ゆるすということ
- 2019.09.06 Friday
- 20:20
麻薬取締法違反で逮捕されたピエール瀧さんの裁判の判決公判にて小野裁判官の説論が話題になっている様です。
ワイドショーで司会者やらコメンテイターらが面白半分や酔っ払った正義の刃で叩くより、こういう言葉の方が罪を犯した本人の心には強く響くのではないかと思います。
この件で、裁判官の説論とかが密かに注目を集めているみたいで、こんな記事も
コレ、私がHP時代からしばしネタにしている逸話です。
「関白宣言」や「案山子」、「親父の一番長い日」…と、さだまさしさんの歌には名曲と呼ぶに相応しいものが多いんですが、この「償い」という曲を聞いた時は…軽い言葉になってしまいますがホントに感動と言うか、胸にズシッと重たいモノを乗せられたような気分になりましたね。まるで一本のドラマの様な歌詞…美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」とかにも通じるものがあると思うんです。
「償い」他にも自動車運転免許の免許更新の際に流される教材ビデオにも使われている様です。
正直、さださんの歌の中では詩的な要素が薄い1本だと思うんですが、分かり易くストレートな歌詞なのがかえって良いのかもしれません。
この裁判での逸話も絡めた「償い」の動画があったので貼っておきます。
この…ラスト、「神様って思わず僕は叫んでいた 彼は許されたと思っていいのですか」という部分にどうしても弱く、毎度毎度こみ上げるものを感じてしまうんですが、実はさださんは歌詞に登場する「ゆうちゃん」ではなく、ゆうちゃんの謝罪を受け入れた被害者の奥さんから着想を得た歌なんですね。
ちなみに、さださんのこの曲が入ったCD(確か「さだまさしベスト2」だったかと)では、ライナーノートに他の曲とは違いただ一言、山本周五郎氏の「ちくしょう谷」からの引用が記されています。
ゆるすということはむずかしいが、もしゆるすとなったら限度はないーここまではゆるすが、ここから先はゆるせないということがあれば、それは初めからゆるしていないのだ