土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

自己満足ブログ
ガンアクション漫画といえば
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    最近何か検索していた時に引っ掛かったものに…確か、人気漫画「ゴルゴ13」を絡めて「M-16 vs AK-47」みたいな事を書いているブログの記事でしたが、記事の最初に

     

    「アサルトライフルと言えばまず思い出すのは何だろう?ここでガーランドやシュマイザーを挙げる人はまずおるまい。」

     

    みたいな事が書いてあったんですが…当たり前だよなぁ…ガーランド(恐らくはM1ガーランドの事でしょう)はセミオートライフルで、シュマイザー(MP-40の事でしょう)はサブマシンガン。アサルトライフルじゃないんだから、少し銃器に詳しいと自認している様な人だったらアサルトライフルではない銃を挙げる筈がない訳で。

     

    さて、古今東西銃器…ガンアクションを題材にした漫画ってのは結構ある訳ですが、そういった漫画の中で強くオススメしたい作品がコレ。

     

    村枝賢一 「RED」 全19巻(新装版なら全10巻)

     

    村枝先生が「仮面ライダーSPIRITS」の前に描いていたアメリカの西部開拓時代末期を描いた作品です。

     

    西南戦争に参加して新大陸に落ち延びた元士族の伊衛郎は、彼が住んでいる町に興行に来たという旅芸人のインディアン(劇中の表記に準じます)レッドと出会う。しかし彼の本当の目的はホワイトリバーでウィシャの同胞を虐殺したブルー小隊のメンバーを見つけ出して殺す事だった。復讐の1人目として町の保安官を殺害したレッドだが、彼に心を救われたと感じた伊衛郎と、町の娼婦・アンジーがその旅に同行する事に…。

     

    という、復讐劇です。

    かなり骨太な物語で、アメリカという国の生い立ち、暗部と言える部分を強く描写している作品でもあります。西部開拓時代を描いた作品なのに、この作品を読んで以降、いわゆる「西部劇」映画が空虚なものに感じる程の重さがある作品なのですよ。

     

    また、ユニークな点が元士族の日本人が登場する点。いや、この手のウエスタンモノに日本人が登場…というのはそれなりにあるネタではあるんですが、面白いのが日本人、侍らしく銃相手に日本刀で…というスタイルではなく、伊衛郎の武器は何と、種子島…所謂"火縄銃"なんですね。それも彼の身長より長い狭間筒と呼ばれるもので狙撃支援…というのが何とも斬新というか、ユニークなんです。実は伊衛郎は刀は不得手で、接近戦では柔術の様な組技を駆使します。伊衛郎は物語…というか、レッドにとってある種キーパーソン的なキャラクターであり、日本にいた頃のエピソードも描かれていたりします。

     

    他に仲間となるのは伊衛郎と同じ町にいた娼婦のアンジー。気風の良さと美貌がウリの彼女ですが、ギャンブルに滅法強く、更に銃の扱いにも長けていて曲撃ちまがいの事も出来る…という凄い姐さん。レッドに対して…というよりインディアンに対して偏見がない様に見える彼女…その理由が過去編で描かれています。

     

    更に主人公のレッド。彼、最初は銃を使えません。分厚い鉈の様なナイフと、とてつもなくデカくて重いトマホークを使って戦うんですが、本作のトリックスター的なキャラクターで巡回牧師のグレイから渡されたライフル弾を撃てる特殊な機構のオートマチックリボルバー「ヘイトソング」を使う様になります。このヘイトソング、かなりカッコいいんですよ。近接戦闘時は銃身に銃剣よろしくナイフを装着したりとギミックも豊富。密かにトイガンとしてリリースされないかなぁ…なんて思ってしまう一品です。

     

    …あ、ちなみに「ゴールデンカムイ」より前に、リスを食べた漫画でもあります。(笑)

     

    ただ本作ですが…掲載誌に恵まれなかった印象。元々は「ヤングマガジンアッパーズ」に連載されていたんですが、同誌の休刊により「ヤングマガジン」での隔週連載になってしまったんです。休刊と運命を共に…という最悪な結果にならなかったのは不幸中の幸いですが、いきなり途中…しかも佳境に入ってからの移動なので元々の読者はともかく、移籍したヤンマガの読者には正直「???」だったのかも。それが原因なのかは分かりませんが、後半は若干終わりを急いでいるかのような描写や展開が続いて駆け足気味になってしまっています。当初の予定通り移動とかもなく一貫して描かれたとしたら…と思うと、ちょっと惜しい気がしてしまうんですよ。

     

    そして本作の特徴は、あけすけな書き方をしてしまうと…舞台装置は欧米的、白人的な題材なのに、その視点では描かれてはいない、という点でしょうか。主人公はインディアン、黄色人種の移民、娼婦、巡回牧師、黒人…はてまた同性愛者といちた、どちらかというと西部開拓史的には影の側にスポットが当てられていて、それがアメリカという国の現状にすら何か訴えている様にすら感じてしまうんですね。

     

    この作品に関しては、中身に関してはあんまり書きません。ただ、レッドの旅の終着点は…報われたかはともかく、救いはあった…そう思いたいのです。

     

    「仮面ライダーSPIRITS」もいいですが、もっとコッチも評価して欲しい…そんな気にさせる1本。「ガンアクション」とか「西部劇」といったジャンルに留まらない、重厚かつ骨太な物語…是非、興味があったら読んでみて下さい。

    | 零哭堂 | 漫画 | 00:20 | comments(0) | - |
    女性作家ならでは?
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      ついこの前アニメにもなっていたらしいミステリー小説「京都寺町三条のホームズ」のコミカライズを読んでみました。元々がこの小説、表紙にアニメ(漫画?)調のイラストが描かれていたりしていて、例えば赤川次郎だの西村京太郎といったお馴染みのミステリー小説とは違って、ライトノベルよりな作風なのでしょう。読み口が重くないのも特徴で、「珈琲店タレーランの事件簿」と同じく人が死なないミステリーみたいですね。

       

      まぁ、私がこの作品にキョーミ持ったのは、ヒロイン(主人公?)が埼玉県の大宮出身、と聞いたからだったり。(笑)

       

      望月麻衣&秋月壱葉 「京都寺町三条のホームズ」 現在3巻まで発売中

       

      一応、いつも通り写真上げときます。

       

      実は「珈琲店タレーランの事件簿」の方のコミカライズも既読でして、あんまり比較論的な事をやるのはアレなんですが、案外よく似た作品と言えるかもしれません。事件は起きても人は死なない、という物語そのもののパターン的なものもそうですが、例えば主人公が探偵ではなく本業持ち、女好きでやや性格に癖のある祖父がいる、バディ役は元々客として主人公と出会い互いに好意を寄せるに至る、過去の恋愛とかに絡んだ騒動がネタとして描かれる…といった具合。類似性が結構あるんですね。

       

      コッチも一応上げときましょ。

       

      岡崎琢磨&峠比呂 「珈琲店タレーランの事件簿」 現在5巻発売中

       

      …いや、パクリ云々とかいちいち騒ぎませんよ?そんなのは野暮ですから。

       

      私が言いたいのは、2つの作品の大きな違い。コレ、結構物語の構成として影響していると思うんです。それは、「タレーラン」が男性(と思われる)作家が書いた探偵役が女、助手役が男の物語に対し、「京都寺町三条のホームズ」は女性(と思われる)作家が書いた探偵役が男、助手役が女の物語である、という点。

       

      …いや、ネットの匿名掲示板でよくある「この漫画は女が描いているから女の嗜好にまみれていてつまらん」みたいな今時流行りもしない男根主義みたいな下らねぇ事が言いたいんじゃありませんよ。

       

      それが如実に出ている…と感じたのが、「祭りの後に」というエピソード。

      「京都寺町三条のホームズ」のヒロイン・葵は、埼玉から京都に引っ越してきて主人公・清貴に出会う訳ですが、その出会いのきっかけが、転校して早々元彼が自分の親友と付き合いだした事を知って埼玉までの旅費を捻出する為に死んだ祖父の形見を清貴の店に持ち込んだのが2人の出会い。

       

      この「祭りの後に」というエピソードでは、修学旅行で京都にやってきた旧友から葵が会おうと声をかけられる所から始まります。当然、元彼と親友の事が頭に過ぎる葵は躊躇する訳ですが、「気持ちの整理をするいい機会だ」と清貴に背中を押されます。

      待ち合わせ場所に着くと、やはり元彼と親友の姿が。そして他にも旧友がいる中で、2人は自分達が付き合いだした事を報告し、謝罪する…という展開。

       

      後に清貴のセリフにもあるんですが、えげつないやり方ですよね。この元彼と親友の2人は敢えて第3者を謝罪の場に置くことにより葵が自分達を責めにくい様に「工作」している訳です。このやり口というか展開、恐らく男性作家だったらそうそう考え付かないものではないか?と思うんですよ。恐らく…プロとはいえ、そして自分が生み出したキャラクターとはいえ視点が重なったり感情が寄って行ってしまうのは異性ではなく同性のキャラクターだと思うんですよ。ですから、男の作家がこのシーンを作るとしたら、恐らくは元彼の視点に自信が重なりますから、第3者を置いて保身に走るみたいな事は恐らく考え付かないのではないか、と。

       

      ひたすら謝る元彼と親友に対し、恨み言の一つも言って泣きながらその場を葵が離れ、そこをすかさず清貴がフォローし慰める…という形態になる気がするんです。でも、実際の描写は違ったものです。ゲスな勘繰りですが、作者的には「2人からの謝罪はむしろ葵を傷つける形になり、そこでフォローに入った清貴により強い好意を寄せる様に…」という物語の展開上の思惑があったんだと思います。そしてこの思惑、上の私が書いた「男の作家だとこうなるのでは?」という展開でもスジ的には保たれる訳です。

       

      でも、本編では第3者の旧友がその場に介在していて「2人の謝罪を葵が許さざるを得ない」という状況が作為的に用意されていた、という形になっていた訳です。コレ…私の想像でしかないんですが、恐らく作者の望月さんはこういう経路でこのシーンを考えたのではないでしょうか?

       

      先ず、葵ではなく親友の立場から「自分が最も傷つかず、かつ葵から許される方法」を考え、それを敏感に察した葵がどう感じたか…そして清貴がどうフォローすれば葵の…というより読者の気持ちが救われるか…この順番でこのシーンを組み立てていったのではないかと。そして更に「この状況で悪いのは元彼と親友側」である事を印象付ける為に、元彼が清貴や葵に自分達を棚に上げて食って掛かるシーンも入れた、と。

       

      こうする事で、上で書いた私の「男性作家ならこうなる」という展開よりもよりこのシーンが印象付けられたのではないかな?と思う訳ですよ。

       

      そしてこの葵の件と並行で描かれる清貴の方の過去の恋愛の決着…結婚する事に不安を感じた元カノが自分の想いを乗せた骨董品を清貴に鑑定してもらいに来る…というシーン、というか結末も、男性作家ならちょっと違う形になるんじゃないかと。本編ではやたらあっさりと元カノを袖にする清貴ですが、男の作家の場合、多分…別れた女にもカッコつけたい、という心理が働いて何がしかのフォローをしてしまうのではないかと。でもコレをしてしまうと、葵をフォローした事の説得力が薄くなっちゃうんですよね。「お前、どっちやねん」的に。

       

      このエピソード、印象的なものになった理由の一端に、女性作家の感性、というのがあるんじゃないか…私はそう思うんですよ。

       

      まぁ、コレは私がコミカライズ版を読んで、のもの。原作の方は未読ですから、もしかしたら原作版では全然違っていたり、はてまたそんなシーンが無いのかも知れません。でもこういった読み取り、解釈とかも、漫画とか読む楽しさだと思うんですよね、私は。例えそれが的外れだったとしても…です。

       

      それでは、今回はそういう事で一つ。

      | 零哭堂 | 漫画 | 00:03 | comments(0) | - |
      溢れる喜びに広がれライドンタイム
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        最近、ロシアのプーチン大統領のカレンダーがバカ売れ…なんて話を聞きました。その政治手法はともかくとして、何とも話題性のある人ですよね、プーチン大統領。

         

        …んで、密かにこんな漫画も人気になっているんです。

         

        馬場康誌 「ライドンキング」 現在1巻が発売中

         

        最近掃いて捨てる程出て来ている「異世界召喚モノ」の漫画なんですが、召喚されたのはプルジア共和国の終身大統領・アレクサンドル・プルチノフ。この人、プルジアの英雄であり、様々な格闘技を習得した最強の大統領なのですが…

         

        どこからどう見ても、ロ〇アのプー〇ン大統領なんです(笑)

         

        左が本作の主人公。(右側の写真は色々と怖いので加工しています)

         

        クリソツですね、ええ。(笑)

        プルチノフ大統領は、「乗りこなす」という行為が大好き。だが生き物も、機械も…国家でさえ乗りこなしてしまった彼の騎乗欲を満たせる乗り物に飢えていた彼はある日、テロリストの襲撃に遇い、テロリストは退けたもの、直後の事故で異世界に。異世界にやってきた大統領は、そこで2人の少女が火を吐く巨大な飛竜に襲われているのを目撃。それを大統領は映画の撮影に偽装して自分を暗殺しようとするテロリストの企てと判断し、飛竜に飛び蹴りからのドラゴンスクリュー!!空中に逃げる飛竜に騎乗!!その瞬間、未知の騎乗感による至福を得ます。

         

        …そんなこんなで飛竜…ワイバーンを撃退してしまった大統領の、異世界にて騎乗休暇の始まりと相成る訳です。

         

        実はこのネタ、馬場先生の前作「ゴロセウム」のオマケ漫画「ゴロセウム番外編 異世界遊戯」がベース。これもプーチ〇大統領そっくりな大統領が異世界に…というネタで、一部で話題になっていたのが今回の連載に繋がったんでしょうね。んで、本作のキモでもある「騎乗」に関しては、間違いなく主人公のモデルになったプ〇チン大統領自身がフォーミュラーカーや戦車、戦闘機に載っている姿がニュースなんかで流れたりしていますから、そこから持ってきたアイデアなのでしょう。流石に大統領のキャラクターだけでは出オチ漫画で終わっちゃうでしょうからね。

         

        とにかく、出オチみたいな漫画ではありますが…そもそも「異世界召喚ネタ」自体が最近粗製乱造かつワンパターン、マンネリ化しているきらいがある訳で、そういう意味で言えば異色作、ジャンルに対しての爆弾的な作品としてかなり面白い作品になっているんじゃないかと。少なくとも、ゲームオタの引きこもりニートが何の努力もなしに神様の加護とかそんなんで俺つえー状態になってしまうケースに比べれば、最初から強い大統領なんだから異世界でも強い…ってのは説得力はありますわな。

         

        それと面白いのが、冒頭で大統領がワイバーンから助けた女の子2人…魔法剣士のサキと魔法使いのベルですが、まだまだ駆け出しの冒険者に過ぎず、大統領についていくのも大統領にカネの匂いを感じたから…というゲスなコンビ。サキは銭ゲバでベルはポーションジャンキーというしょーもない感じなのは、異世界にいきなり放り込まりて自身が何らかの理由で俺つえーになっていたとしても、たまたま出会う筈の異世界の仲間がどこぞの王女とか貴族のお忍び、とか、奴隷として売られていたけど戦闘力がチート気味だったり…なんて都合の良い話はねぇよな、とある意味リアリティがあると言えなくもないかも。

         

        更に本作ですが、パロディネタが非常に多くなっています。そもそも大統領の存在がパロディみたいなもんですが、それだけではなく「キン肉マン」も含むプロレスネタ、「北斗の拳」やら「おれはグレートマジンガー」まで幅広くパロスペシャルしてます。好きな人はともかく、パロに関しては嫌いな人も少なくないので本作に興味あるならばこの点には注意が必要かも。

         

        まぁまだまだ1巻目、一応現在の大統領の目的はケンタウロスの集落を探す…というものになっていますが、ケンタウロスを助けた件で大統領を狙う非道な女騎士の存在や、行きがかり上で助けたロリバハアエルフ、西方にしかないという隷属の首輪など、今後に繋がるであろうワードは多く、今後の展開に期待したいところ。

         

        少なくとも、やっぱり出オチじゃねぇか!!という結末にはならなければいいなぁ…と期待しています。

         

        | 零哭堂 | 漫画 | 00:26 | comments(0) | - |
        仕掛けるのは恋の罠ではない
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          もう10年以上前になるのか…群馬県に出張していた時の事。その時は確か現場で機械トラブルがあって作業が午前中で中止になってしまって、宿に帰るにもビジネスホテルなので部屋の清掃とかでチェックインできず、仕方ないので街中を車でドライブという名の暇つぶしをするハメになりましてね。

           

          そんな折、ホビーショップみたいな店を見つけたので入店して色々見ていたんですが…マルイの電動ガンが置かれているエリアに「害獣対策にもうってつけ」なんて文言が書かれてたポっプがあったんです。一応エアガンの取説には大抵例外なく「人や動物に向けて撃ってはいけません」とあるんですが、そういえば何かの記事でおばあちゃんが東京マルイ製と思しきMP5SD6とかM4A1を構えている写真を見た記憶が。

           

          まぁ、害獣対策に電動ガン…という事への是非はともかくとして、農家や畜産業の人にとってはコレ、死活問題な訳でね、これをただ単純に「撃たれる動物が可哀想」等と言ってしまうのも捕鯨問題とかと規模は違えど同じだよな、とは思う訳です。

           

          前置きが長くなりましたが、そんな害獣対策を描いている漫画がコレ。

           

          緑山のぶひろ 「罠ガール」 現在2巻まで発売中

           

          家が農家な田舎女子高生・朝比奈千代丸は育てている農作物を害獣から守る為に「わな猟免許」を取得している女の子。ある時は農作物を守る為、ある時は学校やご近所さんに頼まれて仕掛けに奔走する…という世にも珍しいわな猟漫画です。この手の漫画の先駆けといえる岡本健太郎さんの「山賊ダイヤリー」でもわな猟は描かれていますが、こちらは狩猟の一環としてのわな猟ではなく、農作物を守る為、害獣駆除の為のわな猟に特化しているのが特徴。

           

          角川、アスキーメディアワークス…要は電撃コミックス系としてのリリースですが、美少女が罠仕掛けてキャッキャウフフ…という、ゆる〜い萌え漫画的な作品ではありません。キャラクターとしても主人公の千代丸は良く言えばクール系JKですが…実際はビジュアルも地味目で分かり易い言い方をすれば、「〇〇萌え〜」とかなりそうもないタイプ。最も彼女の親友で巻き込まれ&巻き込みキャラクターのれもんの方は、ビジュアルや性格設定からそういった需要もあるかも知れませんが、かなり珍しいタイプの作品化と思います。コレがモーニングとかビックコミック系ならまだしも、電撃コミックス系で発売されている訳ですから。

           

          まぁ、漫画ですから殺伐としたものになっている訳ではないんですが、扱っている内容や害獣駆除に関しては、割とガチです。そして、かなり真面目に描かれている作品なのです。

           

          この作品の面白い所は、農作物が被害に遭ってもすぐにわなを仕掛ける!!とはならないんです。まず最初にやるのは守る事。例えば、ホームセンターで材料を買い集めて防護ネットで畑を囲んだりする訳ですが、それを打ち破られてしまって結局守るだけでは解決しない事を悟り…最終手段としてわなを仕掛ける訳です。

           

          「山賊ダイヤリー」でもありましたが、わなの種類…例えばアニメとかでも出て来る獲物の足に噛みつくタイプのわな「トラバサミ」は現在許可制になっている、なんて知識を始め、わなの種類やら仕掛けの作り方、もっと言えば、都会在住の人は考えもつかないかも知れない「わな猟に免許が必要」な事などが丁寧に説明され、描かれている他、防護ネット等が用をなさない野生動物の強さというのが描かれる訳です。最初のエピソードでは防護柵を破ってビワを食い荒らす鹿に対してくくり罠を仕掛け、獲物をわなにかけた千代丸(と、れもん)だったが、防護柵を壊した件で鹿の力が強い事を分かっている2人はそこで葛藤する訳です。

           

          トドメをきちんとさせるのか。

          返り討ちにならないか。

          そもそも可哀想ではないのか。

           

          コレが、読者にもきちっと伝わってきます。そして2人は自分達で処理できないと判断し、助けを呼ぶ、という対応をとるのも非常にリアリティがありますよね。この辺の丁寧さは非常に好感が持てます。

           

          他にも、学校に出没する害獣退治を請け負ったり、知り合った猟師と獲物の解体をしたり、千代丸に感化されてれもんもわな猟免許を取ろうとしたり…と、正直猟師や林業、農家以外にはあまり内情とかが理解されていないであろう害獣駆除というものの実態を登場キャラクター達と一緒に読者が学んでいける…という、案外コレは良書なんじゃないかと思える作品になっているんですね。

           

          「山賊ダイヤリー」もそうですが、この手のジャンル…キョーミのあるなしで評価は真っ二つになり易いとは思うんですが、個人的にはこういう真面目に描いている作品であるならば、応援していきたい…そう思わせる作品です。

           

          この作品が、もし「チートなわな技術を持つ美少女JKが猪でも鹿でもバンバン獲ってキャッキャウフフ。その間に知り合った男の子とラブラブイチャイチャ。」…なんて派手な作品だったら…私ゃ応援しませんよ、ええ。

          | 零哭堂 | 漫画 | 19:07 | comments(0) | - |
          和風架空戦記
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            ご存知の通り、今更ながら「ファイアーエムブレムif」をプレイしている訳ですが、このゲームに白夜王国という国がありまして、基本今までの「ファイアーエムブレム」は舞台は作品毎に違うものの基本的には西洋風なファンタジー世界のシミュレーションロールプレイングゲーム…架空戦記なのですが、この白夜王国は和風の設定がされていて、騎士や魔導士ではなく侍や忍、陰陽師なんてクラスもある訳です。

             

            その白夜王国の世界観で、私がガキの頃にあったある漫画を思い出したんですね。

             

            島崎譲 「覇王伝説 驍」 全20巻

             

            コレです。1990年代前半…「週刊少年マガジン」がまだスポーツ漫画とヤンキー漫画にまみれていて、ページをめくるとインク臭ではなく血と汗の匂いが感じられた(笑)頃の作品です。

             

            舞台は日本によく似た島国。時は戦国、領地と富、名誉の為に武将がせめぎ合っていた時代に、「北の覇者」と称される典膳は、武将としての勇猛さだけではなくその民衆を思いやる政治で称えられる存在。そんな彼の息子・驍は争いごとを嫌う心優しい少年だったが、不思議と人を引き付ける魅力を持っていた。しかし乱世はそんな彼をも戦乱の渦に巻き込んでいく。

             

            …という内容で、1部は驍と家臣達が仇敵・八朶冥鬼や渡割雷甲らを打ち破り天下統一を果たすまで、2部は簒奪者・冠達武頼から重税と圧制で苦しむ鳳国を解放する為に立ち上がった驍の遺児・タケルの活躍を描くという2部構成で、何となく「ファイアーエムブレム」の「聖戦の系譜」的な感じ。いや、世に出たのは「覇王伝説 驍」の方が先だけどね。

             

            中身はもう王道中の王道、とでもいうべき展開で、信頼する家臣達と共に苦難を乗り越えていく骨太な物語です。学生時代、この漫画の大ファンがいましてね、私もこの漫画は気に入っていたのでよく誰某がカッコイイ、なんてネタにしたもんです。歴史モノ…日本の戦国時代や三国志なんかが好きな人は結構気に入る作品だったんじゃないかと。その友人も、戦国武将好きだった私につられて「信長の野望」とかやり始めてどっぷり浸かってました。そういえば彼、「紋章の謎」とか「聖戦の系譜」もやり込んでたっけ。

             

            さて、上の表紙絵見て感じた人もいると思いますが、この漫画、作風に比して絵柄はかなり少女漫画風なタッチ。描いている島崎譲さんは女流漫画家でして、この作品を連載する前はやはりマガジンにて「THE STAR」という作品を連載していたんです。こちらは、主人公が舞台俳優を目指していくという「ガラスの仮面」の男版、みたいな作品…だった筈なんですが、マガジンという連載誌の業ひ引きずられたのが、俳優の筈の主人公が武術の達人とかとリアルファイトを始めてしまったりと荒唐無稽な展開になってしまったんですね。それでも、当時のマガジンの連載作品としては一際異彩を放っていましたね、ええ。

             

            島崎センセ、この「覇王伝説 驍」以降は歴史漫画を多く手掛けていましたが、「征神記ヴァルナス」という架空戦記的な作品も描いていました。結構好きだったんですが、話題にはならなかったですね。それと最近では松本零士作品のリメイク的なものを手掛けている様です。

             

            基本的に大まかな流れは王道…悪く言えばありがちな気がしますが、それを吹き飛ばす熱い展開が多く、熱量のある作品になっています。例えば「アルスラーン戦記」とかがそうですが、この手の架空戦記で原作としてラノベも含む小説がない、史実等をベースにしている訳でもない漫画独自のモノで、脱線や方向転換せず描き切った作品って希少な気がします。

             

            それも、設定面に比重を置かなかったからなのかも。ありがちな、自身で広げた筈の世界観や設定をたたみ切れず、裁き聞けずに脱線…というパターンに陥らなかったのも、変な自己設定とかで物語を進める前に硬め過ぎなかったからなんじゃないかと。何せ魔法じみた技とか技術は基本的に登場しませんし、不思議な求心力という形でしか驍やタケルに主人公特権を与えていないんですね。架空戦記と言いながら、基本シンプルなんです。そこが物語が破綻しなかった根本なのかも知れませんね。

            | 零哭堂 | 漫画 | 19:34 | comments(0) | - |
            眼鏡は顔の一部です。
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              正月休みの間に、眼鏡を新調しました。

              今使っている眼鏡も一昨年に作ったものでまだ比較的新しいんですが、ツルが樹脂製で芯材が入っていないタイプのせいかフィット感が弱く、レンズの方が重めなのですぐにズレ落ちて鬱陶しかったんです。

               

              フレームのデザインは気に入っていましたし、オーバーグラスとか外付けのサングラスをつけなくとも専用のサングラスが通常の眼鏡の上に磁石でくっつく、というギミックも好きだったんですが、こうもズレ落ちると流石に面倒です。一応、フィッティングの際にツルの耳にかかる部分のカーブを強くしてもらったり、パッドをシリコン製に変えたりして対策してみたんですが効果が薄く…。

               

              まぁ、今度注文したのはツルが金属、かつダブルなのでかなりフィット感はあるんじゃないかと。

              ちなみにワタクシ左右の視力の差が大きく、右が強い乱視で乱視用レンズでも市販しているものギリギリ…しかもメーカーによっては作っていない位強い奴なのでレンズ代が高くついちゃうんですよね。

               

              でも寝る時と風呂の時以外は常時かけっぱなし…冗談抜きに体の一部みたいなもんですから、カネを惜しむ訳にはいきませんわな。

               

              そんな訳で、今回は眼鏡を題材にした漫画をご紹介。

               

              松本救助 「眼鏡橋華子の見立て」 現在2巻まで発売中

               

              芸能誌から一般紙担当になり、眼鏡特集を任された雑誌記者の川原は視力2.0で眼鏡とは縁のない生活を送っていたが、銀座にある「眼鏡画廊」という眼鏡屋の雇われ店長で無類の眼鏡マニアの和服眼鏡美人・眼鏡橋華子により、眼鏡というものが何たるかを知り、また彼女の言う「あの方」が気になり仕事にかこつけ足しげく眼鏡画廊に通う事に…という作品。

               

              この作者、救助と男性名のP.Nですが中身は女性。好きなモノは「ブタと眼鏡とおいしいお酒」と豪語するだけあって眼鏡に関すると知識や描写は突出しています。眼鏡愛に溢れた…というより最早一種のフェチズムを感じる程。私は普段ファッションとかには無頓着で

               

              この位に思ってます。マジで。(笑)

               

              そんな訳で服とか買う時もパッと見て値段見て即決…なんてスタイルなんですが、眼鏡に関しては拘るという程ではないんですが、結構割じっくり選びます。眼鏡人にとって眼鏡は普段使いする、というレベルではなく、無くてはならないパートナーみたいなものですからね。

               

              この「眼鏡橋華子の見立て」はそのタイトル通り、来店する眼鏡に纏わる悩みを持つ客に対し華子が的確な眼鏡の見立てをして、結果良いパートナー(眼鏡)を得て悩みが解消…という1話完結スタイルの作品。登場する眼鏡も全て実在するものばかりなのが面白いのです。例えば、所謂メガネっ娘とかジャンルとしてある訳で、そういうのを題材にした漫画も多々ある訳です。

               

              こんなサイト(というか、イベント?)がある位ですし。(笑)

               

              でも眼鏡そのものにポイントを合わせた作品は他にはちょっと見当たらないレベル。

              勿論、主人公の和服眼鏡美人な華子の魅力も然ることながら、この作品はそこで勝負していないんですね。飽くまで見せたい物は「眼鏡」そのもの。この、「メガネっ娘萌え」とかでは到達できない境地に、本作は佇んでいるんですよ。そここそが本作最大のウリ、かつ魅力ですね。

               

              いや、基本ライトな読み口なので非・眼鏡人でもキョーミさえあれば読めるのもポイントで、例えばウンチク系のグルメ漫画…ああいったモノを読むような感覚で気楽に眼鏡の深淵を覗けるのも本作の良い所でしょう。

               

              ちなみに、本作にはプロトタイプ的な作品がありまして…

               

              松本救助 「メガネ画報」

               

              コチラがそう。こっちは眼鏡屋の娘で眼鏡女子高生・佐藤花子がふとした事でファッションオタクで伊達メガネの刑事と知り合い、捜査協力をする事に…というモノ。やはり実在する眼鏡が登場し、花子の眼鏡愛が少々常軌を逸しているレベルなのも共通。「眼鏡橋華子」より殺人や強盗といった事件を軸に、眼鏡の知識がその解決の糸口になる…という構図の分、実は実写化とかにはこちらの方が向いているかも。

               

              コッチの作品では「眼鏡人は眼鏡を外した素顔を見られるのが嫌」とかそういうあるある的なネタも入れているのが特徴です。

               

              ただ惜しむらくはフレームに関しては色々ウンチクが語られますが、レンズについてはあんまり触れられてはいないんですよね。「画報」の方にはティッシュでレンズを拭くと傷つくというのは誤解、とか少し触れているんですが、「眼鏡橋」の方では今の所レンズをメインにした話とかはないんですね。そこがちょっと残念かな、と。

               

              この作品にもネタになってますが、グラビアとかSNSの写真で眼鏡をちょっと下して上目遣いでのぞき込むようなポーズをとる女の子に対し、「老眼鏡かよ!?」とツッコミを入れてしまう様な眼鏡人には特におすすめの2作品ですよ。

              | 零哭堂 | 漫画 | 13:00 | comments(0) | - |
              乱発されるチートな俺つえーの是非
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                最近、ライトノベルや漫画、アニメにもされて人気ジャンルになっていると言えなくもない「異世界転生」モノ。基本的にその多くが主人公が転生時に何らかの能力なりアイテムによる多大な恩恵を神様とかそういった存在により授けられていたり、ゲーム的な言い方をすれば極端なパラメーター振りをしてそれにより大活躍…というパターンのものが多く、時として批判的な意見に繋がっていますね。

                 

                よくこの手のジャンルの作品に対し侮蔑的に「なろう系」等と言う人がいますが、この「なろう」とは「小説家になろう」という小説投稿サイトの事を指し、そこでアップされている作品の多くが異世界転生モノである事から使われている訳です。この「小説家になろう」からは、例えば「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を」「Re:ゼロから始まる異世界生活」といった昨今アニメ化されて人気だった作品なんかもあります。

                 

                ただ、たま〜に「異世界転生」モノでもなければ「小説家になろう」からの作品でもない…例えば「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?」等の作品に対してまで、「所詮は『なろう』だ」的に侮蔑する書き込みをしているのを見かけてしまう所を鑑みると、「なろう系」という言葉は用途を守っての使用が推奨です。まぁ、「ダンまち」も小説投稿サイトの投稿作品が元ではあるんですが。

                 

                まぁ、努力とか苦労とかなしに手に入れたチート能力を持った主人公が、本来その世界では出来ない、困難とされる事をドーンとこなしちゃったり、凄い強い敵を簡単に倒しちゃったりで俺スゲー、で美女、美少女が寄ってきてウハウハ…というパターンはいい加減食傷気味、という意見は分からなくもないですし、そもそも手を変え品を変えてはいるものの、やってる事が殆どどれも一緒…と言う風に見えてしまうのではあんまり先が続かない、一時のブームで終わるジャンルなんじやないかとも思ってしまいますが、されとも作品の魅力と言う奴はそういう部分だけではない訳でね。ジャンルではなく中身で見ていく事が大事かな、と。

                 

                そんな訳で、本日ご紹介はコレ。

                 

                殆ど死んでいる 「異世界おじさん」

                 

                トラックに轢かれて17年間意識不明だった男が病室で目を覚ましたが、彼が昏睡状態だった間に彼の処遇が原因で一家離散、唯一自分に会いに来た姉の息子…つまりは甥のたかふみは、「自分は異世界に転移していた」というおじさんの言葉を頭がおかしくなったと判断し、自立支援施設に斡旋しようとするが、そこでおじさんの能力を見せられて…という、異世界転生「後」を題材としたユニークな作品です。

                 

                何せこのおじさんの境遇が切ない。

                異世界の住人は誰もかれもが容姿が整っていて、美形ではない彼はオークに間違われて迫害されてしまうし、人助けすれば助けた相手から罵倒され、よかれと思ってした親切も逆に非難され攻撃されてしまう。美女、美少女に惚れられて街の人々からは慕われ感謝される…なんて事は全然なく、むしろ人間不信になり17年間ソロプレイで乗り切るも、ようやく帰れた元の世界では自分が原因で一家離散、自分の言う事は誰も信じてくれないし、いつの間にやらSEGAがゲーム機ハードから撤退…。

                 

                たかふみだって、異世界で得た能力を見世物にして金にしようとおじさんを引き取る事にした訳でね、どこまでもハードモードです。まぁ、たかふみに関しては何だかんだ面倒見ているし仲もいいので他の…会いに来もしない連中より全然信頼できるのでしょうが。

                 

                この作品が面白いのが、所々で出て来るSEGAネタ。どうやらおじさんが転生してしまったのはセガサターンとソニーのプレイステーションがほぼ同時期に発売して話題となった次世代ハード戦争の数年後。ちょうど私がゲームに一番ハマっていた時期なので世代的にはツボで面白いのですわ。ゲームに限らずとも、17年間が空白というギャップを面白い形で使われており、例えば、おじさん曰く「しつこく自分を追い掛け回して悪態を吐くエルフの女の子」というのは今では完全なテンプレ的ツンデレキャラクターな訳ですが、おじさんが転生した17年前ではそんな「ツンデレ」という概念が完全に確立していない状態…故に、照れ隠し的に悪態を吐くエルフが実は自分に好意を持っているという事に気が付けない…そんな異世界での思い出を映像(おじさんの能力)で見せられるたかふみはおじさんにつっこむにつっこめない…という。

                 

                まぁ、異世界転生モノという括りで言えばかなり邪道と言うか、面白い作風になっています。

                異世界転生モノで主人公がホイホイと活躍していく様を見て、

                 

                「いくらチートな能力を手に入れても、実際はそうホイホイ上手くいくもんでもないよな」

                 

                と思ってしまう人、そしてかつてのSEGAユーザーには特にオススメの一本です。

                 

                 

                | 零哭堂 | 漫画 | 21:28 | comments(2) | - |
                待望の2巻
                0

                  思えば久々の漫画カテゴリーですが、今回はコレ。

                   

                  渡邊保裕 「ドカせん」 2巻

                   

                  待望の2巻です。1巻では学校教育という新たな現場で生徒たちのハートをガッチリと掴んだドカコックこと京橋の前に、第二の「侠」が!!その名も

                   

                  メカコックこと白川帆斗。

                  土木が専門の京橋に対し、彼は機械整備を専門としています。

                   

                  不言実行、背中で語る男臭さが魅力のドカコック京橋に対し、メカコック白川はイタリア語を使いこなすハンサムガイ。生徒達に対してもフレンドリーに接します。

                   

                  「オレは伝説のドカ(侠)の仕事を見に来たんです」

                   

                  と告げる白川ですが、侠は侠を知る…白川は京橋の仕事ぶりに感銘を受けドカの中のドカと認めドカを交えます。

                   

                  京橋の決め台詞「竣工」に対し、白川は「納車(ボナペティート)」

                   

                  もうこの辺はある意味お約束。

                  え!?マンネリ気味で失速?

                   

                  チッチッチッ…そんな事言っているようじゃあアンタは二番目だ。

                  こういうのはマンネリって言うんじゃねぇ。"様式美"って言って欲しいもんだね。

                   

                  しかしこの漫画、各話の最後に詩のようなものが出ます。例えば

                   

                  急いては事を仕損じる

                  焦らず 慌てず 諦めず

                  今は己を整備しろ

                  時代が迎えにやってくる

                   

                  掘って掘って掘って

                  何かを掘り当てたら

                  そのときそれは

                  埋められない

                  君たちの宝になる

                  運命を

                  掘りあてろ!

                   

                  こんなのですが、何気に含蓄ある感じがしていいんですよ。コレ、似たような事をゴルフ漫画「風の大地」でもやってるんですが、あっちはポエムみたいな感じですがこっちは何というか…スローガンみたいなんですよね。コレもドカっぽさ抜群なのです。

                   

                  さて、そんな訳でドカコックこと京橋の侠っぷりを堪能したメカコック白川は学園を去る事に。

                   

                  思わず真似したくなるほどカッコイイメカコックの去り際。

                  ちなみに白川の愛車はランチャストラトス…70年代に世界ラリー選手権で活躍した伝説の名車だ!!

                   

                  しかしそんな彼の前に現れたのは…

                   

                  と、いう事で次巻でも新たな侠が京橋の前に!!

                  彼らは果たして敵か?味方か?

                   

                   

                  コイツぁ面白くなりそうだぜ!!

                  | 零哭堂 | 漫画 | 21:56 | comments(0) | - |
                  北代さんは報われないのがいいんだ!!
                  0

                    HPの時からのゲストさんは記事書いていたのを覚えている人もいるかも知れませんが、ワタクシ、

                     

                    秋★枝 「恋は光」 全7巻

                     

                    理由は分からないが、恋をしている人が光って見える(と考察している)冴えない大学生・西条が、ある講義で知り合った「恋というものを知りたい」と語る女性・東雲に「こんな人が自分に恋をしてくれたら」と好意を持つ。その事を幼馴染で唯一の親しい女性・北代に相談すると、東雲が大学でも浮世離れした言動で有名な女性だと知る。そんな彼女に近づきたい西条は、彼女に交換日記を持ちかける。

                     

                    …この作品の北代さんというキャラクターの不憫さというか、報われなさにかなり惚れてしまっていまして、近年ではかなりハマった作品だったりするんですね。作者の秋★枝さんは、「東方Project」関連の同人誌とかを描いていたグループの主催の人で、女性の方です。商業誌でも10巻オーバーの作品こそないみたいですが、結構作品を描いている方です。

                    この秋★枝さんの漫画、実はハマったのは「恋は光」が最初ではなく

                     

                    秋★枝 「煩悩寺」 全3巻

                     

                    5年付き合い同棲していた彼氏に振られたOL・小沢はヤケ酒の挙句、同じマンションの別の階に住む小山田にトイレを借りる羽目になってしまう。しかしトイレを借りに訪れた小山田の部屋の様々なモノが置かれ混沌とした様子に度肝を抜かれてしまう。すっかり彼の部屋と小山田の人となりが気に入ってしまった小沢は、小山田の部屋…通称"煩悩時"に通い詰める様になって…。

                     

                    こちらが先なんですね。箱庭的な煩悩寺の面白さと、それにハマる小沢さん、そして小沢さんと小山田の関係がなんとも心地よい作品なのです。この「煩悩寺」以降、秋★枝さんの作品は注目して読むようになりました。他にも「純真ミラクル100%」「的中!青春100%」「恋愛視角化現象」「伊藤さん(短編集)」なんかは結構お気に入りです。ただカードゲームの奴は私自身が「遊戯王」的なカードゲームにキョーミが無いのでイマイチでしたが。

                     

                    で、秋★枝さんの新作が出たんですね。

                     

                    秋★枝 「起きてください、草壁さん」 現在1巻が発売中

                     

                    寝る事が大好きなOL・草壁さんは、休日ともなれば二度寝、三度寝と一日中ベッドの上でのゴロゴロを満喫している。そんな草壁さんに学臣さんという彼氏が!!何とか草壁さんとデートに繰り出したい学臣さんはあの手この手で彼女を起こそうとするものの、それを何とか阻止して二人でゴロゴロ寝ていたい草壁さんの週末の攻防が繰り広げられる。

                     

                    1巻の段階で、モブの他は登場人物がたった2人、かつ物語が草壁さんの部屋で完結してしまうというユニークな作品ですが、実の所「煩悩寺」も主だった登場人物は4人のみで、基本物語も煩悩寺のみで展開していましたから、かなり作品の印象は「煩悩寺」に近い作品になっています。「煩悩寺」が好きだった…という人には無条件でオススメ出来る作品になってます。

                     

                    何と言いましてもね、2人のいちゃつきっぷりが良いんです。学臣さんは彼女と終末デートに行きたい欲求はあるものの、だからと言って草壁さんが嫌がるような起こし方は事はしない紳士…というか、実の所草壁さんとベッドでゴロゴロしながら過ごすのも悪くないと思っている節があります。そして寝ていたい草壁さんの方も、あの手この手で起こそうとしてくる学臣さんを邪険にする訳でもなく、むしろ大好き…そりゃあ週末の起きる寝るの攻防が楽しみで仕方ないレベルで、です。そして草壁さん、何といっても非常に可愛らしい娘なんですわ。何せ寝ているつもりのクセに、学臣さんが来る週末前夜にはいざと言う時の為にパンツ選びに余念がなかったりするところ等特に!!

                     

                    この作品、結局最後は寝たいスイッチが入ってしまった草壁さんに学臣さんが折れて、一緒に一つのベッドで寝る…というオチなのですが、そりゃあそうなっちゃうよな、というのが納得の草壁さんの可愛さが魅力ですわ。

                     

                     

                    この台詞とこの表情!!ダイソンの掃除機やザンギエフのスクリューパイルドライバーも真っ青な吸引力と言わざるを得まい!!

                    こんな事言われちゃあルパンダイブ不可避ってもんですよ、ええ。

                     

                    そんな訳で、「起きてください、草壁さん」オススメです。

                    | 零哭堂 | 漫画 | 18:16 | comments(0) | - |
                    発想を逆転させるのよ
                    0

                      今回はコレ。

                       

                      あづま笙子 「かてきょん」 全3巻

                       

                      あずま笙子先生の初単行本作品ですが、実は「かてきょん!」という「!」がつくかつかないかだけの別タイトル作品がありまして、そちらは20年くらい前にTBSで深夜やっていた「ワンダフル」というバラエティ番組内で放送していたアニメ「イケてる2人」の原作を描いていた佐野タカシ氏の作品。恐らくは知名度ではコッチの方が低いかと。(苦笑)

                       

                      でも、個人的にお気に入りな4コマ漫画なのです。

                       

                      中身の方は、

                       

                      テストで1ケタが通常運転なおバカ系女子高生・高塚らいらは小学生の妹・ななかの紹介で家庭教師を頼むことに。ただ、その家庭教師はななかの同級生…つまりは小学生の男の子・白川カムイ君。小学校教師の祖父や家族、従兄弟から勉強を教えてもらっていて自身でも勉強に励んでいるカムイ君は高校の勉強をもこなせた為、らいらの家庭教師としてななかに推挙されたのだ。かくして、女子高生に小学生が家庭教師する奇妙な関係が始まる事に…

                       

                      というのが概要。まぁ、所謂「おねショタ」という奴の一種なんでしょうか。(笑)

                      ただこの作品の良い所は、徹底したほのぼの路線というか、毒っ気が微塵もない作風、という点でしょうか。ヒロインのらいらは勉強こそ苦手なものの、運動や料理などはそれなりにこなす上、ギャルギャルしいタイプとは真逆の健全系な元気で明るい女子高生。年下…小学生に勉強を教えてもらうという、ある意味屈辱的ともいえる関係にも順応し、それに関してひねくれた態度を取ったりはしません。年下だけど頭のいい男の子であるカムイ君を「先生」と呼び、彼女なりに努力をしていきます。

                      対してカムイ君の方はと言うと、女子高生…つまりは年上の家庭教師、という奇妙な立場ながらその責務を果たそうとちゃんと「先生」としてらいらに向き合う真面目さと、思春期一歩手前とでも言うべき年頃でらいらの見せるふとしたしぐさや何気ない行動に内心ドキドキさせられっぱなし…という大変甘酸っぱい状態。

                       

                      この2人の関係がね、いいんですわ。微笑ましい…という表現がぴったりの漫画なのです。

                      作中での情報によると、異性からは割とモテるらいら…でも本人はその気がない、というか異性に対しては無関心に近かった…でも家庭教師となった小学生のカムイ君にはミョーに懐いており、本人にとっても頼りになるお兄さんの様なところもあり、かつ可愛い弟みたいなところもあり…というのに対し、カムイ君の方は初手かららいらを異性として少なからず意識…もちろん性的な意味ではなく、恐らくは色々とほっとけない可愛いお姉さん、的な感じでしょうか。それが3巻のラスト近く、あるキッカケでお互い急速に意識しだすのも面白いのです。まぁ、こちらは尺の都合と言う奴なのかも知れませんが、それにしても構図としては上手いというか、違和感ない形なのです。

                       

                      思い返せば、この作品においても2人をジャマする存在が不在だったな、というのがあります。らいらとカムイ君…この凸凹な関係の間に割って入ろうとする存在がいないんですね。ななかやらいらの親友・あやめは最初から2人の関係を面白がってはいますが邪魔はしない…むしろ見守っている訳で、それはカムイの従兄・北斗にしても同じ事。恋のライバル的なキャラクターがいない為、ドラマとしての盛り上がりはないものの日常作品として不快となりうる要素がない、という事でもある訳です。主人公がハーレム状態でヒロイン同士で奪い合い…的なものではない、「見守る系ラブコメ」としてはむしろプラスになりうるのかも。

                       

                      そういえば、以前記事を書いたスタイルは違うもののやはり「見守る系ラブコメ」な「天野めぐみはスキだらけ」も、主人公とヒロインの間に割って入ろうとするタイプのキャラクターが不在で、主人公の想い人は別にいるが影が薄い、という構図でしたね。

                       

                      なんていうのかなぁ…オッサンになると「争奪戦ラブコメ」より「見守り系ラブコメ」の方が安心できるというか、気楽に読めていいんだよなぁ…。

                       

                      でも、正直マイナーな作品だとは思うんですが、2クール位で10〜15分程度のショートアニメにしたら、この作品ウケると思うんですよ。何せ可愛い女子高生で男性ファン、ショタで女性ファンと一挙両得を狙えますし、嫌味が無くて安心できる作風だから地味〜に人気、なんて形になりそうな気がするんですよ、ええ。

                       

                      どうですかね?ギョーカイの人。(見てねぇよな/笑)

                       

                      ちなみに、コミックス未収録のエピソードが作者のtwitterで見られます。興味ある方はどうぞ。

                      | 零哭堂 | 漫画 | 20:13 | comments(0) | - |
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