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「波よ聞いてくれ」 5巻
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    と、いう事で沙村広明 「波よ聞いてくれ」の5巻です。

     

    帯には「まずいことに作者得意の監禁展開突入 いいぞもっとやれ」

     

    なるコピーが。作者お得意…って、「無限の住人」だとその監禁展開な「不死究明編」って割と評判が悪い部類な気がするんだよなぁ…まぁ、ワタクシは大好きですが。

     

    …いや、嗜虐趣味とかないですよ?あんまり。

     

    ともかく、今回急展開です。小説家への転身を表明した久連子の取材旅行にサポート役を買って出た瑞穂と、録音担当で同行することになったミナレさん。3人の珍道中は思わぬ事件に巻き込まれ…という急展開に!!

    ネタバレとか考慮しないで書いちゃうと、取材旅行のガイドになった巨乳メガネ美女が実はある宗教法人の一員で、その宗教法人の指示でラジオ番組を作り放送させる為に3人は拉致監禁されてしまう…という展開。ただ、そこはエログロバイオレンスを封印した「波よ聞いてくれ」ですからエロいしーんもグロいシーンもありません。まぁ、ハニートラップを仕掛けられたりはしますが、そこは「無限の住人」以外の沙村作品的な切り替えしで見せてくれます。

     

    しっかし久連子さんが書いたという官能小説の中身…

     

    「地形を利用してペルシアの女達を手ごめにしていくレオニダス王」

    「今まで抱いてきた女性の秘部の色形を一人一人牛肉の部位に喩えていく読み切り」

     

    …何それ!!超読んでみてぇ!!(笑)

    それと「えらるど」のくだり…盗聴を警戒する為に筆談しながら別の話題で会話を継続するシーン。コレ、人間業じゃねぇ。(笑)

    いやね、「今日は暑いですね」とか「昨日の夕食は何を食べましたか」的などーでもいい会話なら、私も両方やれるかも知れませんが、筆談しながら、全然関係のない、しかも傍で聞いていて何だか面白そうな会話を展開…挙句の果てにその会話と筆談をビミョーにリンクさせていく、という芸当、こいつ等はプロですぜ?マジで。

     

    あ、ちなみに久連子さんの官能小説のくだりで出た千草忠夫って人は実在のSM作家だ!!

    SM漫画の皮を被った純愛漫画「ナナとカオル」のヒロイン・千草奈々もこの人からとられていたりするんですわ。

     

    さてさて、3人を拉致した元凶たる代表の長ったらしい挨拶の最後

     

    「何が『配信者』だ。ただゲームやってたりメシを食ってたりカラオケ唄ったり、その程度でシロウトが表現者ヅラしやがって。プロフェッショナリティーがないんだよプロフェッショナリティーが!!」

     

    というのは、ある意味昨今のテレビやラジオといったギョーカイの人の共通の意見なのかも。

    確かに思いますわ。カリスマyoutuberだのなんだのと言っても、ワタクシ個人としては「誰だこいつ」ですし「大して面白くない」んです。小学生の将来なりたい職業に「youtuber」がランクインしてるのも、正直「何血迷ってんだこいつ等」なんて思ってしまいます。私のみならずワイドショーなんかでも大物芸人とかが否定的な意見を言っている…それでも世間じゃ受けているし、人気がある。それは何故?と言われたら、何のことはない、最終的にはプロが作っている筈のテレビやラジオの番組がつまんないからなんだろうな、と。

     

    そういう妄執としてのこの代表のキャラクターは、ラジオを題材にしている割にその題材にケンカを売っている様でもありますが、こういうキャラクターを放り込んでくる辺り、この作品をラジオとかのギョーカイモノにはしたくない…という漫画家としての意思表示なのかも知れません。言うなれば「表現者としての意地」?…って、流石に言い過ぎか。

     

    さてさて、今回も

     

    「外側(ガワ)はズバリ鶴竜です」

    「牛ではしゃぐとか…道民の矜持がねぇのかよ」

    「グングニルのごときその胸をもってしてもですか?」

    「手ごめにしていくのに処女単行本とはこれいかに」

    「まあ折檻もご褒美も内容ほとんど変わらないんですけどね」

    「俺、幼少期のトラウマで巨乳が怖いんだ」

    「言っとくけど私、私の事好きだって男は全員マゾだと思ってるからね!」

    「ヘイムプラネット エアフレームテント 90,800円(税込)」

     

    と、切れ味鋭いワードがバンバン出てきますが、中でも今回はコレがワタクシのお気に入りです。

     

    「ヒロミ…ここをでたら、アンタに肉をたらふく食わす。体重も腕まわりも倍にして、私を受けとめられる器量の男になりな!」

     

    …ミョーにカッコ良いんだよなぁ、この台詞。ミナレさんのクセに。(笑)

    ちなみに沙村先生のもう一本の連載作「ベアゲルター」も同時発売ですよ。

     

     

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