土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

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File9 飛騨からくり屋敷殺人事件
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    この「飛騨からくり屋敷殺人事件」の概要はこんな感じ。

     

    剣持警部宛に、彼の幼馴染・巽紫乃から手紙が届く。奥飛騨の名家・巽家に嫁いだ紫乃は「首狩り武者」を名乗る人物から脅迫を受けていおり、警察関係者である剣持に助けを求める手紙だった。剣持はハジメと美雪を巻き込んで奥飛騨のくちなし村を訪れる。巽家に案内される3人だが、そこでハジメは謎の鎧武者を目撃する。

     

    …と、山奥の閉鎖的な村にある名家を舞台に、そこでの遺産争いがおどろおどろしい殺人事件に発展…という構図は「金田一少年」ではなく「犬神家の一族」といった「金田一耕助」に近い印象を受ける一本。ハジメではなくジッチャンに似合いそうな印象のエピソードになってます。そういえば今までの「金田一少年」における犯人の動機は怨恨やら復讐といったものが殆どでしたが、コレは遺産相続という割とリアリティのあるネタなのが印象的ですね。そういえばハジメではなく剣持警部が主軸になっているのもコレが初かと。

     

    割と人間関係が複雑と言うか、相関図的にグチャグチャと絡み合っている印象のエピソードなんですが、トリックの方は意外と単純。単純ではあるんですが、意外に盲点を突くようなスタイルになっているのでむしろ論理立てて考察していく様な形ではなく、直感的なひらめき重視の人に向いているかも知れません。割と作中もヒントが上手くちりばめられているので、漫画作品としてではなくミステリーモノとしてよく出来た一本かと思います。

     

    ただ、上手いんですがインパクトが薄目、というのが正直な感想。まぁ、コレはエピソードの並び順にも原因があるのかも。前エピソードではインパクト抜群な森宇多子というキャラクターが登場してしまってますし、次のFile10はハジメが犯人として警察に追われながら真犯人を突き止める…という非常に人気があるエピソードですから、間に挟まってしまったこのエピソードは、私が今現在やっている様な後々読み返す場合、どうしても地味な印象になってしまうのかな、と。

     

    出来自体はいいんだけども、面白みがやや不足してしまったかな、と。

    ちなみに余談ですが、後のエピソードで剣持警部の年齢が48歳とされているんですが、そうなると本作で彼の幼馴染、という設定の紫乃が37歳で、"共に登下校した事もある幼馴染"で"剣持警部にとっては初恋の相手"という設定と矛盾してしまうんだそうで、アニメ版では剣持警部の年齢設定が38歳に、ドラマ版では剣持警部が駐在所勤務の際に学生だった紫乃と交友があった、という風に修正されているんだそうな。

     

    あ、それとラストで剣持警部の奥さんが登場するんですが…結構美人さんだと思うんですよ。それでも初恋の人に助けを求められたらホイホイ引き受けてしまう剣持警部…男の恋はフォルダ保存、女の恋は上書き保存、なんて言いますからな、初恋の人は男にとって永遠に特別…というのは、分かる気がします。

     

    今回の犯人

    巽紫乃…犯人強度 60万パワー

    巽家の前妻にいびられていて、自身が生んだ子供を前妻の子を入れ替えてしまったのが今回の事件の発端。

    幼馴染の剣持警部を利用した事に罪悪感を覚えたり、捕らえたハジメ達を殺さなかったり、そもそも動機が情によるものだったりと殺人者としては人間的な弱さや詰めの甘さがある印象。

    | 零哭堂 | 金田一 | 20:38 | comments(0) | - |









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