土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

自己満足ブログ
最強大統領が異世界で国造り
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    はい、今回はコレ。

     

    馬場康誌 「ライドンキング」 3巻

     

    最強大統領が異世界で大暴れ!!今一番アツい異世界転生作品「ライドンキング」の最新巻です。

    前の巻ラストで見せた、ベルが魔導院から追われる理由が明かされます。ベルはこの異世界では規格外な魔法「魔圧縮か(スモールパッケージ)」を編み出してしまった為。「魔圧縮」とは早い話、「ドラえもん」の「スモールライト&ビッグライト」みたいなもので、生物や動いている物には無効という制約こそあれ、大きく重たい兵器でも小さくしてしまえば簡単に持ち運べる…という、例えば軍隊における兵站においては画期的過ぎる魔法。故に、大統領が飛ばされた異世界で多国籍な軍需産業&PMCみたいな存在である魔導院に狙われている、と。

     

    そんなベルに何でサキが付き合っているのかというと、彼女は彼女で実は有力貴族の令嬢で、妾の子であった彼女もクズな男に政略結婚的なものを強いられ、それに反発して家出…ベルの家系はサキの家のお抱え魔術師だった為ベルとは幼馴染、そんな訳でタイミングが合致して2人で逃亡した、と。

     

    大統領や村の子供達を助ける為にベルとサキは自分達の身柄をジェラリエ達に渡す事を提言するも、流石我らが大統領、「我が身可愛さに若者を差し出すなど自らの体面と矜持が許さぬ」とこれを一蹴。単身ジェラリエとの交渉の場に立つ事に。

     

    …ココからがカッコいいんですわ。

     

    まぁ、3巻が発売されたばかりなので詳細は書かないでおきますが、閑話休題。

    KAKERUという漫画家…別ペンネームで成年漫画描いている人ですが、この人の漫画に「魔法少女プリティ☆ベル」という作品がありまして、この作品でもかなり似たようなシチュエーションの"交渉"が描かれます。交渉の方法などかなり似通った内容だったりするんですが、「プリティ☆ベル」のそれは作者の政治的な理念とか思想と言ったものが前面に出過ぎていて、正直、読んでいて鼻につくんです。作者のそういったモノに対し「作者かっけー」とか「スゲー正しい」なんて言ってしまえる読者だけではない訳で、作者の政治的理念やら思想はそれが正しい正しくないとかは読者にとってはハッキリ言って、どーでもいいんです。

     

    「ゴーマニズム宣言」的な、ハナっからそういうのを描く前提の漫画で、自身をキャラクターとして出して描いているのならまだしも、「プリティ☆ベル」での描写は作者の理念や思想をキャラクターに言わせている…コレはキャラクターが作者の思いを代弁している、というのとは違うんです。一見同じようですが中身は全然違っていて、作者の押し付けがましい我がキャラクターから透けて見え過ぎててまって、最早キャラクター自身が喋った言葉ではなくなってしまっているんですよ。

     

    これでは漫画としての没入感なんてあったもんではないし、結果冷めてしまう訳です。ですから私にとっては「プリティ☆ベル」のそういった描写…もう簡単に言ってしまえば「鬱陶しい」以外の何物でもなかったんです。

     

    いや、「プリティ☆ベル」のアレが好きだ、アレがあっての「プリティ☆ベル」だ、という人もいるんだとは思います。でも、そういう反応をする人だけではない…という、至極当たり前の事。まぁ、「ライドンキング」をアゲて「プリティ☆ベル」をサゲる様な物言いになってしまっていて自分でも少々不本意…「プリティ☆ベル」を愛してやまない、という方には大変申し訳ない記事になってしまっているとは思います。でも、批判はしてますが非難はしていないつもりです。

     

    さてさて本題。じゃあ何で「ライドンキング」の方はそういう不快感、嫌悪感を私が感じなかったのか?と言うと、コレは単純な話でして、飽くまで私自身の私見に過ぎないんですが、「プリティ☆ベル」のそれがキャラクターの言葉を使っての我の押し付けや正当化見えるのに対し、「ライドンキング」はひたすらに「大統領のカッコ良さ」アピールに終始している…ココに好感が持てるんですよ。何せ、

     

    こんな感じですから。

     

    少なくとも、今までの2巻で触れてきた大統領ならこんな事言いそう…そういう説得力がある。それは即ち「大統領がカッコイイ事への説得力」なのですよ。これは「大真面目に馬鹿をやる」本作の真骨頂だと思います、ええ。

     

    そんな訳でカッコイイ大統領ですが、今回で一応ケンタウロスを巡るジェラリエとの対決は決着。その際、念願のケンタウロスへのライドオンが果たされる大統領でしたが、その反応は

     

    こんな事に。(笑)

     

    どうしてこうなったのかは是非読んで確かめて下さい。(笑)

     

    さて、王国から独立して新たな国となる事を宣言したプルチノフ村、外敵から身を守る為に魔圧縮と仲間達との協力で要塞化していきます。そんな折、ゴルドーが魔族が率いる混沌軍から強襲され壊滅!!その毒牙はプルチノフ村に!!…という所で今回は終了。

     

    うーん…相変わらず続きが気になる。(笑)

    | 零哭堂 | 新巻レビュー | 21:20 | comments(0) | - |
    非ユークリッド幾何学的な漫画
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      今回はコレ。

       

      安田剛助 「じけんじゃけん!」 6巻

       

      とある広島の高校を舞台に、頭脳明晰、スポーツ万能、容姿端麗と3拍子揃った学園一の美人にして「ミステリのためなら努力を惜しまん女」白銀百合子と彼女が率いる「ミステリ研究会」の面々の愉快な学園生活を描いた「じけんじゃけん!」の最新巻です。

       

      この作品、何と言っても「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合子様」等と称される美少女…というより美女であり、男女問わず羨望のまなざしを向けられる存在。でも大好きなミステリが絡むと暴走気味で割とポンコツ…という百合子先輩の存在ではあるんですが、百合子先輩以外のキャラクターも中々魅力的な作品なのです。

       

      先ずは、幼少の頃広島にいたが東京に引っ越し、高校になって再び広島に転校してきた戸入君。百合子に見初められてミス研への入部が認められた戸入君。百合子先輩にぞっこんな彼ですが、時として有能な探偵役、時として思春期年相応な一面、時として暴走する百合子先輩のツッコミ役と、様々な役割を器用にこなすオールラウンダー。そんな彼に幼い頃から好意を寄せる幼馴染のスポーツ少女・ひまわり、百合子の双子の妹で小悪魔な野薔薇、百合子の従兄弟でイギリスから留学中のアイリス…更には前巻では戸入君の初恋の人であり、百合子先輩の幼馴染である家庭科部…の皮を被ったオカルト研究会の犬神先輩が追加され、更に賑やかになってきました。

       

      そんなこんなで今回の6巻は脇役の魅力が光っています。

      前の巻から続く、百合子先輩と犬神先輩の関係を描いた割とシリアスなエピソードもあるんですが、今回はそれ以上にギャグテイストが強く出ています。

       

      先ずは今回の私的大ヒット賞受賞のアイリスですが…

       

      この有様です。(笑)

       

      アイリスはイギリス人とのハーフで「お人形さんみたい」と称される正統派美少女…の筈なんですが、作中では百合子先輩に負けず劣らずのポンコツっぷりをこれまでも発揮していたんですが…今回のコレ…久々に声出して笑ってしまいました。

      何でアイリスが大声でこんな事を叫んだのかは、是非本編を見て確認いただきたい。(笑)

       

      ポンコツと言えばこの人も外せない。アイリスの友人にして戸入君の後輩・十角茉莉花さん。

      この娘も広島が舞台という事でマツダの下請会社の社長令嬢らしいんですが、彼女もかなりの美少女です。前の巻では戸入君に対して見栄から変な嘘をついてしまいましたが、今回もアイリスの課題の為に戸入の前で…。

       

      更には野薔薇さん。

      LINEにて戸入君に"ある写真"を送り付けて散々翻弄してしまいます。

      コレは野薔薇さんというより戸入君の年相応な姿と言うか、慌てふためきつつも悶々としてしまう様が大変面白いのです。

       

      トドメに「MSC:HIROSHIMA」…分かる人は分かる「あるあるネタ」ですね、コレ。

      「銀行口座を洗え」とか「中国のサーバ」とか。(笑)

       

      …まぁ、ともあれ…読んでみて下さいよ、ええ。

      絶対面白いですから。

      ミステリの用語は多く出てきますが、別段「シャーロック・ホームズ」は全部読んでなきゃダメ、なんて敷居が高い作品ではありません。用語やミステリ小説の知識は別に無くても楽しく読める作品ですよ。

       

       

       

      まぁ、オススメポイントとしては…この漫画、女の子がみんな可愛いんですよ。

      作中でも美人設定の百合子&野薔薇+アイリスは当然としても、ボーイッシュながら中身は乙女なひまわり、ツンデレ系と思いきやポンコツっぷりも愛らしい茉莉花と、彼女をいい様に扱う彼女の親友にしてサッカー部マネでひまわりの後輩・皐月…そしてぽわぽわしたお姉さんキャラながらオカルトが絡むと妙にエロっぽくなる犬神先輩…あ、ついでにオカ研の理子玲先輩も中々面白くて可愛い娘です。まぁ、「川柳少女」の部長っぽいんだけども。(笑)

       

      でも、個人的に一番気になるのはこの娘だったり。

       

       

      ひまわりの友人で、本編よりオマケ漫画「広島女子ひまわりちゃん」での登場が多い娘。

      ただ残念ながら、彼女には名前がつけられてないんですよね。安田先生、彼女に可愛い名前つけてあげてください。(笑)

      | 零哭堂 | 新巻レビュー | 22:09 | comments(0) | - |
      見本のようなザ・バカ漫画
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        今回はコレ。

         

        いしとゆうら 「乙女のはらわた星の色」 2巻

         

        恋愛を文化の根源としており、地球人との「侵略的婚活」の為に地球に飛来したヴェーヴェ人。その特性と様々な技術的恩恵であっという間に地球人の中に入り込む。高校生の大槻ゲンは祖父の教えにより地球人の純血を守る為にエリート校・森陵学園に入学。しかしそこは日本初のヴェーヴェ人との共同校だった。ヴェーヴェ人の様々な誘惑に耐え純血を守らんとするゲンだが、生来の人の好さとヴェーヴェ人との恋愛を拒絶する姿がよりヴェーヴェ人を引き付けてしまい…

         

        という、異種間学園チョイエロラブコメ「乙女のはらわた星の色」の2巻が発売です。…しっかし、見れば見る程スゲェタイトルですよね、コレ。何かというと女の子の裸とか下ネタが出て来る、SQにおいての「ToLoveる」とか「ド級編隊エグゼロス」とかと同じ系統の、所謂エロコメという奴ですが…本作が多分一番下品です、ええ。(笑)

         

        でもまぁ、嫌悪感を感じる系統の下品さではないんですよ。一応軸としての物語はあるものの、根本的にバカ漫画の類だと思います。この手のジャンルに総じて言える事ではありますが、合わない人は徹底的に合わない作品でしょうね。

         

        ゲンに好意を寄せるミリカ、タレラ、キュリプの3人のヒロインと、ゲンの悪友ポジションのミツヨシという主要キャラクターに続いて、2巻では物語の軸となるであろう「卒業生総代」と「倶楽部」という設定が登場します。まぁ、早い話、日本一のエリート校の最優秀卒業生である卒業生総代になれば、将来の地位は確約されたようなもの。但しそれは学業成績等ではなく全校生徒の人気投票で選出…つまり他者を引き付けるカリスマ性が重要視される。そんなカリスマ性のある総代候補には自然とその人物を慕う者が集まり、総代候補を総代へと押し上げようとする。その集いを「倶楽部」と呼ぶ…という、まぁ早い話、巨大な学園を舞台にしたライトノベルやら漫画、アニメでは割と良くある系統の設定ですわ。

         

        まぁ、確かにヴェーヴェ人の侵略的婚活から地球人の純血を守る、というゲンの目的の明確さとは裏腹に、その手段については1巻の段階では「とりあえずエリート校に入った」というだけでしたが、卒業生総代となって将来国政を担うべき地位に昇り詰める、という方法が提示された形ですね。この設定で物語としての軸は確立したと思います。

         

        …が!!この作品の本質ってそういう小難し気な部分にはないですね、ええ。

        何処までいっても基本的にはバカ漫画です。いや、コレは褒めているんですよ。

         

        先ず、学園総代と倶楽部についてゲン達に説明し、自らが所属する「小手毬会」のミロミィという先輩キャラクターが登場。でも登場して早々

         

        こんなんなっちゃいます。(笑)

         

        ちなみに「小手毬会」は女子だけで構成される倶楽部で、平穏な学園生活を維持する警察のような役割を持っているんだそうで。ゲンに接触したのも、ヴェーヴェ人と交わらないと公言しつつも学園屈指のモテ男になってしまった彼を危険分子と判断した為。

         

        …でも、非モテになろうと女の子に嫌われるであろう言動をしたゲンの「俺様系」っぷりにチョロくも陥落し、このザマ。(笑)

        しっかし…確かに少女漫画とかでこの時のゲンみたいな言動する男がいて、そんな男にヒロインが「トゥクン」とかなっちゃうってのをよく見る気がしますが…すいません、私には良く判りませんでした。(苦笑)

         

        男にとっちゃあこの先輩の変貌を受けてゲンが口にした言葉が正解と言うか、率直な感想だと思いますわ。

        もし性別逆バージョンがいてこの手の言動をされたとして、私には「何だこのクソ女」という感想しか出ませんね、恐らく。まぁ、中学生くらいの時は気の強いワガママな美人のお姉さんに弄ばれたい…的な妄想的願望が無かったとは言いませんが、それとコレは違いますわ、ええ。

         

        そして、「小手毬会」と同様にゲンに目をつけたのが、男ばかりで構成される「翠嵐会」…この倶楽部は学園のお騒がせグループみたいな連中で、ゲンを懐柔する為に彼をおっぱいで釣ろうとします。

         

        この人が。(笑)

         

        いや、女の子に化けていたんですけどね。

        そんなこんなでゲンは「小手毬会」とも「翠嵐会」とも別の、自分の倶楽部の立ち上げを目指す事に。ココで面白かったのがタレラさん。ミリカとキュリプは普通にゲンに協力するんですが、タレラだけは協力を拒絶。その理由は…流石にネタバレなので伏せます。(笑)

         

        コレ、よく出来てるなぁ…と感心してしまいました。確かにミリカやキュリプに比べてタレラさんのゲンへの好意は1巻だけでは少々ビミョーだった訳で、そのキャラクター性などからも、ゲン争奪戦においてはやや格落ち的なポジションなのかと思ったんですが…この描写は上手い、というか面白い。タレラさん、おバカキャラかと思ってましたが結構色々真剣に考えていたんですねぇ…。

         

        とはいえ、今回のMVPはやっぱり、ミロミィさん登場で「女の子から嫌われる方法」を家族の暗部をさらけ出してまでゲン達の前で実践して見せたミツヒロでしょうね、間違いなく。

         

        もし私がガキの頃、両親のあんなシーン目撃してしまったら一生モノのトラウマとして抱える羽目になっていたと思いますわ、ええ。(笑)

         

        いや〜、1巻も面白かったんですが、2巻は更に凄い事になってますね。今後も期待大です。

        | 零哭堂 | 新巻レビュー | 00:57 | comments(2) | - |
        ネタバレ嫌いは回れ右
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          今回はコレ。

           

          錦ソクラ 「今日からシティーハンター」 4巻

           

          「シティーハンター」オタクのアラフォー女子が、女子高生になって「シティーハンター」の世界の新宿に転生…という、今流行りの「異世界転生モノ」の異端児、「今日からシティーハンター」の最新巻です。

           

          この作品、主人公の沙織が転生したのは原作での美樹初登場エピソードで、続けて「シティーハンター」の次作「こもれ陽の下で」で同姓同名のキャラクターが主人公となった事でも知られる、体を手で触れるとその相手が考えている事が読める不思議な力を持つ少女・西九条沙羅を巡る遺産争いのエピソード…と、原作の流れに準じて、飽くまで「シティーハンター」マニアが「シティーハンター」の世界に紛れ込む、というスタイルに徹していましたが、3巻にてもう1人の転生者・百合華の登場以降は「シティーハンター」の物語から外れ、「今日からシティーハンター」独自の展開へと変化しています。

           

          4巻ではもう1人の転生者で小学生になってしまった百合華を軸としてエピソードの決着と、新たなエピソードの始まりとなります。

          今までは大好きな「シティーハンター」の、自分が何度も繰り返し読んだあのエピソードが眼前で展開する…という事に嬉しさを隠せない沙織、という構図がありましたが、今回のエピソードでは、沙織が知らない…即ち「シティーハンター」には登場しないキャラクターがリョウ達の前に現れます。

           

          百合華の巻き込まれた事件のラスト…版画に出てこない事件が起こった事に対し、2人は自分達が介在してしまった事で「シティーハンター」の物語が変化たのでは?と疑います。美女の依頼者がいなかったから漫画で描かれていないだけだ、と思いたいが断定は出来ない。2人が

           

          「あたしたちのせいでシティーハンターの世界がハッピーエンドじゃなくなっちゃったら…そんなの絶対耐えられない」

           

          と、極力目立たなく行動する事を誓う…んですが!!運命はそうやすやすと見逃してはくれない様で、再び「シティーハンター」には出てこない少年がリョウ達の前に現れます。

           

          少年の名はJJと名乗り、ある人の命が狙われているからそれを守って欲しいと告げる。そのある人とは?とリョウが聞くとJJは

           

          「誰がいいですか?」

           

          つまり、命を狙われている人を守れというのは方便で、JJの目的はリョウとの対決…いや、自分を殺してくれる事。

          JJは所属、経歴一切不明の一匹狼の殺し屋で、後ろ盾もなしに方々の依頼を受けて暴れ回った挙句、様々な犯罪勢力から狙われているという危険な男。まだあどけなさを残す少年を冷酷非情な殺人マシーンとして作り上げたのは…「アレ」なのです。原作「シティーハンター」の最初期…まだパートナーが香ではなく彼女の兄・槇村だった頃に物語で半ばキーアイテムとして使われていた「アレ」…リョウの過去に大きく影を落とし、海坊主の視力を奪った元凶でもあり、原作半ばではある種"捨て設定"的になっていたものの終盤でまた火種となった、「アレ」です。

           

          …沙織と同じ「シティーハンター」を愛してやまない人なら、何のことかすぐに分かる筈。

           

          確かに、戦場にてリョウと同じように「アレ」を使われた者が存在する…というのはありそうな話ですし、例の組織にしても首魁が死んだとて組織そのものが完全に崩壊したとも考えにくい訳で、コレは原作の上手い隙間をついてきた展開だな、と思います。そして案の定、JJに標的…リョウとのゲームの餌に選ばれたのは沙織。コレ、原作だと間違いなく香の役目になる訳ですが、ここで沙織としたのが「今日からシティーハンター」のキモというか、今後の展開に大きく関わってくる部分になるでしょうね。無事助けられたとしても…というか、間違いなくそうなると思いますが(笑)、コレは別の形で新たな火種となる訳です。自分の様な危険な男と一緒に暮らしていては今回の様な危険にまた巻き込まれ、下手をしたら命を失う事になる…そうリョウは危惧する筈。香のお姉さんのエピソードとかがありますから、猶更沙織をこのまま置いておく…という判断はするまい、と。

           

          そして、沙織は事あるごとに「シティーハンター」の名シーンにリアクションしてしまっていますし、知っている事を思わず口に出してしまったりしています。そういうミョーに自分達に詳しい事にリョウが感づいていない筈がない訳で、沙織の正体を探るような展開もありそうですね。

           

          この辺り、「今日からシティーハンター」がただのファンサービス的な作品、という枠を超えてきた印象です。

          今後の展開、非常に気になりますね、コイツは。

           

          さて、もう一つの見せ場と言えば、百合華の友人達…つまりは小学生と海坊主のふれあいシーンでしょうか。コレ、もう一つの「シティーハンター」スピンオフ作品「伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常」にも通じる描写かと思います。勝手なイメージではあるんですが、海坊主はリョウ以上に男性読者人気、高いと思うんです。ある意味ルパンに対しての次元の人気の様な。というか、次元が好きだ、という男性ファンは海坊主も好き、という人は結構多いんじゃないかと。今回も岳彦の行動に対し「戦友」と呼んだり、美樹に手当されて顔を真っ赤にしている所を子供達にからかわれて怒鳴るシーンなんか、実に海坊主らしい描写だと思います。

           

          まぁ、魅力的なキャラクターですよね、海坊主。強面で不愛想ながら背中で語る男のやさしさの持ち主、とでもいいましょうか。

           

          …確かに、「本当にかっこいい男ってのはああいうこと」ですわなぁ…。

          | 零哭堂 | 新巻レビュー | 20:39 | comments(0) | - |
          あの絵で恋愛要素は…
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            今回はコレ。

             

            しげの秀一 「MF GHOST」 5巻

             

            化石燃料を燃料とする車が過去の遺物となり、電気自動車全盛となった近未来、化石燃料車の最後の花道的として世界的人気を誇るレース「MGF」と、MGFに飛び込んだ藤原拓海の弟子・カナタの活躍を描く「新公道最速伝説」です。以前、「漫画紹介」カテゴリーで紹介していますが、今回は最新の5巻をレビューしていく…という形に。

             

            先ず、私は「頭文字D」を全部通しで読んだ事はありますが、正直思い入れはそんなに強くはありません。ただ、アニメ等にもなり漫画自体も国内のみならず海外からも高い人気を得た作品、というのは当然知っていますし、本作がその血を継いでいる作品という事も分かっているんです。

             

            …が!!どうなんでしょ。

            「MFゴースト」…「頭文字D」には出てこない海外の超高級スポーツカーとかが数多く出ている…クルマの選定やそれで公道レースを展開するという意味で言えば「頭文字D」というよりむしろ「サーキットの狼」に近い印象すらあります。ただ決定的に現状の「MFゴースト」に対して思う事と言うのは…

             

            恋愛要素要らねえ

             

            という点です。コレは正直、同意する人って多いんじゃないかと。

            まぁ、原点である「頭文字D」においても恋愛要素はあった訳です。主人公の拓海は最初から第1ヒロインに好意を持たれ彼女の方が積極的…という展開は、「MFゴースト」のカナタと恋の関係に近い部分はありますが、「頭文字D」の場合付き合うに至った第1ヒロインはクラスメイトの父親と援助交際していたことが発覚し破局…というしょーもないオチがついています。他にも樹の初恋だの、啓介に惚れたFD乗りの女の子とか、涼介の因縁だの…恋愛に関しては継続的に描写されていて、青春時代のほろ苦さ、みたいなものを描くつもりだったのかもしれませんが…

             

            …正直、何とも思えませんでしたわ、私は。だって「頭文字D」に対して"そういうの求めてない"ですから、ええ。

             

            でも「MFゴースト」でもやってるんですよ。構図としては、恋の家にホームステイしているカナタに恋が好意を持ち、実は恋はMFGエンジェルスで「7番」としてバイトしていて、そこで瞬に惚れられてしまう。挙句の果てに、5巻ではかつてカナタと因縁がある男・沢渡が登場する訳ですが、17歳の女の子に異常な執着を持つ変態…恋の年齢が17歳なのでココで何らかの騒動が描かれるのは必須な訳で、他にも恋の友人がカナタに一目ぼれしているかのような描写があったりする訳でね。

             

            まぁ、公道バトルの対決が連続で続いていくスタイルの「頭文字D」より、まがりなりにもレース…予選があり、決勝があり、次のレースまでのインターバルも当然ある…レース一辺倒には出来ない都合はある訳で、間を繋ぐための何らかの措置が必要…という事で、カナタの父探しという彼が日本に来たもう一つの理由があり、そこに関わるプラス恋愛要因として恋、という事なんでしょうが…

             

            残念な事に、恋愛モノやれる程しげの先生は人物描写に関しては…お世辞にも達者とは言えない、という欠点がある訳で。

             

            正直、「MFゴースト」のキャラクターでも恋の描写が…目がぱっちりした美少女、としたいんでしょうが、他の女性キャラクターと比較しても目のあたりの描写は不自然と言うか、違和感がある顔になってしまっています。それどころか、屈指のイケメンとされるカナタ自身の目の描写も似たような感じになっているもんだから、むしろそんなに力が入っていないであろう2人以外の方がマトモに見えてしまうレベル…う〜ん…無理がないか?流石に。

             

            そもそも、本気で恋愛モノとしての軸を作る…という割に、現状の関係は恋がカナタに片思いみたいな状態でカナタの方は然程意識していない印象…と、いいますか、恋がカナタに好意を持った理由と言うのが「カナタがイケメン」という事しか描かれていないので中身が決定的に薄いんです。作者的には2人がカナタの父親捜しを通じて徐々に距離を…ってつもりかも知れませんが、現状では「キャァァァァァ、カナタイケメンカッコイイーッ」的な描写しかないですから、正直、面白くも何ともない。

             

            それがリアリティのある描写なのかというのはともかくとして、「頭文字D」と同様、「MFゴースト」には馬力のないクルマで絶対的に性能が勝るクルマを打倒していく…というのが魅力の一端としてある作品なのに、恋愛に関しては顔面のスペックが全て…というのは、どうなの?と。

             

            更にレースシーンでも今回カナタのドラテクは師である拓海の薫陶のたまもの…だけではなく、母から受け継いだ常人離れした記憶力…というモノが追加されました。「頭文字D」でも拓海は天才と呼ばれてはいましたが、それはあくまで父・文太の英才教育と拓海自身のセンスによる評価だった…それなのに、カナタには「常人離れした記憶力」という異能によるもの、とされてしまった…コレ、今流行りの「なろう系」における「俺つえー」と大差なくなっちゃうよね、と。

             

            その点、「capeta」の曽田正人先生は上手いと思うんですよ、天才の描き方が。目指すものと自身の能力が噛み合っていて、それでいて状況として「俺つえー」とはなれない形を作っている。だからグイグイ物語に引き込まれるし、過度な理論武装に頼らずとも熱さで魅せられる作品になっている訳でね。それは恋愛描写でも一緒で説得力がありました。

             

            しげの先生には申し訳ないけど、現状の「MFゴースト」見てると、曽田先生がこういう作品描いてくれないもんかなぁ…と思わずにはいられなかったりします。「capeta」でいいじゃん、と言うかも知れませんが、フォーミュラーにはあまりキョーミなくて、ハコ車のレースやラリーの方が好きなんですよね。

            | 零哭堂 | 新巻レビュー | 00:09 | comments(0) | - |
            し〜んぱ〜いないさ〜
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              ヘルメットがきつくなってきたので散髪しようと行きつけの格安カットに言ったんですが、10時ちょい過ぎでもう7、8人位待っている人が。仕方ないので他の用事を先に済ませて1時間半後に再度行ったら、10人以上に増えてやんの。

               

              …今日は散髪するな、という事なんだなと諦めましたわ。

               

              そんな訳で今回はコレ。

               

              馬場康誌 「ライドンキング」 2巻

               

              「異世界おじさん」と並ぶ、個人的に今一番アツいと思う異世界転生マンガ「ライドンキング」の最新巻です。

              前巻のラストで、魔狼の女王達と方々の村から拉致されてきた子供らを山賊から助けた我らがプルチノフ大統領。隷属の首輪を山賊たちに着け、街まで行き官憲に出頭し自らの罪を告白せよ、と命令します。今まで山賊たちが魔狼や子供達にしてきた所業を考えれば極刑に値する筈ですが、首輪をつけた段階でどこかの3人チーム制格ゲーのライバルキャラクターみたいに「そのまま死ね」等とは言わず、

               

               

              こんな理屈であくまで法に委ねる訳です。

              この巻で大統領、村を再興したり、アンデッドのダンジョンを攻略してそこの主であるリッチーを倒したり…と相変わらずの活躍っぷりなんですが、その活躍っぷりよりむしろ大統領自身の信条と言いますか、人となりみたいなものがより濃く描かれています。

               

              しっかし大統領…フィクションのキャラクターではありますが、為政者、指導者としてはホントに適格…理想的な人物かも知れません。今回、とある理由から大統領は獣王ヤムドゥアから望みの加護を与えると言われますが、

               

              無双の膂力か万軍を滅す魔法力

              …「そんなものは不要だ。力で得られるものなどすべて手にしてきた。今さらその手段が増えたところでなんになろうか。」

              不老の身体でこの世の終わりまで見届けてみるか

              …「御免被る。殺めてきた人々を思えばこの身だけ長らえようとは思わぬ」

              金貨の湧く壺でもよいぞ

              …要らぬ。金貨の価値など所詮他人の決めたもの。それがゴミになるのを何度も見てきたからな

              ならば何を欲する。その凶悪な面相を変えてやってもよいぞ

              …面相など他人にどう思われても構わんが…

               

              と、獣王の提案を全て蹴り、結局大統領が欲したのはほんのささやかなもの。

              神様の類から得た強過ぎる加護にて「俺つえー」を繰り返す凡百の異世界転生主人公にはないこの潔さ…流石大統領と言わざるを得ませんね。他人の力で研鑽や努力無く安易に得られた力…そんなものは本質的な「自身の力」とはなり得ない…そんな事を大統領は行動で示していると言えましょう。独裁者的な一面もある様ですが、それでもプルジア国民が彼を強く尊敬し支持するのも分かるというものです。

               

              トドメに

               

               

              このシーン…ホント、カッコイイんですよ、大統領。

              こんな人が惚れた彼の亡き妻・ルチアさんってのもホントにイイ女だったんだろうなぁ…。

               

              「ゴロセウム」の番外編が本作のベースにあった訳ですし、1巻の段階ではややギャグというか、コメディ的な面も多かったんですが、2巻になってからはかなりシリアスな展開が多くなっている印象です。肉体派大統領が異世界転生…というのはネタとしては秀逸ではあるんですが、正直「出オチ」的な面が強いですから、細かい笑える要素を入れつつも、基本はシリアスな展開…という方が作品自体が飽きられにくい…長続きするかな、と。

               

              そして今回もう一つぶっこんで来たのがコレ。

               

              基本役立たずなポーションジャンキーだと思われていたベル…何やら秘密がある様で。

              何でも、「あのオリジナル魔法のガキ」で、魔導院から追われている身。かつ帽子にミニチュア化したバリスタの様なものを所持…ポーションジャンキーから物語のキーになりそうなキャラクターになってしまいました。

               

              3巻では子供達を…村を守るべく奮闘する大統領御一行と、タクタロスを首輪で従属させた女騎士が率いる領主の騎士団の対決の他に、ベル(とついでにサキ)の正体に関しても言及されるでしょうから、ますます目が離せません。

               

              出オチで終わらせない、と物語が動き始めた「ライドンキング」今後も注目です。

              | 零哭堂 | 新巻レビュー | 20:30 | comments(0) | - |
              41歳独身中年建設作業員の残業
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                本日はコレ。

                 

                奈良一平 「29歳独身中堅冒険者の日常」 7巻

                 

                先月の出張中に「漫画紹介」で紹介した「29歳独身中堅冒険者の日常」の最新巻になります。

                その記事で、RPG的なファンタジー世界を舞台にしているものの殺伐としたものではなく心地よい空気感がある作品、基本的に根っからの悪人は出てこない…みたいな事を書いたと思うんですが、この7巻ではそういった部分がより強調されていて大変見どころのある作風になっています。

                 

                前巻で登場した村にダンジョンの調査にやってきた鳥系亜人の親子…とりわけ、父親を尊敬し父親が正当に評価されないことに不満を抱えるコッコと、彼女の口の悪さにムカッ腹なリルイ…リルイが父の事を褒めていたのを聞いて友達になりたいと思いつつ、おこちゃまもちろんだから素直になれずについつい悪態をついてしまうコッコに対し、彼女の悪態をおこちゃま故に文字通りに受け取ってしまうリルイ、という関係を引っ張るのかな?と思いきや、然程このネタを引っ張りませんでしたね。

                 

                構成は、

                 

                1.協会の学校に通う事になったリルイ&コッコ&アニャンゴ

                2.ヴェロニカ主役の短編

                3.村で行われる祭りの準備とリルイの能力の覚醒

                 

                という形で、言わずもがな3がメインでどうなるのかは次の巻に持ち越しになっています。

                作者の奈良先生、「ネコあね」の時にも感じたんですが、物語の展開にジェットコースター的な派手さはないんだけども、要所要所で緩やかなヤマ場を作るのが非常に上手いと思うのです。で、この7巻はその緩やかなヤマ場…その頂上手前まで、という形になっており、6巻のハジメがツルッパゲになってしまう様な楽しい、笑える展開はあまりなく割とシリアスな展開が多くなっています。

                 

                故に、見どころと十分。

                先ず、迷宮市にてハジメ達が逗留している宿屋の看板娘・ナタリーに「いつも世話になってるから」とペンダントをプレゼントするハジメにリルイが嫉妬。ハジメに好意を告白するも適当な言葉(ハジメ曰く「大人な対応」)ではぐらかされたと思ったリルイはサキュバスとしての能力を目覚めさせんと奮起し、ついに「魅了の鎖」なる能力を。

                 

                「魅了の鎖」は魔物や動物を意のままに操れる強力な能力…だが能力は対象が人間以外。落胆するリルイ。そんな中、村で行われる秋の収穫祭の準備が。ハジメ達も準備に駆り出される。しかし満月が近づくにつれ、夜になると村に魔獣が何匹も突入する事態が発生。何か目的地を目指しているかの様な魔獣の動きに、ハジメはその原因がリルイの能力にある事を察して…

                 

                というのがこの巻のおおまかな流れ。

                 

                すっかりリルイの保護者が板についてきたハジメ…祭りを楽しみにしているリルイを見て、まだ冒険者として身を立てる以前…幼少期に見た祭りの光景を思い出した彼は…

                 

                 

                そして、回想の中でハジメが白銀等級という高位の冒険者でありながら大した儲けもない「村付き」でいる理由…みたいなものも明かされます。この辺の見せ方がホント上手いんですよ、ええ。

                 

                夜になると魔獣が村に入り込む原因…それがリルイの能力に原因があると知ったハジメはリルイに能力の事を他人に言うなと口止めします。魔獣とは危険な生き物…そんなものを呼び寄せてしまう能力など、村の住人からすれば厄介者以外何物でもない。そしてハジメがリルイを仲間にした理由…幼い子供が1人で生きるにはキビシイ。村の孤児院は村の子供ではないリルイを引き取る余裕はない。1巻のハジメの言葉を借りれば、

                 

                「助けたい」で助けられればこんな簡単なことは無いのだ。

                皆…生きていくのに懸命で、だからどうしたって…掴める掌は限られちまう。それだけの話だ。

                 

                という事。

                自分が保護者になっているとはいえ、自分もリルイも村からすれば余所者。そんな余所者が魔獣を呼び込んで村を危険にさらす能力を持っている、なんて知れたら余所者は「厄介者」にクラスチェンジしてしまい村にいられなくなる…だから、ハジメはリルイに能力の事を口止めした訳です。でも、ひょんな事からナタリーに知られてしまいます。

                 

                ナタリー自身はハジメやリルイと懇意にしているものの、彼女も村の一員。苦悩したナタリーだったが結局冒険者ギルドの職員・オリーブや村の大人達に事情を話してしまいます。その上で、村の皆で話し合って出した答えが…

                 

                コレ。

                 

                いや、ハジメのみならず、我々読者もコレにはホッとしましたよね、ええ。

                これ、ハジメとリルイが本当の意味で村の一員として認められた…その瞬間だと思います、はい。

                 

                そんな訳で、リルイや子供達が楽しみにしている祭りを守る為、ハジメと村の大人達の戦いが始まります!!

                次回も期待大ですぜ、コレは。

                | 零哭堂 | 新巻レビュー | 21:32 | comments(0) | - |
                メシいってきます
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                  令和1発目はこれ。

                   

                  渡邊保裕 「ドカせん」 3巻

                   

                  知る人ぞ知るカルトなグルメ漫画にして侠の心を持つ漢の漫画「ドカコック」の続編、「ドカせん」ですが、この3巻で完結となってしまいました。いや、正直まだまだドカコックこと京橋の活躍を見たいという気持ちが無いと言えば嘘になります。ただ、ダラダラと続けて醜態を晒されるならば、いっそ華々しく終わるのが「ドカコック」の続編らしいとも思うのです。

                   

                  2巻の巻末に新たな侠「トビコック」と「ダムコック」の登場が予告されましたが、最終巻たるこの巻では急転直下、官僚の目論見でドカコックこと京橋達は陰謀めいた騒ぎに巻き込まれます。そしてそこで行われる料理対決で京橋達と戦うのは…

                   

                  トルコから来た刺客、トルコック!!

                   

                  フランスの伊達男、シェフコック!!

                   

                  中国四千年、チューゴック!!

                  …そしてトドメに…

                   

                  謎の男、ガイコック!!

                   

                  …いや、言うな!!何も言うな!!(笑)

                  出来レースまがいの料理対決でメカコック、トビコック、ダムコックの3人の侠は健闘むなしく敗れ去り、勝負は決した…が!!最後に立ち上がるのはやはりこの男、ドカコックこと京橋!!

                   

                  馬鹿馬鹿しいと笑わば笑え!!

                  この漫画、確かに無茶苦茶…でも建設業の抱える「深刻過ぎる現状」というのがちゃんと問題提起として描かれているんですわ。コレ、建設業に関わっている人ならば、少なくとも「痛い部分」を感じる筈なんですわ。ココは素直に凄い。勢いだけではないし、だからこそ京橋という侠を教育と言う名の新たな現場に立たせた…そう理解できてしまうのが本作の凄い所なんですよ。

                   

                  そして過酷、申告な現状を打破するのは…何物でもなくそれは人の力である、とドカコック…京橋は教えてくれているのです。

                   

                   

                  過剰な演出や派手なリアクションに隠れて、厳しい現実を直視し、それを人の力で打破しようと鼓舞するソウルフルなマンガ…それが、それこそが俺(ドカ)達の漫画、「ドカコック」、そして「ドカせん」なのです。

                   

                  京橋よ、何時かまた、現場で…!!

                  | 零哭堂 | 新巻レビュー | 00:16 | comments(2) | - |
                  ホントにあったエロマンガ媚薬
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                    今回はコレ。

                     

                    殆ど死んでいる 「異世界おじさん」 2巻

                     

                    やたらリリースされている「異世界転生モノ」でも虚を突いた様な設定の異色作、フラグへし折り異世界転生コメディ「異世界おじさん」の2巻です。

                    17年間もの異世界生活から帰還し、甥っ子のたかふみと共にyoutuberとして生計を立てるおじさん…前巻では最後にたかふみの幼馴染にして彼に対し分かり易い好意を寄せている藤宮さんの登場でおじさんとたかふみの生活にも何らかの変化が

                     

                    …起きませんでした〜。(笑)

                     

                    しっかし、藤宮さんとたかふみの過去回想…というか、おじさんの魔法で回想を映像としてプロジェクターみたいな形で見られちゃうんですが、この時の幼少期の藤宮さんときたらもう…ほんっと、女か男かも分からないレベルの汚ねぇガキ。(笑)

                     

                    いや、そうなんですよ。

                    幼少期の姿って、本人やそれに類する人達ってのはさ、結構「良き思ひ出」というバイアスがかかってるから美しく見えがちというか、イメージしがちなんだけども…例えば小学校の頃のアルバムとか見るとさ…我ながらガキの頃の自分は汚ねぇガキでしたし、あの頃「ちょっと可愛いかな」とか思ってた娘も…思い出の中の彼女よりは数段可愛くないもんなんですわ。おかげでワタクシ、中学の頃の卒業アルバムに映る自分があまりに不快なので古雑誌、新聞と一緒に回収してもらいましたから。(笑)

                     

                    いや、それはともかく、相変わらずのノリというか、展開で、カバー裏表紙に書かれた

                     

                    大体おじさんが悪い

                     

                    を地で行く構図がこの巻でも健在です。

                    おじさんによるプロポーズ詐欺犠牲者に氷結剣のメイベルさんが追加されたり、実は一時とはいえ協力プレイをしていたり…と見どころは十分…なんですが、今回はやっぱり

                     

                    ツンデレエルフさんがたかふみ達の部屋に…と思ったら、おじさんが魔法で化けていただけでした。(笑)

                     

                    ツンデレエルフさんの姿でたかふみの叔母を騙り藤宮さんの恋の相談に乗ろうとしますが、結局セガの誘惑に負けてゲームのプレイ動画…という名のバーチャルユーチューバーまがいの動画でバズったり…まぁ、たかふみの意見にも一理あるわな。(笑)

                     

                    あ、後ツンデレエルフさんの使う剣、魔力か何かで刀身を分厚く変化させられるみたいです。

                     

                    …ダイゼンガーの斬艦刀みたいです。いや、ツンデレエルフさんが細身だからむしろラフトクランズのオルゴンソードFモードか?

                     

                    さて、2巻では藤宮さんの活躍頻度が非常に高くなっている訳ですが…その中でも最後の最後、コレはインパクト抜群でしたね。

                     

                    この笑顔でこの台詞です。(笑)

                     

                    単行本のカバー裏表紙に「コーヒー片手にお読みください」なんて書いてありますが…こんなんコーヒー飲みながら読んでたらコーヒー吹くわ!!(笑)

                     

                    あ〜次も楽しみだなぁ…。

                    | 零哭堂 | 新巻レビュー | 20:46 | comments(0) | - |
                    札幌のメイウェザー
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                      今日はコレ。

                       

                      沙村広明 「波よ聞いてくれ」 6巻

                       

                      はい、沙村先生の「波よ聞いてくれ」の最新巻です。

                      今回は前の巻からの続き…和寒町の新興宗教団体に拉致されたミナレさん一行が、彼らの音響兵器を用いた企みを知ってしまったが為に監禁され続ける事に。そんなミナレさん達を救助する為3人の男が動く!!…という所から。

                       

                      ミナレさん達の救助に向かう3人とは、お馴染みの中原君に、藻岩山ラジオのミキサー・甲本君。そして沖君。

                      …進次君って誰?という人もいるかも知れませんが、ホラ、ミナレさんが住んでたアパートでミナレさんが勝手に死体騒ぎして大騒ぎになったあのエピソードの彼です。

                       

                      中原君はミナレさん、甲本君は密かに好意を寄せている瑞穂…沖君は教団に洗脳された(と思い込んでいる)恋人の律子を…それぞれ救う為に教団に乗り込む訳ですが、3人とも滅法強い。(笑)

                       

                      特に沖君、スタンガン片手に厨二的な台詞を吐き、トドメに謎の必殺技名「ノーザンボルテージ」を叫ぶなど、かなりいっちゃってます。その姿に中原君曰く…

                       

                      「アイツ…俺が北海道に来てから関わった人間で二番目に怖いな」

                       

                      …ちなみに一番は城華さんの兄貴。

                       

                      そんなこんなで宗教団体ネタは終焉を迎えますが、ミナレさんが教団から救い出した少年・ヒロシは今回の事件の元凶ともいえる女、グングニルの様な乳を持つ穂隠さんから謎の選別を。コレが今後何がしかの形で登場するのは必至でしょうか。

                       

                      ともあれ、久連木を巡る女達の争奪戦に加え、瑞穂に対する甲本君、更にミナレさんと中原君、城華さんに加えヒロシ…直接的な描写はまだありませんが麻藤…と、オビにも書かれてましたがラブコメ的な人間関係に拍車がかかっています。

                      ただ、この巻に関してはコミックスの約1/3程使って描かれる過保護というにはあまりに行き過ぎている城華兄の城華さんへの異常な執着が思いの外ヘヴィでリアリティに溢れた描かれ方をしてしまった為、これまでの巻に比べてやや異質ともいえるスタイルになっています。結果、これまでの「波よ聞いてくれ」を引っ張っていたミナレさんの軽快なトークの面白さがややスポイルされてしまった印象があったり。かなり殺伐とした印象があるので、ライトな沙村先生しか見ていない人にはやや唐突、かつ違和感を感じてしまったかもしれませんね。

                       

                      まぁ、閑話休題…といいますか、「無限の住人」でも割と物語に波があったのも事実ですし、短編で見せる台詞回しの面白さとか、表層的な明るさみたいなものが沙村先生の素ではなく、根っこの部分はむしろ「ブラッドハーレーの馬車」とか「春風のスネグラチカ」寄りだと思うんですよ。そういう意味では沙村先生らしくはあるんですが、こと「波よ聞いてくれ」の目指しているであろう作風からは若干乖離しているのかも…とは思います。

                       

                      取り合えず、7巻の動向次第、ですね。

                       

                      ちなみに余談ですが、私的には

                       

                      「無限の住人」…90

                      「おひっこし(短編集)」…94

                      「ハルシオン・ランチ」…58

                      「ブラッドハーレーの馬車」…70

                      「幻想ギネコグラシー」…76

                      「シスタージェネレーター」…86

                      「春風のスネグラチカ」…97

                      「ベアゲルター」…82

                       

                      点数付けるとしたらこんな感じですかね。あんまり個々の作品に点数つけて比較…ってのは好きではないんですが、まぁ同じ作者のタイトルで例外的につけた点でしかありませんが。はてさて、「波よ聞いてくれ」はどうなりますか。

                       

                      今巻の注目ワード

                      ・あなたは私のパピヨン

                      ・少年漫画の特殊能力で戦うチームかよ

                      ・滝沢カレンのインスタのハッシュタグみたいな事

                      ・勤続アレルギー

                      ・札幌のメイウェザー

                      ・知ろうと童貞

                      ・鴨肉のフォーの麺部分の半分を春雨にしたヘルシーメニュー「フォウ・ハルサメ」

                      ・ふわふわトロトロのスフレドリアにバジルを多目に使いエッジの効いた風味にした「ふわトロ・バジーナ」

                      | 零哭堂 | 新巻レビュー | 22:06 | comments(0) | - |
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