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41歳独身中年建設作業員の残業
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    本日はコレ。

     

    奈良一平 「29歳独身中堅冒険者の日常」 7巻

     

    先月の出張中に「漫画紹介」で紹介した「29歳独身中堅冒険者の日常」の最新巻になります。

    その記事で、RPG的なファンタジー世界を舞台にしているものの殺伐としたものではなく心地よい空気感がある作品、基本的に根っからの悪人は出てこない…みたいな事を書いたと思うんですが、この7巻ではそういった部分がより強調されていて大変見どころのある作風になっています。

     

    前巻で登場した村にダンジョンの調査にやってきた鳥系亜人の親子…とりわけ、父親を尊敬し父親が正当に評価されないことに不満を抱えるコッコと、彼女の口の悪さにムカッ腹なリルイ…リルイが父の事を褒めていたのを聞いて友達になりたいと思いつつ、おこちゃまもちろんだから素直になれずについつい悪態をついてしまうコッコに対し、彼女の悪態をおこちゃま故に文字通りに受け取ってしまうリルイ、という関係を引っ張るのかな?と思いきや、然程このネタを引っ張りませんでしたね。

     

    構成は、

     

    1.協会の学校に通う事になったリルイ&コッコ&アニャンゴ

    2.ヴェロニカ主役の短編

    3.村で行われる祭りの準備とリルイの能力の覚醒

     

    という形で、言わずもがな3がメインでどうなるのかは次の巻に持ち越しになっています。

    作者の奈良先生、「ネコあね」の時にも感じたんですが、物語の展開にジェットコースター的な派手さはないんだけども、要所要所で緩やかなヤマ場を作るのが非常に上手いと思うのです。で、この7巻はその緩やかなヤマ場…その頂上手前まで、という形になっており、6巻のハジメがツルッパゲになってしまう様な楽しい、笑える展開はあまりなく割とシリアスな展開が多くなっています。

     

    故に、見どころと十分。

    先ず、迷宮市にてハジメ達が逗留している宿屋の看板娘・ナタリーに「いつも世話になってるから」とペンダントをプレゼントするハジメにリルイが嫉妬。ハジメに好意を告白するも適当な言葉(ハジメ曰く「大人な対応」)ではぐらかされたと思ったリルイはサキュバスとしての能力を目覚めさせんと奮起し、ついに「魅了の鎖」なる能力を。

     

    「魅了の鎖」は魔物や動物を意のままに操れる強力な能力…だが能力は対象が人間以外。落胆するリルイ。そんな中、村で行われる秋の収穫祭の準備が。ハジメ達も準備に駆り出される。しかし満月が近づくにつれ、夜になると村に魔獣が何匹も突入する事態が発生。何か目的地を目指しているかの様な魔獣の動きに、ハジメはその原因がリルイの能力にある事を察して…

     

    というのがこの巻のおおまかな流れ。

     

    すっかりリルイの保護者が板についてきたハジメ…祭りを楽しみにしているリルイを見て、まだ冒険者として身を立てる以前…幼少期に見た祭りの光景を思い出した彼は…

     

     

    そして、回想の中でハジメが白銀等級という高位の冒険者でありながら大した儲けもない「村付き」でいる理由…みたいなものも明かされます。この辺の見せ方がホント上手いんですよ、ええ。

     

    夜になると魔獣が村に入り込む原因…それがリルイの能力に原因があると知ったハジメはリルイに能力の事を他人に言うなと口止めします。魔獣とは危険な生き物…そんなものを呼び寄せてしまう能力など、村の住人からすれば厄介者以外何物でもない。そしてハジメがリルイを仲間にした理由…幼い子供が1人で生きるにはキビシイ。村の孤児院は村の子供ではないリルイを引き取る余裕はない。1巻のハジメの言葉を借りれば、

     

    「助けたい」で助けられればこんな簡単なことは無いのだ。

    皆…生きていくのに懸命で、だからどうしたって…掴める掌は限られちまう。それだけの話だ。

     

    という事。

    自分が保護者になっているとはいえ、自分もリルイも村からすれば余所者。そんな余所者が魔獣を呼び込んで村を危険にさらす能力を持っている、なんて知れたら余所者は「厄介者」にクラスチェンジしてしまい村にいられなくなる…だから、ハジメはリルイに能力の事を口止めした訳です。でも、ひょんな事からナタリーに知られてしまいます。

     

    ナタリー自身はハジメやリルイと懇意にしているものの、彼女も村の一員。苦悩したナタリーだったが結局冒険者ギルドの職員・オリーブや村の大人達に事情を話してしまいます。その上で、村の皆で話し合って出した答えが…

     

    コレ。

     

    いや、ハジメのみならず、我々読者もコレにはホッとしましたよね、ええ。

    これ、ハジメとリルイが本当の意味で村の一員として認められた…その瞬間だと思います、はい。

     

    そんな訳で、リルイや子供達が楽しみにしている祭りを守る為、ハジメと村の大人達の戦いが始まります!!

    次回も期待大ですぜ、コレは。

    | 零哭堂 | 新巻レビュー | 21:32 | comments(0) | - |









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