見本のようなザ・バカ漫画

  • 2019.07.05 Friday
  • 00:57

今回はコレ。

 

いしとゆうら 「乙女のはらわた星の色」 2巻

 

恋愛を文化の根源としており、地球人との「侵略的婚活」の為に地球に飛来したヴェーヴェ人。その特性と様々な技術的恩恵であっという間に地球人の中に入り込む。高校生の大槻ゲンは祖父の教えにより地球人の純血を守る為にエリート校・森陵学園に入学。しかしそこは日本初のヴェーヴェ人との共同校だった。ヴェーヴェ人の様々な誘惑に耐え純血を守らんとするゲンだが、生来の人の好さとヴェーヴェ人との恋愛を拒絶する姿がよりヴェーヴェ人を引き付けてしまい…

 

という、異種間学園チョイエロラブコメ「乙女のはらわた星の色」の2巻が発売です。…しっかし、見れば見る程スゲェタイトルですよね、コレ。何かというと女の子の裸とか下ネタが出て来る、SQにおいての「ToLoveる」とか「ド級編隊エグゼロス」とかと同じ系統の、所謂エロコメという奴ですが…本作が多分一番下品です、ええ。(笑)

 

でもまぁ、嫌悪感を感じる系統の下品さではないんですよ。一応軸としての物語はあるものの、根本的にバカ漫画の類だと思います。この手のジャンルに総じて言える事ではありますが、合わない人は徹底的に合わない作品でしょうね。

 

ゲンに好意を寄せるミリカ、タレラ、キュリプの3人のヒロインと、ゲンの悪友ポジションのミツヨシという主要キャラクターに続いて、2巻では物語の軸となるであろう「卒業生総代」と「倶楽部」という設定が登場します。まぁ、早い話、日本一のエリート校の最優秀卒業生である卒業生総代になれば、将来の地位は確約されたようなもの。但しそれは学業成績等ではなく全校生徒の人気投票で選出…つまり他者を引き付けるカリスマ性が重要視される。そんなカリスマ性のある総代候補には自然とその人物を慕う者が集まり、総代候補を総代へと押し上げようとする。その集いを「倶楽部」と呼ぶ…という、まぁ早い話、巨大な学園を舞台にしたライトノベルやら漫画、アニメでは割と良くある系統の設定ですわ。

 

まぁ、確かにヴェーヴェ人の侵略的婚活から地球人の純血を守る、というゲンの目的の明確さとは裏腹に、その手段については1巻の段階では「とりあえずエリート校に入った」というだけでしたが、卒業生総代となって将来国政を担うべき地位に昇り詰める、という方法が提示された形ですね。この設定で物語としての軸は確立したと思います。

 

…が!!この作品の本質ってそういう小難し気な部分にはないですね、ええ。

何処までいっても基本的にはバカ漫画です。いや、コレは褒めているんですよ。

 

先ず、学園総代と倶楽部についてゲン達に説明し、自らが所属する「小手毬会」のミロミィという先輩キャラクターが登場。でも登場して早々

 

こんなんなっちゃいます。(笑)

 

ちなみに「小手毬会」は女子だけで構成される倶楽部で、平穏な学園生活を維持する警察のような役割を持っているんだそうで。ゲンに接触したのも、ヴェーヴェ人と交わらないと公言しつつも学園屈指のモテ男になってしまった彼を危険分子と判断した為。

 

…でも、非モテになろうと女の子に嫌われるであろう言動をしたゲンの「俺様系」っぷりにチョロくも陥落し、このザマ。(笑)

しっかし…確かに少女漫画とかでこの時のゲンみたいな言動する男がいて、そんな男にヒロインが「トゥクン」とかなっちゃうってのをよく見る気がしますが…すいません、私には良く判りませんでした。(苦笑)

 

男にとっちゃあこの先輩の変貌を受けてゲンが口にした言葉が正解と言うか、率直な感想だと思いますわ。

もし性別逆バージョンがいてこの手の言動をされたとして、私には「何だこのクソ女」という感想しか出ませんね、恐らく。まぁ、中学生くらいの時は気の強いワガママな美人のお姉さんに弄ばれたい…的な妄想的願望が無かったとは言いませんが、それとコレは違いますわ、ええ。

 

そして、「小手毬会」と同様にゲンに目をつけたのが、男ばかりで構成される「翠嵐会」…この倶楽部は学園のお騒がせグループみたいな連中で、ゲンを懐柔する為に彼をおっぱいで釣ろうとします。

 

この人が。(笑)

 

いや、女の子に化けていたんですけどね。

そんなこんなでゲンは「小手毬会」とも「翠嵐会」とも別の、自分の倶楽部の立ち上げを目指す事に。ココで面白かったのがタレラさん。ミリカとキュリプは普通にゲンに協力するんですが、タレラだけは協力を拒絶。その理由は…流石にネタバレなので伏せます。(笑)

 

コレ、よく出来てるなぁ…と感心してしまいました。確かにミリカやキュリプに比べてタレラさんのゲンへの好意は1巻だけでは少々ビミョーだった訳で、そのキャラクター性などからも、ゲン争奪戦においてはやや格落ち的なポジションなのかと思ったんですが…この描写は上手い、というか面白い。タレラさん、おバカキャラかと思ってましたが結構色々真剣に考えていたんですねぇ…。

 

とはいえ、今回のMVPはやっぱり、ミロミィさん登場で「女の子から嫌われる方法」を家族の暗部をさらけ出してまでゲン達の前で実践して見せたミツヒロでしょうね、間違いなく。

 

もし私がガキの頃、両親のあんなシーン目撃してしまったら一生モノのトラウマとして抱える羽目になっていたと思いますわ、ええ。(笑)

 

いや〜、1巻も面白かったんですが、2巻は更に凄い事になってますね。今後も期待大です。

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