土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

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俺達の…部隊名は…!!
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    今回はコレ。

     

    岩永亮太郎 「パンプキンシザース」 22巻

     

    戦災復興部隊・パンプキンシザースの活躍を描く本作品、もう既に連載開始から15年以上経過しているんですねぇ…。月刊誌連載作品なのでコミックスのリリースは年イチペースではありますが、それでも15年以上コンスタントに物語が進行させ続けているのは掛け値なしに偉いと思うんですよ。継続は力なり。

     

    さて、中身は引き続き抗・帝国軍(アンチアレス)の大規模テロですが、高々機動戦術装甲車「蠍の類型」を撃退していく過程で正直…見どころはあるし確かに面白くはあるんだけれども、何だか中だるみ的な印象を受けていたんですが前巻から巻き返している印象。俄然面白くなっています。

     

    今まではず〜っと戦闘描写の連続だった訳ですが、前巻からアリス少尉の演説と言うか、マイクパフォーマンスが続く訳ですが、前巻の序盤での少尉の言葉

     

    テロを許してしまったことを帝国は…我々は責められるべきだ。

    西方諸国から、帝国中の人間から。

    その責任は帝国にはある!!

    だがな抗・帝国軍よ、人質を…誰かを殺した責任そのものは、おまえ達が、殺した者が負うべきものなのだ。

    "上官の命令で殺したのなら殺したのは上官"そんな風に便利に心が割り切れるものならば

    だれが あんなにも 苦しむものか…ッ!!

     

    コレに対しての一つの回答として、前巻ラストで伍長の「愛しています」宣言があった訳ですが、この愛と言う奴が男と女という俗っぽい物ではなく、そういうものを超越してしまった関係ですわ。さだまさし風に言うと、

     

    「求め続けるものが恋、奪うのが恋 与え続けていくものが愛、変わらぬ愛」

     

    という奴です。自分だけが台頭で対極の存在としてアリスと愛し合える、としたレオニールのアリスに対しての思いというのは結局恋慕の情が歪んだものに過ぎず、対して伍長の少尉に対する思いは恋慕の情などとっくに超越してしまっているのですね。

    ランデルは

     

    「伍長が『少尉の正義』の味方をしますよ。だから…思う存分少尉の好きにしてください」

     

    と少尉が自分の道の為に使い潰す事すらも受け入れ、対するアリスも伍長に対し

     

    「世界中の命の中でお前の命だけは無視する…!!アリス・L・マルヴィン唯一の…"不公平"をおまえに捧げるッ!!」

     

    と答え、今まで自分でも気づかぬ内に恐れ、出来なかった名乗りを上げる…!!

    いや、すごい流れですよ、この辺。抗・帝国軍のエピソードは割と長い事続いていますが、このシーンがやっぱりクライマックスでしょうね。いやはや、凄い漫画になったもんです、ええ。

     

    しかし、この抗・帝国軍のエピソードがラスト…という噂がある本作ですが、どうなるんでしょう?今回の巻ラストでラスボス的な威容が遂に動き出しましたが、このエピソードを最後とすると、「銀の車輪」やレオニールとの決着は果たされない形になってしまいます。この巻で非常にテンションが上がって最終決戦的な盛り上がり方をしているので、このテンションを維持したままラスボスを粉砕して完結、「私たちの戦災復興はこれからだ!!」的な終わらせ方でもいい気がしますが、今回事実上の決着となったレオニールはともかくとして、組織としての「銀の車輪」はまだ健在な訳ですから…どうなるんでしょうね、コレ。

     

    どう終わらせるのかは分かりませんが、これだけの作品になった訳です。個人的には「引き際」だけは間違えないで欲しいな、と。

    いや、このエピソードで終わらせろ、という意味ではなく、ね。

     

    さてさて、今回…というか前から存在は明かされていましたがラスボス「蠍の王冠」ですが、コレは間違いなくナチスドイツで計画された超巨大戦車「ラーテ」がモデルでしょうね。カウプランの特許云々と言う話もありましたが兵器体系とかが不思議な作品ですね。現実でのWW1終戦直後辺りが時代的なモデルになっているんでしょうが、「銀の車輪」では今回の「蠍の王冠」や「蠍の類型」、帝国軍にも38(t)や三号戦車風な戦車はあるものの、飛行機とかの存在が殆ど描かれていません。銃器の方も、「銀の車輪」はM1ガーランドにそっくりな自動小銃を使っていますが、帝国軍にはkar98kに似たボルトアクションライフルと、COP357みたいな4連装のペッパーボックスタイプのピストルが主兵装で、リボルバーは敵対する共和国にしかない模様。レバーアクションやポンプアクションはどうやら開発中らしく、機関銃もまだ試作段階レベルで民生用としてはフリントロック等のマスケット銃が使われていて、剣とかも普通に現役、それでいてゴリアテの様なリモコン爆弾があったり…と、WW1以前からWW2戦中までの技術がごった煮状態になっているのが何とも面白いんですよ。いや、個々の兵器に関する解説だのウンチクを語る程知識はないんですが。私はミリオタではないので…。(笑)

     

    後今回…というか、前巻から登場している名無しのクレイモア・ワンの兵士がいい味出してます。殆どモブ的な扱いだったのが今回はアリスの援護に活躍しています。ただクレイモア・ワンの兵士ですから顔を覆う兜を装着していてどんな顔なのかは不明。事件後、彼が顔出しする機会はあるのでしょうか。ちょっとだけ気になります。

    | 零哭堂 | 漫画 | 21:53 | comments(2) | - |
    パンプキンシザーズは一時期、単行本買ってました。いまでもたまに、月マガで読んでるかな。
    少尉のマイクパフォーマンスは、よかったですね。

    少尉と伍長、相変わらずのようで(笑)。このふたりはそれでいいのかな?
    ただ、「そんなふたりが、いつの間に」って感じでくっついても、個人的にはいいと思います(笑)。

    ケチつけるわけじゃなく、そこが魅力かと思ってますが、「戦災復興部隊」いっといて、名前以上の任務やってますよね。「戦後の帝国の中では最も実戦経験積んでいるのでは?」って思ってしまうくらい(笑)。
    | 百万式 | 2018/09/17 10:08 AM |
    感想感謝です。

    >「戦後の帝国の中では最も実戦経験積んでいるのでは?」

    まぁ、主人公ですし。(笑)
    というのは冗談として、少尉にしろ伍長にしろ、重要な事件の深部に居合わせてしまうケースが多いので活躍の具合が光っていますが、その実小隊が一丸となって戦うシーンってのはむしろ思いの外少ない印象です。少尉にしろ伍長にしろ、准尉の2人にしろ今回の抗・帝国軍でもそうですが、基本バラバラで各々が己の役割をこなしている印象なんですよね。

    そんな訳で、遭遇戦の経験は豊富で強いものの、組織だった戦闘に関しては未知数な気がします。

    あ、ちなみに作者の談話では作品の根底にあるモチーフは「赤い光弾ジリオン」と「あぶない刑事」なんだそうで。
    | 零哭堂 | 2018/09/17 8:31 PM |









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