土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

自己満足ブログ
オークレイ様は告らせたい
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    今日はコレ。

     

    栗山ミツキ「保安官エヴァンスの嘘 DEAD OR LOVE」 現在7巻まで発売中

     

    主題歌にマーチンこと鈴木雅之さんを起用した事でアニメ版も好評らしい「かぐや様は告らせたい」…最近では「同人版」なんてのまで商業誌として販売されている訳です。その人気にあやかった…という訳ではないんですが、「かぐや様は告らせたい」と似通った作風を持つ最近注目株な作品が、この「保安官エヴァンスの嘘」です。

     

    中身はこんな感じ。

     

    開拓時代のアメリカのとある町で犯罪者から恐れられる凄腕の保安官エルモア4・エヴァンス。金にも女にもなびかないいつでも沈着冷静な凄腕のガンマン…というのは表の顔で、このエヴァンス、本当は女性にモテたくて仕方がない…どうすれば女性にモテるのかばかり考えている困った男だった。年齢=彼女いない歴の非モテ保安官の明日はどっちだ。

     

    …という、西部劇というより、西部喜劇です。(笑)

    西部劇の世界観をベースにしてはいますが、そこはまぁ、本格西部劇と言う作風ではないので結構いい加減ではあります。でもキャラクターの名前が西部劇映画とかに関係するものが由来になっていたりするのが特徴です。

     

    主人公のエヴァンスは、モテ男だった父の教えを日々実践するも、徹底的に間が悪かったり勘違いしたりで上手く行く事はなく、凄腕の保安官という表の顔もあり、彼に憧れ好意を持っている女性は実は多いものの、そういったものには鈍感で気が付かなかったり、状況的にその好意を素直に受け入れられなかったり…というのが毎度のパターンです。

     

    そんな彼に付きまとう銃の腕でほぼ互角のライバル的賞金稼ぎ・フィービー・オークレイという女性がいるんですが、彼女も恋愛経験ゼロの生娘。犯罪者の検挙数や銃の腕でエヴァンスに対抗心を持ちつつも、内心では彼の事を憎からず思っており…という構図。そんな彼女ですが、彼への対抗心や自身のプライドから「エヴァンスの方から告白してくれば受けてやらなくもない」というスタンスで、エヴァンスとは結局の所両想いなのに、変なプライドが邪魔してお互い素直になれない…という、まんま「かぐや様は告らせたい」のパターンになっている訳です。

     

    ただ…決定的に違うのはオークレイの方は割とエヴァンスに対して一途な面があり、素直じゃないモーションをかけたりするのが大変「お可愛らしい」んですが、当のエヴァンスの方が…オークレイに対して好意は持っているものの、別に彼女ではなくてもドンと来い!なゲスな一面がある…という点。一見クールなガンマンで実際町の人にもそう見られているエヴァンスですが、モテたいという欲求のみに支配された男子中学生の様な行動原理のキャラクターになっているんですね。ただそのモテへの飽くなき執念は、結果的にではあるものの彼のガンマンとしての実力を開花させ、町の巡回を欠かさない等優秀な保安官としての一面に繋がっていた李する訳で…苔の一念岩をも通す…ただ通したのは別の岩、という感じでしょうか。実は努力の人で、ダンスが下手だったり下戸だったりと不器用な一面があるのも白銀会長ににているかもしれません。

     

    そんなエヴァンスは窮地…命的な意味でも、モテ的な意味でも、追い込まれる度に「モテモテだった父の教え」を思い出し、何とか危機を回避する…というのが毎度のフォーマットになる訳ですが、冷静を装い内心はドキドキ、ハラハラな彼に対し、広まっている彼の名声のおかげで相手が都合よく誤解してくれて毎回なんとか危機を脱する…という様は、案外往年のヤンキー漫画「カメレオン」とかに近いものがあるかもしれません。モテたいのに非モテなエヴァンスの偽物が現れ、非モテな本物と違って偽物は女の子を沢山侍らせてモテモテ…それに嫉妬した本物が偽物の屋敷に潜入して…というエピソードなど、秀逸です。

     

    まぁ、エヴァンスがこんなんですから、逆に一途なオークレイが際立って健気に可愛らしく見えてしまうのも本作の特徴かも。ただツンデレ…というのとはちょっと違う、プライドが邪魔して「エヴァンスの方からくれば…」という飽くまで受け身なスタンスなのもその健気な印象を高めてしまいますね。

     

    それと、「名無しのカート」…って、カートって名前じゃないんか〜い!!と突っ込まずにはいられない、エヴァンスの親父も登場し、モテっぷりを発揮していますが…エヴァンスが非モテでカートがモテる決定的な違いって何なんでしょう。まぁ、エヴァンスがモテないのは

     

    いつも裏目に出る節操のなさ

    間の悪さと気の多さ

    無駄な時に高く必要な時に低いプライド

     

    とか、割とあるんですが…カートも似たようなところがある訳で…まぁ、決定的なのは「余裕のなさ」なのかなぁ、と。

     

    そんな訳で、「かぐや様は告られたい」に似てるけどちゃんと違う「保安官エヴァンスの嘘」、アニメで「かぐや様」にハマった人とか、オススメですよ。

     

     

    | 零哭堂 | 漫画紹介 | 21:59 | comments(0) | - |
    スピンオフ
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      さて、漫画作品も長期連載だったり人気作品になると、スピンオフが別クチで連載する事がありますね。最近では「からかい上手の高木さん」なんかは怒涛の如くスピンオフ展開してますし、「蒼き鋼のアルペジオ」なんかも割と多いです。元はライトノベルですが「とある魔術の禁書目録」なんかはスピンオフの「とある科学の超電磁砲」の方は好きだけど「禁書目録」の方にキョーミ無い…という人もいる位ですし、スピンオフから更に「アストラルバディ」なんてスピンオフが展開されるなど、中々に混沌めいた事になっている訳です。新たな切り口で世界観を広げてくれる、物語の補完をしてくれる…とスピンオフのいい面もありますが、逆にスピンオフが原作を通り越して過度な自己主張をした結果、読者側の想像にそこは委ねてよ…という部分にまで踏み込んでしまい…という側面もありますわね。

       

      今日はそういうスピンオフ作品から1本紹介。

       

      岩永亮太郎&皇月ノブ 「Punpkin Scissors:Power Snips」 現在2巻まで発売中

       

      いや、コレね…正直1巻で終わりだと思ってました、ええ。

      現在、本編の方は「抗・帝国軍」編が佳境を迎えている訳ですが、そのスピンオフである「パワースニップス」の発売されたばかりの2巻では、本編での伍長の"愛の告白"を受けての0番地区の兄妹達の反応を描いたりしていて、中々に面白い事に。あの人がアレになった理由とか色々とフォローされているのが心地よいんですよ。しっかし…本編でもいいキャラしてましたが、猫耳売春婦のアカシアさんがカワイイ。(笑)

       

      この人、伍長やアベルと同じく「回転草の兄弟団」で伍長にとっては義姉。といっても歳はアベルも込みで近かったようで、丁度現在のウルスラ、CJ、スナイプスの関係に近い…そんな訳で過度に義弟達に干渉はしないけど、適度に見守っている…というのを思わせる描写。回転草の兄弟団の横だけではなく縦の絆の強さを伺わせます。特にアカシアは自分達の時と同じような、似ている現在の主要メンバー…上記3人には思う所がある様で。コレ、中々いいエピソードになっています。

       

      …ちなみにアカシアの花言葉は、「優雅」「友情」「秘密の愛」だぞ。(笑)

       

      他には「パワースニップス」のオリジナルで本編にも逆輸入的に登場していたペリオ一等兵とマーベル曹長が怪我をして入院した伍長の見舞いに来るエピソードでは、アリス少尉のみならず、オレルド&マーチス両准尉が伍長に抱いている思いを描いていたり、ステッキン曹長が情報部に入った経緯など、1巻のクレイモア・ワン副長とフランシスカの出会い(と副長の狂犬&女の敵っぷり/笑)など、ホント本編ファンのツボをついてくる良質なスピンオフかと思います。

       

      そして「パワースニップス」といえばやはり"冷淡な(コールド)ヴィッター"ことヴィッター少尉。本編のカルッセルのエピソードでは伍長たち陸情3課の面々以上に主人公していた陸情2課の諜報員。実質、「パワースニップス」の実質的な主人公と言ってもいいかも知れませんね。この人のカッコ良さはもう何というか…ズルいですわ、ええ。

       

      ただヴィッター少尉、「パワースニップス」ではメインを張っていると言うのは間違いではないんですが、その活躍はアリス少尉や伍長達とは離れたポジション…帝国と対立している共和国での密偵、という体なので、本編を阻害しないんですわ。本編に影響しかねない派手な活躍はせず、過度に鑑賞しないんですね。故に当然の事ながらコッチ読んでないと本編が分かり難い、なんて事にはならない…メインではあるが他のエピソードとも同列、分を弁えたスピンオフ作品としての矜持を保っている。

       

      でも本編あってという前提ながら、ヴィッター少尉の物語はそれぞれ固有のキャラクターがちゃんと息づいていて、固有の物語としても成立しているんですね。コレが「パワースニップス」の偉い所だと思うのですよ。故に、スピンオフとしてコレ単独では成立できない作品ではあるんですが…ファンサービス的な意味合いでとらえればやっぱり良質ですよ、コレ。

       

      「パンプキンシザース」は読んでいるけど「パワースニップス」は読んでないという人…まだ2巻しか出てませんから、是非。

      | 零哭堂 | 漫画紹介 | 21:19 | comments(0) | - |
      主人公の首の構造
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        いや〜、日曜出勤すると何だか曜日の感覚が狂ってしまって変な感じです。

        と、、いう訳で今回はこの漫画。

         

        いしとゆうら 「乙女のはらわた星の色」 現在1巻が発売中

         

        私がガキの頃は少年誌でもジャンプ系は割とエロ路線に走っている作品は少なく…って、「電影少女」とかありましたが、どちらかというとマガジン系(特に月刊)の方がそういうのが多かった印象だったんです。でも「TO LOVEる」辺りからジャンプ系少年誌もややタガが外れた印象はあります。最近でもアニメ化までされている「ゆらぎ荘の幽奈さん」の人気投票結果発表の絵が、女性弁護士や女性大学教授から「セクハラを娯楽として描いている」等と指摘、批判されて論争になってますね。

         

        …まぁ、それを批判、非難する気は更々ないんですが。

         

        そもそも、エロ云々を規制したところで地下に潜るだけで根本的に解決なんぞしやしない訳でね、地下に潜った結果より先鋭化してしまう事だって考えられますわ。規制する事が性犯罪やらセクハラの根絶に繋がるか?というと私にはそうは思えませんし、「子供の教育上好ましくない」という理由で臭いモノに蓋をしてしまって性に関する教育を放棄してしまうのは違うんじゃないかと。

         

        飽くまで個人的な意見ですが…性差別系の問題に関して過度な主張をしている人は、何と言いますか…問題意識云々以前に自身の主義主張に酔っている風に感じる時があるんです。イーブンであれ、と主張する本人の意見がそもそもイーブンではない、と言いますか…。

         

        まぁ、それはともかく本題。

        この「乙女のはらわた星の色」…何とも過激なタイトルではありますが、中身はこんな感じ。

         

        20年前、ヴェーウェ人と名乗る異星人が地球に来訪する。彼等の目的は侵略的婚活。恋愛が文化の基盤になっているヴェーウェ人は地球にやってくる以前にも異種間による交雑を重ねてきている種族だった。ヴェーウェ人は地球の諸問題をその高い技術力で解決し、すっかり地球人にも溶け込みつつある。

        「ヴェーウェ人との交雑により地球人という種が淘汰する侵略者で地球人の敵」という祖父の教えを受けた高校生・ゲンは地球人純血を守り地球人の保護政策を実現させるためにエリート校として知られる地球人とヴェーウェ人の共学校・森陵学園に入学するが…。

         

        という、エロコメディです。ラブコメではありません。エロコメです。

        主人公のゲンは祖父の教えを受け地球人純血を守ろうとしますが、入った学校がヴェーウェ人との共学校で、基本ヴェーウェ人に寄せた校風の為に、彼等の文化の中心である恋愛…つまりは異種交遊を奨励しており、日本最難関のエリート校でありながら、キャッキャウフフを通り越した関係がまかり通っている場所。昼飯すら一人でこっそりと食べる事を許されず、婚活パーティよろしく男女ペアで摂る事を強要されてしまうのです。

         

        そんな状況でゲンが最初に出会ったヒロイン?のミリカ…ヴェーウェ人としては奥手、控えめな美少女。「ヴェーウェ人とは絶対に交わらない」と言いながらも、生来の生真面目さや思春期らしい性から優しく接してしまったゲンは早速お約束的に彼女に好意を寄せられます…が!!ミリカは実は交雑により恋愛感情が高ぶると発情して文字通り「燃えてしまう」体質。しかも滅法惚れっぽい…故にヴェーウェ人からも「地雷女」として忌避されていた少女。

         

        そんな体質により「生まれてきたくなかった」とまで言う彼女に、生来の誠実な性格から捨て置けず…情が移ってしまったゲンは、燃え盛るミリカを抱き留め「俺と友達になってくれ」と…。

         

        …まぁ、ココまでならただのいい話。でもこの作品の場合、コレがゲンにとっては地獄の入り口となる訳です。恋愛を文化の中心とするヴェーウェ人にとっては「恋愛上手」はステータス。落とした異性が堅物だったりした方が箔が付く…そうなると「ヴェーウェ人とは交わらない」と公言するゲンの様な男は攻略対象としてはかなり魅力的。そうでなくともミリカの件で女子からの好感度が高まっているからさあ大変!!となる訳です。

         

        1巻の段階ではミリカの他、オタサーの姫みたいなキャラクターの猫耳少女タレラ、幼少期のゲンに命を救われてヤンデレ化したキュリプの3人がゲン争奪戦に名乗り出ていますが、果たしてゲンは貞操をヴェーウェ人から守り切る事が出来るのか!!

         

        ちなみにこの作品、主人公のゲンの友人にミツヨシというキャラクターがいるんですが…まぁコイツのゲスっぷりが面白いんですわ、ええ。彼はヴェーウェ人にとってはスライム以下のクソザコ扱いな超のつくナンパ男で、ゲン曰く下半身に脳みそがついている男。欲望に忠実な彼の存在がまぁ、良い感じなんです。私の中で、ラブコメ、エロコメ的な男女関係を軸とした作品は、実は男同士の掛け合いが面白い作品ほど面白い…というのがあるんですが、本作はコレ、バッチリです。ゲンとの掛け合いに限らず、彼に対するミリカに辛辣な対応なんかも抜群に面白いんですわ、ええ。       

         

        エロいシーン、サービスカット的なものは多いんですが、「TO LOVEる」とか「ゆらぎ荘」程は露骨じゃないレベルですし、コメディ作品としてもかなり面白い作品かと。今後の展開に期待大です。

         

        余談ですが…1巻には番外編が2本収録されているんですが、コレの「どばどばぺろぺろ」ではゲンがクソビッチ3人衆の1人、ネンガロからこの技を喰らいます。

         

         

        まぁ、ゲンが喰らったのは後頭部側ではなく顔面側からの「リバース式転蓮華」とでもいうべき技ですが。(笑)

        | 零哭堂 | 漫画紹介 | 21:31 | comments(0) | - |
        コレまでアニメ化だって?こいつはケッサクだ。
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          さがら梨々&岡本健太郎 「ソウナンですか?」 4巻

           

          最新巻を買ったら、帯に「アニメ化」の文字が踊っていました。

          原作者の岡本健太郎さんは、現在のジビエブームとか狩猟ブームに一役買った…かも知れない自身の狩猟の体験談を漫画にした「山賊ダイヤリー リアル猟師奮闘記」を描いていた人です。

           

          ちなみにこの「ソウナンですか?」はどんな作品かと言いますと…

           

          女子高生同士で水を肛門にベロ突っ込んで口移ししたり、女子高生の手の上に女子高生がうんこをしたりする漫画です。

           

          …いや、嘘ではありません。本当です。本当だから困るんですよ。(笑)

           

          もう少し詳しく説明しますと、こんな感じ。

           

          飛行機事故の為に無人島に漂着した鬼島ほまれ、鈴森明日香、九条紫音、天谷睦の女子高生4人は、救助を待つ間4人は無人島でのサバイバル生活をする事になる。典型的な女子高生である彼女等には文明機器のない無人島での生活など未経験…ではなく、4人の中kの1人・ほまれは父の英才教育で様々なサバイバル知識と経験を持っていた。

           

          …という作品です。上記したスカ〇ロチックな行動も全てはサバイバル生活の一端です。

          肛門に水…は清潔な水が補給出来ない状況、かつ手持ちの水が汚染されていた場合の水分を補給する方法で、手にウンコするのはそれを投げて血や排泄物、死骸の腐臭に反応する鮫の習性を利用して気を引く為の行動…すべては、生き延びる為、なのです。

           

          …何らかの状況で私が遭難してしまった場合、この知識を覚えていたとしても何とかして別の方法考えたいと思ってしまいますが。(笑)

           

          先日最終巻が発売された

           

          岡崎武士 「レッツラグーン」 全6巻

           

          コチラでもかなり「ソウナンですか?」の女子高生4人組の置かれた状況にかなり近いシチュエーションが舞台となりますが、こちらは最後に明かされる"ある理由"により、ほまれの様な英才教育を受けたサバイバリストでなくとも主人公達は割とのほほんとした無人島生活を送れていましたが、コッチの作品の場合、別の危険が付きまとっていた訳で…。

           

          まぁ、ともかく「ソウナンですか?」でのサバイバル生活というのは…元抱かれたくない、現好感度タレント的に言うと、「リアルガチ」なんです。もつとも少なからず漫画的ご都合主義はありますが、それでいてアニメや漫画的な女子高生キャッキャウフフなノリをキープしているのがこの作品の凄さなのかも知れません。

           

          ともあれ、無人島に流れ着いた4人がまぁ、個性は違えど全員…それこそ顔で流れ着く奴選んでんのか?この無人島は!なんて思ってしまう程に粒ぞろいの美少女。

           

          サバイバルにおける指導者ポジションのほまれは、若干ボッチ気質で天然な所もあるクール系。

          体力自慢でガサツ、ちょっとおバカだが元気で天真爛漫なアスカはショートカットでボーイッシュだけど巨乳。

          お嬢様気質でわがまま、みんなを振り回すけども、よく他のメンバーを見ているシオンはオシャレ好きな正統派。

          真面目で勤勉、頑張り屋だがややオタク気質のムツは庇護欲をそそる小柄な眼鏡っ娘。

           

          …こんなメンバーが、無人島でキッツイ筈のサバイバル生活…なのに切羽詰まった感じや殺伐とした感じが皆無なおかげでキャッキャと大騒ぎしながらも何だか楽しそうなんですね。まぁ、漫画として読んでるからこうなっている、そう思うだけで、現実となってしまったら…ご勘弁、な舞台設定ではあるんですが。

           

          そんな彼女等の無人島生活が何だか呑気で楽し気…それが凄く魅力的なので、無人島にいた他の遭難者コンビは色々と凝った設定ではあったものの、残念ながら

           

          「新規のコンビに魅力がない」

          「4人組だけでいい」

           

          なんて言われてしまい、それが編集者や作者にも届いてしまったのかコチラは早々に退場してしまう程。

          まぁ、後で再登場する可能性は割と高い気がしますが。完全に救助されたという訳でもなさそうな感じでしたからね。

           

          そんな訳で、実は案外「ソウナンですか?」ってアニメ化に向いている素材なのかも知れませんね。4人の美少女女子高生がキャッキャウフフなサバイバル生活で時に下着姿や濡れスケ姿に…って、日常系アニメの舞台が非日常になっただけ…って、説明が変ですが、そんな感じな訳です。キャラクターが声とか作画、演出がハマってしまえば人気出るかも知れませんわな。

           

          ただ、本作のキモが「無人島でのガチなサバイバル生活」であるという部分を蔑ろにしてしまったら…その時は盆百の似たような系統の作品の中で埋没してしまうとは思います。この辺、アニメウォッチャーな人は注目しておいていいのでは?と思います。

          | 零哭堂 | 漫画紹介 | 19:36 | comments(0) | - |
          「川柳少女」がアニメ化?こいつはケッサクだ。
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            今日はコレ。

             

            五十嵐正邦 「まったく最近の探偵ときたら」 5巻

             

            暴走気味なハイテンション探偵ギャグ漫画「まったく最近の探偵ときたら」も5巻目になります…が、全く物語的には進展しておりません!!(笑)もう真白もゴリラ通り越して人外キャラクターになってしまいましたし、もう彼女と名雲探偵の過去とか、フェードアウトしちゃうんじゃないかとちょっと心配になるレベルですよ、ええ。

             

            今回は"ヤベェおじさん四天王"が大活躍!!…してしまいます。前の巻から引き続き登場の乳首試食おじさんを筆頭に、久々登場の十字胸毛おじさん、そして今回初登場のロープ大好きおじさん…そして我らが名雲探偵こと挙動不審おじさん…全員揃い踏みになっています。

             

            …いや、まさかこのネタ引っ張るとは思いませんでしたよ。(笑)

             

            そして久々登場と言えばこの人も。

             

            名雲探偵行きつけのBAR「TONTO」の常連、群馬出身のブロントさんです。(笑)

             

            今回も大いにカッコつけてくれるんですが、残念ながら彼の決め台詞

             

            「こいつはケッサクだ」

             

            は言ってくれませんでした。でも彼が登場した番外編…しょーもないオチですが、私は好きです。(笑)

            ワタクシ、「TONTO」のエピソードがこれまでのエピソードの中で一番面白かったと思うんです。少数派かも知れませんが。次点が「金田一少年」のパロディかな?何にせよ、次は「TONTO」が絡んだ事件を期待したいですね。勿論ベロニカやマスター…そしてもう一人の常連、ビリー(群馬出身)も登場させて欲しいです、ええ。

             

            というか、今回番外編のショートネタの方が面白かった気がしますね。

            正岡子規似の奴とか。(笑)

             

            さて、今回はアスナロ以上に活躍…真白よりメインヒロインしていたマキさん。まさに「マキさん巻」と言っても過言…か。むしろ「ヤバイおじさん巻」だな、コレ…まぁそれはともかく、髪型を変えた姿やJK時代、はてまた寝姿など色んなマキさんが見られるので彼女のファンは大興奮…といった所かと。

             

            でも一番可愛かったシーンは

             

            このシーンだと思うんだよね、ワタクシ。

             

            ちなみにマメ知識。

            番外編でナディーとブロントのエピソードに出て来る「ナッキーランド」のマスコットキャラの"ウサギっぽい何か"は、今度4月からアニメがスタートする「川柳少女」にちょこちょこ登場するキャラクター(?)です。「川柳少女」のアニメにも恐らく登場すると思うので、アニメをチェックしようと思っている人は頭の片隅に覚えておくと良い事が…

             

            …ないな、特に。

             

            あ、アニメでは七々子の声は花澤さんみたいですが…「森田さんは無口」の真由も花澤さんだったんだよなぁ…。

            無口キャラに縁がありますねぇ、花澤さん。

            | 零哭堂 | 漫画紹介 | 18:09 | comments(0) | - |
            仮想現実コスプレサバゲ
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              今回はこちら。

               

               

              祐佑 「AR/MS!! エーアール/マルチプルサヴァイヴ!!」 現在1巻が発売中

               

              任天堂の伸びる腕で戦うボクシングみたいなゲームや、「力が欲しいか!!力が欲しいのなら…くれてやる!!」な漫画とは無関係です。(笑)

               

              拳も剣も、魔法も銃も何でもありで誰でも騎士やら侍、エルフや軍人、はてまた変身ヒーローや魔法少女にだってなれる拡張現実を用いた何でもありなサバイバルゲーム「AR/MS」…高校では全国大会なども行われ部活動としても認められている。高校に入学したばかりの向日葵は、憧れの魔法少女になりきる事を夢見てAR/MS部の門戸を叩くのだが…

               

              という、今流行りのVRとかをもっと発展させて行われるサバゲー的な架空競技を描く作品です。キャラクターデザインというか、絵柄が何だか既視感があるなぁ…と思っていたら、作者は人気ゲーム「アイドルマスター」のコミカライズをやっていた人。私自身はそのコミカライズとかを読んだ訳ではないんですが、この作者の方はアニメ版でも絵コンテを担当していた人らしいのでキャラクターデザイン…特に女の子が「アイドルマスター」のそれにかなり似ている…コレが既視感を感じた原因ですね。

               

              祐佑氏は他にも漫画を描いている様ですが、原作なしのオリジナルはこの「AR/MS!!」が初、との事。何でも自分が「こんなのあったらやってみたい」と思っている要素を詰め込んでいる作品らしく、ルールやシステム的なモノも含めて作者が楽しんで描いているのがコマからも読み取れる期待の作品なのですよ。やっぱり作者が嫌々描いている様なものより作者が自分で楽しんで描いている作品の方が雰囲気からして面白い傾向ってありますからね。

               

              さて、主人公の向日葵は小さい頃に夢中になっていた魔法少女アニメ「ラブリー・ミリー」に憧れ、小学生の時に「AR/MS」の存在を知るが、元々人見知りで引っ込み思案な性格な為にAR/MSに飛び込む事が出来ないでいた。そんな彼女が出会ったのが、AR/MS経験者だという同級生の男子朝凪春一と空海貞純。2人に背中を押される形でAR/MS部に入る事になる訳ですが、この2人がかなりのクセモノ。

               

              春一と貞純は、「趣味に給料を全部つぎ込んでいる様な大人」の巣窟だったショップをホームとしており、中学時代はAR/MSの部活が無かったため、大会等で名を遺したりはしていないもののクセのある大人達とのバトルで鍛えられいてる為相当な猛者であり、かつかなりクセが強いプレイヤー。そんな2人の奸計にハマって向日葵はトンデモナイAR/MSデビューを果たす羽目になる訳です。

               

              まぁ…それにしても心躍るゲームですよね。現実のサバゲーなんかですと割と敷居が高い部分がある訳です。銃や装備、迷彩服なんかを用意…まぁ、銃や装備に関してはフィールドでレンタル、というのもありますが、そもそもが特殊な遊びではある訳で、周囲にそういった物に精通している友人とかがいないと割と踏み込みにくい部分ってある訳です。それにサバゲーの場合「紳士のスポーツ」なんて言われる事も実はあって、被弾は基本的に自己申告。当然、通称"ゾンビ行為"なんて言われて忌み嫌われますが、被弾しているのにヒットコールしないでゲームを続行する人物ってのはいるんだそうです。勝ちにこだわってそういう行為に走り…それが人間関係をギクシャクさせる…なんて事も実際あるらしいんですが、このAR/MSでは完全に機械が被弾やダメージ判定をするのでよりフェアで平等な戦いになる訳です。

               

              そしてそもそもサバゲーではコスプレ等でキャラクターになり切る事は出来なくはないんでしょうが、銃器による撃ち合いはともかく、剣で戦ったり魔法を使ったりは当然出来ない訳です。装備の問題もある訳で、BB弾飛び交う中で露出度の高い恰好や顔丸出し…なんて出来ません。まぁ、当たり前ではありますし、剣で戦う…まではいかないにしろ、飾りのライトセイバーだけでほぼ丸腰、フリーズコールだけで戦うサバゲーマーは実在するみたいですが。(笑)

               

              そんなジャンル問わないスタイルでサバゲーみたいなゲームをやれる…コレ、魅力的ですよ。自分がどんな装備でどんな戦い方をしたいか…とか、考えるだけで楽しい訳です。それを、部活動という青春真っ只中の物語として展開する訳ですから、そりゃ面白そうな訳ですよ、ええ。あるゲーム世界の中で自分のアバター使って…という類の作品は、例えば「ソードアートオンライン」とかですか?あった訳ですが、飽くまで現実世界の本人がなりたいキャラクターになり切って実際に戦う…というスタイルの作品って、案外今までなかったんじゃないかな、と。

               

              1巻の段階では、主だったキャラクター紹介とゲームのルールやシステム、世界観的な説明が殆どでしたが、今後AR/MSのゲームそのものがもっと濃く描かれる事になるでしょうし、現状でも中々に濃いキャラクター達ではありますが、更にトンデモナイキャラクターの登場とかも期待できる訳で、ホント、次が楽しみな作品だと思います。

               

              「これからコンバット」とか「サバゲっぱなし」を読んでいてサバゲーに興味がある、ないしやっている人。

              ヘヴィファイトを扱ったレアな漫画「少女騎士×ナイトテイル」の打ち切りにガッカリした事がある人。

              コスプレとかに興味がある、違う自分になりたいという願望が強い人。

              「あさひなぐ」とかの青春部活漫画やバトル漫画全般が好きな人。

              全身タイツ的なボディライン丸出しなピッチピチの服を着た女の子にリビドーを覚える人。

              筋肉こそが最強の武器、筋肉は決して裏切らない、と思っている人。

               

              こんな人には特におすすめの作品ですよ。

               

              あ〜ただこの作品、某「本、ファッション、家電から食品まで揃う王手通販サイト」のレビューで、ちゃんと読んでからレビューを書いたというのなら漫画のみならず文章とかを読み解く能力の欠如を疑ってしまうレベルの「自称・正論」な…多くの人の目に触れるネット上ではなく、広告の裏こそが相応しい大変素晴らしいレビューが書かれてしまっています。根本的に本を読み理解する能力が欠如した…もしくはチラ見程度で思い込みでレビュー記事書く様な輩に、国の行く末や人生を心配されるようになっちゃあオシマイだよ、ホントに。(苦笑)

               

              …HP時代にも書いた気がするんだけど、書籍や映像ソフト等で星1つのレビュー記事連発する人物は、こういう通販サイトのレビュー欄を自己主張と鬱憤晴らしの場だと勘違いしてる奴ばっかりで、そういう連中の記事は根本的にレビューとしての意味をなしていないと思うんですが…どうなんですかね?。放置していたらその内「ヤフー知〇袋」と「Amaz〇nのレビュー欄」はバカの巣窟…なんて言われる日が来てしまうかも知れませんね。

               

              …あ、伏字になってないや。まぁ、いいか。(笑)

              | 零哭堂 | 漫画紹介 | 21:18 | comments(0) | - |
              新巻…2年と63日ぶりですね…(追記あり)
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                あ、こんなタイトルですが、「ガンダムW」とか関係ないです。(笑)

                 

                1巻から追いかけている漫画「アイリス・ゼロ」の8巻が先月発売されました。

                「ヒストリエ」とか「ベルセルク」並のリリース感覚になってしまっていますが、この作品の場合は以前作者の体調不良により長期休載になっていて、現在も療養の為に休載する事が少なくないので、致し方なしなのですが…流石にこのペースだと、諦めて作品から離れてしまうファンも出て来るのかな…と勝手ながら心配しています。

                 

                …私?私は鍛えられてますから。(笑)

                 

                そんな訳で、コレね。

                 

                蛍たかな+ピロ式 「アイリスzero」 現在8巻まで発売中

                 

                少年少女が「瞳(アイリス)」と呼ばれる異能を持っているのが当たり前の世界。そんな中、高校生の水島透は瞳を持たない「欠落者」ゆえに幼少の頃からヒドイ迫害を受けており、その現在まで続く体験は、極力他人に関わらない、目立たない「低視聴率」という行動原理を彼に植え付けさせた。そんな「低視聴率」をモットーとする彼だが、ある日校内でも有名な美少女・佐々木小雪と知り合った事で様々な事件に巻き込まれる事に…

                 

                という作品。イラストの雰囲気もそうですが、原作付きなので一見ラノベのコミカライズだと思われるかも知れませんが本作はオリジナルです。ただまぁ、ラノベっぽい雰囲気がある感は否めませんが。最近アニメにもなっていた「青春ブタ野郎」シリーズとか、最近大暮維人氏によるコミカライズが話題の「物語」シリーズとかに近いかも知れません。

                 

                 

                さて、本来「ありえない」とされていた「角膜移植による瞳の後天性発症」を巡る星宮玲のエピソードは前の7巻で完結しましたが、今回はそのアフターフォロー的なエピソードと、透の妹が関連したエピソード、そして最後にややきな臭さを感じる衝撃的な次のエピソードの掴みが入っています。

                 

                今回の見どころは、透に好意を持った星宮と小雪…透からの2人への思いみたいなものが描かれている点でしょうか。瞳狩りのエピソードで、欠落者である透への迫害が酷い物である…という描写があり、そもそも1巻では一歩間違えば殺人、というシーンもあった訳です。そんな状況で偏見を持たない小雪との出会いにより、透は今の仲間を得る訳です。小雪から好意を持たれている事を自覚してはいるものの、それに対して返事を告げる事が出来ない…それも、自身が欠落者であるという体験から。

                 

                欠落者として今まで誰からも相手に4されなかった自分が突然異性に好意を持たれた。自分もその異性は好意があるとは思う…しかし欠落者故として過ごしてきた孤独故、その好意に対する自分の好意が「自分に優しくしてくれるから」という自分本位の感情からなのか、それとも相手に対し真摯な形で「異性として好き」なのかが分からない。そんな自分に好意を口にする「資格」があるのか…それが透の現状での精いっぱいの回答。

                 

                ただ、この後に聖からの指摘が小雪に入ります。素直に透への好意をぶつける真っすぐな小雪…彼女の側にも透に好意を伝える「資格」があるのか、と。透にしてみれば、欠落者である自分を受け入れてくれる、仲間と呼べる存在が出来た事が奇跡的。しかし自分が小雪の好意を受け入れるにしても拒絶するにしても間違いなく今の関係は変わってしまう。校内でも人気者として知られる小雪には、今のグループを離れてもまた他のグループに入る事が出来るが、透にはそれは出来ない。それを分かった上で、小雪と透ではその立ち位置に大きな隔たりがある…それが透の言う「資格」なのだ、と。

                 

                以前も作中で指摘されていますが、この透達のグループ…思えば非常に不安定なのです。聖は中学の時の件、あさひは透が欠落者である事を暴いた件、時田と久我は瞳狩りの件で、それぞれ透に対して「借り」がある…的な思いがある筈。ただ、カップリング的にはあさひは時田と、聖は久我とくっつけそうな描写がありますが、全体の関係性と言う意味ではいつも一緒に行動している風に見える割に、薄い。例えばあさひが一緒にいるのは小雪がいるからだし、時田も久我が一緒にいるからいる。それだけの関係で、その間にいるのが透、という形な訳です。

                 

                それが反映されているのが、透の妹が関わったエピソードでの結び。透の妹の瞳は「相手のフレンドリストが見られる」というもの。そして妹は友人に「兄には友達はいない」と言っている点ですね。妹の判断する友達に、小雪や聖、あさひ、久我、時田は入っていない訳です。そうなると…透にとっての彼女等は一体何なのか…コレ、次のエピソードへの伏線でしょう。

                 

                …まぁ、現実世界でも友情なんてものは口で言う程固く結ばれているものばかりではないし、「ずっ友」なんて言いあっている連中程簡単にその関係が崩れてしまう気はします。特に学生時代なんかは小、中、高、大とカテゴリが変わる都度、始まっては終わる訳ですよ。ある意味この漫画の描写は考えすぎ…と見えなくはないんですが、透のポジションにとって考えるとそうはいかなくなる訳で、この辺は作者がどう結論つけるのか…かなり楽しみです。

                 

                そのキーとなるのは間違いなく、後天的に瞳を得たが元々は欠落者で透と同じく迫害を受けていた経験を持つ星宮…彼女の場合、現状で透の心情や本音を一番近い形で理解してあげられる存在。主要メンバー6人の関係性を描いたところで、彼女を出してくる所など、この作者はやっぱり構成が上手いなぁ…と。

                 

                それと、今回…透の妹・香弥が関わったエピソード…コレは彼女の友達が歳の離れた高校生と遊んでいて、その友達の為にその高校生…透達の先輩だった訳ですが、彼の正体を探る為に高校にやってくる…というモノなのですが、ここで透は香弥を諭す為にこのような台詞を言っています。

                 

                正義感を持つことは別にいい。

                でもな、"正しいこと"は武器じゃない。

                "正しい"っていうのは他人を殴ってもいい理由にしちゃいけないんだ。

                 

                これ…何気に重みのある言葉です。独り善がりな正義感に酔っぱらって日夜SNSとかブログの炎上に加担している様な連中に聞かせてやりたい台詞ですね。ネットの匿名性を利用して他人に身勝手な暴力を振るうような輩は、決して正義などではないです。むしろ卑怯者ですわ。

                 

                さて、今回のラストで、小雪がいきなり倒れるという緊急事態が!!詳細は全く分かりませんが、この巻でもそうでしたが、小雪は家族…特に両親に関わる話題が出ると顔を曇らせる…という描写があります。いや、以前の巻でもあったんです、確かこういうシーン。この辺の…今まで病気になってみんなでお見舞いに行く、というエピソードで小雪の自宅は描かれましたが、彼女の家族は描かれていませんでした。そもそも、病気の娘がいるのに両親とも不在…という時点で何だかありそうだな、とも推測できます。家が豪華な一戸建てな辺り、会社の重役とか政治家とかのパターンで、家にあまりおらず親の愛情自体も薄い…少なくとも小雪にとってはそうなのかも知れません。

                 

                まぁ、この辺もある意味フラグでしょうね。

                次のエピソードはどんなものなのか、そして次の巻はいつ発売になるのか。楽しみです。

                 

                いやいや、いくらでも待ちますよ、私は。「鍛えられた漫画ファン」ですから。(笑)

                | 零哭堂 | 漫画紹介 | 22:00 | comments(0) | - |
                無知で最低と分かった上での最低
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                  今回はコレ。

                   

                  芝村裕吏&キムラダイスケ 「マージナル・オペレーション」 現在12巻まで発売中

                   

                  長年ゲームに明け暮れてニートだった新田良太は一念発起して会社に勤めるも勤め先が倒産。金欠で家賃も払えないと思案する中、ネットで偶然見つけた民間軍事会社「自由戦士社」の求人に応募する。タジキスタンでの新人研修で新田はチープなCGの戦術シミュレーションをやらされるが、ゲームで培った分析、判断力でオペレート任務を着実にこなす。しかしその訓練は現実の軍事作戦を実際にオペレートしていた事を知り…

                   

                  という、今から然程遠くない未来を舞台にした人気小説のコミカライズ。原作を描いているのは「高機動幻想ガンパレード・マーチ」や「絢爛舞踏祭」といった独特の世界観やシステムを持つ人気ゲームを手掛けた芝村裕吏氏です。未来、といっても超技術的なものは主人公が愛用するiイルミネイター位なもので、重火器などは現行のものとほぼ同じ。描かれる街並みも現在と大差ありません。一応2020年代初頭ですからね。

                   

                  民間軍事会社に入社した主人公が赴任先のキャンプモリソンで使い捨て同然で酷使される少年兵達と出会い、いつか彼らに戦闘とは無縁の平和な生活を与える、という目標を持ちながら、その手段として彼らを使っての傭兵業で稼ぐしかない矛盾に苦悩し、苦闘を続ける。そんな彼は業界内で「子供使い」の異名で知られるように…という「理想と現実」を描いた作品な訳ですが、多少陰惨な展開や描写はあるものの、実の所戦闘描写とかは薄口な部類。何せ、主人公は指揮官であり自分で前線に立って英雄じみた活躍とかはしない作品です。絵的には多少地味になるのは仕方ない所かも。

                   

                  ただ、少年兵というどうしようもなく今現実にあるものと向き合い、必死になって抗う新田の姿は安直なヒーローモノとは違った魅力があります。それがよく出ているのが、最新12巻でのある描写でしょうか。新田の元に、日本の安全保障セクションのエージェント・イトウさんからWACの斎藤さんを派遣され、面倒見る事になった訳ですが…彼女、日本人らしい正義感をむき出しにして新田を非難します。こんなことをしていて何も思わないのか?他に方法はなかったのか?と何かの事件の時にマスコミが犯人に言いそうな事を聞かれた新田は

                   

                  思うよ。

                  この境遇に至る前に少しの募金でもやっていれば…ここまで苦しくはなかったろうか?…とかね。

                  君が今までどんな世界を見てきたか、僕には分からないし、君が今、剥き出しにしている正義感を否定はしない。

                  だが…君の知っている世界の外側にも子供はいる。

                  ここでは僕がその子供たちをまとめて、ビジネスにしている…というわけだ。

                   

                  方法…?君は知ってるのか?他の方法を。

                  知っているのなら、僕の全財産で買わせてもらう。

                  だが、口だけで実現性のないプランは必要ない。

                   

                  とし、更に

                   

                  君の言うとおりだよ。

                  僕は最低だ。君はどうだ?

                  我々はもうすでに最低だ。無知で最低か、分かった上で最低か。

                  その違いだけしかない。

                  君は今まで無知で最低だった。これからは分かった上で最低になる。

                   

                  と告げます。コレ、地球上に住まい文化的な生活を営む全人類に対しての言葉でしょうね。

                  これまで彼に付き合ってきた読者なら、新田の心情…斎藤さんに突かれた核心に対してのやりきれない感情は痛い程分かる筈。このやるせない感じこそ、「マージナル・オペレーション」という作品の根源だと思うのですね。そんな新田にはオマルと一緒に彼の肩を叩きながら、

                   

                  「お前は最低じゃない」

                   

                  って言いたくなりますよ、ええ。

                  現実でありえそうな展開をベースに、ちっぽけな…ちょっとした才覚を持った男が、たまたま知り合った子供達の現実に触れて、クソったれなその現実に必死に抗う姿を描いたこの作品…ミリタリーや政治や世界情勢とかの知識は案外不要な作品です。ヘビー過ぎるのは嫌だけども、たまにはちょっとズシッと来る作品を…という方、オススメです。

                   

                  さて、本人の朴念仁っぷりはさておき、新田の周囲には彼を慕うヒロインは多い訳です。ジブリールを筆頭に、ソフィア、ジニ…そして12巻にて再会したシャウィー改めホリーさん…本人は気付いていないのか、はてまた気づかないふりをしているのかはさておき、生来の異性への奥手さから今の所明確なメインヒロイン扱いになっているキャラクターはおりません。一応、作劇上ではジブリールがメインヒロイン的で一歩リード…みたいな所はありますが。

                   

                  でも…私が思うにメインヒロイン…というより新田が嫁にするのならやっぱり…

                   

                  ホリーさん一択ですよ、ええ!!(力説)

                   

                  新田はタジキスタンでの研修時代に売春宿にいた彼女と出会います。基地で彼の日本語通訳を担当した他、売春宿では個人レッスンで新田に英語を教えた女性です。

                   

                  見ず知らずの土地に放り込まれた新田にとって、会社の人間以外で初めて信頼のおける人がシャウィーさんであり、研修のシミュレーションの真実…実際の軍事作戦だった事を知り、憔悴し壊れる寸前だった彼を癒した…正に新田にとって物語序盤でのMVP的な人。多分、彼女と出会わなかったら新田はダメになっていたんじゃないか…そんな事を思わせる人なのです。ちなみに2人は性交渉なしの清い関係。出会いが売春宿なのにね。まぁ、オマケ漫画では一歩手前まではいきましたが。(笑)

                   

                  新田に英語を教えた報酬(といっても本来は売春の対価)で自分を買い戻し、故郷であるミャンマーに戻って新田と再会した訳ですが…いや、ほんっとこの人、いい女ですよ!?ええ。

                   

                  おおらかさ、包容力、明るさ、気遣い…しかも美人ときたもんだ!!

                  新田に会う前にミョーに化粧とかに気合が入っている所とか、再会した後の基地へ向かう車中でのジニをからかった悪戯っぽいやり取りなんか、サイッコーに可愛いでしょ!!

                  新田との縁も強そうですし…メインヒロインはホリーさんに決まりですわ、ええ!!

                   

                  …こんな事言っちゃうとジブリールに背後から首かっ切られちゃいそうだけどな!!

                  | 零哭堂 | 漫画紹介 | 20:28 | comments(0) | - |
                  旅したくなる漫画
                  0

                    今回はコレ。

                     

                    入江亜季 「北北西に雲と往け」 現在3巻まで発売中

                     

                    アイスランドで暮らす17歳の日本人・御山彗。彼はクルマを始めとする機械と会話ができる。そんな彼は探偵として生計を立てており、ある時は犬を連れ戻す、ある時は一目ぼれの相手を探し出す為に、今日も相棒のジムニーを走らせる。

                     

                    …実の所本作、1、2巻は登場人物の紹介や舞台であるアイスランド島の紹介がメインで、3巻にしてようやく本格的に物語が動き出す…そんな印象の作品です。ですから、実の所今後この作品がどのように動いていくか…想像がつかない状態だったり。恐らくは現在不穏な動きを見せている彗の弟・三知嵩がキーになっていくのでしょうが…。

                     

                    作者は「乱と灰色の世界」という作品を描いていた人で、こちらも非常に面白いんです。コチラは大人サイズの靴を履くと大人になってしまう乱という女の子が主人公。乱の家系は魔法使いの一族で、そんな彼女や彼女を見守る家族を描いた作品。独特な世界観をしていて、幻想的、という言葉が似合う優しい物語です。絵柄が新谷かおる先生のものに近い…少女漫画寄りな絵なんですがそれだけで毛嫌いしてしまうのは勿体ない…と思わせる作品です。

                     

                    あ〜、しかしアイスランドというと、結構日本人にとっては馴染みが薄いんじゃないかなぁ…と思うんです。私など、アイスランドと聞いても「くにおくんドッヂボール」でわーぷーしゅーと使いのへいるまんがいるチーム、という程度しか知りません。そんな土地柄なせいか、この「北北西に雲と往け」は2巻ほぼ丸々使ってアイスランド観光を漫画を通じて見せてくれる…という試みがなされています。

                     

                    勿論、物語的に違和感なくする為に彗の親友・清が彗に会いにアイスランドにやってくる…という形にしており、2人が観光名所を巡っていく…というスタイルなんですが…コレがまた凄い。かなり気合の入った描写や解説で、ホントにアイスランドを訪れている様な錯覚さえ覚えます…というのは流石に言い過ぎですが、かなり丁寧に尺を取っているのが印象的。つっけんどんな性格の彗に比べ、清はかなりの好人物に描かれていて対照的なんですが、それ故この2人が何故か馬が合って仲が良い、というのにむしろ説得力を感じます。この2巻までは殆ど物語らしい物語は動いていないんですが、この観光シーン…雄大なアイスランドの自然の描写だけでも、楽しく読めてしまいます。

                     

                    そして3巻…ようやく物語が始動!!という感じなのですが、何分まだはっきりしません。3巻で分かったのは彗が機械と会話出来るように、三知嵩も人を輪切りにしてしまう様なイメージで何らかの異能を持っている事が示唆されるんですが、具体的なモノはぼかされた状態に。彼を危険視するキャラクターがぽつぽつ出て来ているのとは裏腹に、彗の方は三知嵩を信用して全く疑っていない状態。そして三知嵩の方も、兄である彗に対して強い執着を見せている…と、ハッキリ言って気になることだらけ。

                     

                    今後物語がどう動いていくのか…非常に気になる作品なのです。

                     

                    そんな状態なので本来ならばこうしてブログにて紹介できる様な所に至っていない本作ではあるんですが、少なくともアイスランドの描写に関しては大変すばらしい仕上がりと言えるんじゃないかと。スキーとかスノーボードやってる人に対し、「クソ寒い時にわざわざ雪山に行くとかマゾかよ」とか思っている私ですら、アイスランド行って見てぇ!!と思わせる作品です。

                     

                    旅行好きな人なら、もっと行きたくなっちゃうんじゃないかな。

                    | 零哭堂 | 漫画紹介 | 00:07 | comments(0) | - |
                    ハードボイルド改めハートフル
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                      「シティーハンター」という漫画、ないしアニメは、黄金期ともいえる頃の少年ジャンプの作品な訳ですが、「プライベートアイズ」という劇場版アニメが近々公開されるとの事で、密かに盛り上がっている訳です。

                       

                      世代的に私も直撃している訳で、かなり好きな作品なんです。ただ、主人公のリョウもカッコイイんですが、私の仲間内ではそれ以上にリョウにとっては商売敵かつ親友の海坊主の人気が高かったんですよね。例えるなら、「ルパン三世」でルパンより次元の方が好き、みたいな感覚でしょうか。決めるときは決めますが、美女に目がなくモッコリしてばかりなリョウに比べ、海坊主はよりハードボイルドしていた、と言いますか…コミカルな部分もありつつ、背中で語る男の不器用さ、みたいなエピソードが多かったのでそこに痺れて憧れていた訳ですよ。

                       

                      そんな海坊主を主人公とした「シティーハンター」のスピンオフ作品が発売されました。

                       

                      えすとえむ 「CITY HUNTER外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常」 現在1巻が発売中

                       

                      作者のえすとえむさんは、主にボーイズラブ作品を描いていた方の様で、この漫画が連載されているのも実は青年誌ではなく女性向け漫画誌です。「シティーハンター」本編連載時からリアルタイムに年月を重ねた海坊主と喫茶キャッツアイを描いている作品で、銃撃戦やアクションシーンは皆無の日常モノ的な作風になっています。

                       

                      いや、1巻が出て早くも割と批判的な感想が聞こえてしまっている作品なんです、コレ。

                      確かに、筋肉モリモリマッチョマンの大男…というイメージの強い海坊主ですが、本作では細マッチョとでもいいましょうか、少なくとも狙撃から庇われた際に「大きな背中」とはなりそうにないな…という体格で描かれてしまっていますし、他のキャラクターや背景なんかにしても、緻密に描かれる北条先生の絵柄とは大分違います。確かに、原作ファンなら引っ掛かってしまう部分かも知れませんし、以前紹介した原作ファンの中年女子が若返って当時の「シティーハンター」の新宿に転生する…という「今日からシティーハンター」がかなり北条先生の絵柄に近づけて描かれているので尚そう感じるのかも。むしろ、「高杉さん家のおべんとう」とかの絵柄や背景に近いかも知れません。

                       

                      まぁ、確かに「北斗の拳イチゴ味」とかも原先生の絵柄にそっくりなのにやってる事がアレだから面白い、というのはありますし、そりゃあスピンオフで同じ世界観、同じキャラクターが出ているなら本編に近い絵になっていた方が違和感はないし感情移入もしやすいとは思うんです。ただ、この「伊集院隼人氏の平穏ならざる日常」は「シティーハンター」本編から大分年月が経過した、という体の作品であり、当然その分キャラクター達は老いる訳です。昔ほどスイーパーとしての仕事をこなしている訳ではなく、開店休業、半ば引退している様な状態かも知れない訳でね、そう考えると、一回り小さくなったような海坊主や、ややオバサン化した美樹…というのもコレはコレでアリなのではないか…少なくとも私はそう思った訳です。

                       

                      中身は、昔は海坊主の強面が原因でリョウや香といったお馴染みの面々しかこない…閑古鳥が鳴いていた風な喫茶キャッツアイが、SNSとかで強面大男の名物マスターがいる店としてそこそこの繁盛店になっていて、そこに訪れる様々な客の悩みを海坊主が解決していく…という風な感じ。先ほど「高杉さん家のおべんとう」と書きましたが、むしろその続編の「かりん歩」の方にもっと似ているかも知れません。

                       

                      海坊主、というと、美樹の件然り、バイオリニストになった元上官の娘の件然り…本人の意思、希望と裏腹に、良かれと思って独断で行動してしまうきらいがありましたよね。その不器用さが、何とも魅力的に映えるキャラクターでもあった訳なんですが、美樹の件にしてもバイオリニストの件にしても、その優しさは正直、当人の意思を蔑ろにしたものではあった訳です。しかし本作での海坊主はそういった…悪く言ってしまうと独り善がりな部分がなくなっているんです。ちゃんと相手の声を聞き、受け止めているんですね。そういえば彼、美樹の一件の時に隙あっているなら結婚すればいい、という香に

                       

                      「この世界で…愛する者を守りぬいていく度胸はない!!…リョウのようにな!!」

                       

                      なんて言っていましたよね。まぁ、コレを聞いた香はリョウに愛人がいると思い込んで激怒してしまう訳ですが。(笑)

                      ともあれ、この美樹の件…そして近くでリョウと香の関係を見守っているうちに、海坊主自身も変わっていったんじゃないか…そう、変わりゆく新宿の街並みの様に。

                       

                      原作ファンの言い分も分からなくはないんですが、私はコッチの海坊主もアリだと思いますよ、ええ。

                      | 零哭堂 | 漫画紹介 | 00:35 | comments(0) | - |
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