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完結記念
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    大分前に紹介した「空挺ドラゴンズ」がアニメになるとの事。

    この「空挺ドラゴンズ」という作品は空を舞う龍を狩るオンボロ捕龍船クイン・ザザ号の乗組員たちの生活を描いた作品で、宮崎駿氏の「風の谷のナウシカ」にかなり近いビジュアルイメージを持つ作品。この「空挺ドラゴンズ」にかなり近い設定を持ちながら全くの別物に仕立てた作品があってですね、その作品が先日最終巻をリリースしたのです。その作品の名は…

     

    梅木泰祐 「あせびと空世界の冒険者」 全10巻

     

    コレです。

    この作品も「空挺ドラゴンズ」と同様、数年前に何かのマンガ大賞的な奴にノミネートされていた事があるんだそうで。

     

    空に浮かぶ陸で人々が生活する世界。空には竜魚と呼ばれる巨獣が住まい、人や船を襲う。長大な銃を用いて竜魚から人々を守る役目を負う"衛士"の青年・ユウは、かつて祖父がたどり着いたという人類が最も繁栄していたウォルデシアの古代島プラントを目指し、ウォルデシアから祖父が連れ帰ったアンドロイド・あせびと共に冒険の旅に出る。

     

    という、SF的なガジェットを持つ冒険ファンタジーです。「空挺ドラゴンズ」が「風の谷のナウシカ」に近いイメージなのに対し、この「あせびと空世界の冒険者」は「天空の城ラピュタ」に近いイメージでしょうか。王道も王道、今時珍しいレベルの真っ向勝負な冒険ファンタジー…ジュブナイル的な要素も強い作品です。

     

    作者の梅木泰祐氏は本作が商業誌デビュー作で、本作を発表する以前はアシスタントや同人活動をしていたそうで。特筆すべきはやはりその世界観ですね。設定の一つ一つは何処かの作品から引っ張ってきたような…既視感を感じるネタが多いんですが、それをまとめ上げてキッチリ一つの作品の世界観として成立させている…本作が商業誌デビューという事を考えると中々凄いんじゃないかと。何より、インパクトや話題性優先で奇をてらう事はやらず、王道的なドストレートな物語展開がかえって心地よい作品なのです。

     

    何ていうんですかね…昔懐かしい冒険譚、とでも言いますか。イメージ的には「ラピュタ」に近い、と書きましたが、他にも「巨神ゴーグ」「ふしぎの海のナディア」「未来少年コナン」「スプリガン」「宝島」…この辺に引っ掛かる人にはかなりお勧めしたい作品です。

     

    絵柄は印影をあまりつけずに割とあっさりとしたラインでキャラクターを描いているんですが、人によっては古臭さを感じる人もいるかも。一方で竜魚やメカニックのディテールはしっかりしていたりするので手抜きな印象は感じません。ディフォルメ表現をよく使っているのでそういうのが嫌いな人には向いていないかもしれません。

     

    キャラクター設定の方も、どこまでも真っすぐなユウの性格は掛け値なしに魅力的ですし、彼に対してお姉さんぶっているアンドロイドのあせびさん…彼女はアンドロイドなのにコロコロと表情が良く変わるのが大変可愛らしいんです。しかもアンドロイドという割にやたら表情豊かな理由…みたいなのも最終局面で「ああ、そういう事か」と理解できる風になっているのがスゴイのです。

    サブヒロインで敵側のアンドロイド(戦闘モジュール)として登場したダリアや、ユウとは違う理由でウォルデシアを目指す"暴風"の異名を持つ衛士・グラム、更に最終局面でキーキャラクターとなったリコリスなど、キャラクターの描写、各々の行動にちゃんと説得力があるのも特徴。

     

    ただ惜しむらくは最後がやや駆け足気味といいますか…展開が早くやや唐突気味な部分が出てしまった…ここはちょっと残念でした。もしかしたら話数に制限が掛かったとかの理由があったのかも知れませんが、最終局面はあとコミックス1巻分位使ってじっくり描いて欲しかったな、と。

     

    ちなみにラストのアレ…「蒼穹のファフナー」のラストのアレ…人呼んで「石破ラブラブ蒼穹拳」にソックリ…と思ったのは私だけではない筈。(笑)

     

    正直、そんなに話題になった作品ではないかも知れませんが、分かり易くも王道な冒険ファンタジーなのです。

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