爆乳に始まり爆乳に終わる その1
- 2018.12.18 Tuesday
- 21:40
ベルトスクロール型の格闘アクションゲームという奴は、私なんかの世代ですとやっぱり「ファイナルファイト」が有名ですが、何のことはない、ファミコン時代の初期からあって案外廃れていなかったジャンルかと思うんです。例えば「スパルタンX」とかがそうでしたし、色々な意味で有名な「カラテカ」もそうでしょう。他にも「双戴龍」シリーズとか「くにおくん」もそうですし。
個人的には「スーパーマリオ」とか「ロックマン」とかのアクションゲームより好きなジャンルなんですが、不幸なのは「ファイナルファイト」のヒット後、「ストリートファイター2」の登場でこの手のゲームのファンの多くがそっちに流れてしまい、アーケードを中心に対戦格闘ゲームがブームになってしまった事、そしてその後は「三国無双」等の3Dアクションゲームの登場によりあまり顧みられる事がなくなってしまった点かも知れません。
そんな中、燦然と現れたのがコレ。
「閃乱カグラ 少女達の真影」
3DSで久々の、ベルトスクロールタイプの格闘アクションゲームです。ただコレ、売り文句が「爆乳ハイパーバトル」…注視されたのはアクションゲームとしてというより、先ずは3DSの立体視機能でキャラクターのオッパイが飛び出す…というモノでした。
流石に好きなジャンルでしたが、完全なキャラゲー、ネタゲー…いや、バカゲーかと思い、完全スルーを決め込んでいたんですが、プレイした人のレビューなんかを見てみると、アクションゲームとしての出来も割といいとか何とか。
それを聞いてちょっと心が揺れましたが、結局の所
「でもなぁ〜そんな事いいつつ結局はキャラゲーだろうしなぁ…」
だった訳です。そうこうして1年弱、突如発表されたのがコレ。
「閃乱カグラBURST 紅蓮の少女達」
「少女達の真影」の敵側にスポットを当てた新作…でも一応はあったんですが、何とビックリ、「真影」発売して1年経つか経たないかでリリースされるコレには、実は「真影」の方も丸々入っている…というトンデモない事が発覚した訳です。
コレで、「いや、でも…」と煮え切らなかった私は背後から鉄山靠でも喰らったかのように落ちた訳です。
…でもさ、これ「真影」買った人は怒り心頭かもね。買って1年も経たないうちに完全版&敵側バージョンがセットで売られちゃうんだもの、批難轟轟なんじゃないか…と思ってたら、Amazonのレビューで低評価の人って店舗特典とかで騒いでる人が多かったりして、何だかなぁ…と。
…んで、実は今でもたま〜にプレイするソフトに。おかげで全キャラクターレベルMAXになり、気にもしていなかった称号も敵の秘伝忍法を全て見る奴以外は全部取ってました。
いや、冗談抜きに格闘アクションゲームとしてよく出来てます。通常モードで最初は戦い、ゲージが溜まると忍転身して必殺技…秘伝忍法が仕様可能になる等パワーアップ、という点や、スタート時に脱衣して「命駆」にすると攻撃力が上がったりするが打たれ弱くなったり、というモードチェンジによる難易度変化、そして「無双」とか「戦国BASARA」的な連続ヒット…連閃稼ぎの楽しさや、特定の攻撃で敵を打ち上げての空中追撃コンボ・飛翔乱舞、体力低下と引き換えの吹き飛ばし攻撃のリミットブレイクといったアクションが彩を与えていますし、勿論キャラクターの個性付けもあり、かつやたら歯ごたえのある任務もそこそこあったりとやりごたえ十分なのです。
そして意外な事に、売り文句的に爆乳オッパイ連呼されているゲームなので完全にノリはギャルゲーチックなものなのかと思いきや、物語自体はかなり硬派、かつハード。テキストで語られるだけなのが残念ですが、各キャラクターに暗い過去とかのバックボーンがあるのもビックリでしたね、ええ。地味にコミカライズとかも読んじまった位ですから、ええ。(笑)
さて、今更ながらココで各キャラクターの使用感短評を。先ずは半蔵学園編。
飛鳥…短めの刀2本と素早い動きが信条の、使用感が忍者らしいキャラクター。主人公なのでバランスタイプだがややリーチが短め。可もなく不可もないが、レベルアップで後半に覚える駒のように回りながら攻撃する技を覚えれば俄然戦いやすくなる。
斑鳩…長い日本刀で戦う前髪ぱっつん委員長。素早さと攻撃力、リーチに優れるが打たれ弱い。唯一強攻撃だけで連閃技が発生するキャラクター。技の出は遅めだが出てしまえば速い。個人的に半蔵で一番使い易いキャラクター。
葛城…オッサンの様な姉御キャラ。足技で戦う。リーチは短いがやたら動き回るので攻撃範囲は広め。但し自身の軌道をコントロールする必要あり。打たれ強いがひるみ易いのが難点。
柳生…雲雀を溺愛するツインテ眼帯。ギミック付きの唐傘で戦う。打たれ弱くひるみ易いが飛び道具持ちなのでそれを地味に生かしたい。後半多段ヒットする広範囲攻撃をどの属性でも覚えるのが強み。
雲雀…半蔵のマスコット的キャラクターで独自の体術で戦う。攻撃力が低くステータス的には半蔵最弱キャラだが、強攻撃が連閃を稼ぎやすかったりと意外と使い勝手が良い一面も。ただ秘伝忍法は癖が強くどれも使いにくい。ジャンプ攻撃の苦無投げが強力。
大道寺先輩…クリア特典の常に転身したバンカラ衣装で登場。通常移動が遅く、技の発生や繋がりが悪いがその分高威力。通常メンバーを完全に凌駕するステータスが特徴。ちなみにレベルが最初から30。
高難度任務…「半蔵編」は割と難易度低め。しいて言えば手こずったのは「最恐の守護者たち」位だがレベルがそこそこあれば問題ないかも。
うーん…長くなってしまったので「蛇女編」と続きはまた今度、という事で。
内容的には大分酷評されておりますが
本編ゲームの方も典型的な長期展開故のボロが出て
落ちぶれてしまった感が強い感想が目立ちます
私も割と好きなシリーズだったのですが
正直プロデューサーがシリーズ自体投げてるような
言動とゲームの出来も設定とか脚本レベルでアレに
なっているので1ファンとしては悲しい限りです
生者必滅会者定離、むしろ出オチみたいなアイデアのタイトルが良くもまぁここまで展開できたもんだ、とむしろ感心してしまいます。