はい、そんな訳でS&Tという中国のメーカーがリリースしている電動ガン、M3A1グリースガンです。
WW2時にアメリカが開発した短機関銃…サブマシンガンで、当時採用されていたトンプソンの欠点であったコストや生産効率の改善を最優先で開発された銃。何と開発や生産に携わったのはウィンチェスターやコルト、スプリングフィールドといった会社ではなく、ゼネラルモータース…自動車屋です。M3サブマシンガンは鋼板のプレス加工と溶接のみで生産可能であり、ゼネラルモータースは自動車生産でそういった技術的ノウハウが豊富だった為に白羽の矢が立ったんだそうな。
パッケージ。日本語表記が目立ちます。
ただ、このM3サブマシンガンは生産効率を最優先した結果、配備された兵士の評判はイマイチ。ついたあだ名が「グリースガン(注油の為の工具)」とか「ケーキデコレーター(ホイップクリームを出す道具)」という有様。トンプソンの方が人気があったんだとか。
ただM3サブマシンガンは実戦で「見た目の印象と違って使い易くよく当たる」と評価を高め、朝鮮戦争やベトナム戦争でも活躍したんだそうな。自衛隊にも米軍から多数貸与されており、戦車兵の自衛用火器として長く使われています。
全景
非常にコンパクトな銃ですが、実銃同様に鋼板のプレス加工で作られているので持つと結構ずっしり来ます。何より実銃と同じ構成と言うのがリアリティがあってマニア心をくすぐりますね。
このM3サブマシンガンというと、やっぱりコレでしょうか。
角川映画 「セーラー服と機関銃」
…カ・イ・カ・ン
薬師丸ひろ子さんがこの映画でぶっ放していたのが印象的です。今の子はハシカンさんが主演でリメイクされた映画、といえば分かり易いかな?
この作品、元々赤川次郎さん原作で4回程映像化されてますが、薬師丸さんとハシカンさん版はM3ですが、原田知世さん版はM16系のアサルトライフルでコンパクトなタイプの奴(詳細分かりません)で、長澤まさみさん版はMP40だった筈。
ちなみに今回紹介のはM3A1というM3の改良タイプ。破損し易かったコッキングハンドルを廃止したりと細かな変更がなされています。アメリカ軍の兵器ってのは呼称が面倒で、最初に採用された奴がMナントカ、以降改良版が出る都度A1、A2、A3…となっていくんですが、戦車でも銃でも何でもかんでもMナントカと付けてしまうので現場で混乱とか起きないんですかねぇ。
バッテリー収納
バッテリーはグリップ下の蓋を開けて中に入れるんですが、コレが中々クセモノ。標準サイズのミニバッテリーでは入りません。(笑)写真に写っているバッテリーはこの銃の専用バッテリー(ニッケル水素)です。初期のロットでは銃に付属していたらしいんですが、最近のロットでは別売りになってしまいました。値段がその分下がった訳でもないんですが。
私は滅多に撃たないし、怖いので使いませんが今流行りのリポバッテリーには小型のものが結構あるのでリポを使うのが正解なのかも。サイクルとかトリガーのキレも良くなるみたいですし。
…私はどうもリポバッテリーは…充電器別に用意しなきゃだし取り扱いに制約があるし、爆発したら怖いしで使いません。サバゲーとかやんないので困りませんしね。
しっかし中華ガン買う度に思うんですが…こういう無駄な刻印、多分日本向け商品の印なのでしょうが、もうちょっと考えてくんないもんなのかな、と。
本日はここまで。次回は細部について書いていこうかと。