土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

自己満足ブログ
<< し〜んぱ〜いないさ〜 | main | 雑記 >>
あの絵で恋愛要素は…
0

    今回はコレ。

     

    しげの秀一 「MF GHOST」 5巻

     

    化石燃料を燃料とする車が過去の遺物となり、電気自動車全盛となった近未来、化石燃料車の最後の花道的として世界的人気を誇るレース「MGF」と、MGFに飛び込んだ藤原拓海の弟子・カナタの活躍を描く「新公道最速伝説」です。以前、「漫画紹介」カテゴリーで紹介していますが、今回は最新の5巻をレビューしていく…という形に。

     

    先ず、私は「頭文字D」を全部通しで読んだ事はありますが、正直思い入れはそんなに強くはありません。ただ、アニメ等にもなり漫画自体も国内のみならず海外からも高い人気を得た作品、というのは当然知っていますし、本作がその血を継いでいる作品という事も分かっているんです。

     

    …が!!どうなんでしょ。

    「MFゴースト」…「頭文字D」には出てこない海外の超高級スポーツカーとかが数多く出ている…クルマの選定やそれで公道レースを展開するという意味で言えば「頭文字D」というよりむしろ「サーキットの狼」に近い印象すらあります。ただ決定的に現状の「MFゴースト」に対して思う事と言うのは…

     

    恋愛要素要らねえ

     

    という点です。コレは正直、同意する人って多いんじゃないかと。

    まぁ、原点である「頭文字D」においても恋愛要素はあった訳です。主人公の拓海は最初から第1ヒロインに好意を持たれ彼女の方が積極的…という展開は、「MFゴースト」のカナタと恋の関係に近い部分はありますが、「頭文字D」の場合付き合うに至った第1ヒロインはクラスメイトの父親と援助交際していたことが発覚し破局…というしょーもないオチがついています。他にも樹の初恋だの、啓介に惚れたFD乗りの女の子とか、涼介の因縁だの…恋愛に関しては継続的に描写されていて、青春時代のほろ苦さ、みたいなものを描くつもりだったのかもしれませんが…

     

    …正直、何とも思えませんでしたわ、私は。だって「頭文字D」に対して"そういうの求めてない"ですから、ええ。

     

    でも「MFゴースト」でもやってるんですよ。構図としては、恋の家にホームステイしているカナタに恋が好意を持ち、実は恋はMFGエンジェルスで「7番」としてバイトしていて、そこで瞬に惚れられてしまう。挙句の果てに、5巻ではかつてカナタと因縁がある男・沢渡が登場する訳ですが、17歳の女の子に異常な執着を持つ変態…恋の年齢が17歳なのでココで何らかの騒動が描かれるのは必須な訳で、他にも恋の友人がカナタに一目ぼれしているかのような描写があったりする訳でね。

     

    まぁ、公道バトルの対決が連続で続いていくスタイルの「頭文字D」より、まがりなりにもレース…予選があり、決勝があり、次のレースまでのインターバルも当然ある…レース一辺倒には出来ない都合はある訳で、間を繋ぐための何らかの措置が必要…という事で、カナタの父探しという彼が日本に来たもう一つの理由があり、そこに関わるプラス恋愛要因として恋、という事なんでしょうが…

     

    残念な事に、恋愛モノやれる程しげの先生は人物描写に関しては…お世辞にも達者とは言えない、という欠点がある訳で。

     

    正直、「MFゴースト」のキャラクターでも恋の描写が…目がぱっちりした美少女、としたいんでしょうが、他の女性キャラクターと比較しても目のあたりの描写は不自然と言うか、違和感がある顔になってしまっています。それどころか、屈指のイケメンとされるカナタ自身の目の描写も似たような感じになっているもんだから、むしろそんなに力が入っていないであろう2人以外の方がマトモに見えてしまうレベル…う〜ん…無理がないか?流石に。

     

    そもそも、本気で恋愛モノとしての軸を作る…という割に、現状の関係は恋がカナタに片思いみたいな状態でカナタの方は然程意識していない印象…と、いいますか、恋がカナタに好意を持った理由と言うのが「カナタがイケメン」という事しか描かれていないので中身が決定的に薄いんです。作者的には2人がカナタの父親捜しを通じて徐々に距離を…ってつもりかも知れませんが、現状では「キャァァァァァ、カナタイケメンカッコイイーッ」的な描写しかないですから、正直、面白くも何ともない。

     

    それがリアリティのある描写なのかというのはともかくとして、「頭文字D」と同様、「MFゴースト」には馬力のないクルマで絶対的に性能が勝るクルマを打倒していく…というのが魅力の一端としてある作品なのに、恋愛に関しては顔面のスペックが全て…というのは、どうなの?と。

     

    更にレースシーンでも今回カナタのドラテクは師である拓海の薫陶のたまもの…だけではなく、母から受け継いだ常人離れした記憶力…というモノが追加されました。「頭文字D」でも拓海は天才と呼ばれてはいましたが、それはあくまで父・文太の英才教育と拓海自身のセンスによる評価だった…それなのに、カナタには「常人離れした記憶力」という異能によるもの、とされてしまった…コレ、今流行りの「なろう系」における「俺つえー」と大差なくなっちゃうよね、と。

     

    その点、「capeta」の曽田正人先生は上手いと思うんですよ、天才の描き方が。目指すものと自身の能力が噛み合っていて、それでいて状況として「俺つえー」とはなれない形を作っている。だからグイグイ物語に引き込まれるし、過度な理論武装に頼らずとも熱さで魅せられる作品になっている訳でね。それは恋愛描写でも一緒で説得力がありました。

     

    しげの先生には申し訳ないけど、現状の「MFゴースト」見てると、曽田先生がこういう作品描いてくれないもんかなぁ…と思わずにはいられなかったりします。「capeta」でいいじゃん、と言うかも知れませんが、フォーミュラーにはあまりキョーミなくて、ハコ車のレースやラリーの方が好きなんですよね。

    | 零哭堂 | 新巻レビュー | 00:09 | comments(0) | - |









          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30      
    << June 2019 >>
    + SELECTED ENTRIES
    + RECENT COMMENTS
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE