土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

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発想を逆転させるのよ
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    今回はコレ。

     

    あづま笙子 「かてきょん」 全3巻

     

    あずま笙子先生の初単行本作品ですが、実は「かてきょん!」という「!」がつくかつかないかだけの別タイトル作品がありまして、そちらは20年くらい前にTBSで深夜やっていた「ワンダフル」というバラエティ番組内で放送していたアニメ「イケてる2人」の原作を描いていた佐野タカシ氏の作品。恐らくは知名度ではコッチの方が低いかと。(苦笑)

     

    でも、個人的にお気に入りな4コマ漫画なのです。

     

    中身の方は、

     

    テストで1ケタが通常運転なおバカ系女子高生・高塚らいらは小学生の妹・ななかの紹介で家庭教師を頼むことに。ただ、その家庭教師はななかの同級生…つまりは小学生の男の子・白川カムイ君。小学校教師の祖父や家族、従兄弟から勉強を教えてもらっていて自身でも勉強に励んでいるカムイ君は高校の勉強をもこなせた為、らいらの家庭教師としてななかに推挙されたのだ。かくして、女子高生に小学生が家庭教師する奇妙な関係が始まる事に…

     

    というのが概要。まぁ、所謂「おねショタ」という奴の一種なんでしょうか。(笑)

    ただこの作品の良い所は、徹底したほのぼの路線というか、毒っ気が微塵もない作風、という点でしょうか。ヒロインのらいらは勉強こそ苦手なものの、運動や料理などはそれなりにこなす上、ギャルギャルしいタイプとは真逆の健全系な元気で明るい女子高生。年下…小学生に勉強を教えてもらうという、ある意味屈辱的ともいえる関係にも順応し、それに関してひねくれた態度を取ったりはしません。年下だけど頭のいい男の子であるカムイ君を「先生」と呼び、彼女なりに努力をしていきます。

    対してカムイ君の方はと言うと、女子高生…つまりは年上の家庭教師、という奇妙な立場ながらその責務を果たそうとちゃんと「先生」としてらいらに向き合う真面目さと、思春期一歩手前とでも言うべき年頃でらいらの見せるふとしたしぐさや何気ない行動に内心ドキドキさせられっぱなし…という大変甘酸っぱい状態。

     

    この2人の関係がね、いいんですわ。微笑ましい…という表現がぴったりの漫画なのです。

    作中での情報によると、異性からは割とモテるらいら…でも本人はその気がない、というか異性に対しては無関心に近かった…でも家庭教師となった小学生のカムイ君にはミョーに懐いており、本人にとっても頼りになるお兄さんの様なところもあり、かつ可愛い弟みたいなところもあり…というのに対し、カムイ君の方は初手かららいらを異性として少なからず意識…もちろん性的な意味ではなく、恐らくは色々とほっとけない可愛いお姉さん、的な感じでしょうか。それが3巻のラスト近く、あるキッカケでお互い急速に意識しだすのも面白いのです。まぁ、こちらは尺の都合と言う奴なのかも知れませんが、それにしても構図としては上手いというか、違和感ない形なのです。

     

    思い返せば、この作品においても2人をジャマする存在が不在だったな、というのがあります。らいらとカムイ君…この凸凹な関係の間に割って入ろうとする存在がいないんですね。ななかやらいらの親友・あやめは最初から2人の関係を面白がってはいますが邪魔はしない…むしろ見守っている訳で、それはカムイの従兄・北斗にしても同じ事。恋のライバル的なキャラクターがいない為、ドラマとしての盛り上がりはないものの日常作品として不快となりうる要素がない、という事でもある訳です。主人公がハーレム状態でヒロイン同士で奪い合い…的なものではない、「見守る系ラブコメ」としてはむしろプラスになりうるのかも。

     

    そういえば、以前記事を書いたスタイルは違うもののやはり「見守る系ラブコメ」な「天野めぐみはスキだらけ」も、主人公とヒロインの間に割って入ろうとするタイプのキャラクターが不在で、主人公の想い人は別にいるが影が薄い、という構図でしたね。

     

    なんていうのかなぁ…オッサンになると「争奪戦ラブコメ」より「見守り系ラブコメ」の方が安心できるというか、気楽に読めていいんだよなぁ…。

     

    でも、正直マイナーな作品だとは思うんですが、2クール位で10〜15分程度のショートアニメにしたら、この作品ウケると思うんですよ。何せ可愛い女子高生で男性ファン、ショタで女性ファンと一挙両得を狙えますし、嫌味が無くて安心できる作風だから地味〜に人気、なんて形になりそうな気がするんですよ、ええ。

     

    どうですかね?ギョーカイの人。(見てねぇよな/笑)

     

    ちなみに、コミックス未収録のエピソードが作者のtwitterで見られます。興味ある方はどうぞ。

    | 零哭堂 | 漫画 | 20:13 | comments(0) | - |









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