「からかい上手の高木さん」的な漫画

  • 2018.08.09 Thursday
  • 21:39

「からかい上手の高木さん」がアニメ化し、別の作者が描くスピンオフ「からかかい上手の元高木さん」やら「恋に恋するユカリちゃん」といった作品がリリースされ、自身も「高木さん」に続いて「くの一ツバキの胸の内」を連載開始…その上、自身のtwitterでもリクエストまで受け付けてバンバン描いているという、今ノリに乗っている漫画家の一人が、山本崇一郎氏。でも当初は「からかい上手の高木さんよりも」

 

「ふだつきのキョーコちゃん」 全7巻

 

コッチが押されていたんですよね。

 

学園で恐れられるヤンキーの札月ケンジには妹がいる。ただ彼の妹・キョーコは実はキョンシーであり、定期的に血を飲まないと動けなくなってしまう。頭の長いリボンも血を求めるキョンシーの本能を抑える為のもの。リボンが外れると普段はツンケンした態度のキョーコは途端に素直な性格になってしまう。そんな妹が問題を起こさないか心配で何かと構うケンジは周囲から重度のシスコンだと思われていて、思い人の日比野さんとは中々お近づきになれないでいる。しかしキョーコの方も過保護な兄を恐れて積極的に関わってくれる友人が作れずにいた。

 

…という内容のシスコンコメディです。こちらも中々面白い作品で、特にケンジの思い人でサブヒロインの日比野さんが中々魅力的なキャラクターで良い感じなのです。実は山本氏のヒロインはデコ出し&貧乳なキャラクターばかりですが、日比野さんはデコの露出も他のヒロインに比べれば割と抑え気味な印象で、しかも巨乳と言う珍しいヒロイン格キャラクターになっています。

 

他にも「からかい上手の高木さん」的な雰囲気の漫画を今回はご紹介。

先ずはコレ。

 

ゆずチリ 「忍者シノブさんの純情」 全5巻

 

名前通りのお人好しで有名なヒトヨシには気になるクラスメイトがいる。それは自称普通の女子高生・シノブさん。どう考えても彼女は忍者なんだけど、そう思っているのは自分だけで本人も頑なに自分が忍者だと認めない…。でも実はシノブさんにはある掟があって…。

 

という、日常系忍者ラブコメ。「からかい上手の高木さん」は時に「ヒロインは西片」と言われますが、本作でもヒロインであり恋する乙女な筈のシノブさんより、ヒトヨシ君がヒロイン的なキャラクターに見える事がある作品…いや、ヒロインと言うより聖人かも。ラブコメ的な作品の人気はヒロインの人気よりも主人公に好感が持てるかが実は重要だと思うのですが、この点で言えばヒトヨシ君のキャラクターはかなり強みとなっているんじゃないかと。シノブさんの不器用極まりない恋も良いんですが、サブキャラクター達が魅力的なのも特徴です。嫌な奴や悪い奴がいない、非常に優しい世界のラブコメですね。

山本氏のものを更に朴訥とさせた様な絵柄も作風に大変マッチしております。

 

ちなみにこの作者であるゆずチリ氏が原作を担当したコチラもオススメ。

 

ゆずチリ&かとそん 「ふたり生徒会」 現在2巻まで発売中

 

生徒会長兼書記兼会計兼庶務の清士郎君と、副会長の水谷さん…たった二人だけどなんだか楽しい生徒会活動を描いた学園生活コメディです。絵柄もシンプルと言うか、飾り気がないのが逆にいい感じなのです。

基本は清士郎君と水谷さんが学校や生徒の為にな色々な提案をしてそれを試してみたり、会話が脱線したり、会長が変な行動に出ちゃったり…というコントの様な作品。ラブコメ的な要素は強くはないんですが、完全に信頼しきっている二人の関係が何とも心地よい作品なのです。

 

ちなみに零哭堂的には水谷さんのキャラクターがツボです。「ふだつきのキョーコちゃん」の日比野さんもそうですが、この手の地味系眼鏡委員長キャラ、好きなんですわ。(笑)

 

そして最後はコレ。

 

中原潤平 「逝けないカノジョのお手伝い」 現在2巻まで発売中

 

学校の怪談の一つにもなっている地縛霊の輪子さん。幽霊が見えてしまう高校生・妖平は死んでからずっと独りぼっちな彼女の「友達作り」を手伝う事になり…という、ポンコツ系幽霊ヒロインコメディです。近々アニメも放送開始されるジャンプ連載の人気エロラブコメ「ゆらぎ荘の幽奈さん」と同様、幽霊の輪子さんの他にも二口女とか百目女なんかも登場したりしますが、ラッキースケベやおっぱいとかはほぼ無し…せいぜいパンチラ程度というお子さんにも安心な作風…あ、でもリモコンバイブとか性感帯なんてワードは出て来るな。(笑)

 

ぼっち幽霊の輪子さんのポンコツっぷりや挙動不審っぷりも魅力ですが、この作品も先ほど書いた「主人公に好感が持てる」作品かと。2巻の冒頭のエピソードでの妖平君の台詞なぞ、霊能詐欺師・風間と同様自分がオッサンだと痛感させられてしまいます。勿論輪子さん以外のキャラクターも個性的かつ魅力的になっています。絵柄も若干クセがある気はしますがネガティブなイメージにはならないかと。山本氏の作品とは貧乳率も近いと言えるかも。ある事件で妖平君に好意を抱き始めた二口女の朽木さんの他、彼の幼馴染が転校してきたり、とラブコメとしても盛り上がっていまして、近々発売の3巻への期待が高まっています。

 

そんな訳で、どれもこれもオッサン世代には懐かしくも眩しい雰囲気満載の青春ラブコメ群、アニメで「高木さん」みて「俺もこんな青春過ごしたかったなぁ」なんて思ってしまった人は、これらの作品でトドメを刺されてみては如何かな、と。

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