S&T 三八式歩兵銃 その3

  • 2019.06.07 Friday
  • 21:02

はい、S&Tの三八式の3回目です。

今回は機構などを見て行きます。

 

ボルトの操作はコッキングハンドルを90度上に回して…

 

引き込みます。

 

この三八式、ダストカバーのおかげでボルト操作をするとカチャカチャと小気味よい金属音がするのが大変良い感じなのです。

コッキング自体は軽く、変な抵抗とかは感じません。ストロークも短めなので割と操作しやすいかと。ただ押し込む操作をするときにハンドルが回ってしまうと給弾不良や弾詰まりの原因になります。

 

ハンドルが銃の真横に伸びているので、左構えで左手ボルト操作も割と楽な印象ですね。

 

サイトライン

 

構えるとサイトラインはこんな感じです。

リアサイトが低く頬付けしても見難いのと、フロントサイトまでが遠いので乱視&近視持ちな私にはキビシイです。(笑)

頬付けと狙いにくさはともかく、銃を構えた感じは細身でグリップも細いので手が小さい人でも握り易いですね。銃自体の重量は結構ある上に長いので構え難そうな印象ですがさにあらず。割としっくり構えられましたね。

 

ちなみに、三八式の口径は6.5mmと当時としてはやや小口径でした。その為威力は他国の小銃に劣っていましたが、その分反動が少なく小柄な日本人の体格には合っていて命中精度もかなり良かったんだそうで。

構造的にも合理化、単純化されていて機関部は部品点数がなんと5個。ただ工業技術的に未熟だったので最終的には職人による"すり合わせ"が必要で、規格化?何それ?というレベル…同じ銃なのに部品の互換性がない、なんてザラだったんだそうで。

 

戦後は多くの三八式が連合軍に接収されてしまいましたが、海外に流れて品質良好として廃棄を免れた個体は、欧米で猟銃やスポーツライフルとしてそれなりに好評を得ていたんだとか。一時期日本国内でも専門誌なんかで「猟銃として三八式を持とう」なんて煽り記事を書いていた雑誌もあったそうですが、現行では軍用銃の民間所持が原則禁止なので、改修してもよっぽど運が良くなければ許可されないんだそうで。

 

リアサイト

 

フロントサイト、リアサイト共に調整不可です。タンジェントサイトには2400mまで表記されていますが、当然エアガンのコレにはあんまり意味をなさないロマン要素ですね。ホップ調整はリアサイトにある6角レンチにて行います。大きく外見を損ねる事は無いいい配置だと思います。

 

マガジン

 

実銃はクリップ給弾ですが、エアガンなのでマガジン給弾になっています。何となく東京マルイのVSR-10とかのマガジンに似ている印象。装弾数は25発。木部にマガジンがプラスチックなので若干気になる人は気になるかも。

 

さて、三八式歩兵銃の面白い使われ方と言えば、埼玉の老人介護施設で三八式のモデルガンが認知症のリハビリに使われている、というのがあります。何でも戦争を体験した入居者に三八式のモデルガンを見せたら普段座ってばかりだったその入居者が三八式を肩に背負って歩き出したとの事。他にもこの施設では三八式を題材とした回想法なんかも効果を上げているんだそうな。

 

忌避されたり悪し様に語られたりする事も多い時代ですが、こういう人達にとってはその時代は紛れもなく自分達が過ごした日々…なのでしょうね。

 

さて、今回から新兵器導入という事で。

 

弾速計です。

 

「その1」0で初速表をアップしていたのはコレの為です。

初速表では90m/s弱ぐらいでしたが、実測したら80代半ばから後半、といった所。若干の誤差はありますが、こんなもんでしょう。

 

弾速計はあると銃の調子が分かるので、エアガン好きなら持っていてもいいかも知れません。

 

それでは次回、細々としたネタが続きます。

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