土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

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番外編1 「37歳の事件簿」 歌島リゾート殺人事件
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    と、いう事で今回は「金田一37歳の事件簿」の1stエピソード「歌島リゾート殺人事件」について。

    やっぱり、昔のシリーズを最初から順にレビュー書いていくより新作の方が興が乗ります、ハイ。

     

    「金田一37歳の事件簿」 現在2巻まで発売中

     

    コミックスの構成としては、2巻で「歌島リゾート殺人事件」は完結し、次のエピソード「タワマンマダム殺人事件」の冒頭部分が入ってます。

     

    さて、「37歳の事件簿」ですが、1stエピソードの段階でハジメの他、旧シリーズからは明智さん、剣持のオッサン、地獄の傀儡子こと高遠、意外な所では親友ポジションだった村上と、後輩ポジションかつビデオ撮影係の佐木弟…この2人は37歳という事で飲み屋で3人仲良く酒を飲んでいるシーンで登場していますが、20年間で殺人犯になったり殺人犯に殺されたりはしなかった様です。

     

    そして既に結構言われてしまっているみたいなんですが…「37歳の事件簿」と銘打ってはいますが登場人物の容姿にあまり変化がないのが残念。最初のシリーズ連載開始からリアルタイムに合わせて20年後…という設定にしたのだとは分かるんですが、この絵柄なら27歳位でも違和感がない…というかむしろしっくり来てしまいそうなイメージ。もう少し老けたビジュアルにした方が良かったんじゃないかと。

     

    ただ、「金田一少年」のメインヒロインと言うべき美雪はハジメのスマホに送られるLINEの文章と回想シーン的な形で後ろ姿の登場のみ。一応、ハジメとは相変わらずの友達以上恋人未満な関係の様ですが、現在大手航空会社でチーフパーサーとなっていて世界を飛び回っているらしく、やや疎遠気味のよう。対抗ヒロインの速水玲香に至っては今の所影も形もありません。旧シリーズを知っているファンからすれば彼女の動向も気になる所かと。

     

    美雪が不在の状態…という事でかつての美雪的ポジションにはハジメが勤める音羽ブラックPR社の後輩・葉山まりんが担当。会社ではダメ社員扱いなハジメを慕う子犬の様なキャラクターなんですが、彼女は何となくハジメの事を出会う前から知っていた風な言動を見せているのが気になる所。探偵とかに憧れみたいな感情を持っている風でもあるので、もしかしたら一二…もしくはいつきさんの養女になった都築の娘辺りの知り合いで、その縁で一二、もしくはいつきさんにハジメの事を聞かされていて…というパターンなのかも。更に2本目の「タワマンマダム」の方で活躍が期待されるハジメの住むアパートの隣人で推定Eカップの泣きぼくろが色っぽいシングルマザー・森下桃香も登場しています。

     

    さて、肝心のハジメといいますと…うだつの上がらない万年主任のサラリーマン像がミョーにリアリティがあります。散らかった部屋、昔ほど尖ってはいられなくなった性格、出社30分前まで寝ている…40歳独身の私には、ミョーにシンクロする部分が多くて、なんか嫌。(苦笑)あんなに颯爽と事件を解決していた若き日の彼の姿は何処へ…という奴で、本人も「もう謎は解きたくない」とのたまう始末。まぁ、行く先々で殺人事件に巻き込まれりゃ無理もない気がしますが、ハジメがこんな風に変わってしまった理由というのも、現在未登場の美雪初登場辺りに被せて描かれていくんですかね。この辺は注目ポイントかな。

     

    で、事件の方ですが…「金田一少年」に対するセルフパロディ的なネタが多い印象です。舞台はお約束ともいえる伝統と信頼の「(旧)オペラ座館」で、他にも決め台詞が

     

    「謎がすべて解けちまった…」

     

    と飽くまでネガティブですし、いつも通りみんなを集めて回答編…と思ったら集まったのは犯人だけで逆に大ピンチ…しかも犯行は割と場当たり的なモノであり、凶行の理由もカネの為。基本、犯人に同情の余地があったり誤解から生じた悲劇だったりと、解決後に一抹の後味の悪さが残るのが「金田一少年」の伝統でしたが、「37歳」の方ではそういうのはナシ。犯人もあっけらかんと犯行を認めてしまいます。同情の余地が無かったり犯行が基本私利私欲という構図は、「金田一少年」の元ネタである横溝ミステリー作品というより、「火曜サスペンス劇場」的なノリに見えてしまいます。深みも余韻もあったもんじゃない、と言われればそうかも知れませんが、むしろ「37歳」の犯人像の方が今現在を鑑みればリアリティがあるのかも知れません。

     

    まぁ、初回ボーナスみ込の評価ですが、私は嫌いではないです、「37歳の事件簿」

     

    あ、ちなみにかつて高校生名探偵として名を馳せていた男の成れの果て…という、「37歳」におけるハジメに似た描写の作品がありましてね、

     

    五十嵐正邦 「まったく最近の探偵ときたら」 現在4巻まで発売中

     

    コレです。作者はマガジンで「川柳少女」を連載している人。

    中身は、かつて天才高校生探偵として一世を風靡したが、現在では事務所の家賃もマトモに払えない探偵・名雲と、彼の押しかけ助手となつた女子高生・真白の織りなす探偵コメディで、この名雲というキャラクターが「37歳」版のハジメに近い…というか、もっとヒドイのです。逆流性食道炎、腰痛、知覚過敏、老眼と名雲の場合はマトモな所を探す方が大変なレベル。でも決める時は決める…でも大抵真白にぶち壊される…というドタバタは結構病みつきになる楽しさです。

     

    オススメは、名雲が自分の行きつけのバーに真白を連れていくエピソードですね。同じコメディでも「川柳少女」は七々子の可愛らしさで押してくる作品ですが、こちらの「まったく最近の探偵ときたら」の方はよりコメディ…最早ギャグ漫画的なノリなのが特徴です。かなり面白い作品なので興味ある人は是非に。

    | 零哭堂 | 金田一 | 20:18 | comments(2) | - |
    >金田一
    第一話は読みましたが、個人的には「みゆきと結婚しててもよかったんじゃね」と思ってます(笑)。青年誌の主人公なんて、妻子持ちでも珍しくないと思うので。
    あるいは、堂本剛にもう一度、演じてもらうために、37歳という設定にしたんですかね? (笑)
    ともさかりえの37歳みゆきも見てみたい。

    >まったく最近の探偵ときたら
    おもしろいですよね。ギャグっぽかったり、萌えっぽかったりもするけど、一応は推理で解決してるし。
    まあ、ヒロイン・真白のアホみたいな運動神経、身体能力で解決しちゃうこともありますが(笑)。
    早く5巻出ないかなぁ。
    | 百万式 | 2018/11/10 10:31 PM |

    >美雪と結婚
    私の予想では、二人がくっついていないのは何某かの理由があり、それは37歳のハジメが推理を拒む理由に繋がっているんじゃないかと。妻子持ちにしなかったのは、元々は少年誌連載、というのを考慮したのかも。当時のファンなら結婚という結果じゃなく、その過程を見たいってのはあるでしょうし。


    >まったく最近の探偵ときたら
    名雲さんの身体のガタつきっぷりが、彼より年上の私ですら戦慄するレベルなのが笑えます。アレじゃ中年じゃなくて初老の域ですよね。
    個人的にはBar「TONTO」の再登場を期待しています。ピュアホワイトに乾杯。
    | 零哭堂 | 2018/11/11 5:39 PM |









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