S&T 三八式歩兵銃 その1

  • 2019.06.04 Tuesday
  • 20:13

以前ちょっと書いたんですが、ネットショップで7月再入荷予定、とされていた買い物をしたら、すぐに発送が早まりましたというメールが来て3日くらいで商品が到着してしまったんですが、その購入したのがコレなんです。

 

S&T 三八式歩兵銃

 

WW2を通して日本の主力小銃だった三八式歩兵銃です。国内メーカーからもKTWやタナカワークスからエアコッキングやガスガンとしてリリースされてはいるんですが…如何せん高額。そんな中登場したのがこの中華トイガンメーカーS&Tの三八式。国内メーカーのものより断然リーズナブル、かつフルメタル、リアルウッド仕様、という事で発売がアナウンスされてから売り切れ続出になった人気のアイテムなんですよ。この個体がどのロットのものかは分かりませんが、頻繁に再販が掛かっていて中身も少しずつ改良されているんだそうで。

 

パッケージのロゴ

 

某国の連中が顔真っ赤にして文句言ってきそうですが、日章旗があしらわれています。

でもしょうがないよね、WW2でも活躍した日本の銃なんだもの。

 

この三八式歩兵銃ですが、明治38年…日露戦争終結直後に陸軍に正式採用された、という古い銃。それまで採用されていた三十年式歩兵銃を改良したもので、海外ではこの銃を開発者の名をとってアリサカ・ライフルなんて呼ぶそうですが、実はアリサカ…有坂大佐は前身である三十年式の開発者で、三八式は南部麒次郎少佐が中心となって開発されています。ドイツのMP40もシュマイザーと呼ばれますが、コレも間違った開発者が愛称になってしまっているのと同じですね。

 

初速表

 

海外製トイガンなので、初速表が貼られています。この表によりますと、80m/s後半というかなり良い数値ですが、実際の所は…?

珍しく初速表をわざわざ写真撮っているのには実は理由があったり。(笑)

 

それでは…肝心の中身は…

 

左側

 

うっひょーっ!!カッチョエエ!!(笑)

でもね、実は開封してから結構経ってからブログに挙げているのには訳がありまして…いや酷かったんですよ、開封したてのコレ。

 

・試射した後に何かあったのかコッキングしてトリガーを引いてもボスッというくぐもった音がするだけで弾が出ない。

・金属部分にあちこち白サビが浮いている。

・マズル付近に塗装ハゲ…というか、金属部が若干えぐられているレベルの傷。

 

…とまぁ、汚いというかなんというか…再販予約だったのにやたら早く到着したのも、誰かが返品した奴を送り付けてきたんじゃないかと言うレベル。中華ガンあるあるではあるんですが、何ともはや…。

 

そういう訳で、現物を拝んで早々に

 

・ネットで分解方法調べて弾が出ない原因を探る。

・白サビの浮いた部分をシリコンスプレー吹きつつブラシで擦ってサビ落とし

・その後、金属パーツにシリコンオイル吹いて磨く

・マズルの傷をタッチアップ塗装&ウェザリングマスターのぼかしで誤魔化し補修。

・例のごとしな無駄刻印を目立たなくする処置

 

なんかをやってました。(笑)

弾が出ないのは、チャンバー近くに変形したBB弾が詰まっていたからでしたが…エアコキとはいえピストン部分まで分解したの久しぶりですわ。まぁ、この三八式は電動ガンとかと違って分解ラクチンでしたし、ちょっとだけ楽しかったのも事実ですが。いやいや、買ってそうそうこんな一連の作業したおかげで「俺の銃」的な愛着がひしひしと…そういう意味では結果オーライだったかも。(苦笑)

 

右から

 

と、いう訳で全景はこんな感じ。

ヒジョーに長いです、ええ。1300mm近くありますので取り回しはヒジョーに不便。エアコキ単発ですしサバゲーには絶対的に向かない銃ですが、ロマン装備としての需要は高いんでしょうね、人気銃ですし。

 

アメリカが自動装填のM1ガーランドを主力にしていた為、WW2でずっと三八式が主力だった日本はバカにされがちなんですが、アメリカだってガーランドを全軍に行き渡らせるまではM1903使ってた訳ですし、小柄な日本人に合わせて反動が小さい小口径の弾を採用した為に威力の面では劣りますが、精度自体は同世代の銃でも優秀な部類。その証拠ではないですが、フィンランドやロシアに輸出されています。まぁ、威力の低さ以外にも、職人によるすり合わせが必要でロット毎でしかパーツに互換性がないなんて欠点もあるんですけどね。

 

WW2の日本の主力小銃、という事で映画やドラマ、漫画等にも割と登場する銃でして、最近の作品では「少女終末旅行」でユーリが持っている小銃はこの三八式を復元した銃、という設定ですし、「ゴールデンカムイ」では敵から鹵獲した本銃を尾形百之助が使ったりしていました。

 

個人的にはサブマシンガンやらアサルトライフルよりも、ボルトでもレバーでもポンプでもいいんですが手動装填タイプの方がトイガンとしても好きなんですよね。そんな訳でこの手の銃ばかり欲しくなってしまうんです。

 

さて、問題児転じてお気に入りとなった三八式、いつもの如く何回かに分けて紹介していきますのでお楽しみに。

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