土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖    夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

自己満足ブログ
戦後日本版「極道兵器」?
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    本日はコレ。

     

    友美イチロウ 「號鉄のジョニー」 現在1巻まで発売中

     

    戦後の日本を舞台としたバイオレンスアクション作品です。描いている友美氏は主にエロ漫画とか描いている人の様です。

    ちなみに本作、「アニゲラ」というラジオ番組で声優の杉田智和氏も絶賛していたんだとか。

     

    内容は、戦後の日本を舞台に、ふらりと現れた謎の外国人の大男・ジョニーが全身に装着された武装義肢で大暴れして、自分を改造した男・イシイを探す…というモノ。全身武器状態のジョニーが展開する血飛沫残虐アクションは「極道兵器」や「ベルセルク」を思わせるバイオレンスっぷりで大迫力なのです。

     

    それでいて、幼いながらも焼け跡の闇市で逞しく生きている少女・チヨコや戦争孤児には不器用な優しさを見せたり、戦後の混乱に乗じた哀しい人の性みたいなものも描かれていて、バイオレンス一辺倒にはなっていないのも特徴です。同じくバイオレンスな作風が特徴の三家本礼氏の、映画にもなった「血まみれスケバンチェーンソー」の終わらせ方に大変納得がいかなかったワタクシにとって、久々に現れた期待のバイオレンスアクション活劇なのです。

     

    また、自分の父親と名乗り、自分の四肢を奪った男・イシイを標的として追っているジョニーですが、このイシイの正体が

     

    関東軍防疫給水部 通称731部隊長 石井吾郎

     

    …コレ、満州を拠点に数々の人体実験や生物兵器の実験的使用を行ったとされる実在の部隊がモチーフというか、モデルですね。隊長の名前は流石に変えられていますが。この辺に関しては詳しくはwikiでもどうぞ。

     

    ただねぇ…この731部隊をネタにしている、という点で、所謂ネトウヨなんて言われている連中に目をつけられてしまわないか…それが心配なんですわ。コレで変に因縁つけられて未完のまま終了…なんて事にならなきゃ良いんですが。

     

    アニメ化まで決まっていたライトノベル「二度目の人生を異世界で」が当初は特品内でのある記載が問題となり、それが拡散してやがて作者の過去のツイートでの中韓へのヘイトにまで発展してアニメに出演が決まっていた声優への脅迫まがいにまで発展、西友は降板、アニメ化も白紙、小説の方も出荷停止…なんて事に。コレ、端を発したのは小説を読んだことが無い中国人中学生だかのツイートが大本、なんて何かで見た記憶があるんですが…どうなんでしょ。

     

    …本作も似たような経緯で作品自体が潰されたりしなければいいんですが。

    | 零哭堂 | 漫画 | 22:31 | comments(0) | - |
    ボンド…ジェームズ・ボンド
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      今回はコレ。

       

      松江名俊 「君は008」 現在2巻まで発売中

       

      「最強の弟子ケンイチ」等で知られる松江名氏の新作です。その筋では有名なエージェントを父に持つ主人公が、エージェント養成学校に入学して…という、エージェント…要はスパイ学園モノです。この作品、1巻を読んだ時点で感じたのが設定面での強い既視感。その既視感、ようやく正体が分かりましたよ。

       

      タロン・エガートン、コリン・ファース主演 「キングスマン」(写真はDVDパッケージより)

       

      コレです。

      父親がその業界では知られた優秀なエージェントだがその事を知らない息子が、父親の本当の姿を知る者の導きでエージェントとなるべく要請学校へ入学、そこで様々な試練を…という流れがこの「キングスマン」に似ているんですね。そう思うと物語冒頭の入学シーンで生徒達に挨拶をしている教員と思われる眼鏡の男なんか、「キングスマン」のハリーに見えてきます。

      更に、作品内で描かれるエージェントが所謂国家機密なんかを巡って暗躍するスパイ的なものではなく、各国の諜報員が協力して世界の平穏を維持するという、言わば表には出る事のない正義の味方的な存在とされるのも、「キングスマン」におけるどの国家にも属さない諜報機関という設定に似ています。タイトルを見ると「007」にインスパイアしているかに見えますが、むしろ近いのは「キングスマン」で、目指すところがショーン・コネリーの頃のジェームズ・ボンドなのかな、と。

       

      いや、別にパクリ云々はどーでも良いんです。

      導入部の設定は似ているんですが、むしろその後の展開は例えば「僕のヒーローアカデミア」とかの方に近い印象ですし、サンデーの作品ですがジャンプ的な「友情」「努力」「勝利」という作風になってます。ただ、現状こそ出された課題や試練を解いていく…というスタイルですが、2巻の巻末ではチーム対抗戦的な形に。それが結局どんどんバトル漫画に変貌してしまって数ある類似品に埋もれてしまう結果にならないかが心配かも。

       

      本作のキモは間違いなくスパイ…諜報員という設定な訳で、そこをどう他の作品と差別化するのかがこの作品のキーになるでしょうね。ただ、諜報員の武器として、現在登場しているのは特殊繊維の制服と硬化して刀になるネクタイのみ。自前の毒物感知器とか日本刀を持ち込んでいるキャラクターもいますが、スパイモノであるのならもっと奇天烈なグッズが出てきて欲しい所かと。少なくともネクタイブレードは

       

      富沢順 「企業戦士YAMAZAKI」 全12巻(写真はkindle版1巻)

       

      コレでやってるんだよね。(1話こっきりしか出てこないけど/笑)

      ちなみにこの「企業戦士YAMAZAKI」ですが、VシネマやOVAにもなった作品だったりします。この作品に出て来る商品アイデアって現実でも実現、更に発展進化しているモノとかもあるんですよね。山崎が否定したものにも実現してヒットしているものもあるんだけども。(笑)

       

      ともあれ、今後どうなるのか期待です。

      ただまぁ…ヒロインの不二子ちゃ〜んチックな格好は…ウリなのかも知れないけど本作においては邪魔じゃないかなぁ…と。

       

      ついでに。

      スパイ映画と言えばやはり「007」が有名な訳ですが、実は日本でコミカライズされているんですね。しかも描いているのは「ゴルゴ13」のさいとう・たかを氏。文庫コミックとして4冊復刻しているらしいんで、ちょっと読んでみようかなと思ってます。

      | 零哭堂 | 漫画 | 00:57 | comments(0) | - |
      何故異星の軍の装備がWW2の米軍兵装なのかは謎
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        本日はコレ。

         

        高田慎一郎 「放課後アサルト×ガールズ」 現在5巻まで発売中(写真は1巻)

         

        突如異世界に飛ばされた1クラス40名の女子高生が狐人の狸人の戦争に巻き込まれ、不思議なコンパクトで魔法少女ではなく兵士に変身して銃を取り戦う、という異世界召喚モノです。異世界召喚ネタのお約束としてゲームチックな設定がその世界観で現実とされている、という要素はあれど、最近流行りの「小説家になろう」から続く、主人公がチート能力を駆使してオレ強えー…という類の作品ではありません。

         

        そしてゲーム的な要素はあれど、その要素と言うのは「ドラクエ」的なRPG的な…レベルだのスキルだのステータスだのというモノではなく、コンパクトを使って兵種を決め、その兵種ごとの特性で戦うという点。その兵種は5種類で、それぞれ

         

        突撃兵(アサルト)…主力となる兵種で身体能力にボーナスあり。命は3つあり1日に2回までは死んでも復活できる。

        工兵(エンジニア)…爆発物や建築の能力が得られる。また3トンまでの物資を圧縮して持ち運ぶことが可能だが命は1つ。

        偵察兵(スカウト)…偵察や監視を主とし、足跡等をトレース可能。狙撃も得意。命は1つ。

        衛生兵(メディック)…医療キットを用いて負傷者を短時間で治療できるが基本的に戦闘は不得手。命は3つ。

         

        となっており、チート主人公にありがちな兵種の掛け持ちとかは不可。また主人公達にはバリア的なモノが張られており、許容内なら服だけが消し飛び怪我などは負うことが無い、兵種によっては戦死しても復活アリ…といった所はゲーム的な要素が強くなっています。言ってみれば、特殊ルールアリの「FPS」とかサバイバルゲーム、と言った感じでしょうか。

         

        ただ、命がけの戦闘行為である事は強く描かれており、例えば敵からクラスメイトを守る為に最初に変身した主人公・綾子が何も訓練されていない素人故に銃もロクに撃てずあっという間に2つの命を失ってしまったり、グアム旅行に行った際に実銃を撃った経験があり銃器に関しての知識も多少持ち合わせているキャラクターでも中々敵に命中させることが出来なかったり…と、細やかな所でリアリティのある描写があったりします。いきなり変身したからと言ってチート的な活躍はしないんですね、本作の場合。

         

        そして、主人公達のゲーム的な設定と言うのが「得てして彼女等を戦場に呼び込んだ者がそういう風にしているのでは?」と思わせる描写…例えば敵の主力はイヨガミと呼ばれる戦死した兵を使った傀儡、言わばゾンビ…故に殺害に対しての躊躇や嫌悪感を薄めている点や、傷を手当てしなくてはならない衛生兵以外には負傷した傷がぼやけて見える点、アイテムボックス的な工兵の特性もそういう要素はあるんじゃないかと。更に極めつけは、最も前線に立つ突撃兵やその治療を受け持つ衛生兵は死んでも2回まではリセット可能、という点。敢えて人殺しである戦闘行為をゲーム的なモノとして拒絶してしまわない様に作為的に「そうなっている」風に見えてきます。コレは5巻辺りから徐々に作中でも語られ始めた様な…。

         

        まぁ、上記の点はワタクシの個人的解釈ですので、正解かどうかは6巻以降次第ではあります。でも展開、進展は遅いんですがじっくりと話を作っている…と私は信じたい。(笑)

        勿論、女の子の戦うミリタリーモノと解釈しても良いでしょうし、実際パンターとの対決シーンなんかは結構迫力ある戦闘が展開されてます。地味系なキャラクターデザインながら描き分け、個性分けはキッチリしている女の子目的でもいいでしょうし、もっと言えば狐耳萌え〜でもいいと思います。ただ展開の遅さはネックではあるので、その辺がテンポの良さとか求めちゃうと厳しいかも。

         

        ともあれ、今後に期待したい作品です。

        小林源文氏の作品とかが好きなコアなミリオタにはナンパな感じがして不向きかと思いますが、ライトな層…それこそ「ストライクウィッチーズ」とか「ガールズ&パンツァー」「艦隊これくしょん」辺りでミリタリー系に興味持った、なんて人には丁度いいかも。

         

        ちなみに、何で異星の戦争なのにWW2の米軍装備(敵はドイツ兵装)?というのは…作者の趣味なんでしょうね。

        この作者である高田慎一郎氏、特にM1ガーランドへの思い入れが強い様で、本作以外でもヒーロークロスライン作品「青の橘花」では主人公の仲間に「スケベな妄想で.30-06弾を生成する事が出来る狙撃の達人」がいて、この人が.30-06弾を使える銃としてM1ガーランドを愛用していたり、異世界でオートバイ程の小型飛行機の訓練生を描いた「ククルカン 史上最大の作戦」という作品でも、装備品としてM1ガーランドそっくり…というかそのものの小銃が登場してます。

         

        本作でもM1ガーランドを始めとする装備品の描写は細かく、好きな人にはたまらないんじゃなかろうかと。各単行本にはブリスターパックに入った各キャラクターのフィギュア、的なイラストが扉にあって、ここでも装備品へのこだわりが見て取れます。でも私が好きなM1カービンとかM3サブマシンガンは無し。…いや、「MEDIAGUN DATEBASE」よると、サキの回想シーンで登場しているらしいんですが…どこだ?(苦笑)

         

        それと、疑似的な翼で空を飛んで戦う女の子…というものにも強い思い入れがある様で、「神様のつくりかた」「ACLLA」「青の橘花」「少女政府」等、私が知る限り4作品、そういう描写がある作品を手掛けてますね。

         

        ともあれ、世間的にはあんまり知られていない&評価も高くはない作品なんですが、個人的に応援したい1本なのです。

        | 零哭堂 | 漫画 | 19:15 | comments(0) | - |
        「からかい上手の高木さん」的な漫画
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          「からかい上手の高木さん」がアニメ化し、別の作者が描くスピンオフ「からかかい上手の元高木さん」やら「恋に恋するユカリちゃん」といった作品がリリースされ、自身も「高木さん」に続いて「くの一ツバキの胸の内」を連載開始…その上、自身のtwitterでもリクエストまで受け付けてバンバン描いているという、今ノリに乗っている漫画家の一人が、山本崇一郎氏。でも当初は「からかい上手の高木さんよりも」

           

          「ふだつきのキョーコちゃん」 全7巻

           

          コッチが押されていたんですよね。

           

          学園で恐れられるヤンキーの札月ケンジには妹がいる。ただ彼の妹・キョーコは実はキョンシーであり、定期的に血を飲まないと動けなくなってしまう。頭の長いリボンも血を求めるキョンシーの本能を抑える為のもの。リボンが外れると普段はツンケンした態度のキョーコは途端に素直な性格になってしまう。そんな妹が問題を起こさないか心配で何かと構うケンジは周囲から重度のシスコンだと思われていて、思い人の日比野さんとは中々お近づきになれないでいる。しかしキョーコの方も過保護な兄を恐れて積極的に関わってくれる友人が作れずにいた。

           

          …という内容のシスコンコメディです。こちらも中々面白い作品で、特にケンジの思い人でサブヒロインの日比野さんが中々魅力的なキャラクターで良い感じなのです。実は山本氏のヒロインはデコ出し&貧乳なキャラクターばかりですが、日比野さんはデコの露出も他のヒロインに比べれば割と抑え気味な印象で、しかも巨乳と言う珍しいヒロイン格キャラクターになっています。

           

          他にも「からかい上手の高木さん」的な雰囲気の漫画を今回はご紹介。

          先ずはコレ。

           

          ゆずチリ 「忍者シノブさんの純情」 全5巻

           

          名前通りのお人好しで有名なヒトヨシには気になるクラスメイトがいる。それは自称普通の女子高生・シノブさん。どう考えても彼女は忍者なんだけど、そう思っているのは自分だけで本人も頑なに自分が忍者だと認めない…。でも実はシノブさんにはある掟があって…。

           

          という、日常系忍者ラブコメ。「からかい上手の高木さん」は時に「ヒロインは西片」と言われますが、本作でもヒロインであり恋する乙女な筈のシノブさんより、ヒトヨシ君がヒロイン的なキャラクターに見える事がある作品…いや、ヒロインと言うより聖人かも。ラブコメ的な作品の人気はヒロインの人気よりも主人公に好感が持てるかが実は重要だと思うのですが、この点で言えばヒトヨシ君のキャラクターはかなり強みとなっているんじゃないかと。シノブさんの不器用極まりない恋も良いんですが、サブキャラクター達が魅力的なのも特徴です。嫌な奴や悪い奴がいない、非常に優しい世界のラブコメですね。

          山本氏のものを更に朴訥とさせた様な絵柄も作風に大変マッチしております。

           

          ちなみにこの作者であるゆずチリ氏が原作を担当したコチラもオススメ。

           

          ゆずチリ&かとそん 「ふたり生徒会」 現在2巻まで発売中

           

          生徒会長兼書記兼会計兼庶務の清士郎君と、副会長の水谷さん…たった二人だけどなんだか楽しい生徒会活動を描いた学園生活コメディです。絵柄もシンプルと言うか、飾り気がないのが逆にいい感じなのです。

          基本は清士郎君と水谷さんが学校や生徒の為にな色々な提案をしてそれを試してみたり、会話が脱線したり、会長が変な行動に出ちゃったり…というコントの様な作品。ラブコメ的な要素は強くはないんですが、完全に信頼しきっている二人の関係が何とも心地よい作品なのです。

           

          ちなみに零哭堂的には水谷さんのキャラクターがツボです。「ふだつきのキョーコちゃん」の日比野さんもそうですが、この手の地味系眼鏡委員長キャラ、好きなんですわ。(笑)

           

          そして最後はコレ。

           

          中原潤平 「逝けないカノジョのお手伝い」 現在2巻まで発売中

           

          学校の怪談の一つにもなっている地縛霊の輪子さん。幽霊が見えてしまう高校生・妖平は死んでからずっと独りぼっちな彼女の「友達作り」を手伝う事になり…という、ポンコツ系幽霊ヒロインコメディです。近々アニメも放送開始されるジャンプ連載の人気エロラブコメ「ゆらぎ荘の幽奈さん」と同様、幽霊の輪子さんの他にも二口女とか百目女なんかも登場したりしますが、ラッキースケベやおっぱいとかはほぼ無し…せいぜいパンチラ程度というお子さんにも安心な作風…あ、でもリモコンバイブとか性感帯なんてワードは出て来るな。(笑)

           

          ぼっち幽霊の輪子さんのポンコツっぷりや挙動不審っぷりも魅力ですが、この作品も先ほど書いた「主人公に好感が持てる」作品かと。2巻の冒頭のエピソードでの妖平君の台詞なぞ、霊能詐欺師・風間と同様自分がオッサンだと痛感させられてしまいます。勿論輪子さん以外のキャラクターも個性的かつ魅力的になっています。絵柄も若干クセがある気はしますがネガティブなイメージにはならないかと。山本氏の作品とは貧乳率も近いと言えるかも。ある事件で妖平君に好意を抱き始めた二口女の朽木さんの他、彼の幼馴染が転校してきたり、とラブコメとしても盛り上がっていまして、近々発売の3巻への期待が高まっています。

           

          そんな訳で、どれもこれもオッサン世代には懐かしくも眩しい雰囲気満載の青春ラブコメ群、アニメで「高木さん」みて「俺もこんな青春過ごしたかったなぁ」なんて思ってしまった人は、これらの作品でトドメを刺されてみては如何かな、と。

          | 零哭堂 | 漫画 | 21:39 | comments(0) | - |
          「僕らはみんな河合荘」 11巻(完結)
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            宮原るり 「僕らはみんな河合荘」 11巻

             

            …あれ?ついこの前10巻のレビューしたばっかりだった様な…って、同じ月にコミックス2冊リリースですか、はい。

             

            まぁ、10巻からの継続で、一波乱はあったものの納まるべき所に収まったな、という印象。大団円ですね。

            意外と言うか、予想外だったのが既存面子で河合荘に残ったキャラクターが思いの外少なかった点。律ちゃん、シロさん、彩花の3人が河合荘を離れ、代わりに入ってきたのが意外や意外、麻弓さんの親友・愛美さん。まぁ、家が火事に遇って臨時で、ですが。

             

            …コレは正直、予想できんかった。というか、河合荘の経営、大丈夫か?(笑)

             

            ただ、麻弓さんと愛美さんの関係って、宮原先生が好きそうな関係なんですよね。方や強気で天上天下唯我独尊な性格ながら実は誰よりも乙女な部分があるキャラクターと、その親友で真面目で凛とした優等生ながら他人に頼れない脆さを抱えるキャラクター…コレってモロに「恋愛ラボ」のリコとマキですよね、ええ。

             

            昔っからよく言われる「女の敵は女」ってのがありますよね。

            私はオトコなので偏見だとか言われそうですが、経験豊かな昭和生まれの勝手な印象で言ってしまえば、女の人ってのは自分より不幸な同性には優しい態度をとるんだけども、自分より幸せを謳歌していそうに見える同性は嫌悪する、という様なフシがある気がします。いや、飽くまで私の目にはそう映るケースが多いってだけで世の中の全ての女がそうだ、なんて断定は出来ません。あくまでイメージですよ?

             

            そういう偏見を持つ目にも、麻弓さんと愛美さんの関係やリコとマキの関係ってのはフラットに見えるんですね。勿論お互いに対してドロドロとした愛憎渦巻くモノってのは抱えているんだろうけど、真に見下さないし見下されないというか、何だかとても気持ちいい関係に見えるんですね。掛け値なしの女の友情、というか。コレは「みそララ」における穀物トリオの関係にも言える事。作劇においてドロッドロな部分と言うのは描かれこそすれどそれは必ず解決する安心感みたいなものがあり、そういう陰湿な要素をカラッと決着してくれるからこそ、青年誌連載の本作はまだしも、「恋愛ラボ」の様なかなり女性向けな作風やテーマの作品ですら、いい年したオッサンでも最後まで付き合える、という…コレ、宮原先生の生み出すキャラクターや物語における最大の持ち味、という奴なのではないかと思えるのです。

             

            ですから、最後に愛美さんが登場したのは意外でしたが、個人的には嬉しかったですね。出番こそ少ないですが、好きなキャラクターでしたし。

             

            それと、彩花が地元に帰ってナベツネコンビ再結成。(笑)実家の土建屋で働き嫌悪していた父親と向き合い始めたり、大学生となった宇佐君と律ちゃんが相変わらずのいちゃつきっぷりで高橋先輩もついにギブアップする程の爆発しろ状態だったりというのも描かれますが、意外な事に椎名は出てきましたが佐久間の出番がなく、書生カフェの黒川と林さんがどうなったのかも描かれていない点。ついでに田崎と安藤さんや、前村さんなんかも未登場で終わっちゃいましたね。この辺は愛美さんの大抜擢に比べて意外というか、ちょっと残念かな、と思ったり。特に前村さんに関しては若干ネガティブなイメージのまま出番が終わってしまった印象があるので、ちょっとでもフォローを入れてあげて欲しかったな、と。まぁ、ちょこちょこ律ちゃん関連で顔出しはありましたが。

             

            まぁ、この辺のキャラクターはその他大勢だと言われればそうですし、コッチ…読み手側でその辺は想像するのも面白いかも。

             

            さて、宇佐君と律ちゃんが主人公とヒロインな筈ですし、この二人も最後まで大団円なラブコメっぷりを展開してはくれているんですが、それでも最後はやっぱり麻弓さんとシロさんが全部持ってっちゃった印象です。「勇者ウサ」をココで出しますか?と。(笑)

             

            ともあれ、8年間のお付き合いでしたが、大変楽しませていただきました。

            コミカルとややシリアスのバランスが良く、キャラクターもみんな魅力的、とお手本のような良いラブコメだったかと思います。

            宮原先生、次回作も頑張ってください。

             

            …できれば「みそララ」の続きの方もぜひ…。(笑)

            | 零哭堂 | 漫画 | 22:14 | comments(0) | - |
            「木根さんの1人でキネマ」 5巻
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              アサイ 「木根さんの人で1人でキネマ」 最新5巻

               

              映画好きの30代独身OLの木根さんの生活を描いた「木根さんの1人でキネマ」…本作を私は「孤独のグルメ」の映画バージョンだと感じているんですわ。思えば井之頭五郎も本作の木根さんも、基本的に趣味は一人で楽しみたい…というか、趣味を他人に邪魔されたくない、と考えるタイプですし、似ている部分は多い気がします。ただ「孤独のグルメ」には描かれていないオタク、マニアの悲しい習性が描かれているのがポイントかと。

               

              私が5巻で注目したのは、木根さんと故あって彼女とルームシェアしている佐藤さんが「卒業」という映画を見てブチ切れてしまい…というエピソード。と、いうのも佐藤さんはバツイチで、離婚理由は夫の不倫。勢いで離婚はしたけど行く所が無くて木根さんの所に転がり込んできた女性です。んで、件の「卒業」という映画は結婚式真っ最中のヒロインを主人公が奪い去る、というラストシーンが有名で、名作との誉れ高い作品。ただこの主人公、ヒロインの母親と肉体関係…つまりは不倫をしている訳で、そこが佐藤さんの逆鱗に触れてしまった訳ですね。

               

              「卒業」という作品を否定しない奴は許さない…「これが嫌いな私に共感しろ」という共感ヤクザ状態に陥った佐藤さんをなだめる…というか、矛先を他に向ける為木根さんは佐藤さんに自分がやっている映画ブログに「卒業」のレビューをゲスト寄稿させる事に。しかし書いている途中で正気に戻り、自分が書いているのが悪口だと気づいた佐藤さんですが、今度はそれに対し木根さんが激怒。ココからが痛快なんですわ。

              とある作品の感想を書くのに、「悪評を書いたらその作品が好きな人に悪いと思わないのか?」という意見に対し、

               

              「好きな人だぁ!?好きな人ってどこの誰よ?アンタのパパ?ママ?それとも神様?そいつアンタに何かしてくれたの?」

              「私は政治や宗教の話をしてるんじゃない。趣味よ!!なぜコミュニケーションの話に置き換え善悪の秤で裁こうとする!?」

               

              と絶叫し、それでも「作り手に悪いとは思わないのか?」という意見に対し

               

              「こちとら寿命削って映画見とるんじゃい!文句ぐらい言わせろ!!」

              「確かに汚い感情かもしれない。でも好きも嫌いも同じ自分の中に芽生えた自分だけの感情。だから沙籐にもそれを否定して欲しくないの!」

              「それに人間、自分の好きなものを嫌いと言われたらムカつくし、嫌いなものを好きと言われたらやっぱりムカつくのよ。どうせムカつくなら言いたいこと全部言った方が楽でしょ!!」

               

              言い放つ。そして、なおも「趣味は人とのコミュニケーション。好きなもので人と繋がり心を豊かにする」と抵抗する連中にはそれぞれの趣味に合わせてキョーレツなカウンターをお見舞いして粉砕ッ!!いやぁ、見事としか言いようがありません。

               

              以前も書きましたが、ビートたけし氏が「一億総批評家」等と茂木健一郎氏の「テレビはオワコン」という意見に反論してましたが、批判されたからといって「じゃあお前がやってみろ」というのは送り手として一番レベルの低い返しではないかと。そもそも、日本の場合はお客様は視聴者ではなくてスポンサーでしょ。視聴者からのしょーもないクレームもあるんでしょうが、そういうクレームを真に受けて「自社のイメージを損なう」と現場に口を挟むのはスポンサー。ついでにプロダクションからのゴリ押しとかも平気で通してヘッタクソなアイドルとか主演に起用したりするんだからして、視聴者の方は2割程度なんじゃないか?と。

               

              だから、こういう意見も出て来る訳でね。

               

              まぁ、ただ作品の感想とかを正直にブログやSNSで感想を書く事は悪い事ではない…というか、コレ出来なかったらココはネタ何もなくなってしまう訳でね、そしてそこに書かれたレビューや感想記事に共感、反論するのもいいとは思います。ただ、ある一線…「人は人」という一線を心で引いておかないと下手したら炎上してしまう訳でね。

               

              私も、基本自分の感想記事に関する共感や反論とかに関しては「そういう意見もあるかもね」程度で終わりです。それが感想やレビュー内容に対しての感想、例えば「違う、そこはそうじゃないんだ」という具体的な解釈や指摘なら私としても大いに参考にさせていただきますが、単なる感想に対しての「あの名作を貶めるとはけしからん」的な抗議だったらなおさら聞く耳持てません。個人の感想に抗議してそれを取り下げさせる、という行為ってのは大変傲慢な事だと私は思うので。いや勿論個人の感想という言葉を建前にすれば何を言っても構わない、というのは違う、というのも胆に銘じているつもりですが。

               

              ただ、ネットには議論みたいになってしまうケースは多々あります。そんな中で場合私が一番厄介に感じたのは何を返しても「自分の言っている事はそういう事じゃない」として同じ主張をただ繰り返し、面倒になった相手が降りると「論破してやった」と言い出す様な手合いです。

              ネット内では作品に対する感想の食い違いが、暴走して読み手の人格否定にまで発展しやすいから厄介です。

              読み手も書き手も「ふーん、あっそう」位で済ませるのが楽なのかも知れません。

               

               

               

               

              | 零哭堂 | 漫画 | 10:32 | comments(0) | - |
              「波よ聞いてくれ」 5巻
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                と、いう事で沙村広明 「波よ聞いてくれ」の5巻です。

                 

                帯には「まずいことに作者得意の監禁展開突入 いいぞもっとやれ」

                 

                なるコピーが。作者お得意…って、「無限の住人」だとその監禁展開な「不死究明編」って割と評判が悪い部類な気がするんだよなぁ…まぁ、ワタクシは大好きですが。

                 

                …いや、嗜虐趣味とかないですよ?あんまり。

                 

                ともかく、今回急展開です。小説家への転身を表明した久連子の取材旅行にサポート役を買って出た瑞穂と、録音担当で同行することになったミナレさん。3人の珍道中は思わぬ事件に巻き込まれ…という急展開に!!

                ネタバレとか考慮しないで書いちゃうと、取材旅行のガイドになった巨乳メガネ美女が実はある宗教法人の一員で、その宗教法人の指示でラジオ番組を作り放送させる為に3人は拉致監禁されてしまう…という展開。ただ、そこはエログロバイオレンスを封印した「波よ聞いてくれ」ですからエロいしーんもグロいシーンもありません。まぁ、ハニートラップを仕掛けられたりはしますが、そこは「無限の住人」以外の沙村作品的な切り替えしで見せてくれます。

                 

                しっかし久連子さんが書いたという官能小説の中身…

                 

                「地形を利用してペルシアの女達を手ごめにしていくレオニダス王」

                「今まで抱いてきた女性の秘部の色形を一人一人牛肉の部位に喩えていく読み切り」

                 

                …何それ!!超読んでみてぇ!!(笑)

                それと「えらるど」のくだり…盗聴を警戒する為に筆談しながら別の話題で会話を継続するシーン。コレ、人間業じゃねぇ。(笑)

                いやね、「今日は暑いですね」とか「昨日の夕食は何を食べましたか」的などーでもいい会話なら、私も両方やれるかも知れませんが、筆談しながら、全然関係のない、しかも傍で聞いていて何だか面白そうな会話を展開…挙句の果てにその会話と筆談をビミョーにリンクさせていく、という芸当、こいつ等はプロですぜ?マジで。

                 

                あ、ちなみに久連子さんの官能小説のくだりで出た千草忠夫って人は実在のSM作家だ!!

                SM漫画の皮を被った純愛漫画「ナナとカオル」のヒロイン・千草奈々もこの人からとられていたりするんですわ。

                 

                さてさて、3人を拉致した元凶たる代表の長ったらしい挨拶の最後

                 

                「何が『配信者』だ。ただゲームやってたりメシを食ってたりカラオケ唄ったり、その程度でシロウトが表現者ヅラしやがって。プロフェッショナリティーがないんだよプロフェッショナリティーが!!」

                 

                というのは、ある意味昨今のテレビやラジオといったギョーカイの人の共通の意見なのかも。

                確かに思いますわ。カリスマyoutuberだのなんだのと言っても、ワタクシ個人としては「誰だこいつ」ですし「大して面白くない」んです。小学生の将来なりたい職業に「youtuber」がランクインしてるのも、正直「何血迷ってんだこいつ等」なんて思ってしまいます。私のみならずワイドショーなんかでも大物芸人とかが否定的な意見を言っている…それでも世間じゃ受けているし、人気がある。それは何故?と言われたら、何のことはない、最終的にはプロが作っている筈のテレビやラジオの番組がつまんないからなんだろうな、と。

                 

                そういう妄執としてのこの代表のキャラクターは、ラジオを題材にしている割にその題材にケンカを売っている様でもありますが、こういうキャラクターを放り込んでくる辺り、この作品をラジオとかのギョーカイモノにはしたくない…という漫画家としての意思表示なのかも知れません。言うなれば「表現者としての意地」?…って、流石に言い過ぎか。

                 

                さてさて、今回も

                 

                「外側(ガワ)はズバリ鶴竜です」

                「牛ではしゃぐとか…道民の矜持がねぇのかよ」

                「グングニルのごときその胸をもってしてもですか?」

                「手ごめにしていくのに処女単行本とはこれいかに」

                「まあ折檻もご褒美も内容ほとんど変わらないんですけどね」

                「俺、幼少期のトラウマで巨乳が怖いんだ」

                「言っとくけど私、私の事好きだって男は全員マゾだと思ってるからね!」

                「ヘイムプラネット エアフレームテント 90,800円(税込)」

                 

                と、切れ味鋭いワードがバンバン出てきますが、中でも今回はコレがワタクシのお気に入りです。

                 

                「ヒロミ…ここをでたら、アンタに肉をたらふく食わす。体重も腕まわりも倍にして、私を受けとめられる器量の男になりな!」

                 

                …ミョーにカッコ良いんだよなぁ、この台詞。ミナレさんのクセに。(笑)

                ちなみに沙村先生のもう一本の連載作「ベアゲルター」も同時発売ですよ。

                 

                 

                | 零哭堂 | 漫画 | 21:22 | comments(0) | - |
                高齢化社会を見据えた漫画業界?
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                  高齢化社会ではなく超高齢化社会の日本というお国柄なのか、最近高齢者をメインキャラクターに据えた漫画を何となく多く見かける気がします。まぁ、昔から主人公の師匠的ポジションまやったら強いジジィ、なんてキャラクターは昔からパターンとしてある訳ですが、最近は脇役ではなく主役に強いジジィやババァを据えるケースが増えてきた気がします。

                  確かに、私がガキの頃の60代というと、もう完全に「おじいちゃんおばあちゃん」なイメージでしたが、最近の60代…いや、70代だって割とバリバリ働いたりしている人もいる訳で、そういう意味では、時代に合わせての変貌、という奴なのでしょうか。

                   

                  そんな訳で今回はコレ。

                   

                  艮田竜和&雪山しめじ 「銀狼ブラッドボーン」 現在8巻まで発売中(写真は8巻)

                   

                  銀狼の異名を持つ伝説の吸血鬼ハンターであるハンス・ヴァーピット。寄る年波から引退し、半吸血鬼の少女・ココウィルと平和な日常を過ごす彼の元に、世間を騒がせている"骨抜き事件"の犯人を追って欲しいという依頼が来る。そこで出会ったのは人間を、死人を蘇生して操る化物"骨喰い"。ハンスは老いぼれの最後の仕事としてこの脅威に立ち向かう。

                   

                  …という本格派ファンタジー。ファンタジーと言ってもエルフとかゴブリンが出て来る訳ではなく、現代人がチート能力を所持して転生したりもしません。世界観としては大体19世紀の終わりから19世紀初頭くらいを連想させる文化になっており、丁度「鋼の錬金術師」とかに近い感じです。ただコチラの世界では魔法や錬金術の類はありません。

                   

                   

                  まぁ、主人公はこの通り魔法が使えるみたいですが。(笑)

                   

                  基本シリアスなれど、適度に緩い空気というか、コミカルなシーンみたいなのを挟んでくるのも「鋼の錬金術師」に似ているかも知れません。物語自体もハンス達と骨喰い…グリム一派という単純なモノではなく、基本敵対している人類と吸血鬼で、ハンス達の活躍により吸血鬼の勢力や数は激減している状態からスタートとます。場を掻き回すように行動するグリムはかつてのハンスの部下やハンスが屠った吸血鬼を蘇生させ配下に。一方でハンスは日本刀を使い吸血鬼を察知する能力を持つ異国の若者・村上秋水を仲間にし、生き残りの吸血鬼の王・ファウストとも協力体制を取る。更に事の発端たるグリムを生み出した軍部も吸血鬼殲滅の為に暗躍し…という、結構複雑な構図になっています。

                   

                  ただ、作品自体はかつては英雄と呼ばれたが引退した老狩人を主人公に…という一見奇をてらった変化球な作品に思われがちですが、コレがかなりの王道な作風。むしろ寄る年波に勝てない、老いという逃れられない運命を享受し、それでも尚歩を止めることが無い主人公・ハンスの姿、そして経験と勘を頼りに劣勢を覆す様は貫禄十分な面白さです。達人、英雄だから年とってても強い、的に安易に片づけていないのが見事なのです。

                   

                  そしてハンス以外のキャラクターも魅力的。

                  先ずはハンスの"自称未来の嫁"な半吸血鬼のココウィル。かつて人間によって虐待されていた過去を持つ血を吸わずとも生きられる半吸血鬼で、物語的にも美味しいキャラクターではあるんですが、何よりハンスとの関係…死別したハンスの妻をライバル視し、ハンスに可愛らしい嫁アピールをしているのに当のハンスは彼女を孫の様に扱う…という可愛らしいキャラクター。それだけではなく、ヒロイン格でありながら、次第に第二の主人公的な描かれ方をされるようになります。

                   

                  他にも日本刀を操り右手に化物を宿す秋水、吸血鬼の王ファウスト、トリックスター的なといグリムといった主軸のキャラクターはもちろん、脇役、端役にも役割がきっちり与えられていて死にキャラがいない、というのが本作の最大の魅力なのかも。作画も超絶美麗、とかそういう類の絵ではありませんが、漫画的な作画で安定しています。どうしてもアクション的にグロテスクな描写が増えてしまうので、中途半端に生理的嫌悪感を感じさせてしまう様な汚い絵になってしまっていないのは高ポイントでしょうね。

                   

                  ただ、前述したとおり「鋼の錬金術師」に"似過ぎている"と人によっては捉えられかねない点には場合によっては悪い印象になってしまうかも。確かに似ている部分は多いんです。人間と吸血鬼の根深い対立は「鋼の錬金術師」でのイシュバール関連の描写に近い要素がありますし、グリムとホムンクルス、軍の暗躍といった近しい設定描写があります。コレらを受け手がどう扱うかによって評価は正反対になってしまうかも知れません。例えば「鋼の錬金術師」を信奉してしまっているコアなマニア…いや、信者的なファンの目にはそうは映らなくなってしまう可能性は否定できません。

                   

                  そういう意味で言えば、私は「鋼の錬金術師」のファンには本作をオススメしますが、信者にはオススメ出来ません。

                   

                  舞台装置は似ていますが演目は丸っきり別物…青臭い理想論を最後まで手放さず突き進んだエドに対し、ハンスは目的の為なら仇敵に自らを利用させ、自らも利用する…という手段を選ばない点など明らかに違う要素は多いですし、衰えた肉体を経験と勝負勘で補い、死を厭わないが生は諦めないハンスの戦いっぷりには「パクリ」なんて言葉は無粋というものでしょう。ネット上では漫画作品のパクリを検証するサイトとかもあるみたいですが、「パクリか否か」ではなく「面白いか否か」の方が遥かに重要だと思うんですね、私は。勿論パクリを肯定、擁護する訳ではありませんが、少なくとも特定の作品を神聖視した挙句、自身の目が曇るのは本末転倒かと思うのです。

                   

                  ともあれ、話があっちこっちに飛んでしまいましたが、この「銀狼ブラッドボーン」、カッコイイジジィのカッコイイ活躍を見たい方、読んでみてはいかが?

                   

                  | 零哭堂 | 漫画 | 18:46 | comments(0) | - |
                  現在1巻のみ発売中の注目漫画特集
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                    昨日の続きですね。

                    連続でこのネタをやるのは、紹介する作品の中に明日2巻発売するのがあるから。

                    ネタは使えるうちに書け、の精神です。(笑)

                     

                    錦ソクラ 「今日からシティーハンター」

                     

                    「シティーハンター」の大ファンな40歳独身OLが電車に轢かれて死んだ…と思ったら、女子高生時代の姿に戻って「シティーハンター」の世界に転生してしまい…という、特殊な形態ではありますが「このすば」とかと同じ今流行りの異世界転生モノ。「北斗の拳イチゴ味」と同じく、北条司本人が描いているんじゃないか?と思わせる程に原作絵に近いタッチで描かれているのが特徴です。「シティーハンター」の世界で路頭に迷って新宿駅に「XYZ…」と書き込んだら彼が現れる、というのもお約束。原作ファンとしては、異分子の混入により原作の世界や展開がどう変わっていくかが見どころ。でも、リョウなら何だかんだで何とかしてしまいそうなんだけどね。主人公とリョウ達の邂逅が美樹初登場のエピソード、というのもチョイスとしてはいい所をついているんじゃないかと。

                     

                     

                    渡辺潤 「デカウザー」

                     

                    昔、「矢追純一UFOスペシャル」というテレビ企画があってですね、そこでは「ミステリーサークル」とか「エリア51」とか「マジスティックトゥエルブ」とか「ロズウェル事件」とか、オカルトチックなネタが色々あったんですが、この「UFOスペシャル」でもしばし特集されていた「フィラデルフィア計画」を現代に復活させる陰謀を描く作品。ちなみにフィラデルフィア計画、とは第二次大戦中にフィラデルフィアで米軍が行なったとされる機密実験の事。駆逐艦エルドリッジに船員を乗せ、テスラコイルによりレーダーから艦体を焼失させる、という実験だったんですが、よりによって艦そものもが一時焼失してしまい、艦は数戦キロ離れたノーフォークに瞬間移動してしまいます。再び艦体がフィラデルフィアに出現した際には、乗員が艦体と同化したりと無残な姿で発見された…という、都市伝説まがいな話の事。「矢追純一UFOスペシャル」とか「MMR」が大好きだったワタクシには、これを題材にしているというだけで注目なのです。

                     

                     

                    大窪晶与 「ヴラド・ドラクラ」

                     

                    吸血鬼ドラキュラのモデルとなったとされる"串刺し公"ヴラド3世を描く歴史ロマン作品。舞台は現南ルーマニアにあったワラキアという小国。地理的にイスラム圏のオスマンとキリスト圏のハンガリーという大国に挟まれたこの地では、公は実際はお飾りの様なもので、権力は貴族たちが握っていた。そんな中、権力を集中させ、国を守ろうと奔走するヴラド公の姿が描かれます。クレバーかつ狡猾、そしてやや狂気じみている部分もあるヴラド公の活躍がカッコいい作品。キャラクター的にはヨーロッパ史好き、というよりむしろ、曹操とか織田信長的なキャラクターが好きな人に向いているかも。ちなみにヴラド公の串刺し公などの残虐なイメージは敵方のプロパガンダから来たもので、最近では故国を大国から守った英雄として再評価されているんだそうな。

                     

                     

                     

                    刀城アキラ 「魔女狩りの現代教典(リベルキニス)」

                     

                    数十年前に突如現れた魔女により壊されかけた過去を持つ世界。それ故魔女は人類を害する存在として狩られる対象となっていた。そんな常識に違和感を持つ少年・荒幡勇人は幼馴染の結野美景が魔女化するのを目撃してしまう。彼女を助けるべく奮闘する勇人だが、魔女斥候を掲げる紅蓮教会の魔女狩り部隊が現れて…という、シリウス誌上コンペで一番人気だったルーキーのデビュー作です。魔女狩り、という形にしてヒロイックな物語に仕立てていますが、根本には常識として信じ込まされているモノへの疑念や葛藤、といったものがあり、ただ単に主人公が苦闘してヒロインを守る…それだけではない何かを描いてくれそうな期待感がある作品です。注目株。

                     

                     

                    宵田佳 「野宮警部補は許さない」

                     

                    警察、刑事を題材とした作品は数あれど、本作はその中でも「警務部特別対応室」というあまり知られていない…というか、実在するかも分からない部署を描いた作品。その部署の業務は警察内の様々なトラブルや不祥事を解決していく、というもので、ココに配属された橋本檸美をツッコミ役に、超クセモノな彼女の指導員・野宮の活躍を描く作品。ただ割と出て来るトラブルはこじんまりとしたもので、それをかなり情け容赦ない手段で私怨交じりに解決していく野宮、という構図で、再現ドラマが人気のバラエティ番組「スカッとジャパン」とかに近いかも知れません。とにかく、野宮というキャラクターのクセモノっぷりがクセになる作品。

                     

                    と、いう事で今日はこんな所で。

                    今後は1巻オンリーだとキツいので、2〜3巻までに延ばして紹介していく予定です。

                    …発売日に追っかけられるのはゴメンだ。(笑)

                    | 零哭堂 | 漫画 | 21:27 | comments(0) | - |
                    現在1巻のみ発売中の注目漫画特集
                    0

                      タイトル通りのネタです。

                      HPからの人なら、新作版「漫画100選」みたいなもん、と言えば分かり易いかな。

                      最近面白い漫画ねぇかな?と探している方、参考にしていただければ幸いです。

                       

                      泉光 「図書館の大魔術師」

                       

                      アムンという小さな村に住む本好きな耳長の少年がいた。しかし彼は耳長で貧乏だった為に村の図書館を使わせてもらえなかった。差別のない本の都・アフツァックに行く事を夢見る彼は、アフツァックの図書館から来た図書館の司書と出会い…という、「書」を題材としたファンタジー作品。非常に凝ったギミックが隠された作品で、先ず本作の原作として名前が挙げられている「風のカフカ」著ソフィ・シェイムという本は、検索してもヒットしません。そして主人公の耳長の少年も「耳長」としか呼ばれず、彼の名前が判明するのも1巻の最後の最後…という、出来の良い映画の予告編を見ているかのような期待感をくすぐられる作品です。「原作」の正体も含め、今後の展開が非常に気になってしまう作品です。

                       

                       

                      アジチカ&梅村真也&フクイタクミ 「終末のワルキューレ」

                       

                      神々の間で千年に一度開催される「人類存亡会議」にて人類の滅亡が決定された。しかしそれに半神に過ぎないワルキューレが待ったをかける。彼女の神々への挑発により、前代未聞の"天界最強の13神"VS"人類史上最強の13人"の人類存亡をかけた戦いが始まる!!…という、伝説の神々vs伝説の偉人・武人・傑人、のバトル漫画。「Fate」とかを連想させるかも知れませんが、むしろ「刃牙」とかにノリは近いかも。作画担当が「ケルベロス」や「百足」をチャンピオンで連載していた人なので、本作でも迫力あるバトルシーンが展開されます。気になるのが、人類代表としてとても喧嘩バトルとかはしそうにない偉人の名が挙がっている点。つまりは只の脳筋喧嘩バトルだけではない変則的な戦いも見られそうな予感。どんなバトルが展開されるかワクワクさせる作品です。

                       

                       

                      しろまんた 「先輩がうざい後輩の話」

                       

                      twitter発の作品。タイトル通り、クマの様なガタイの先輩と、彼に色々ちょっかい出されてウザいと感じているものの、色々フォローしてくれたりもしているので本心では嫌うに嫌えない、懐かない猫みたいな背の低い後輩ちゃんの日常を描いた作品。ウザいけど…むしろ…という、ビミョーな距離感がくすぐったい作品です。先輩と後輩だけでなく、彼らの同僚二人…地味だがそつのない男と男性社員から人気の女、という別クチのカップルの話も番外編的に並行して描かれてます。ついちょっかい出したくなるのが凄く分かってしまう後輩ちゃんのキャラクターと、男から見ても頼れる良い男な先輩のキャラクターが魅力の一品。近々2巻も発売されるそうで。

                       

                       

                      丈 「宇崎ちゃんは遊びたい!」

                       

                      コレも元々はネット漫画。ニコニコ静画で人気を博している作品の単行本化。最近アニメにもなって人気の「からかい上手の高木さん」とか、「イジらないで 長瀞さん」路線の日常系コメディ。内容は、ややぼっち体質な所がある先輩に子犬の様に付きまとってくるトランジスタグラマーな後輩の日常を描いた作品。基本的に言動はウザいんだけども、鬱陶しくはならないという、ビミョーな関係が心地よく、少なくとも一定以上の好意を寄せ合っているのにお互い辺に意地張って素直にならない絶妙な距離感が素晴らしい作品で、「俺にもこんな後輩がいたら…」と自分の過去や現在を呪う男多数!!という作品です。

                       

                       

                      八木教広 「蒼穹のアリアドネ」

                       

                      「天空の飛行都市」という夢のような存在に強い憧れを持つ少年・ラシルがある日、天空の飛行都市・アリアドネ皇国の皇女を名乗る少女・レアナと出会い…という、「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせるボーイミーツガールなジュブナイル作品。描いている八木教広氏はデビュー作では学園コメディの「エンジェル伝説」とダークファンタジーの「クレイモア」を両方ヒットさせた人。今回もまたジュブナイルという別ジャンルの挑戦となりますね。1巻はまだ世界観や人物紹介的な形でややスロースタート気味ですが、今回も今後の展開を期待したい作品です。

                       

                      …あ、コレ2巻明日発売じゃねぇか。ギリギリセーフだ。(汗)

                       

                       

                      オオヒラ航多 「全生物に告ぐ」

                       

                      拉致された兄貴分を助けに単身ヤクザの事務所に乗り込み、難なくヤクザ達をボッコボコにした我良。ところがヤクザの一人に「オマエより強い奴がいる」と廃映画館に連れていかれる。そこに現れたのは絶滅した筈の恐竜が人を喰らっていて…という異種族バトルエンターティメント。リアル百獣の王を目指す主人公と、人間に擬態して生き延びた古代生物のバトルですが、人間である筈の我良にも本人も知らない何らかの秘密があるようで…というのが今後のキモになりそう。時折対戦相手の生物に関するウンチクが入るのは、アニメにもなった「キリングバイツ」や「アラクニド」といった村田真哉原作漫画を彷彿とさせます。ウンチクもどこが弱点、とか武井壮的な視点になっているのがユニークかも。

                       

                      と、いう事で今回は6点。

                      後、数作品紹介しときたい漫画があるので、こうご期待。

                      | 零哭堂 | 漫画 | 22:16 | comments(0) | - |
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