骨まで愛せるか

  • 2024.03.19 Tuesday
  • 23:38

最近、作品に対しての「愛」という事について考えております。

いや、40も半ば過ぎて何を青臭い事を…と思うかもしれませんが、まぁ…なんだか思う所がありまして、ボケーっとしていると頭を巡らせてしまうのですよ。

 

前提として、この世の「作品」と呼ばれるのもに完全無欠、完璧なものなど無いと思うのです。

芸術とか音楽については私は門外漢なので良く分かりませんが、映像作品なり小説、漫画だったりする場合…完璧なんてものは存在しないと思うのです。限りなく趣味嗜好が合致して本人にとっては完璧に近い…というのはあるかも知れませんが、せいぜいがそれ止まり。いや、それでも自分にとっては「〇〇」という作品は完全無欠の完璧だ、という人もいるかも知れませんが、それはきっと欠点に気づいていない振りをしているだけかと思うのです。

 

特に「作品」と呼ばれる様なモノに関して言えば特にそう。

例えば、シリーズモノとかのファンでもアレはあの場面がダメだ、コレはこの設定がおかしい…なんて語る人はいますよね。

多分、そういう人にとってその人が求めてやまない理想の「〇〇」ってのは、本人の頭にしかない。故に、そんなもの他人が正確に作れる筈なんてない訳です。

 

そんな人達の繰り出す文句に対し、「じゃあお前が作ってみろよ」と返す人もいますよね。まぁ…返すパターンとしては正直、最低なものだとも思ってしまうのですが。

でも…仮に言われた側がクリエイター側に立ったとしても、恐らくは自身の理想を完璧に作品にて表現しきれるか?と言うのが疑問。コレはクリエイターとしての才能であったり資質、技量の問題ではなくて、クリエイターというのは常に高みを目指す立場であって、自身の生み出したものが完璧だ等と思ってしまう事は、クリエイターとしての向上心を失う事に等しいのではないかと。分かり易い所で言えば、富野氏なんか良い例で、自身の作品に関して殆どがクソミソにこき下ろしてますよね?最近ではそうでもない発言もありますし、氏の発言に関しては聊か暴走しがちなので額面通りに受け取れない部分も多々ある訳ですが。

 

…なんだか話がとりとめなくなっている気がしますが、私がへそ曲がりなせいもあるかも知れませんが、自画自賛ばかりするクリエイターの作品は率先して見たいとは思えないのです。自己満足するのは結構ですが、私にとってそれが面白いかは別の話なのでね。

 

というか、クリエイター側の話は今回どうでも良いんです。

作品に対して、あまりに盲目的な人達…この人達の作品愛ってのはホンモノなのか?と思う事があるんですよ。

いやね、本人が自分の愛はホンモノだ、というのならホンモノなんだと思います。少なくとも本人にとっては。

 

但し、自分が支持する作品を持ち上げる為に…例えば他の作品を「古い」だの「底が浅い」だの「パクリ」だのと貶めてみたり、支持する作品の欠点を指摘されてもその意見に反論するならいざ知らず、怒り狂ってその意見を認めようとしない…というのは、作品に対する「愛」ではないのではないかと。言わばそれは、「その作品を愛する自分への愛」ではないのか?と思うのです。ファッションですよ、そんなものは。

 

いや、こいつは私の意見であって、それが絶対的に正しいと主張したい訳ではないのです。

でも…ホントの良い友達とか、恋人って駄目な部分とかも含めて…と言いますか、そういうの諸々踏まえた上でなお一緒にいたいと思える人でしょ?

…作品も同じじゃないかなぁ…と。

作品のダメな所にも向き合い、受け入れてなお、やっぱり好きだ、面白い…そう思えるのが作品に対する「愛」なのではないかと。

究極の選択

  • 2024.02.28 Wednesday
  • 20:26

ガキの頃、友人と

 

「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコ、絶対どっちか食べなくちゃ駄目だったらどっち食う?」

 

なんてやりとりをしたことがある人は多い筈。

所謂「究極の選択」ですね。中には、カレー味のウンコもウンコなのだから「カレー味のウンコ」味のカレーならカレー味のカレーだ、なんて言う屁理屈屋もおりますが、条件を言い出せばそんなものきりが無い訳ですよ。

 

例えば、ウンコ味のカレーは味以外はカレーなのかウンコなのか、とか、提供のされ方がウンコとしての形なのかカレーとしての形なのか、とか、ウンコと一言で片づけるにしても食べたものや胃腸の調子等で千差万別ではないのか、とか。

 

まぁ、色々条件つけたりした所で、私は「ウンコ味のカレー」です。幸い私はウンコを味見した事が無いので「ウンコ味のカレー」は只のクソ不味いカレーです。いや、ウンコ食った事ないですから不味いのかどうかも分からないんですけどね。というか、そんなもの分かりたくもないし知りたくもない。

対して「カレー味のウンコ」は…どう言い訳しようがコレはウンコな訳です。腸内では善玉菌に抑制されている悪玉菌はウンコとして体外に排出されると増殖してしまうので、病気になったり下手したら死ぬ可能性だってあります。

だから、出来立て新鮮なうちもものを食えば問題ないのです。

 

…なんて事がある筈もない!!

ス〇トロ的な嗜好を持っていない私にとっては、「ウンコ味のカレー」一択ですわ。

 

さて、なんでこんな話をしたかと言いますと、夕方テレ東で面白い番組がやってるんですよ。

「正解のないクイズ」という奴です。例えば、

 

「婚活」「推し活」「脳活」のように10年後流行っている「〇活」を教えてください

 

みたいな問題に、天才奇才変人が回答してMCの呂布カルマさんらが「カルマルアンサー」を選ぶ、という15分番組。

コレがね、意外に面白いんです。スッキリはしないんですが、なんだかどうでもいい事なのに考えさせられてしまってそれがミョーに楽しいんですよ。

 

まぁ、私とてこの番組がやってる時間に仕事が終わっている事はそうそうある訳でもないので中々タイミング良く見られる事は少ないんですが、ちょうど時間的に見られるタイミングで仕事を終えた時なんかはつい見てしまいます。

見逃したお題と課でも面白いのあるんだろうなぁ…見たいなぁ、なんて思ってたら、

 

本が出る様です。

 

読んでみようかなぁ。

横文字のビジネス用語を多用する奴を、私は信用しない。

  • 2024.01.17 Wednesday
  • 20:39

社会に出ている人ならば、どこかで1回位聞いた事があるのではないかな?と思う、「レンガを積む3人の男」という話がありますよね。知らない、聞いた事が無い、という人の為にかいつまんで説明すると…

 

町でレンガを積んでいる職人に何をしているのか尋ねた。

1人目の男は、「見ればわかるだろ、レンガを積んでいる」と答えた。

2人目の男は、「家族を養うためにレンガ積みの仕事をしている」と答えた。

3人目の男は、「町の大聖堂を作っている」と答えた。

数年後の彼等の未来は全く別の物になった。

 

…こんな話。

場合によっては"その後"の3人について

 

1人目の男は別の場所でレンガを積んでいた。

2人目の男はより日銭が良いと石切の仕事をしていた。

3人目の男は町役場で皆が困らない様水道の計画を立てていた。

 

とか、そんな後日談がある場合も。

これ…元々はイソップの寓話か何からしいんですが…最初に聞いた時から違和感しかないのです。

 

「目標」と「目的」の違いとその考え方、とか色々と言われておりますがね、例えば…ダメな例的なポジションになっている1人目の真意がこうだったら?と思うのです。

 

これが大聖堂の壁面になるのなんか分かっているが、だからこそいい仕事にしなくてはならない。レンガを強固に、それでいて美しく完璧に積み上げる…その為に全身全霊でレンガ積みという仕事に向かっている。集中したいから余計な事で話しかけないでくれ。

 

…として、つっけんどんに受け答えたのかもしれませんよね?

それで出来た大聖堂の壁が早く、美しく、強い物だったら…この職人は素晴らしい腕の持ち主だ、という事になりますよね?逆に、3人目の男が担当した壁が、工期が遅れたのに面が出ておらずガタガタ、ちょっと物が当たっただけで崩れた場所もあった…なんて結果だったら、べらべらと口ばかり達者だが腕が伴わない半端モノ、という事になりませんか?

 

そして2人目の男が稼ぐ事を優先したのは、愛する妻や子供達との暮らしをより豊かなものにする為。より稼ぎの良い石切に転職してからは生活にも余裕が出来、子供達を学校に通わせることが出来た。おかげで老後は孫たちに囲まれ幸せに暮らしたかもしれません。一方。3人目の男は皆が困らない為に、と仕事に奔走して家庭を顧みず、そんな彼に愛想を尽かして妻は子供を連れて出て行ってしまう。おかげで生活は荒んだものになり、やがて無理もたたってその功績とは裏腹な、自宅での孤独な死を迎えたかもしれない訳です。

 

屁理屈だろ…と思われるかもしれませんが、だったらこの「レンガを積む3人の男」という話だって都合の良い創作でしかないだろ、と思うんです、私ゃ。たった一言聞いただけで、その人の何が分かると言うのか、と。

 

「仕事とは何か」を問い、3人目の男の様な視野と目的意識を持った社会人になって欲しい…そんな感じの主旨で、この話を語るお偉いさんは多いんだと思うのですが…少なくとも私の場合、仕事って「目標」でも「目的」でもないただの「手段」なのでね、どうもピンとこないんです、ええ。

 

やりがい云々ばかり語る上役は、私は信用できません。

今のテレビを誉める所は殆どないが、実の所ネットも大差ない

  • 2023.12.30 Saturday
  • 00:57

もうすぐ今年も終わりな訳ですが…紅白が韓国人アーティストばかりでどこの国の歌合戦なんだ、なんて批判が噴出していたり、レコード大賞に世界的なヒットを果したというYOASOBIのアイドルが選ばれなかった事に関して疑惑が何だと騒がれていたりしますね。K-popまみれの紅白なんか見ない、レコード大賞はもはやオワコン、年末見る番組が無い…なんて騒がれていますが、こういう風に騒ぎ立てている人って毎年紅白やレコード大賞を楽しみに、欠かさず見ていたりしていたんですかねぇ。

 

…というか、テレビはオワコン、なんて言っておいて「年末見るテレビがない」とはこれ如何に。

逆にそれはテレビ見る気満々だってことじゃないのか?

 

まぁ、K-popはどの楽曲も同じに聞こえてしまうし、セカオワだYOASOBIだのを聞ける程若くもない私は紅白やレコード大賞なんか見ないでネットやってるか漫画か積みDVD見てるかだと思いますが。

あ、「孤独のグルメスペシャル」だけは見たいと思ってますが。

 

私は仕事の都合、朝食を車中で取る事が多いのですが、そんな時は外仕事なので天気予報を見たいとカーナビをテレビにする訳です。すると最早情報番組ではなくバラエティかワイドショーだろ…という有様の朝の番組がやってる訳ですよ。客引きパンダ的に美人モデルをお天気お姉さんに起用してコーデがどうたらとかやってみたりして、どーでもいいK-popとかジャニタレとかの情報とか流され、自局のドラマの主演とか呼んで番宣してるのを見ると…まぁ、しょーもないなぁ…とは思います。その中でも評判悪いのが「めざましテレビ」ですが、個人的には最近は「Zip!」の方がヒドイ気がします。

 

テレビがつまらないから見ないのではなくて、見ると不愉快になるから見ないんだと気づいた、的な投稿がSNSに挙がって話題になったりもしたそうですが…こうやって年末にテレビの話題が出るあたり、結構見てる人いるんじゃないか?という気にすらなりますね、ええ。

 

でもまぁ、テレビ見てても不快になるだけ…というのは分からなくはないです。いつだったか…料理研究家の人が料理の時短テクニックを紹介している番組で、例の如しでCM明けの繰り返しがあった訳です。料理の時短テク紹介する前にCM明けの無駄な繰り返しを短縮した方がいいんじゃねぇか?と思ったりしましたよ、ええ。

 

でも…テレビがこの有様でも手放しでネットを賞賛は出来ないんですよね、最近の私は。

少し前に私人逮捕系youtuberや海外の迷惑youtuberが逮捕されたりした訳で、それは再生回数=カネの構図が続く限りは所謂バズる為に手段を選ばないこういう連中はず〜っと手を変え品を変え、現れてはやらかし続けると思います。金だけに限らず承認欲求を満たしたい、というしょーもない理由でキ〇ガイめいた行動する奴も出てますがね。

第一、youtubeがテレビに出してもらえなくなったタレントの受け皿になっている時点で、媒体が変わっただけでテレビと大差なくなっちゃってると思うんですよ。故に、テレビがダメでyoutubeの方が優れているとは必ずしも言い切れないのではないかと。というか、そもそも境界線がビミョーになり始めている気すらしますわ。

 

それ以前にもっとヒドイと思うのがネットニュースの記事。

つい先日文春砲を喰らった誰かさんが自身が出演しているワイドショー(その番組コンセプトに関しての部分からのツッコミは却下な、メンドクセェから)に切り取り禁止なんて書かれたフリップを出していたのを見ましたが、じゃあワイドショー番組なんか出なきゃよかろう…と思ってたらホントに降板しましたね。

そういう切り取り記事云々以前に…あるテレビ番組でタレントの誰かがこんな発言をした、的な記事の垂れ流しがまぁ多い!!しかも、昭和の東スポ的な見出し詐欺みたいな記事だったりもしてなお質が悪い。コレ…意味や意義があると思って書いてるんだったら…いや、その感覚は私には未来永劫理解できませんわ、きっと。

と、言いますか…そもそも「まいじつ」みたいなクソ以下の匂いがぷんぷんする炎上商法的な害悪記事垂れ流しWEBメディアもある位な訳でね。

 

テレビよりネットの方が優れている…

そう思っていた時期が俺にもありました に対する画像結果

…大差ないわな、コレでは。(苦笑)

というか、クソなワイドショーがネタにするのは週刊誌記事で、ネットで害悪記事まき散らすのは週刊誌のWEBメディア…

 

人のゴシップで喜んでる連中と、それを商売にしている連中が諸悪の根源なんだろうね。

下世話なれど気になってしまう事

  • 2023.11.26 Sunday
  • 20:48

最近…という割に結構長い事なんですが、ネットのブラウザのホーム画面の広告で、所謂ビキニアーマーチックな黒い防具を着てはいますが肌の露出が激しいバストが豊満な女性キャラクターが弓を引いている画像に

 

「このゲームはとても美しいので、ゲームをしない人でもインストールする価値が云々…」

 

というコピーがついている奴が上がるんですが…コレ、出て来る度につくづく思ってしまうんですよ。

いや、いくら美しかろうとプレイしないゲームをインストールするなんて容量勿体ないだろ、

とかそういう事ではなくてですね…

 

つくづく「弓使い」に向かないカッコしてるなぁ…という事なのです。

いや、私は弓道経験者とかではないし、弓より銃派なので、ゲームバランスからか弓は射程内の特定のマスを攻撃できるのに銃は前後左右にしか攻撃できないSRPGとかに軽く怒りを感じているレベルだったりするんですが、それは置いておき、です。

 

よく、弓道は巨乳の子は不利、なんて話はありますよね。弦が豊かな胸に引っ掛かってしまいがちで、どうしても射の姿勢が崩れてしまいがちになるとかなんとか。でも弓道は胸部や肩の筋肉をよく使うのでバストアップ効果がある、という話もあったりして、何と言いますか…。

 

そもそも弓道で女性がつける胸当ては弓を射る際に胸を怪我したりしない様に…というもので、和弓が女性が使うように作られておらず洋弓の様な進化をしていないのが理由。そんな訳で、弓道部が舞台、とかヒロインが弓道部、なんて漫画なんかでは必ず胸当て使ってますが、ファンタジーを舞台にした作品だとそういった配慮をしている作品もありますが、この広告の様に胸部の露出が多い恰好のアーチャーとかが出て来る訳です。

 

この人なんか、凄く危険だと思う訳です。

 

まぁね、上の人はともかくとして、ファンタジーなんだから使っているのは和弓ではなく洋弓…そういった配慮がされた作りになっているのでは?という考えもあるとは思うんですが、アマゾネスってのがおりますよね。男顔負けの屈強な戦闘力を持つ女性のみの部族…みたいな形でファンタジー作品での登場も多いアレです。んで、神話上の存在かと思われたが実在した、とも言われるアマゾネス…弓を射るのに邪魔だから右の乳房を切り落としていた、なんて伝承というか伝説がね、あったりする訳です。

 

考えてみればファンタジー作品の多くは現代よりは科学や技術力は劣る文明世界が多く…って、「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」的な言い訳で現代で言う科学技術類を一切合切魔法という事にしてしまう方法もあるとは思いますが、現在のアーチェリー等で使用される洋弓がファンタジー世界の弓に使い勝手諸々で劣るとは考えにくい気がするんですよ。

 

そうなるともうね、射手側がカバーしているって事になる訳で、ファンタジー世界の露出度の高い射手はどんな窮地でも自傷しないように訓練を徹底している人達って事になるんだろうなぁ…と。

そうなると、弓を縦ではなく横に構えて撃つ描写とかもある訳ですが、実はコレ…女性射手ならば理にかなっているのかもなぁ…威力は落ちそうだけども。

 

…こういう下らないというか、どうでもいい事を考えるのが好きなんです、私は。

仕事の愚痴

  • 2023.10.02 Monday
  • 22:19

昔はね、杭工事の施工管理なんてザルだったんですよ。

横浜のマンション傾斜問題でその杜撰さがクローズアップされて、今現在はかなりマトモにはなったんですが、私がこの業界に入りたての頃なんかは、そりゃあもう酷いもんでしたわ。右も左もワカラン…それこそどこの馬の骨とも知れぬ輩をとりあえず現場に放り込んで「管理者でござい」なんて事をメーカーが当たり前にやってしまっていましたからね。その業界にいる者としてはなんとも情けないと言いますか…酷かったな、と。

そして元請にしたって、杭工事は建設現場の初っ端…後工事の工程考えたり打ち合わせしたりと忙しい…という名目で、事務所に引きこもり…いや、下手すりゃ朝、朝礼で顔出して、レベルとカメラと黒板を我々に渡して「適当に写真撮っといて」…ってどっか行ってしまい、夕方仕事終わるころにレベルとカメラ受け取りに来るなんてのがザラだったんですわ。

 

…まぁ、そういうのは正直建設業界全般の話で、別段杭業界に限った話ではない気もしますけどね。

他業種でも昔の酷い話なんていくらで聞こえてきますし。

 

ただ杭の場合質が悪いのが、施工しちゃったら見えなくなってしまう…という点な訳ですよ。

私自身、以前勤めていた会社で複数の現場を担当して上手く収めた経緯から、個人でやっている様な小さな代理店でしたが自分を買ってくれる社長がおりましてね。その人に昔、

 

他社で施工した物件なんだけど、鉄骨の建方で梁を乗せた途端基礎が沈んだんだけど、その杭の報告書(施工データね)持っていくから意見を聞かせて欲しい

 

なんて事を言われ、昼休みにその社長と落ち合ってそのデータ見せてもらった事もあります。

まぁ、酷いモンでしたよ。

そもそもその社長が私に聞いてきた、というのすら本来はNGだと思いますし、他社というより自分が所属する会社の手前、あんまり大きい事は言えませんから。

 

そんなんだから、横浜のマンション傾斜問題発覚後にそんな現状を真っ当にしましょうよ、という形で現在の杭の施工管理というものが出来て来た訳です。具体的に言うと、杭の施工管理者だけでなく元請監理者、設計監理者を巻き込んだ施工管理が謳われる様になった訳です。

 

それはともかく、最近ある動きがあるんですよ。

テレビとかでもCMやってるでしょ?建設現場を円滑に進めるだのなんだの謳ったアプリとか。

ああいうのの延長で、杭工事の管理システムってのが各杭メーカーやゼネコンで開発しております。中身は大体似たり寄ったりなシステムなんですが、その特徴はクラウドなりで撮影した写真が会社や現場事務所にいてもすぐ見れる、というもの。中には動画で見られたりするタイプもあったりする訳です。

 

その管理システム自体はいいんですが、管理システムで事務所でも撮った写真や記録した数値だったりを確認できる…というのを良い事に、元請が現場に出る人員を削減しましょ…という動きです。

 

…正直、バカなの?と。

何時でも何処でもすぐ撮った写真がパソコンなりiパッドで見れるのはいい。でも、逆に言ってしまえば写真に写ってる所しか見れない訳ですわ。それでホントに管理してるって胸張って言うの?と。そもそも、事務所のパソコンで管理できるってずっとそのアプリ玲奈利を見続けていられるの?他の仕事もするし、会議で見られないとかあるんだろ?と。

ついでに言えば、自分らの人的負担を減らすのを名目に、やってる事はその管理システムの操作とか写真撮影を下請けの我々にぶん投げてるだけだろ、と。

 

それってさ…大昔の「朝礼の時にカメラと黒板渡して写真撮っといて」と何が違うのよ!!

 

折角少しはまともになったってのに、また元の木阿弥じゃねぇか、ええッ!?S建設にT建設さんよォ!!

たまに、海外の人が日本の建設現場を見て感動している、みたいなネット記事を見かけたけども、日本の建設現場のやってる事って全部上辺だけに思えて仕方ないんだよな。午後から現場に元請のお偉いさんが来るから午前中に仕事止めて片付けとか、労基署が来たから仕事一旦止めろとか…馬鹿でしょ。

 

有名なゼネコンの名前にパワハラ、とか入れて検索すると、大抵噂とは違い会社として人権尊重への取り組みがどうたらとか、残業も他社と比較すると少なく…なんて口コミサイト?の記事とか出てきますが、実態を知る者としてはへそで茶が湧くぜ、と。

 

会社の方針がどうであろうと現場の方針や現場所長含めた職員の態度や言動ってのは別の話ですし、未だパワハラ、恫喝当たり前。罵声や怒号のみならず、下手すりゃ手や足も飛んできますわ。残業が少ないってのもカラクリがあって、時間でパソコンが使用不可になるから残業なんて出来ない…なんてのはゼネコンの総務とか人事部の妄想。実態は時間までパソコン使って使えなくなったらパソコン無くても出来る仕事やっているのが実態。じゃなきゃ社員が超過労働で過労死する訳なかろ?と。

 

日本の建設業界、全部ひっくり返りでもしなきゃマトモにゃならんのかもね。

雑記

  • 2023.08.07 Monday
  • 20:03

何年か前、アリアナ・グランデさんが自身の楽曲「7 rings」にちなんだ漢字のタトゥーを入れ、それが日本では魚とかを焼くときに使う「七輪」だった…なんて話題があって、更には漢字のタトゥーを入れた事が何故か批判された…なんて事がありましたよね。

その批判を受けてアリアナさんはグッズの販売の中止や自身も日本語のレッスンを止める…なんて発言をなされていました。

 

別に、「7 rings」で「七輪」は魚とか焼く奴だ…というのだけなら笑い話ですが、それはお茶目な間違いに過ぎず…って、タトゥーだと取り返しがつかなくはあるんですが、それでも彼女にとっても日本人にとっても別にネガティヴな話にはならなかった筈。でも、変な連中の変な言いがかりで後味の悪い…言いがかりをつけた連中以外誰も得しない結末になってしまった訳です。

 

そもそもそういう批判をしてくる連中の「文化の盗用」って何なの?と。

他にも、雑誌か何かで日本文化の特集を見て感銘を受けた母親が、娘の誕生日に着物を着せて日本風なスタイルでお祝いしたのをSNSにアップしたら「文化の盗用だ」と炎上してしまった…なんて事もあったんだそうで。

日本でも…確か「笑ってはいけない」でしたか?でダウンタウンの浜田さんが他の面々が「ビバリーヒルズコップ」のアクセルに扮し黒塗りしたら、海外メディアから「人種差別的だ」等と批判されてましたが、コレに近い気がします。あれだってエディー・マーフィーさんを馬鹿にするつもりでやった訳ではなかろうに、と。

 

正直、私には一体何が悪いのかがサッパリ理解できませんわ。

 

「文化の盗用」とは言いますが、アリアナさんにしても娘に着物を着せたお母さんにしても日本への愛…言わば敬意からの行動だと私は思うのです。大好きなタレントと同じ格好をしたり、大好きなスポーツ選手と同じものを食べたりするのと同じでしょ?何が問題なのか分からないし、むしろ2人の行動は日本人としてこそばゆい気持ちにはなりますが少なくとも不快だとは思わない。むしろ、そこまで日本に対し好意を持ってくれているのかと喜ぶ日本人の方が多い気がします。

 

そもそも、文化を真似る事を盗用とするのなら、今の日本は盗品だらけですわ。

カレーやラーメンなどの食を始め、クルマや家電、サブカルチャとか海外の人が好きな日本のモノの多くは海外の物を模倣し改善、改良した代物なのですから。

 

むしろ、着物は日本人にとって大切な文化だから白人はそれを尊重して着るべきではない…って、そんなの余計なお世話だろうし、それをまして「盗用」とか…分かんねぇなぁ…。「文化の盗用」って、「寿司の起源は我々ニダ」なんて言ってる連中なら分かりますし、普通にムカつきますが…欧米人の言う「文化の盗用」ってのは何なんだ!?と。

 

何だろ…「文化の盗用」による炎上って奴は、欧米人とそれ以外を明確に区分する様な絶対的かつ自覚なき差別意識がある風に見えるんだよなぁ。言ってみれば彼らの常套句

 

着物は日本人にとってとても重要で神聖なものだからみだりに我々が触れてはいけない

 

を裏返せば、

 

日本人の着る着物なんて白人様が着るべき衣服ではない

 

という風に言っている様に思えてしまうんだよな、と。

差別だ何だと騒いでいる奴の方が自覚なく差別していてそれを当たり前に思っている…そんな気色悪さがあります。

いつの世も、本当に差別している奴こそが「差別はけしからん」て騒ぐのよ、ホント。

 

そもそもさ…何で最近の欧米ってのは正しいと決めつけたら全体左向け左、なんだ?

昔は日本人こそが上の者が白だと言ったら黒くても白…みたいに言われていた気がしますが、ポリコレにしたって同じ話でしょ。ゲームとかアメコミとか映画がこぞってポリコレに配慮したせいで、それまで築いてきた世界観を侵食した結果、それまでその世界観に魅力を感じていたファンがそっぽを向き始めている…というのに、ポリコレは正しい、ポリコレに配慮しない日本のサブカル茶は間違っている、と批判する始末…。多様性が大事と謳っている割に、ポリコレに配慮しないという方向性には不寛容、認めないって、やってる事矛盾してねぇか?と。

安全に関する愚痴

  • 2023.06.04 Sunday
  • 23:36

まぁ、今回は愚痴です。

 

土木、建設現場なり、製造業の工場では「安全第一」という標語がある訳です。でも、現実の所はそうではないですよ。

いや、私は土木建設業界しか知りませんし、製造業…ライン生産とかしている工場などの安全は、現場仕事に比べて進んでいるというか、徹底している…というのは聞いた事があります。まぁ、工場という決まった場所、決まった設備で製品を作るのと、機材や資材を持ち込んでその場所に製品たる建物や構造物を組んでいくのでは同じ安全でも大分違うと思いますが。

 

土木建設業界でも姉歯問題とか横浜のマンション傾斜問題…最近でも札幌や京葉ジャンクションでの品質事故とかありますが、品質面に関しては大きく考え方が変化したと思います。今まで事実上やりたい放題だったのに比べれば、コンプライアンス云々という話もあり随分変わったのです。それは肌で感じている事。

 

でも、安全に関しては…なんだろ、歪になっている気がするんです。

コンプライアンス遵守は結構ですが、安全の目的って「法律を守る事」ですか?違いますよね?

そこが最近は決定的にずれている気がするんです。それこそ、言っちゃあなんですが「怪我と弁当はてめぇ持ち」なんて言われていた時代の方がむしろ"マシ"なんじゃないかと思う位。

 

例えば安全帯…今は墜落制止用器具、でしたか。まぁ、名前なんてどうでもいいんですが、コレには大まかに2種類あって、胴ベルトタイプとフルハーネスタイプがあります。労働安全衛生法では2m以上は高所作業とみなされ事業者は足場等で作業床を設ける事が求められ、それが状況により困難な場合は親綱等の接地により労働者に安全帯を使用させる措置をとる義務がある、となっているんです。

 

んで、その場合改正されて以降、高所作業に使う安全帯…墜落制止用器具はフルハーネス型が原則で、フルハーネスでは装着者が転落時に接地してしまう恐れがある6.75m以下は胴ベルト型でもよい…となっている訳です。

 

この法改正、東京五輪の建設現場にIOCが立ち会った際に、日本の現場作業員が胴ベルト型の安全帯を着けているのを見て

 

「胴ベルトでは落下時に被災者の内臓などに重大な損傷を与える可能性が高いので海外ではフルハーネスを使っている。日本は安全に関して考え方が遅れているのではないか?」

 

みたいな事を言われ、急遽法改正を進めた…なんて噂を私は聞いた事があるんですが、この法改正にゼネコン各社は反対したんだそうで。曰く、

 

「我々は胴ベルト式の安全帯ですら何十年とかけて標準化してやっと実が結んだ。フルハーネスに切り替えたらまた標準化に時間を要する。」

 

みたいな理由を言ったんだとか。いや、話として聞いただけなので恐らくは正確ではないんだとは思いますが。

これがもうおかしな話なのよね。別に労働安全衛生法には「建設作業員は全員安全帯を着装しなくてはならない」なんてないんだもの。現場のルールとしてゼネコンが勝手に言ってるだけ。海外では基本高所作業する人が、高所作業をする時だけハーネスを着けるスタイル…コレ、実際外資系の工場とかで仕事するとそういうルールになるんです。

 

現場では全員が安全帯着装なんてのは、ゼネコンが自分達の管理の手間を省きたいだけ。

例えばマンションの躯体が立ち上がってから現場に入って、各部屋の内装工事をする造作大工やクロス屋に安全帯は必要か?って事ですよ。それでもゼネコンは言うんですわ「朝礼の時は全員着装がルール」って。それに意味があるの?と。結局仕事場に行ったら外すんですよ?仕上げを傷つける方がマズイって。

 

ルール化は結構ですが、もう少し現実的か、本当に必要なのか議論するべきなんじゃないか?と。上から目線で偉そうに「指示しました」なんて言う前にさ。搬入導線や機械足元の鉄板は頼んでも、コスト削減を名目に「本当に要るのか?」とかしつこくゴネて来るクセに、安全に関しては法律法律言うだけで本当に必要なのか考えようともしない…。

 

日本のゼネコンの言う「安全」って、本来の目的である「労働者を守る」のではなく「法律を守る」…もっと言ってしまえば、「労基等に法で突っつかれない様自分達を守る」為にしか見えません。ゼネコンの安全課のお偉いさんが来て、法律を笠に着て偉そうに指導してきてもなんかね…うすら寒いんですわ。じゃあお前らが突発的に…例えば「クレーン1回だけ使わせて」なんて言って来た時もお前らはちゃんと作業計画書や作業手順書を書いてから頼みにこいや、と。

GWが長過ぎて時間を持て余すから仕事してた方が楽かと思ってたがいざ明日から仕事が始まると思うと憂鬱で仕方ない

  • 2023.05.07 Sunday
  • 22:28

GWも今日でラストです。

世間では新型コロナによる制限がない久々のGWと言う事で、あちこち旅行に出た人が多いだのなんだのと言っておりましたが、ワタクシはと言いますと、新型コロナ云々ほぼ関係なく、怠惰な生活をしておりましたよ。

 

まぁ、それでも今回は出かけた方。

日帰りですし自分の用事というより運転手としてですが、片道3時間かけ、両親を乗せて片道父方の実家に行ったりもしましたし、スマホのアカウント設定がよくワカランとかなんとかで携帯ショップに行く母が「心配だからついてきてくれ」というので一緒に行く事になったり…

 

…っても、親が契約している会社と私が契約している会社は違うので、中身とかシステムがワカランのでついて行っても意味がない気がするんですけどねぇ…まぁ、似たり寄ったりだとは思いますが、どうも通知が1つきただけで変に神経質になってしまう人なので、まぁどうせヒマだし、それで気が済むなら…と。

 

いつも言ってるんですけどねぇ…スマホは別に操作間違えたって爆発とかする訳じゃねぇから通知来てたっていちいち気にしなきゃいいんだ、と。

 

そんな訳で、私個人の用事で出かけたのは…仕事でリース会社に道具返しに行ったり…って、コレ本来は業務なんですが旗日ではない日に短時間扱いの勤務になると給料減らされるので、交渉して有給扱いにして交通費支給にさせたんですが、そんな程度。

後は、金策にコレクチオンを売りに行ったり暇を持て余して近所の快活clubに行ったり…その程度でしたわ。

 

さて、コレクチオンを売りに行ったリサイクルショップで一目惚れした中古電動ガンがあったのです。

前から気になってはいたんですが、少々値が張る電動ガンだったので購入を見送っていた機種だったんですよね。

多少傷とかはあったんですが、新品の半角程度でオマケもあったので、コレクチオンを売却した金を元手に購入。ちょうどトントンな価格でしたし、奮発した訳です。

 

さ〜てココからが問題。

帰宅してその中古電動ガンをよく見た所…確かに外装は多少痛みがありますが、使ってれば仕方ないかな?というレベル。樹脂の傷はともかく、金属パーツに関してはむしろいい感じにくたびれていると言ってもいい具合。ただ、中身に大きな落とし穴が。

 

HOPレバーが破損して脱落してやがったんですよ。(苦笑)

流石にココは…店頭に陳列していた奴ですから、商品確認時に変に弄るのがはばかれたので確認できませんでしたわ。というか、初めて弄る機種だとどれがどうなっているとか完全に分かっている訳ではないですしね。

 

…コレを購入するのを決める直前、コレクチオンの買取査定結果を待っている時に陳列されていたミニカーの商品説明とかが書かれたPOPが間違っていた…詳しく書くと、ガルフカラーのポルシェ917とアリタリアカラーのランチャストラトスが入れ替わっていて、つけられていた価格も違うのでこの状態で買われちゃって気づかなかったら損しちゃうかも知れませんよ?とバイトと思しき女の子の店員さんに教えてあげたのに…裏切られた気分だよ、とほほ。

 

そんな訳で、買った早々某いつもお世話になっているミリタリーショップに送って修理&オーバーホール依頼をするハメに。

返品も考えたけど、惚れた弱みという奴で気に行っちゃってるんだから仕方ないのです。

海外製の特殊な機構を持つ機種なので、メーカー送り(一先ずは販売代理店送り)になるとの事。つまりは、修理に時間と費用がそれなりにかかってしまう…という事で、また散財かぁ…とは思いつつ、マトモに動く様になった姿を想像して楽しみでもあったり、と。

 

戻ってきたら、例の如くでココでレビューする予定なのでお楽しみに。

 

しかし…明日から仕事かぁ…かったるいなぁ…。

近況

  • 2023.02.07 Tuesday
  • 21:54

ちょっとね、最近面倒な現場に入った事も要因ではあるんですが…何と言いますか、湧き出るイラつきだったり不安感だったりを制御し難くなっている状態です。まぁ、職場では表に出ない様にしてるんですが、それが余計にしんどいというかなんといいますか…。

 

家にいてもね、同居なので隙あらば愚痴を聞かされる状態なので、家では部屋に引きこもっている状態。

何というか…色々としんどいのです。

会社でやってるストレスチェックの結果に毎回「専門医への受診を強くお勧めします」って書かれてるからなぁ…。

 

このブログの記事の更新頻度が割と落ちているのもこの…何だろ、精神的な不調が原因です。

 

最近の唯一の楽しみが、ネットカフェですかね。

仕事上、夕方…下手すると昼過ぎ位から夜中まで現地で待機する羽目になる事が少なくないので、余程寂れてなければ車で走って苦にならない程度の所に1件は存在するネットカフェ「快活CLUB」の会員になってそんな時に利用してるんですが、最近では日曜とかにフラッと行ってしまう事が増えましたわ。なんかね、最近誰かと会話するのが物凄く面倒な時があるんですよ、それが例え家族だったとしても。そこで漫画読んでる時が、一番気が楽かもなぁ…。

 

でも、あそこのソフトクリーム食うと必ず下痢になるんだよなぁ…。(でも食うけど/苦笑)

 

そんな訳で、更新ペースかなり落とすと思います。

 

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