一掛け ニ掛け 三掛けて 仕掛けて 殺して 日が暮れて

  • 2019.02.02 Saturday
  • 21:56

最近、「必殺シリーズ」の主題歌…それも割と初期シリーズのものが聞きたいと探しているんです。youtubeとかにはアップされているのですが、どうせならSDカードに入れて通勤中の車中で聴きたい…なんて考えているんですが…コレが中々ない。あるのは「仕掛人」の「荒野の果てに」とか、西崎みどりさんが歌った「暗闇仕留人」の「旅愁」、後は「仕事人」になってからの曲ばかりで、私が聴きたい「仕置人」の「やがて愛の日が」とか「仕置屋稼業」の「哀愁」、「仕業人」の「さざなみ」、「必殺必中仕事屋稼業」の「夜空の慕情」とか「さすらいの唄」なんですが…サントラとかあっても各タイトル1曲とかなので何とも…。

 

そんな訳で、今回ご紹介するのはコレ。

 

バンプレスト ファミリーコンピューター用ソフト 「必殺仕事人」

 

今では「スーパーロボット大戦シリーズ」とかでお馴染みのバンプレストですが、昔はこんなゲームもリリースしていたんですよ。

中身はアドベンチャーゲームで、プレイヤーは八丁堀同心にして仕事人の中村主水を操作して、とある事件の究明する…というモノ。アドベンチャーゲームですが「ポートピア連続殺人事件」等とは違い、「ドラゴンクエスト」の様な視点で操作していくスタイルになっています。

 

実は「仕事人」…というか、「必殺」のゲームが出たのは本作が最初。次は大分間が空いてセガサターンのアクションゲームになります。確か「必殺 主水死す」が公開された辺りで出たゲームだったっけ。ちなみにPS2で元気というメーカーがリリースした「必殺裏稼業」というゲームがあって京サマがモチーフのキャラクターとかも出ていたんですが、コレは「必殺シリーズ」をモチーフにした無関係のゲームです。コレは当時人気だったステルス忍者アクションゲーム「天誅」への対抗だったんでしょうね。

 

ともあれ、今となっては低スペックでお馴染みのファミコンソフトです。フツーにアクションゲームにしてしまったら恐らくは盆百の似たような存在の中で埋没してしまったでしょうね。本作のゲームとしての世間の評価は…所謂キャラゲー、タイアップゲーですから、正直ビミョーな所な気がしますが、結構ファンのツボをついた憎いゲームなんですよ、コレって。

 

何せ登場するキャラクターのビジュアル。ディフォルメしたドット絵なんですが、この出来が非常に良いのです。テレビ番組とのタイアップやら芸能人とのコラボでタレントがゲームのドット絵になるのはこのソフトがリリースされた頃でも別段珍しくはなかったんですが、このドット絵の出来…かなり良いんです。

 

 

再生する前の画像、コレは出陣シーンの絵なんですが、左から順に

 

鍛冶屋の政…村上弘明さん

飾り職人の秀…三田村邦彦さん

念仏の鉄…山崎努さん

中村主水…藤田まことさん

三味線屋勇次…中条きよしさん

組み紐屋竜…京サマ(京本政樹さんね)

 

…かなり雰囲気出てて、似てるでしょ?

ただ、この中に仲間外れが一人…「必殺シリーズ」に詳しい人はすぐ違和感感じたでしょうが、山崎努さん演じる"念仏の鉄"は「必殺仕置人」と「新必殺仕置人」に登場したキャラクターで、「仕事人」ではないんです。しかも「新仕置人」の最終回で壮絶な死を遂げているので、本来ならばいない筈の人。

 

まぁ、「暗闇仕留人」とか「必殺からくり人血風編」等、時代背景が関係している作品もありますが時系列がきっちりしている訳ではないし、「必殺スペシャル」とかで他の作品のキャラクターが登場するというのも結構あるのでパラレル、という扱いでいいかと。そんなんで切り捨てるには惜しいゲームだと思いますし、「必殺」ファンにしてみれば。

 

物語は、基本的に時代劇のフォーマットをそのままゲームに落とし込んだようなスタイルになっていて、その中身もアヘンだの外国への人身売買だの後継者問題による陰謀だの…子供向けとは思えない内容になっていて、悪党への怒りが頂点に達した段階でクライマックスの仕事人出陣…というのまで共通。最後の仕事は黒幕の2人を主水が引き受け、他の手下を各1人ずつ割り当てるんですが…この戦闘、難しくはないんですが油断してるとやられてしまいます。この時流れるBGMは時代劇の方の「仕事人」でも使われる出陣のテーマで、主水の殺しの時だけBGMが切り替わる…というのまで再現しています。まぁ、残念ながら主水のテーマではなく、そのアレンジバージョンみたいな曲になってますが。

 

ただ残念なのはボリューム。無駄な寄り道をしなければプレイ時間は2〜3時間程度で終わってしまいます。途中戦闘は何回かありますが、仕事は最後に1回だけ。できれば3話構成ぐらいは欲しかった気がしますが、ファミコンの要領じゃ制限があったのかも。それと、版権とかが絡んだりするせいなのかも知れませんが、バーチャルコンソール等でもリリースされていないので、昔のファミコンソフトを探してくるしかこのゲームもう一度プレイする術がないのが残念。結構良作だと思うんですけどね、個人的には。

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