の部分だけ白い髪になっている…ファッション関係にまるで疎い私には良く分かりませんが、なんか「ウマ娘」とかにいそうな髪型…いや、「ウマ娘」もよく知らないんですが。
…というか、最近は二次元キャラのみならずリアルでもそれに近い事をやっている人がおりますが…
こういう、ツートンカラーな髪色は昭和生まれのオッサンにはどうも受け入れがたいものがあると言いますか…
…いや、本人が好きでやっているんでしょうから基本的には好きにすれば良いとも思うんですが。
それはともかく、悲劇的な未来を生きるミユさん…意識だけを過去に飛ばすと言う何気に凄いマシーン作ってますね。ネーミングセンスから察するに、根っこの部分は変わってなさそうですが。
スペルビアをおじ様呼ばわりするルル…彼女の自分を乗せてブレイバーン達と一緒に戦って欲しいという彼女に対し、スペルビアの返事は
まぁ、中の人は岸部露伴じゃなくて2部のジョセフですけどね。(笑)
一方、イサミはこれ以上誰も死なせない為にブレイバーンと二人だけで敵陣に乗り込む決意を。しかしルルに見つかってしまいます。このままイサミを行かせてしまえばルルの未来の記憶と同じ結末を迎えてしまう…イサミを止める為にルルがとった手段、それは…「イサミを締め落とす」というモノ。イサミを締め落としたルルがガッツポーズを取る姿に、久々に「イサミかわいそう」というフレーズが脳裏に浮かびましたよ、私ゃ。(笑)
そして「だが断る」したクセにスペルビアはブレイバーンに相談。
一度スペルビアに乗ろうとしたスミス…彼が実はブレイバーンの正体、と考えると、何となくこの構図も違和感なくすっきりする気がしますね。ここでもキーワードは「勇気」。
ブレイバーンの言葉を受けたスペルビアは、ルルの申し出を受けルルを受け入れる特訓の様な展開に。
この訓練でも、ミユさん恍惚の表情浮かべて「イケボ…」と来たもんだ。
このシーンでホノカさんが久々に目立つ位置にいましたが、彼女が実はヤバイ奴だと発覚した時の視聴者の盛り上がりを鑑みるに、彼女ももう少し面白い使い方が出来たんじゃないかな、と思います。何と言いますか…今の所もったいない印象。
最終的にはスペルビアがルルを受け入れ、人類にとっては心強い仲間が加わった…と思ったら、スペルビアとルルはブレイバーン&イサミと共に、ATFの面々を残しデスドライヴズとの決戦の地、ハワイに…という事でいよいよクライマックスですね。
…というか、ルルに「おじ様」呼ばわりされたスペルビア…というか、中身の杉田さん…心なしか嬉しさを隠してる様な感じがしたのは私だけだろうか。(笑)
]]>いや、40も半ば過ぎて何を青臭い事を…と思うかもしれませんが、まぁ…なんだか思う所がありまして、ボケーっとしていると頭を巡らせてしまうのですよ。
前提として、この世の「作品」と呼ばれるのもに完全無欠、完璧なものなど無いと思うのです。
芸術とか音楽については私は門外漢なので良く分かりませんが、映像作品なり小説、漫画だったりする場合…完璧なんてものは存在しないと思うのです。限りなく趣味嗜好が合致して本人にとっては完璧に近い…というのはあるかも知れませんが、せいぜいがそれ止まり。いや、それでも自分にとっては「〇〇」という作品は完全無欠の完璧だ、という人もいるかも知れませんが、それはきっと欠点に気づいていない振りをしているだけかと思うのです。
特に「作品」と呼ばれる様なモノに関して言えば特にそう。
例えば、シリーズモノとかのファンでもアレはあの場面がダメだ、コレはこの設定がおかしい…なんて語る人はいますよね。
多分、そういう人にとってその人が求めてやまない理想の「〇〇」ってのは、本人の頭にしかない。故に、そんなもの他人が正確に作れる筈なんてない訳です。
そんな人達の繰り出す文句に対し、「じゃあお前が作ってみろよ」と返す人もいますよね。まぁ…返すパターンとしては正直、最低なものだとも思ってしまうのですが。
でも…仮に言われた側がクリエイター側に立ったとしても、恐らくは自身の理想を完璧に作品にて表現しきれるか?と言うのが疑問。コレはクリエイターとしての才能であったり資質、技量の問題ではなくて、クリエイターというのは常に高みを目指す立場であって、自身の生み出したものが完璧だ等と思ってしまう事は、クリエイターとしての向上心を失う事に等しいのではないかと。分かり易い所で言えば、富野氏なんか良い例で、自身の作品に関して殆どがクソミソにこき下ろしてますよね?最近ではそうでもない発言もありますし、氏の発言に関しては聊か暴走しがちなので額面通りに受け取れない部分も多々ある訳ですが。
…なんだか話がとりとめなくなっている気がしますが、私がへそ曲がりなせいもあるかも知れませんが、自画自賛ばかりするクリエイターの作品は率先して見たいとは思えないのです。自己満足するのは結構ですが、私にとってそれが面白いかは別の話なのでね。
というか、クリエイター側の話は今回どうでも良いんです。
作品に対して、あまりに盲目的な人達…この人達の作品愛ってのはホンモノなのか?と思う事があるんですよ。
いやね、本人が自分の愛はホンモノだ、というのならホンモノなんだと思います。少なくとも本人にとっては。
但し、自分が支持する作品を持ち上げる為に…例えば他の作品を「古い」だの「底が浅い」だの「パクリ」だのと貶めてみたり、支持する作品の欠点を指摘されてもその意見に反論するならいざ知らず、怒り狂ってその意見を認めようとしない…というのは、作品に対する「愛」ではないのではないかと。言わばそれは、「その作品を愛する自分への愛」ではないのか?と思うのです。ファッションですよ、そんなものは。
いや、こいつは私の意見であって、それが絶対的に正しいと主張したい訳ではないのです。
でも…ホントの良い友達とか、恋人って駄目な部分とかも含めて…と言いますか、そういうの諸々踏まえた上でなお一緒にいたいと思える人でしょ?
…作品も同じじゃないかなぁ…と。
作品のダメな所にも向き合い、受け入れてなお、やっぱり好きだ、面白い…そう思えるのが作品に対する「愛」なのではないかと。
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さて、大方の予想通りブレイバーンの正体はスミス…で確定となりました。
クヌースと相打ちで戦死したスミスが、死後の世界?でのクヌースとのやり取りから奇跡を起こし、クヌースの肉体(機械だけど)と融合というか、取り込んだ形でブレイバーンとして再生…恐らくはクヌースの持っていた能力の一端でリスポーン場所がデスドライヴズの襲来を受けたグアムとなり、1話に繋がった…と。
んで、最初からブレイバーンがイサミの事を知っていたのは正体がスミスだからで、イサミに対する執着がやたらねちっこく、ネット上でも「気持ち悪い」と言われていたブレイバーンの言動はスミスの意思にクヌースが取り込まれた為…という事ですね。
そんな訳で、まるで未来を予期しているかの如く自信満々だったブレイバーンの言動は、もうその未来を見て来たから…という事で、それでいて断定はするものの語彙が少なかったのは、彼自身先の展開を知っているとはいえ、ブレイバーンになってしまった自分についても含め結構探り探りやっていたからなのかな?と。未来から来たとはいえ自分が経験した通りに進むとは限らない訳で、全てを打ち明ける事で未来がより絶望的な形に変貌してしまわないとも限らない訳で。
まぁ、その割には主題歌とか、エンブレムとか…やりたい放題にも見えたけどね。(笑)
…裏を読み過ぎた私の変化したルルとスペルビア、というのは大外れもいい所でしたね。まぁ、大穴狙いではありましたが…なんて強がっておきましょう。(笑)
そして待ちに待ってた展開…そう!合体と相成る訳です。
「それはまだ早い!」なレバーはやはり合体の為の物で、いきなり合体だと言われて面食らうイサミ…その反応も織り込み済み、という事で、合体シーンて言うべき決め台詞をテロップで流す親切っぷり。如何にこの場面、この状況にブレイバーンが賭けて来たのか分かるというもの。カラオケじゃねぇんだぞ!?(笑)
そして初お披露目となった合体形態…バーンブレイバーンですが…
脚には下駄パーツ、頭にはヘルメットという構成は勇者ロボの伝統に則っていますね。
んで、この姿ですが…
コレに似てますね。持っている武器といい、色合いといい。
「勇者聖戦バーンガーン」はアニメ作品ではなく、「勇者シリーズ版スパロボ」とでも言うべきゲーム「新世代ロボット戦記ブレイブサーガ」シリーズに登場する主人公的ポジションの勇者ロボ。この形態は「マイトガイン」で言う所のマイトガインのポジション。勇者シリーズの主人公ロボには更なる追加形態…「マイトガイン」で言えばグレートマイトガインがありますから、もしかしたら最終回辺りにグレートバーンブレイバーン的な最終形態が登場するのかもしれませんね。
余談ですが、「ブレイブサーガ2」にはタカラがスポンサーだった「太陽の牙ダグラム」「装甲騎兵ボトムズ」「機甲界ガリアン」の高橋良輔監督作品も参戦してまして、「ダグラム」ではアニメでは決してなかったロッキーがクラブガンナーに乗る展開があったり、「ボトムズ」ではゲーム「装甲騎兵ボトムズ ライトニングスラッシュ」からスラッシュドックが登場…だけでなく、まさかの「青の騎士ベルゼルガ物語」からテスタロッサまで。「ガリアン」もOVA版鉄巨人が登場する等、結構カオスな内容だったりします。
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メープ×恵広史 「ACMA:GAME」 全22巻
8年前、両親の他界で瓦解しかけたグループ企業を立て直し、父が遺した会社とその社員を「家族」として愛する高校生・織田照朝が、ゲームの勝者の要求を強制的に敗者に受け入れさせる"アクマゲーム"を発動する悪魔の鍵を持つ者からアクマゲームを挑まれる。これを辛くも撃退した照朝だったが、それはアクマゲームで政界を牛耳る謎の組織「グングニル」との戦いの幕開けだった…
…という、デスゲーム漫画っぽいタイトルですが、そうでもない作品。
連載時には結構人気があった作品な気がしましたが、行われるアクマゲームが単純そうに見えて割と分かり難かったり、それでいてルールの隙間を突くような展開も多々あるので割と読解力というか、理解力があった方が面白い…という作風な為に好きな人には刺さりまくる…でも小難しいからと忌避され易くもある作風…トドメに連載していたのが少年誌だった事も相まって、コミックスの売上が伸び悩み打ち切りになった、なんて言われている作品。
ただまぁ…今更成年誌ならいざ知らず、青年誌と少年誌の差なんて微々たるものでしょうし、作品としてもラストが割と駆け足だった事を除けば一つの作品として満足出来る形に収まっている作品だと思います。少なくとも私は終わらせ方含め好きですしね。
この作品に惹かれた理由は…ヒロインの強さでしょうか。
照朝には幼馴染がおり、しかも織田グループと並ぶ財閥・宝条院グループ総裁の一人娘である宝条院彩香…かなり強気かつ唯我独尊的性格で、彼女が照朝の事を「将来の夫」と称して憚らない事が、パーフェクト高校生でモテモテであって然るべき…というか、好意を寄せる女子生徒とかが多いのにも関わらず誰からも直接的な告白等をされない原因にもなっている…そんな存在。
そんな彼女に対し、照朝は度々地雷を踏む様な言動を取ってしまう為彼女に激怒される事が多々あり、そのせいで彼女を恐れている節も…でも本当の彼女は苦難の幼少期の頃から照朝の事を献身的に支え続けていた…という、そんなヒロイン。
そう、現在本作の原作担当が連載中の
このヒロインにもそういう要素は受け継がれている気がします。
そしてもう1人、照朝がアクマゲームに巻き込まれるキッカケを作った彼…
マルコ
主人公として最初に立ちはだかった敵…という事でその尊大な態度とは裏腹に、正直小物臭すら漂わせていた彼。案の定照朝に敗れ、絆され…というパターンだった訳ですが…彼がね、ゲーム「逆転検事2」の…
一柳弓彦
彼にね、なんか似てる気がするんですよ、ええ。
父親大好きな面とか、お馬鹿感があって庇護欲を擽る感じとか、それでいて成長して決める時にビシッと決める姿とか…。
というか、「成歩堂セレクション」「王泥岐セレクション」ついでに「大逆転裁判1&2」とか出したんなら、次は「逆転検事1&2」も出してくれるよね、カプコンさん。
…え?ドラマ化の件?
"日テレ"で"ドラマ化"…しかも早くも主人公設定で原作改変してるんでしょ?
期待しない方がいいと思うんだよなぁ〜原作ファンは特に。十中八九、期待した形にはならないと思うので。
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中尉に昇進し、複座式の新型機を受領してブレイバーンの援護を専任とする部隊の隊長となったスミスが自ら選別した隊員と顔合わせ…といってもアキラとシェーン以外はグアムからの顔なじみ。部隊名はスミスの発案で「ブレイブナイツ」に。
…まぁ、現実の軍隊の部隊名ってもっとシンプルな奴が殆どですが、割と米軍の空挺師団とか中国の特殊部隊には中二っぽい愛称とかはあったりするみたいです。
戦闘機に空中給油を繰り返して偵察、ダメだったらまた空中給油を繰り返して撤退…という割と無茶苦茶な気がするATFの作戦中に、謎の霧が発生。視界が利かない中で現れたのは3体のデスドライヴス…という絶望的な展開。
…つーか、杉田智和さん、稲田徹さん、田中敦子さん、緑川光さん…と、茶風林さん以外は「スパロボ」シリーズのオリジナルキャラの声を当ててる人ですね。いや、茶風林さんも一応PSで出てた「コンプリートボックス」でガテゼルクの声当ててたっけ。アレをキャラクターというのはさておき…ですが。(笑)
んで、視界を奪う霧を撒く悲観老人口調な茶風林ロボはジオングの様な足が無くやたら細い腕を持ち、ビットみたいな奴でオールレンジ攻撃してくるオカマ口調な緑川ロボは「ラーゼフォン」で出てきそうなどちらも異形のロボ。唯一、田中ロボは
コレ、かなりカッコイイと思います。
…ただ、形はマトモなんですがコイツは中身が異形。
他の面々がブレイバーンに拘る一方で、コイツのみスミスに執着。しかも空間移動で消えたり出て来たり消したり出したり…出来立てほやほやのブレイブナイツを翻弄し壊滅状態に。しかも、スミスに自分と交われと誘います。
この田中ロボ…クーヌスが見せる執着、イサミに対するブレイバーンのそれに近い印象ですが、ブレイバーンの方がまだ理性…というか、正義感とか諸々がある分だけマシ…というレベルの気持ち悪さ。しかもやりたい放題で何故か宇宙の母艦?みたいな奴で復活したクピリタスを母艦諸共ビームで粉砕してしまう始末。茶風林ロボと緑川ロボの台詞から察するに、独断専行の模様。
…質が悪すぎる!!
追い詰められたスミスはルルを強制脱出させてクーヌスに特攻!!
至近距離にて外装を吹き飛ばされるも、肩に仕込まれたパイルバンカー風な武器を使ってクヌース諸共爆発!!
爆発の直前、彼が遺した最後の言葉が
「勇気爆発だ。」
…スミスは本当に死んだんでしょうかね?
ブレイバーンの
「君の思うまま前に進め。例え暗闇の中でも、勇気があれば必ず君の進む道に光が差す。また会おう、スミス。」
という言葉も意味深ですし、どうなんでしょ?
スミスと共に吹き飛んだクヌースの能力に、空間転移の他時間を巻き戻しているかのような描写もあったのでココで呆気なく退場させたに見せかけて何かあるっぽい気がするんですよね。
しかし…ブレイバーンは今回緑川ロボのビット攻撃で良いところなし。というか、遠距離攻撃に対してからっきし弱いな、ブレイバーン。一応ブレイブシュバババーンだっけか?は見せたけど、あれは決め技っぽいので多用は出来ない…というか、ヒーローっぽさに拘るブレイバーンの事ですから使わない気がします。前回ビルドバーンを使って出力したと思しきプラモ?みたいなのを作ってましたが、また新武装追加とかあるんですかね?
…というか、全12話予定とかあった気がしますが…畳めるのか?コレ。
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…でもね、私的には「フロントミッション」っていったら「3」なんですよ、ええ。
といっても、私はクリアまでこぎつけた事があるのは「1」「3」「5」とDS版「2089」のみなのですが、一番好きなのが「3」なのです。APシステムががスッキリした形になっていて、キャラクターは基本ステータス差は存在せず武器の熟練度のみで個性分け…というシンプルなスタイルが遊びやすく、そして「1」は自機の性能を上げるにはパーツを変えるしかありませんでしたが、「3」の場合改造する事で序盤のヴァンツァーでも最後まで使える…というのが嬉しかったんです。特に和輝の初期ヴァンツァーだったゼニスレブや亮五の107式強盾は習得可能なスキルが非常に優秀でした。強盾の方はともかく、ゼニスレブは和輝の愛機として最後まで使ってましたよ。
…でも一番好きなのは…
呉龍のリーダー・ルドルフのグリレゼクスですけどね。(笑)
コレは「ヴァンダーアーツ」版ですが、「3」リリース直後に出ていたコトブキヤのアクションフィギュアも凄く出来が良かったんです。
でも、「3」ってシリーズのファンからは評判が悪いんですよねぇ…特にシナリオ面。
中でも主人公の和輝にその矛先は集中していて、行動原理とかがぶっ飛び過ぎて「フロントミッション」の世界に見合わない…みたいな意見も。架空ではあるものの現実的な戦争をグロテスクなまでに真正面から描いた「1」と比較し、「3」は何とも…ロボットアニメみたい、みたいな言われ方を。
…ロボットアニメの何が悪いんじゃい!!
とは言いたくなりますが、それ故、私的イチオシになったのかも知れません。
と、言いますかこの作品…「ガンダムZZ」と似ている要素が多いんです。
妹の為なら猪突猛進になりがちな主人公に、お調子者の相棒という構図はジュドーとシャンクリラの仲間達の構図に近いですし、そんな特に訓練とかを受けた訳でもない民間人が戦場で大活躍、というのもそう。軍属のお姉さんキャラヒロインのエマも和輝から見たポジションは恋仲になるならないとかを置いておけばルー・ルカに近いかと。敵のイマジナリーナンバーはプル&プルツー、リアルナンバーはマシュマーやキャラなどの強化人間に通じるものがあるし、更に言えばメタンヴァンツァーを軍に売り込もうとするバリラ―はゲモンとかに近いんじゃないかと。他にも機体カラーを統一した青の部隊と呉龍とか、「フロントミッション」としてはという枕詞はあるものの派手で大仰な敵メカの活躍とかも似ていると言えば似ています。
更に言えば…割と無茶な感じもするストーリー展開とか、「Z」に対しての「ZZ」という形での低い評価のされ方まで、何だか似てる気がするんですよね、ホント。
そう言う意味で言えば、「1」の様なリアリティ重視の作風ではない…言ってしまえば主人公の設定から割とぶっ飛んでいる様に感じる「3」の展開は「ガンダム」的なロボットアニメではむしろ"ありがち"なものだったりするので、ロボットアニメ大好き人間である私の様な嗜好の持ち主にとってはむしろ身近に感じたと言ってもいいかも知れません。
コッテコテのハード路線こそが「フロントミッション」だろ!!という人には受け付けられないかも知れませんが、それでも「3」は「フロントミッション」シリーズではシステム的に最も完成度が高い1本かと。
出撃数こそ4体と激減してますが、機体からの乗り降りが可能で敵を強制的に降ろす事も可能なので、店売りされない敵のヴァンツァーを鹵獲したりする楽しさも追加されました。何と言ってもスキルがバンバン連鎖して敵を屠る…というのも「1」とかでもありましたが、ある程度連鎖を見越してパーツを組んだりも出来るので、上手く発動した時は「やってやったぜ」的な達成感があります。他にも高ランククリアを狙うやり込み要素もあり、疑似ながら大変出来の良いネットワーク「天網」も非常に斬新。
…和輝のキャラクターに引いちゃってプレイを辞めちゃうには、勿体ない傑作だと思うのです。
というか、「3」もリメイクするって聞いたんですが…現状の「2」みたいな事になるのはカンベンな。(苦笑)
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デスドライヴスが2体という状況に、ブレイバーンは自分とイサミが塔にいるクピリタスに当たるので、スペルビアをATFのみで倒すよう進言。その際の指揮官として指名されたのが…はい、スミスですね。その際の「ルイススッミース!!」という、僕イケメンの人の「スタッフゥー」みたいな呼び方が何だか面白かったです。
それと、スミスが全身脱毛しているという衝撃だがかなりどうでもいい事実がブレイバーンの口から明かされます。
そのどうでも良い情報のせいで、ブレイバーンなしでスペルビアに対処する事態に仲間の心配するイサミと、任された側のスミスの力強い言葉のやりとりという、本来ならカッコイイ筈のシーンが割と台無しというか、残らなくなっちゃっている印象。(笑)
今回初披露のスペルビアとTS部隊の対決の際に見せた換装シーン…コレが中々カッコ良かったです。
見た目は「フロントミッション」のヴァンツァー…特にM2イクシードライノスなんか、ゼニスをスマートにした様な感じ。でも現用兵器の延長という見せ方は上手いんですが、通常兵器として実在しているモノがほぼそのまま出て来てしまっているのでTSはやや浮き気味と言いますか…ウィスパードでもいる世界なのか?と。そういう意味では世界観的な立ち位置という点で言えば、ヴァンツァーというよりアームスレイブチックかも。
それと、一言喋るだけでなんか目立ってしまう井澤さん(笑)と、負けフラグ的な発言を揶揄する様なメタ的なやりとりがあったりと、今回も盛沢山。
何度斬っても復活するクピリタスに対して、その復活を支える頭語とぶった斬る為にブレイバーンは例の「ビルドバーン」で両手斧型の新武器「バーンアックス」を「こんな事もあろうかと」製作しており、大分勿体つけて初披露。今後もビルドバーンによるパワーアップアイテム開発は出て来るんでしょうね。
一方、スミス達に拾われた事でルルはスペルビアの想定するルル↑から変貌してしまった、と。なんでもデスドライヴズは塔でルル↑を精製して自身の能力向上に使っていたとか何とか。つまり、デスドライヴズにとってのルル↑は生体パーツの様なモノ…と。
こういう事ですか…。
ルル↑の変貌を知ったスペルビアは、半ばATFに投降する形に。アロハ親父のウォーターボーディングを受けるもルルの時と同様無意味。
…当たり前だよなぁ…。(苦笑)
というか、このオッサンココまで引っ張るのか?(笑)
退場の間際、イサミに一言「すまなかったな」と告げていくのが彼なりの良心だったんですかね。
さて、ルルを失ったスペルビアはスミスの提案でスミスを体内に入れる試みを。というか、青いライバルロボに乗ってブレイバーンと共に戦うチャンスって…スミス、イイ奴ではあるんだけど結構大概なオタクだよね。(笑)
結局、スペルビアも彼を生理的に受け入れてくれなかった…というオチですが。
そんなスミスは中尉に昇格し、ブレイバーンを直接支援するTS部隊の隊長に任命される事に。そして与えられたのが日米で共同開発していたという複座式の新型TS。サブパイロットは脳波コントロールで適応者でないと使えない…なんてのは自衛隊や日本の企業というより、ロボアニメ的な〇〇研究所の所業な気がしますか、このシステムに呆気なくルルが適応してしまう…と。
しかも、起動画面がOPでもお馴染みのブレイバーンのそれと共通。
そうなると、スミスがルルと共にこの新型機と融合みたいな事になってブレイバーンに…という予測が当然出て来る訳ですが、この作品の場合、どうもあからさま過ぎて怪しいんだよなぁ…と。
さて、続きが気になる「バーンブレイバーン」ですが、まぁ…出るよな、と思ってましたが。
勇気爆発ブレイバーンDXブレイバーン(仮称)
グッドスマイルカンパニーから来年1月にリリース予定。¥16800というそこそこ高額でありながら、amazonでは既に1000件以上予約されている模様。ちなみにモデロイドシリーズからもスミス達が乗る米軍のTS「M2イクシードライノス」もリリース予定。
…スゲェな!!
ちなみに映像ソフトはブルーレイのみのリリースで、全2巻、1巻6話入りで¥22000というこれまた結構な高額。
まぁ、私は今時ブルーレイ持ってない人なので買いませんけどね。
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「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコ、絶対どっちか食べなくちゃ駄目だったらどっち食う?」
なんてやりとりをしたことがある人は多い筈。
所謂「究極の選択」ですね。中には、カレー味のウンコもウンコなのだから「カレー味のウンコ」味のカレーならカレー味のカレーだ、なんて言う屁理屈屋もおりますが、条件を言い出せばそんなものきりが無い訳ですよ。
例えば、ウンコ味のカレーは味以外はカレーなのかウンコなのか、とか、提供のされ方がウンコとしての形なのかカレーとしての形なのか、とか、ウンコと一言で片づけるにしても食べたものや胃腸の調子等で千差万別ではないのか、とか。
まぁ、色々条件つけたりした所で、私は「ウンコ味のカレー」です。幸い私はウンコを味見した事が無いので「ウンコ味のカレー」は只のクソ不味いカレーです。いや、ウンコ食った事ないですから不味いのかどうかも分からないんですけどね。というか、そんなもの分かりたくもないし知りたくもない。
対して「カレー味のウンコ」は…どう言い訳しようがコレはウンコな訳です。腸内では善玉菌に抑制されている悪玉菌はウンコとして体外に排出されると増殖してしまうので、病気になったり下手したら死ぬ可能性だってあります。
だから、出来立て新鮮なうちもものを食えば問題ないのです。
…なんて事がある筈もない!!
ス〇トロ的な嗜好を持っていない私にとっては、「ウンコ味のカレー」一択ですわ。
さて、なんでこんな話をしたかと言いますと、夕方テレ東で面白い番組がやってるんですよ。
「正解のないクイズ」という奴です。例えば、
「婚活」「推し活」「脳活」のように10年後流行っている「〇活」を教えてください
みたいな問題に、天才奇才変人が回答してMCの呂布カルマさんらが「カルマルアンサー」を選ぶ、という15分番組。
コレがね、意外に面白いんです。スッキリはしないんですが、なんだかどうでもいい事なのに考えさせられてしまってそれがミョーに楽しいんですよ。
まぁ、私とてこの番組がやってる時間に仕事が終わっている事はそうそうある訳でもないので中々タイミング良く見られる事は少ないんですが、ちょうど時間的に見られるタイミングで仕事を終えた時なんかはつい見てしまいます。
見逃したお題と課でも面白いのあるんだろうなぁ…見たいなぁ、なんて思ってたら、
本が出る様です。
読んでみようかなぁ。
]]>ま、異世界ネタもネタ切れなのかね、位には思いましたが…とんでねぇ、もっと滅茶苦茶なのが出ましたね。
「マツケンクエスト〜異世界召喚されたマツケン、サンバで魔王を成敗致す〜」
貧乏旗本の三男坊でめ組の居候・徳田新之助こと松平健さんがステージの最中異世界に召喚され…との事。
異世界召喚されたのは松平健さんだけではなく…
「異世界小林幸子〜ラスボス降臨!〜」
勇者に攻め入られ陥落寸前の魔王城、その時魔王が封印されていると言われる石像から紅白歌合戦のド派手衣装が"ラスボス"と称される歌手・小林幸子さんが現れて…との事。
…企画した奴、馬鹿だろ。(笑)
絶対出オチで終わる気がしますが、怖いもの見たさで単行本出たら読んでみたいと思います。
…そういえば、プーチン大統領クリソツな大統領が異世界転生する「ライドンキング」…ロシアのウクライナ侵攻から露骨に主人公のビジュアルを変えてますね。変なクレームとかに屈して未完…なんてのは勘弁してほしいし、完結まで頑張って欲しいなぁ…と。
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坂木原レム 「かゆうま」 現在1巻が発売中
以前「乙女怪獣キャラメリゼ」と一緒に似ている作品として「モンスターキネマトグラフ」という作品を紹介した事があるんですが、今回紹介する「かゆうま」の作者は「モンスターキネマトグラフ」の作者さんです。作者の坂木原レムさんは元々ゲーム会社に勤めていたという経歴の持ち主で、ちょっと癖のある作品が多いかな?という印象の人。
さて、本作「かゆうま」は…何とロボット漫画です。(笑)
神出鬼没の嵬獣と呼ばれる巨大生物…まぁ、怪獣みたいなものが出現する特異点・桔梗市。
通常兵器を受け付けない嵬獣に唯一対抗できるのが「御神体」と呼ばれる陰陽師風なデザインのロボット。しかしそれを操縦できる「祈り子」は現役JCで…
…という、「ロボット×量子力学×お役所」宇宙規模コメディとなっております。
主人公のJC・黄瀬実乃莉は「飼わせてやるから起請して御神体に乗ってよ」という、どこぞの魔法少女アニメのマスコットみたいな誘い文句にホイホイ乗って、祈り子となったお気楽かつポンコツな性格。しかも御神体に乗って戦うのは主に内申点アップして高校推薦を狙う為。
そんな実乃莉をサポートするのは〇〇研究所とか〇〇部隊とかではなく、桔梗市の防災課の個性豊かな面々。そこには実乃莉を溺愛する彼女の父親がいたり、優れたスルースキルとマッドサイエンティスト気質、かつ露出癖ありな桜田さん、アドバイザー的な立場として元・祈り子で多数の嵬獣を倒した…が、今はインターネット老人会的な喋り方をする変人の直哉など、個性豊かな面々…という構図。
量子力学、なんて小難しい言葉が売り文句にありますが、現状ではコメディ色が極めて強くパロディネタも結構あるので構える必要はない気がします。基本的にはお気楽JCの実乃莉がそのお気楽っぷりを発揮して嵬獣に上手く対処できず、父親の機転や直哉の言葉で何とか対処…というパターンが多く、言ってみれば、真剣味を薄くした「地球防衛企業ダイ・ガード」といった感じ。出て来る嵬獣への対処方法とかも、何となくヘテロダインを彷彿とさせる印象。
まぁ、量子力学だのに関わらず劇中でSFチックな用語が飛び交う作粗品ではあるので、そういった物に造詣が深い人は私より楽しくこの作品を読めるのかもしれません。
ロボット漫画としては…正直迫力不足と言いますか、そもそもマトモな戦闘と呼べるようなシーンがないのは欠点かも。そういうのを期待して読むとガッカリするかも。但し、描写自体は上手い見せ方とかも垣間見えますし、御神体のデザインも個人的な嗜好ではありますが中々イイ感じなので、今後はもう少し戦闘シーンにも力が入った見せ方をしてくれると嬉しいかも。
あ、ちなみにタイトルの「かゆうま」の意味は、
「か」わいいJCと、
「ゆ」かいななかまが、
「うま」いこと街を守る!
という事なんだそうで。
現状でも…まぁそういう作品になってますね、確かに。
と、言う事で、今後の展開に期待です。
]]>今回ようやくオペレーションアップライジング…日本奪還作戦の開始。
先ずはブレイバーンとイサミが威力偵察…に、何故かスミスも同行。
彼等が出撃後、2時間で生存者を発見できなければATFによる空爆…という時間制限ミッション。
自国の仲間達が全滅しているなど信じたくない…既に廃墟とはいえ自分が良く知る街をこれ以上破壊する様な真似はしたくない…イサミの中の様々な思いが葛藤となり、焦りに。空爆開始のタイムリミット直前、スミスに制止されようが決して諦めず、生存者への呼びかけをするイサミ…。
この辺の描写、イサミの気持ちは痛い程伝わってくるし、かといって彼を止めようとしたスミスにしても別に生存者の存在を早々に諦めた訳ではなく、むしろこんな危険極まりない任務に、ブレイバーンという特別な力がある訳でもなく志願したのも真にイサミの身を案じての事だとは思います。というか、軍人としてならむしろスミスの方が正しいとも言えるかと。
ここがイサミとスミスのメンタルの違い、ですかね。
イサミは、いざとなったら仲間の為に命まで投げ出す軍人という生き方を否定しています。物語冒頭での演習でも彼は作戦ガン無視で独断専行していますが、それはその方が正しいと思ったからでしょう。そして初の実戦では恐怖で足を震わせていても、自分にしかできないのであればその恐怖を打ち払い、精神をボロボロになっても行動できる男。自己犠牲を否定しているのに、自分自身は窮地に自身を投げ出せる男。
それに対し、スミスは犠牲を良しとはしていないものの、犠牲が出てしまう事は半ば織り込み済みな部分があり、軍人として駒であろうというのが少なくともイサミよりは染み付いている。
軍人としてはスミスの方が適格…でも軍人としてはやや不適格であるからこそ、イサミは選ばれたのかもしれませんね。
そしてようやく出会えた生存者!!…しかし時すでに遅くも空爆は開始されてしまう。
つーか、斧を投げつけたTSパイロット…声優が誰なのか一発で分かりますね。(笑)
その時、ブレイバーンの隠された力が…!!
って、普通ならココまでで1話まるまる使って描く気がしますが、なんとここまででAパート。
ブレイバーンの隠された能力…それは強力な電子戦能力。空爆で発射された誘導弾や巡航ミサイルのコントロールを全て、瞬時に奪い、敵に正確に誘導しソルダートテラーの大部隊を殲滅!!という、
電子戦用のコイツも真っ青、裸足で逃げ出すレベルのトンデモ能力です。
さて、そんな濃密なAパートからのBパートでは、クピリタス…ではなく、倒したはずのスペルビアが何故か復活。
というか、タイトルまで投影すな!!(笑)
相変わらずガガピーとしか喋らないスペルビアに、ブレイバーンは何だかスタンナックル的な攻撃のついでになにか怪しげなプログラムなのかウイルスなのかを打ち込んで喋れるようにしてしまいます。
…何でもアリだな。
しかしスペルビアは何故かブレイバーンの記憶がない状態で、初対面だと主張。
それでいてルルを返せと迫ってきます。ルルがスペルビアの関係者だと言う事は、まぁ予想通りではあるんですが、ハワイで倒したスペルビアと今回のスペルビア…同一個体なのかそれとも別個体なのか。
あ、スペルビアはブレイバーンとの会話で「推して参る」を連発してましたが…推して参る…略すと推参な訳です。そして本作品のOPタイトルは
「ババーンと推参!バーンブレイバーン」な訳です。
この符合は見逃せないんじゃないかと。
ブレイバーン=2周目のスミス説がネットでは支持されていますが、ブレイバーン=スペルビア説を推してみようかと。
生体ユニット的な存在のルルを一度失い、スミスに発見されて色々と学習、変化していったルルが再びスペルビアに戻った際、スペルビア自身がルルの変化に同調してブレイバーンに…なんてのはどうでしょう?スミスを「生理的に無理」としてのはホラ、父親の物と一緒に自分の物を洗濯して欲しくない思春期の娘的な心情といいますか…ルルだった時に父親の様な存在だったスミスを自分の中に取り込む事に抵抗がある、という様な事で、ブレイバーンとスミスの持つ特撮モノビデオのヒーローとの類似性も、ルルの時にスミスから受けた影響が強くてああなっている、とか。ブレイバーンが暴走すると自分の感情優先で人の話を聞かなくなるのも、ルルの時の子供っぽさが抜けきっていないから、とか、考えられるんじゃないかと。
まぁとにかく、次も楽しみです。
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以前、ランドセルが重くなり過ぎている事を発端として、小学生がアイデアを出して「さんぽセル」というのを開発した、というのがあったんですが、中にはなるほど…と思うものもありましたが、大人側からのしょーもない意見とかもありましたっけ。
自分達は我慢したんだから楽をしようとするな、とか、子供の発想の影で金儲け目論んでる大人が透けて見える…なんて要約するとそんなしょーもない意見が多かった記憶があります。
ランドセルは事故の時両手がフリーになりクッション代わりにもなるがさんぽセルはそうはならない。むしろキャリーケースの様に2人分の幅を取るので歩道からはみ出したりして危ない、というもっともな意見もありますが、でも重過ぎるランドセルを背負わせる方が転倒のリスクや健康被害的なリスクがあるのでは?という気もしますし。
1つ言えるのは、変わろうとすることに抵抗するのはいつの世も頭の固い大人、という事でしょうね。
便利だから子供に買ってあげようとしたら、子供の方が「学校で禁止になるかも知れないからいい」なんて大人な対応した、なんて事もあるのかも知れません。
と、言いますか…反対している市議の言い分、結構とんでもないと思うんですが。
「本当にSDGsを考えるなら、ふりかけの袋のゴミは増やしていいの?」とはこれ如何に。
いや、増えてねぇだろ、と。確かに学校のゴミ箱に捨てられるふりかけの袋は増えますが…商品として世に出ているものを持ってくる訳です。商品として世に出た以上は消費されてそのパッケージがゴミとして廃棄される事になるか、はたまた消費されず商品丸ごと廃棄されるかしかない訳で、給食にふりかけ持ち込みを可にしようが不可にしようがゴミの量は変わりませんわな。SDGsなど持ち出さず、学校のゴミ処理費用が増す、みたいな話なら納得もできますがね。
んで、栄養面はともかく衛生面を強調しているけれども…その割に最近"給食に異物混入"みたいな話をよく聞く気がしますがこれ如何に。そもそも、栄養面やら衛生面を徹底しようがそんなもの食べてくれなきゃ意味が無い訳でしょ?
この市議の言い分を突き詰めると、もういっそのこと栄養と衛生面の管理出来て廃棄ロスも出ないから栄養剤飲ませて「はいコレが今日の給食です」となるがそれでも良いのか?という事にならないか?と。
そもそも、この件を報じる際にジジィババァにマイク向けて、
「ワシの若い頃に出た脱脂粉乳が不味くて不味くて…そのせいで未だ牛乳が飲めない」
「自分の若い頃は白米が出ただけで嬉しくて仕方なかった」
みたいな話をさせるのは、今回の件では全くの無駄だから止めた方が良い…って、テレビの場合はそうやって年寄りにアピールしなくちゃ駄目なんだろうな、貴重な視聴者だからして。
ともあれ、何と言いますか…さんぽセルの時に「子供は楽するな」という様な意味になる批判をしていた人達に重なって見えちゃうんだよな、この反対している市議。
つーか、ぐだぐだ言うならいっそ給食なんか止めちまえばいいんじゃないか?
…世間じゃさ、懐かしい美味しかった給食、みたいに語られる事が多いんですが…私は大っ嫌いでしたよ、給食。美味しいと思った事なんて一度もないですわ。
今は多少マシですがガキの頃は酷い偏食だったので、給食を喰い終わるまでず〜っと、授業始まってもそのまま…小学校低学年の時なんかは教師に無理やり口に突っ込まれるなんて事も茶飯事でしたからね。給食なんて嫌な思い出しかありませんし、そうやって強制された事で偏食が改善される事なんざ無かったですわ。
ただただ苦痛な思い出…それが私にとっての給食ですわ。
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栗ののか 「ぼっちの僕に強制彼女がやってきた」 4巻
…次で完結、かなぁ…。
内向的かつネガティブな性格の中卒フリーターが、母親の同僚の美女を恋人候補として紹介され、訳の分からないまま3ヵ月という期間を決めての偽恋人生活を…というのが本作の大雑把なあらすじですが、これが普通の少年誌とかなら、美人で出来た性格の彼女に出会った男が彼女に相応しい男に…とか言って成長していこうとする物語になるパターンかも知れませんが、本作はとにかく重く、ネガティブな方向に思考を巡らせてばかり…という作風。故に、合わない人には徹底して合わない作品になってしまっているかと思います。
…いや、私ゃ大好きですがね、この作品。
多分、「ナナとカオル」とかがSM描写以外でも刺さる…という様な人にはウケる作品だと思います。
今回は、同級生の立山達と出かけた海での肝試しの様子と、終わりを迎える偽恋人関係に対し、周平と亜沙乃双方がどう考えているか…そして亜沙乃の出した提案に周平が…という、言わば山場一歩手前なエピソードになっております。
今回まず注目したのがこの人。
立山の彼女であり、周平とも同級生の梨華。
今までは割と無表情なキャラで、一応亜沙乃と意気投合したとはありましたがイマイチその本性がつかめないと言いますか…結構謎なキャラクターでしたが、今回、どういう人なのか明確になりましたわ。(笑)
どうやら彼女、周平と亜沙乃のカップルが偽恋人故のぎこちなさを、指一本振れる事すら遠慮してしまう様なピュアカップルだと認定し、内心ニヤニヤしていた模様。そしてその意見には立山も同意で、
こんなセリフを。
2人の関係はつい見守りたくなる面白い関係であるというのが描かれます。いや、そんなの読者はもう知ってる事ではあるんですけれども。
そして間もなく迎える偽恋人期限の3ヶ月、せめて笑って思い出にしたいと最後の記念にと自分でプランを立てたデートのラスト、偽恋人関係の終了を告げる周平に対し、亜沙乃は言う。
最初は富由美(周平の母で亜沙乃の同僚)から聞いた周平の事を一人ぼっちで可哀想な人だと思えた。でも違った。
でも、本当に周平が可哀想なだけの人だったら、私だってこんなに悩まなかった…
そしてかつてした罰ゲームの約束を持ち出して、
いや、可愛すぎないか、この人。
亜沙乃が悩んだのにしても、それは周平の人となりをちゃんと理解しているからでしょうし。
ホント、イイ女だと思うのです。
…まぁしかしこの作品は少年誌連載のラブコメとかではありませんし、周平は覚悟を決められる類の主人公ではありません。
恐らくは悩みに悩んだ亜沙乃の言葉を、周平は過去から現在まで、深層心理にこびりついたトラウマから保留にして放置してしまいます。それも1ヶ月もの間。
そこに、狙った訳ではないが両者の関係にとっては助け船になるかも知れない連絡をしてきたのが加奈。大学時代に亜沙乃が組んでいたメンバーで、彼女と亜沙乃だけがプロのスカウトを受けたが袂を分かった相手。内容は、メンバーのラストライブに亜沙乃と一緒に来てくれないかというもの。
複雑な事情で自分から亜沙乃を誘えないと言う周平の返事に納得が出来ない加奈とは、直接会って話をする事に。
事情を話し、1ヶ月連絡を取っていない事を明かす周平は、亜沙乃の連絡先を渡して直接加奈が連絡を取るべきだと言うが、加奈は直球で返す訳ですよ。
「あんた結局亜沙乃のことが好きなの?」
そして周平が返した答えがコレ。
分かってんじゃねぇかバカヤロウ!!となってしまう発言ですが、続けてこうもいう訳です。
「メールを1ヶ月無視する中卒フリーター男と一緒にいて幸せになれると思いますか?」
…いや、もう答え決まってるよな、と。いや、幸せにできる云々の答えではなくて。
そう思ったのは加奈も同様の様で、渡された連絡先を突き返した彼女は亜沙乃が待っているのは周平だと、亜沙乃は恋愛慣れしてないから返事を待ってオロオロしてるのが目に浮かぶようだ、と。
そう、スタイル抜群な美人な上気配り上手な亜沙乃ですが、自分の事より周囲の関係や感情を大事にし過ぎる人。故に、周囲に常に気を配っている、人の感情に機敏な彼女の行動を、それが自分だけに向けられた優しさだと思い込んで暴走した男が結構いたのではないかと。実際、勘違いした職場の同僚に絡まれたりした訳ですし、スカウトの件で加奈と疎遠になったのもそういう性格が原因。
亜沙乃の容姿を見れば、誰だって遊んでそう、慣れてそうとか思うでしょうよ、と。
周平も、亜沙乃の事を容姿でしか見てなかったのか…この加奈の言葉が、周平に突き刺さります。
…そしてラスト、周平が今まで逃げていた相手に真っ向からぶつかる…という気になる幕引きに。
気になる…どう終わらせるのかほんっと―に気になります。
あ、余談ですが…オマケでは周平からのメールを待ちつつ久々のぼっちな休日を過ごす亜沙乃さんの姿が描かれていて、何とも可哀想で可愛いのです。
]]>今回5話ですが…ブレイバーン謹製?のなんでも出力可能な超3Dプリンター「ビルドバーン」が登場…といってもコクピット天井にあるレバーと同様、顔見せというか前振りだけで「まだ早い」状態。専らティタノストライドやら特撮ヒーローフィギュアの出力に使われているだけ。今後パワーアップとかに使われるんでしょうね。
前回でなんとなく仲直り…と思いきや、やっぱりギクシャクしたままのイサミとスミス。
壊滅状態の東京を目の当たりにするというショッキングな事があった割に、割と呑気というか、平常運転。
電磁カタパルトと蒸気カタパルトについて語っておりますが…私も蒸気カタパルトの方がなんだかカッコイイと思います。(笑)
というか、ティタノストライドという人型兵器の普及以外は割と現代に近い軍事描写…というのは、「フルメタルパニック」に似ておりますが、本作の場合ティタノストライドが主力兵器の位置づけでありながら1話Aパートでの演習シーンを除いてはもっぱらデスドライヴズに対するやられ役になってしまっている事もあってか、その他の通常兵器…各種艦艇やF-35等の描写がかなりカッコイイんですよ。まさかA-10まで出て来るとは思いませんでしたし。こういう描写はティタノストライドが実在兵器の延長線上にある事の肉付けになっているかと。
…まぁ、重ね重ねティタノストライド自体の活躍があまり無いのは残念ではありますが。
さて、今回は1人で思い悩むイサミに対して、その事を察している者の何と声をかけて良いのかキッカケを掴めないスミスが、ブレイバーンのアドバイスでイサミとのボクシング対決に。言葉ではなく拳で語り合う…「Gガンダム」や少年誌のノリではありますが、そこでイサミが想いを吐露。イサミ曰く
俺も兵士だから解る。
兵士ってのはいざって時に仲間の為なら命を躊躇いなく投げ出す。それが俺は嫌なんだ!!
もう誰も死なせたくねぇんだ!!
…だからこそ、得体の知れないブレイバーンと共に戦う事を受け入れた。それが嫌だと言いつつ、自分自身が彼が語る「いざという時に命を躊躇なく投げ出す兵士」であるイサミ。そんなイサミに対し、スミスは
じゃあ君はどうなるんだ!?
イサミ・アオ…君が死んでも誰も悲しまないと思っているのか!?
そんなわけ…ないだろ!!
この会話、ブレイバーンのマイクの様な謎ガジェットによりATF全部隊にリアルタイムで流される。共に戦う心強い仲間としてイサミには期待している…でも、自分達の命をイサミが1人で背負い込む必要はない。共に戦うから命をかけられる…スミスの言葉はATF全兵士の言葉を代弁したものでしょうし、ここでイサミもようやく"戦友"になったのではないかと。
いや〜、熱くていいエピソードです。
まるで「バーンブレイバーン」じゃないかの様…ですが、絶対小ネタは入れて来るのが本作。ボクシングなのに反則タックルからの股間押し付けホールドという展開に加え、
ミユさん…腐った人だったのね。(苦笑)
それと、前回に続き今回もブレイバーンがマトモ…というか、1、2話辺りの気持ち悪さはどこへいったのか驚くレベルで気遣いの人…いやロボに。
後、ルルがスミス自室のコレクション(特撮番組)でかなり言語を覚えているのにもビックリ。今回、ブレイバーンがスミスのフォローに回っていたり、言葉を覚えつつあるルルが唯一未だブレイバーンをスミスと呼んでいたり…と、巷で噂されているブレイバーンの正体スミス説、というのが信ぴょう性を増して来た感はありますが…私的には却って露骨過ぎるのでむしろコレはミスリードなのでは?と思えて仕方ありません。
さて、今回も面白かった「バーンブレイバーン」ですが…ホノカさんが仰々しく登場して以降チョイ役でしか出番が無いのが残念。
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