七夕にちなんで

  • 2019.07.07 Sunday
  • 07:07

さて、久々の「列伝」ネタはこの人。

 

…序盤は当たらねぇんだよなぁ…。(苦笑)

 

「第2次スーパーロボット大戦α」のリアル系女性主人公、アイビス・ダグラスその人です。「スパロボ」のバンプレストオリジナル大集合な「オリジナルジェネレーション」シリーズでも「第二次」から登場し、スパロボファンにはおなじみのキャラクターですね。

 

さて、アイビスですが…「第2次α」の主人公の1人でありながら、初期能力値はあのカツ・コバヤシにも劣る有様で、初見の1話でいきなり攻撃をかわされ、反撃で撃墜されてゲームオーバー…というパターンもむしろありがち、というキャラクターでした。乗機のアルテリオンの運動性はそこそこ高いんですが、リアル系ユニットなので装甲値やHPは低く、アイビスの絶望的な能力の低さのせいで当てられない避けられない…攻略本でも「スパロボ史上最弱主人公(断言)」と書かれるわ、「スパロボ」ファンとしても有名な中の人にも「当てられる事に定評がある」なんて言われるわ…。

 

あ、アイビスの中の人…渡辺明乃さんは「スパロボ」シリーズのファンとして有名で、同じくシリーズファンを公言していてマサキ役やヒイロ役でお馴染みの緑川光さんと同レベルの廃人なんだそうな。と、いいますかこのアイビス役に抜擢されたのも無名時代、スパロボ関連の会議をやっている事を聞きつけた無名時代の渡辺さんが、自ら売り込みに行ったことが縁…なんだそうで。

 

更に悪い事に、「第2次α」は「スパロボ」では恒例になったともいえる「乳揺れ」がフィーチャーされ出した頃の1本…同じオリジナルキャラクターのクスハやゼオラがもう…これ見よがしに、物理法則とか無視するかのようなレベルでユッサユッサさまくり…相棒のスレイすら揺れたというのに、アイビスはそういった要素一切なし!!

 

当時、「スパロボ」のオリジナルキャラクターのデザインを多く担当していた河野さち子氏はそういうオーダーがあった訳でもないのに女の子キャラクターを巨乳化してしまう事で定評でしたが、アイビスに関してはそういう要素もなく、挙句にドラマCDでは貧乳のおかげでリンボーダンス大会で優勝した、だのアニメ「ディバインウォーズ」ではスタッフによる「アイビス乳揺れ禁止令」が出ただの、公式に貧乳として弄られる羽目に…。中の人はむしろ巨乳声優として有名なんですけどね。

 

ただね、「全国で唯一平均バストサイズがAカップの県」の民である私に言わせれば、アイビスは断じて豊満とは言えませんが、イラスト等ではそれなりにあるんですよ。「TRICK」で仲間由紀恵さんが演じた山田奈緒子も劇中で貧乳である事を弄られてましたが、「エピソード2 まるごと消えた村」の時の衣装で分かる通り、それなりにあるんです。それと同じでアイビスはスレンダーなだけ、かつ周りに巨乳、爆乳がゴロゴロいるせいで相対的に小さく見えているだけですわい!!(笑)

 

まぁ、乳の件はともかくとして、絶望的な初期ステータスの低さにしても、コレはシナリオでの

 

「ある事故がきっかけでやさぐれていたキャラクターが仲間との出会いや絆を得て強い自分を取り戻していく」

 

というドラマを引き立てる為のスパイスになっているのです。個人的な嗜好ではありますが、この手の復活劇に私は滅法弱いんです。「マラソンマン」の第1部とかね。(苦笑)

 

「第2次α」冒頭でのアイビス、言動はヒステリックだわ、そのクセ腕も悪いわでかなり嫌われる系のキャラクター設定になっていて、正直シナリオを進めていても「何なんだこの女」的な印象が強いんですが、それが徐々に変わっていく様が丁寧に紡がれ、それがスレイとの対決におけるアルテリオンのリミッター解除とアイビスの覚醒、として結実するんですね。この展開は燃えましたよ、ええ!!

 

但し、「OG」でのこの辺の扱いは私は未プレイなので評判を聞く限り…ではありますが、「第2次α」ほどの「やさぐれキャラが自分を取り戻す」という流れはさして強調されていないんだそうで。まぁ、その分プロジェクトTDでの彼女やスレイの姿が描かれていますが、この辺の復活劇という意味で言えば「第2次α」の方が色濃く描かれている様です。

 

と、言いますかアイビス編をプレイした人は分かると思うんですが…「α」や「第3次α」と比較して「第2次α」は最終局面こそオリジナルのガンエデンとの対決になっていますが、思いの外オリジナルの出しゃばり具合が少ないんです。主人公キャラクターとしても、親分とアラドは「α外伝」からの流れがあって、クスハはある意味「αシリーズ」全体の統括主人公的ポジション…「第2次α」固有、そのものの主人公と呼ぶにふさわしいのがアイビスなのだと思うんですよ。

 

ライバル役であるスレイとの対決でも、他の主人公の場合窮地に陥るとクストースがお助けマン的に出て来るんですが、アイビスだけはクストースの援護を拒否し、実力での決着を選ぶというより燃える展開になっていますし、シナリオ上で軸となるイルイを唯一2度説得できるのもアイビスだけ。眼鏡とかペンダントのイベントもあって、イルイとの絆に関しては最も強調されたキャラクターになっているのがその証拠ではないかと。イルイとの絆は「第3次α」でも継続して描かれていますし、これはもうアイビスこそが「第2次α」の真の主人公、と呼んでも差し支えないでしょ。

 

まぁ、おかげで同人誌とかでイルイと百合カップルにされてるケースが多いみたいですけどね。(苦笑)

 

最近は正直、「OG」としても最早収集付けられなくなっている印象すら受ける「スパロボ」のバンプレストオリジナルですが、それら数多く存在するキャラクターの中でもアイビスはトップクラスで好きなキャラクターなのです。ただ「OG」における彼女…っても私は「第2次OG」までしかプレイしてませんが、そんなに悪いという訳ではないんですが、やっぱり「第2次α」での彼女が強く印象に残っているんですよ。

 

愛機であるアルテリオンもカッコイイですしね。(テーマ曲も込みで)

 

さて、「第2次α」の真の主人公はアイビスなんだ、と力説しておいてカテゴリーを「ヒロイン列伝」にしてるのは何で?と思った人もいるかも知れませんが、アイビスの周囲、「第2次α」「第3次α」と周りは女性キャラクターばかり集まって浮いた話とか全然出てないんですよね。彼女がそういう関係になりそうなフィリオも既に故人扱い(「第2次α」)でしたし、「OG」の方でもそういった関係とは描かれず…まぁ、ゲーム中で女所帯で出会いが無いのを嘆いていたのは相棒のスレイの方でしたが。(「第3次α」のスペシャルステージ)後は…強いて言えば「OG」のイベントで絶妙な連携を見せたマサキ…でも奴は既に三角関係の渦中だしなぁ…。

 

そういう意味で、いつかヒロインになれたらいいね、という応援の意味や期待を込めて「ヒロイン列伝」なのです。(笑)

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