イイ女(妖怪だけど)

  • 2023.03.12 Sunday
  • 10:55

いやいや…しばしウチでも話題にしている漫画、「虚構推理」ですが、世間からのアニメの1期の評価はあまり高いものではなかった様で、それに関し私は雪女のエピソードやんなかったからじゃないか?と書いた訳です。

 

…2期の早々に「雪女のジレンマ」やったんだそうで、直後からyoutubeとかでもオススメ動画に「『虚構推理』の雪女がカワイイ」なんてのが結構出て来るようになりやがりましたわ。(笑)

 

そんな訳で、今回は彼女

 

「虚構推理」より 雪女

 

はい、ある意味アニメ版「虚構推理」の評価をその魅力でひっくり返した…と言えなくもないヒロイン力の持ち主、雪女さんです。

そんな彼女は「雪女のジレンマ」というエピソードに登場します。

 

登山中、恋愛関係のもつれから親友に崖に突き落とされた室井昌幸は一命はとりとめたものの、全身を打撲し崖をよじ登る体力はない…正に絶体絶命。そこに現れたのは白い装束を着た女。死に際の幻覚だろうと思っていたが、その女は妖怪の雪女を名乗った。遭難者が出ると山が騒がしくなり、下手をすれば事故がキッカケで開発が進んでしまう…そして自分が人里に下りた時に必要な金を対価として昌幸を助けた雪女は、自分の事を人に漏らすなと言い残す。

数年後、起業して結婚もしたが妻に浮気され離婚、会社も仲間から裏切られ追い出された昌幸は人間不信に陥り、雪女と出会った山のふもとに一軒家を買ってひっそりとした生活を始めるが、そこで人里に下りて来ていた雪女と再会する。しかし昌幸が雪女との奇妙な生活に安らぎを感じ始めた頃、別れた元妻が何者かに殺害され、その嫌疑が彼にかかる事に。

 

…というのが、「雪女のジレンマ」というエピソードの概要。

先日「虚構推理」をネタにした際にも書きましたが、彼女は「雪女を斬る」で再登場する他、コミックス巻末のオマケで昌幸とのその後が描かれていたりします。

 

さて、雪女さんの魅力ですが…スレンダーながら出る所は出ているスタイルの良さだったり、さらりと伸びた長い黒髪であったり、透き通っているかのような白い肌であったりとか、口元から見える八重歯(牙?)であったりとか…外見的要素も勿論ではあるのですが、何と言ってもその内面ではないかと。

 

先ず、崖から突き落とされた昌幸を助けた際に、彼に手持ちの金の半分を要求します。

なんでも彼女、妖怪でありながら人間の作る食べ物が大好物で、それを得るには金が必要。いや、妖怪なんだからこっそり奪い取る手段と課が無い訳ではないが、そうしてしまうとその店が潰れてしまいかねないし、何より人と人外との断りを乱す事になる。だから昌幸のような状況の者を助けた際に、その対価として金を得ている…とまぁ、この書き方だと帰りの電車賃だけは残してくれるカツアゲヤンキーの優しさみたいではあるんですが、人として真っ当な思考の持ち主なのです。いや、妖怪ですけどね。

 

この時に限らず、昌幸と再会した際も離婚して会社から追い出されたという彼の身の上を聞いた際には彼が暮らしに困窮しているのならそんな相手にはたかれない、と…彼女に比べれば最近の人間の方がどうかしている、と思えるレベルで真っ当なのです。

 

いや、真っ当なだけなら彼女がヒロインとして魅力的だと言うのは大仰になってしまいます。

でも彼女…性格まで可愛いんですわ、ええ。

 

まずコロコロと良く変わる表情…良く笑い、普段の表情とはうって変わったその何とも子供っぽい…人懐っこい笑顔は見ているこっちまで笑顔にさせられそうな…実在したら、気が付くと周囲に人が集まって来るような、そんな笑顔の持ち主。その飾らない、気取らない性格なんとも魅力的。それでいて多くの雪女の伝承と同じように非常に情が深い女性でもあるのです。昌幸が元妻殺害の嫌疑をかけられた際も、半ば捨て鉢となり自身の無実を自身の手で証明しようと暴走しかける彼を

 

本気で怒り、止めます。

 

自分は昌幸の潔白を知っているし手を貸す。だから1人で結論を急ぐな、と。

…男の暴走を本気で怒って止めてくれる…ホントのイイ女だと思うんですよ、コレ。

 

かくして2人は知恵の神たる"おひいさま"に助けを求める訳ですが、ここで彼女に突き付けられたのは、昌幸が自分に向けられている彼女の情を利用し、彼を貶め裏切った元妻や会社の連中へ復讐しているのではないか?という疑念。味方だと思っていた…昌幸の疑念を間違う事なく晴らしてくれる筈の知恵の神から出た言葉は逆に昌幸に嫌疑として降りかかり、更に窮地に…

 

ココからですよ、ええ!!

敬愛し、尊敬している知恵の神に対し、体を震わせながらも逆らって見せるのです。ただ、昌幸の為に!!

コレがイイ女じゃなかったらなんだ!!…って話でしょ、ええ!!

 

恐らくはこの時…彼女の脳裏には知恵の神への絶大な信頼と、それを否定したい自らの心の葛藤の他、昌幸が自分の情を利用しているのでしないか?という疑念もあった筈。何故なら、おひいさまに相談しようと持ち掛けた際に発した自身の言葉の数々が、ある意味知恵の神の発した、否定したい…信じたくない「自分は利用されている」という言葉を証明してしまいかねないものだったから。それでも彼女は昌幸を信じ、絶対である筈の神の言葉を否定したのです。

 

…まぁ、コレも実は雪女と昌幸の関係を前に進めさせる琴子の"虚構"だった訳ですが。

昌幸側だけでなく雪女にも間違いなくあった筈なんですよ、昌幸との関係に対して自身で引いていた一線が。何しろ彼女は妖怪でありながら、人と人外との理を重視する性格…彼女が昌幸を床に誘う様な描写もありますが、実は彼女は昌幸がそれに乗ってこないというのは分かっていた…いや、むしろ乗ってきたら殺していたかも知れません。そんな彼女が昌幸との関係に神からお墨付きを貰えた…どころか、むしろ背中を押された訳ですから

 

こんな笑顔にもなろうというもんですよね。

 

…「雪女を斬る」によると、雪女は本当に大切に想う相手にしか名を教えないんだとか。

そうなると、昌幸はいつか雪女の名前を聞く事になるのかなぁ…と。

例の台詞は2、3回しか言ってない

  • 2022.09.06 Tuesday
  • 20:38

久々に今回はヒロイン列伝。今回ネタにするのはこの娘。

 

エルピー・プル に対する画像結果

「機動戦士ガンダムZZ」より エルピー・プル

 

いやいやいや…私ゃ別にロリコンって訳じゃないですよ!?(笑)

 

いやね、「Gジェネジェネシス」をやっていて、プルの声に違和感を感じたんですが…どうやら代役なんだそうな。

まぁ、本多さんが亡くなられた後のゲームだから仕方ないのかな?と思う反面、担当声優が亡くなられた場合でも収録している音源があるなら頑なにライブラリ出演で対応する「スパロボ」シリーズは偉いなぁ…とも思った次第。

 

さて、エルピー・プルと言えば「ガンダム」シリーズ屈指のロリコンホイホイキャラクターとして君臨しているヒロイン…いや、主人公の相手役、という意味では正ヒロインはルー・ルカなのかも知れませんが、放送当時のアニメ誌のヒロインアンケートなんかでも上位に食い込む人気を誇る、正に「ZZ」を代表するキャラクターの1人である事は間違いないでしょうね。

 

何せ、その名前の由来がロリコン向け漫画誌「レモンピープル」からで、声を当てた本多さんに富野監督が「おじさんが好きそうな感じで」なんて指導が入った、なんて噂がある正真正銘の"狙って設定されたロリキャラ"だと思います、はい。繰り返しますがその人気は凄まじかったとの事で、

 

アニメージュ文庫 「機動戦士ガンダムZZ エルピー計画」

 

こんな本までリリースされた程。個のキャラクターのファンブック的なものは今となってはありがちかも知れませんが、その実キャラクター単体でこの手の本が発行されたのは、実は「ガンダム」シリーズでもシャア以外では彼女だけなんだとか。いやはや、恐るべしロリコンパワー。

 

ちなみに彼女のネーミングの元ネタと言われる「レモンピープル」はロボ好きには「冥王計画ゼオライマー」の原作が連載されていた事でも有名ですね。

 

そんな訳で、「スーパーロボット大戦」シリーズでも、原作では死んでいる事を忘れられているのでは?と疑ってしまうレベルで生き延びる…中には原作終了後という設定なのに、プルツー共々当たり前にいるというある意味凄い事に。

そういう訳で、未だ根強い人気のプルですが…スパロボとかのゲームでしかプルを知らないで「プル可愛い!!」ってなっちゃってる人達に敢えて言いたい!!

 

原作のプルって完全なトラブルメーカーなんですわ。ヒロインどころかクソガキの部類。(苦笑)

 

プルがジュドーと出会ったのは、彼が攫われたリィナを探しに単身アクシズに潜入した際。ニュータイプとしてのジュドーの波長に惹かれたのか、出会ったジュドーに付きまとい、自分に構って欲しくてリィナの事をダシにする様な行動を。

戦場で再開し、そこでもジュドーに惹かれるも再調整を受け、アーガマとネオジオンの大気圏突入時に再会、ジュドーの説得で正気を取り戻し捕虜扱いでアーガマに乗り込みますが、そこでも我儘放題。勝手にモビルスーツを持ち出したり、ジュドーの妹リィナに嫉妬し鉄パイプ状の鈍器で喧嘩を始めたり、ガンダムチームが砂漠でアーガマと別行動をとった際は貴重な水を入浴の為に勝手に使ったり…と我儘放題な行動を繰り返すのです。

 

ハッキリ言って、「ZZ」を最初に視聴した私(確か丁度プルと同じかちょっと上の年齢でした/笑)の目には、当然ロリキャラ的な視点なんかはありませんでしたが、好意を持てるヒロインには写らなかったんですよ、ええ。むしろなんだこの我儘放題なガキは…という印象を持った位。確かにビジュアル面では美少女だとは思いましたが、それだけ。リィナの方が兄想いのいい子に感じましたよ、ホントに。

 

そんな評価が好転していったのは、リィナがダカールにて戦闘に巻き込まれて死んでしまってから。(いや、死んではいなかったんだけども、ジュドー達にはそう思っていた訳で)傷心のジュドーに寄り添い、リィナの代わりになろうとする彼女の姿は流石に健気に感じましたよ。ジュドーにとってはその言動が酷だなぁ…とも思いましたけどね。

そして彼女に対する評価が完全に覆ったのは、36話「重力下のプルツー」…自身も愛機も満身創痍の状態で自分の現身的存在であるプルツーのサイコガンダムMK2と対峙し、ジュドーを庇って散る…という有名なエピソードです。というか、「ZZ」の一番面白かったエピソードってコロニー落としを巡るダブリンの攻防戦だと思うんですよ。サイコMK2の前座だけどラカンのザク3滅茶苦茶強かったし。

 

「スパロボ」シリーズでは大抵プルツーと対峙して以降の設定が採用…というか、序盤から中盤の「ZZ」原作ネタが再現される事がそもそも稀な事もあり、クールな性格のプルツーの対比として天真爛漫な姿ばかり描かれている印象ですが…私的にはどうしてもプル=トラブルメーカーな印象が強いんだよなぁ…。

 

あ、ちなみに彼女…ノベライズ版だと我儘な描写が抑え気味になっている印象。こちらの世界線ではアムロが登場していて、プルがアムロを「優しい人」と評してすぐに懐く、なんて興味深いシーンが追加されていたりします。ちなみにアムロがシュツルムディアスを駆ってサイコMK2と戦う一幕も。他にもヤザン、ゲモン、マシュマーの顛末が全然違う形になっていてたり、ゴットンとキャラが駆け落ちと称してフェードアウトしたりとアニメ版とは色々違っています。

 

機動戦士ガンダムZZ(ダブル・ゼータ)〈第1部 ジュドー・アーシタ〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

全2巻とボリュームが控えめで、かつ書いているのが富野氏でないせいか非常に読み易いのが特徴。個人的には結構好きだったりします、ハイ。

ホントに悪女なのか?

  • 2022.06.07 Tuesday
  • 21:30

本日のネタはコメント数が伸びる事を期待して「ガンダム」ネタ。(笑)

 

世に言う「ガンダム三大悪女」ってのがあります。第三席は最初期はクェスだったんですが…アレはただ父親の愛に飢えた我儘な子供、という事で早々に疑問視されて、新候補としてはテレビシリーズのみならず「ジ・オリジン」の悪行から描写キシリア・ザビ、やっている事は外道じみているのにそのカリスマ性故かあまり悪女扱いされないハマーン、女であり過ぎた点が光るレコア、優しい良い子なのになにか行動に移すと死人が出る"死神"ことシャクティ、マイナーですが最近で言う所の"毒親"っぷりを見せるナディア(セシリーの母)…宇宙世紀の枠を取っ払えばフレイとかラクス、ネーナとかの名前も。

 

そんな熾烈な枠争いでもその立場が微動だにしない…「ガンダム」悪女の殿堂入りともいえるのがカテジナ・ルースとこの人

 

「機動戦士ガンダム0083」より ニナ・パープルトン

 

紫豚とも呼ばれガンダムファンから忌み嫌われるヒロインです。

でも最早キチガイな支離滅裂なキャラクターであるカテジナに比べると…ニナのやった事、というか嫌われる原因ってのがせいぜい

 

1.自身が開発に携わったとはいえ人命よりもガンダムを心配する。

2.ウラキに対し値踏みするかのような言動を繰り返す。

3.昔の男を庇って恋人であるウラキに銃を向ける。

4.にも拘わらず、ラストでいけしゃあしゃあとウラキの元へ。

 

という程度。私的にはクソ女だとは思いますが「悪女」というのは聊か言い過ぎな気がするのです。いや、かく言う私も嫌いなんだけどさ、ニナ。(笑)

 

1に関しては…「嫌ぁぁぁっ!!私のガンダムがぁぁぁぁっ!!」という迷台詞が象徴的ですが、この時点ではウラキとは知り合ったばかりでお互い良く知らない状態であり、方やガンダムの方は自分が担当した子供の様なもの…こんな台詞を発してしまうのも理解できる気がするのです。というか、仕事に不利益があるとその原因となった仲間の不幸にすら平気で毒づく奴…現実の社会人だっているんですわ、ホントに。(苦笑)

 

というかこの台詞に対しての反発はもっと単純な…ガンダムファンのファン心から来る嫉妬心みたいなもんなんじゃねぇかな、と。

ホラ、ガンダムファンにはありがちじゃないですか、ファンとしての自尊心を他人を蔑む事でしか満たせない人達が。(苦笑)

 

んで、2は置いておいて3ですが…良く言われるのは地球にコロニーが落ちるか落ちないかの瀬戸際に何やってんだ、というのは、ガトーがコロニー内部に入ったのはコロニーの落下進路の最終調整の為…即ち、この時点でコロニーの地球への落下は確定済み。そしてウラキに銃を向けた心情は小説版でフォローが入っていて、曰く「無抵抗のガトーを殺せば自分(ウラキ)は必ず罪悪感を感じ、後悔し続ける事になった。それを察したニナが銃を向けてまで自分を止めてくれた」みたいな事らしいです。だから、4で再開した際はウラキは笑顔を見せた、と。まぁ、他にもガトーが昔の男とか関係なしに、愛する人が無抵抗の人間を殺す姿など見たくなかった…というのは考えられるかと。

 

ただ、結局彼女は負傷していたガトーについて、結局気絶させられてしまう訳で…昔の男に情が湧いた…と捉えられても仕方ない描写しかOVAにはない訳で、本編ではありませんが「スパロボEX」のマサキの章にてウラキとガトーが自軍入りする際に、何故か2人と同行していた彼女が思いっきりガトーになびいているかの様な台詞を吐いていたりします。

 

う〜ん…ここまで書いていて思ったんですが…ニナは悪女というよりはさぁ…尻軽女?いわゆる"ビッチ"なんじゃないか?と。それで全て説明がついてしまう気がするんです。そう、2と4についても。

 

ガトーに腹芸が出来るのかはさておき、恐らくはニナと付き合っていたのはスパイであるニック・オービルの存在があるとはいえ2号機に関する情報が目的。でもニナの友人であるポーラの口ぶりからすると、結構ニナの方は熱をあげちゃってたのではないかと。

 

んで、アルビオンに搭乗して以降はウラキとの仲を進展させていく訳ですが…自分のガンダムを託した相手、というのもあるでしょうし、下心丸出しで言い寄ってくるモンシアの存在とかもあって相対的にウラキがマシに見えた、というのもあるのでしょう。とにかく、恋愛クソ雑魚ナメクジな奥手っぷりを発揮するウラキに対し、積極的だったのは終始ニナの方。しかも、ポーラ曰く「全然違うタイプの人を好きになった」との事ですから、ニナは子宮で物事を判断してしまう人…即ち"ビッチ"気質の持ち主なのではないかと。メカオタクである事で、幸か不幸かその事を秘めた状態に出来ていただけなのではないかと。

 

そう考えると、4のガトーを庇ってウラキに銃を向けた事に関しては、ガトーに情が移ったのだとしても"ビッチだから"で説明がついてしまいますし、ラストでウラキの元にいけしゃあしゃあと戻ってくるのも"ビッチだから"で説明がつくんです。そして2のウラキに対して値踏みする様な言動…というのも、獲物として男を値踏みする"ビッチ"ならではの言動であると説明できてしまいます。何より、いざ狙いを定めたら猫なで声出したり思わせぶりな態度を取ったりと生真面目で年下の男の子を狙う"ビッチ"そのものではないですか!!

 

ニナ・パープルトン…彼女に相応しいのは「悪女」の称号ではないのです。「ビッチ」の称号こそが相応しいのではないでしょうか。

 

…そうなると、カテジナ以外の「3大悪女」って結局誰になるんですかね?

個人的には自身の復習の為に体を使って男を篭絡し、利用し尽くした後に殺そうと企んでいた「種」の「クレイジーサイコビッチ」ことフレイは、「火曜サスペンス劇場」的な悪女として面白い気はします。まぁ、「種」見てねぇんだけどもね。

ボブカットヒロインの走り?

  • 2021.04.08 Thursday
  • 20:42

「冴えない彼女の育てかた」でしたっけ?ヒロインの加藤恵というキャラクターが、そこそこ可愛いが無個性…なんて「どこがやねん」な設定でしたが、彼女の登場以降、ライトノベルとか漫画のラブコメヒロインの髪型のショートボブ率が上がった気がするのって私だけですかね?一昔前はヒロインはロングヘアーで、肩にぎりぎり届かないくらいの髪型はサブヒロイン…みたいなイメージが私の場合、あったんですが、最近はむしろメインヒロインの髪型がショートボブ、というパターンが以前より増えた気がします。

 

…いや、気のせいかもしれませんけどね、多くを語れる程最近の作品に触れているとも思っていないので。(苦笑)

今回は、そんなショートボブヒロインでも割と懐かしい感じのキャラクターをご紹介。

 

ボンボン坂高校演劇部】 | ドラゴンボ-ル・アニメ・漫画・ゲ-ムブログ

漫画「ボンボン坂高校演劇部」より 日比野真琴

 

私と同世代の人にとっては、「うわっ懐かしい!」ってなるんじゃないでしょうか。

90年代の少年ジャンプを支えた中堅クラスのギャグ漫画「ボンボン坂高校演劇部」のヒロインです。一部、「ボンボン坂」のヒロインは部長だろ、という奇特な人もいるかも知れませんが、アレはほら、一応男ですから。(笑)

 

作品の中身は、時計坂高校に入学した新入生・順菜正太郎が入学式の時に出会った少女に一目ぼれ。相手の名は日比野真琴…演劇部のスターで校内にファンクラブまである美少女。ある日正太郎は彼女を追って演劇部の部室を訪れるが、そこにいた部長の徳大寺に見初められる。大の美少年好きの変態として知られる徳大寺に強引に演劇部への入部を迫られた正太郎はこれを拒絶するも、真琴も演劇部員だと知って入部を決意。しかし真琴は正太郎と徳大寺は愛し合っていると誤解してしまっていて…という、ギャグ漫画。

 

正太郎が真琴に誤解を解いて告白しようとするが、毎回徳大寺の悪辣な妨害に合う…というのが大体のパターン。完全にドタバタギャグであり、当時は楽しく笑い転げられたんですが、大人になってから読むと若干厳しいというか…楽しさ、面白さよりは懐かしさの方が勝ってしまうかな?という作品です。まぁそれでも好きな作品なんですが。

 

んで、この「ボンボン坂」ですが…上の画像、コレは正太郎が初めて真琴と出会ったシーンのものなんですが、この通りギャグ漫画である筈なのに非常に美少女然として描かれてます。真琴に限らず、ギャグシーン以外…特に女性キャラクターがギャグ漫画的な場面を除いてストーリー物の漫画の様な等身で描かれていて、ギャグ作品特有のディフォルメとかがないのです。

 

かといって萌え的な脚色も薄めで、昨今の「ToLOVEる」や「ゆらぎ荘」的な直接的なエロ描写、セクシーシーンはありません。それでいて時たまグッとくる…フェチ心に訴えてくるようなシーンを入れて来るのが…イイんですよ、ええ!!

 

第83話]ボンボン坂高校演劇部 - 高橋ゆたか | 少年ジャンプ+

こんな感じでね。

 

作者の高橋ゆたかさんが後年成年作品とか描いていた…と聞くと、なんだか納得できてしまいます。

 

さてさて、肝心の真琴さんですが…コレがね、可愛い人なんです。正太郎にとっては1つ上の先輩で、演劇部のスターにしてファンクラブまで存在するという、正に学園のアイドル。しかし幼い頃自分と母を捨てて出て行った父親が原因で大の男嫌い。男と普通に会話とかは出来るものの、触れられようものなら必殺のコークスクリューパンチでぶっ飛ばしてしまう厄介な体質に。コレは「Working!」の伊波さんに引き継がれている様な、そうでもない様な。

 

彼女が触れても…触れられても平気なのは心は女な徳大寺や、自分しか愛せない超絶ナルシストのナルシス…そして、誤解により徳大寺と愛し合っていると思われている正太郎のみ。この男嫌いで反射的にコークスクリューパンチを繰り出してしまう点を除けば、面倒見がよく心優しい少女。ビジュアル的にも適度に出る所が出たスタイルで非常に足が長いモデル体型で、ちょっと猫毛気味だというショートボブの髪も撫で心地が良さそうな感じで非常に魅力的…ギャグ漫画のキャラなのが惜しいレベルなのです。

 

ただ彼女、ギャグ漫画の住人らしい一面も持ち合わせておりまして、どんどん破壊力がエスカレートして「リングにかけろ」状態になるコークスクリューパンチもそうですが、酒に弱い上に酒乱の気があり、匂いだけで泥酔して大暴れてしてまう一面があったり、とギャグパートでは基本イジられる側ですが、埋没しないだけの個性は持っていて、ホント、こんな美人の先輩がいたら部活動も楽しいだろうなぁ…と思わせてくれます。

 

さてさて、男嫌いで頑なに正太郎を徳大寺の同類だと信じていた真琴なれど、案外早い段階で彼に好意に似たものは抱いていたのは…まぁ間違いないですわね。正太郎が記憶喪失になった件なんかはそれが良く見て取れるかと。あれは義務感とか責任感だけではなかった筈。そして何よりこのシーンですよ、ええ。

 

ラストの、「私がいるじゃない」も良いんだけどね。(笑)

 

そんな訳で久々の「ヒロイン列伝」、日比野真琴でした。

 

恋するマッチョ乙女

  • 2021.03.15 Monday
  • 20:49

今回は久々のヒロイン列伝。

紹介するのは…まさかのこの人!?

 

リー・スー・ミン に対する画像結果

アニメ「機甲戦記ドラグナー」より ミン大尉

 

個人的にはどちらも好きな作品ではあるんですがね、「機甲戦記ドラグナー」は「超獣機神ダンクーガ」と並び、所謂スパロボ補正で魅力的に見えてしまう作品の一つだと思います。まぁ、「ドラグナー」はどうしても宇宙世紀の「ガンダム」と内容が被る部分が多い…というか、そもそも「ドラグナー」自体が「機動戦士ガンダム」のリニューアル、というコンセプトで制作された作品ですから仕方ないんですが、それ故に参戦回数かなり少ない部類なんですけどね。

 

作品自体の評価も放送当時は高いものではなく、「レイズナー」と同様中盤から「北斗の拳」みたいなビジュアルの敵、グン・ジェム隊が出てきたり、大した修行もせずに主人公が見切りの技術を会得したり…とどう考えてもテコ入れだろ、という展開が少なくないですし、作品自体のノリもガッチガチなガンダムファンには評判が著しく悪い「ZZ」の前半と同じようなものだったり、と言う事でそんなに人気も出ず、関連商品も売れず、挙句はビデオテープ媒体では全話収録したソフトも発売されなかったという始末…おかげで草なぎ剛さん主演の「TEAM」というドラマで「幻の作品」として「ドラグナー」のビデオが出演する事に…。

 

そんな訳で…「ダンクーガ」と同様「ドラグナー」もスパロボや何故か怒涛の商品展開をキッカケに見てみたけど…う〜ん…ってなっちゃう人は、少なくないんじゃないかなぁ…と。いや、私は好きなんですよ?

 

さて、今回ご紹介のミン大尉…本名はリー・スー・ミンというらしいので中国系なのかも知れません。グン・ジェムの汚物と称される愚連隊「グンジェム隊」の一員。女性ながら長身で筋肉質…屈強で頑強、パワフルな女性です。

 

メタルアーマー戦でも愛機・スタークダインを駆り、センサー潰しのハンドグレネードで相手の視界を潰し、両腕に装備した丸ノコで切り刻むというサディスティックな戦法を得意としていたキャラクター。正に女丈夫…ゴリラ女だったんです。

 

でもそんな彼女、豹変します。

グン・ジェム隊壊滅後はハイデルネッケンの下でドラグナー遊撃隊を追っていた彼女は、自分達の艦がマイヨ達に接収され命を救われた事で運命が変わります。そう、男前なマイヨに一目惚れしてしまうんです。

 

以降、以前囮として使った因縁があるプラクティーズと共にマイヨに付き従う事に。スパロボとかでもネタになってますが、ギルトールを暗殺した犯人がマイヨではなくドルチェノフだとギガノスに知らしめたのも、彼女の功績。まぁアニメでは偶然の要素が強かったんですが。

 

と、言いますかね…マイヨに惚れてからのミン大尉、グン・ジェム隊の頃の彼女とホントに同一人物かと思うレベル。

 

ミン大尉 に対する画像結果

こんなんなっちゃうんです。(笑)

 

誰だ!?この美女は!!って感じでしょ?

 

鋭く挑発的な目つきもすっかり恋する乙女になり、心なしかゴツかった体躯も丸みを帯びたようにすら見えてしまいます。つーかですね、ラスト数話の彼女…言葉遣いこそスケ番姉御調なんだけども、表情とかが完全に乙女というか…男(マイヨ)を立てるイイ女になってしまってます。正直、かなり可愛い。(笑)

 

でもまぁ、ケーンと相思相愛になるリンダこそ「ドラグナー」のヒロインだろ!?という人もおられるかも知れませんが、「ドラグナー」はギルトール暗殺以降は完全に物語の軸がマイヨになってしまってますから、実質終盤のヒロインはリンダではなくミン大尉なんじゃないかと私などは思うのですよ、ええ。

 

テコ入れによる豹変とか、ご都合主義も良い所な展開とか…ダメな所も少なくない「ドラグナー」ですが、マイヨに彼女を当ててこんな風にしちゃったセンスは評価したいのです、ワタクシ。

 

…でもまぁ…個人的嗜好でしかないんですが、本作に登場するリンダ・プラートはロボットアニメではマリア・フリードとか南原ちずるに続く超人気ヒロインだったセイラさんの焼き直しキャラクターなんですが、私は本家のセイラさんよりリンダの方が好みだったりします。(笑)というか、「ドラグナー」の女性キャラは何気にレベル高いと思うのですよ、ええ。

結婚したらKOKEKOKE

  • 2020.04.09 Thursday
  • 22:00

さだまさしさんの「関白宣言」って曲がありますよね。数年前には西野カナさんの「トリセツ」が女版「関白宣言」なんて言われてましたが…個人的にはバッキャロウ、一緒にしてくれるな!売れ線の歌詞書いてるだけの曲とは作詞力が違いますわ!些かこの意見には疑問を抱かざるを得ないんですが、この「関白宣言」の3番の歌詞

 

子供が育って歳を取ったら 俺より先に死んではいけない

例えばわずか1日でもいい 俺より早く逝ってはいけない

何もいらない 俺の手を握り 涙の雫 2つ以上こぼせ

お前のおかげで いい人生だったと 俺が言うから 必ず言うから

 

という部分。コレで思い出すのは40年前の作品なのに未だこれを超えるラブコメが存在しない、とまで言われる傑作のヒロイン…そう、この方。

 

「めぞん一刻」より 音無響子

 

酔いつぶれた響子さんの父親をおぶりつつ告白した五代君に、響子さんが答えるシーン。コレ、まんま「関白宣言」の3番の歌詞なんですよね。しかも響子さんは惣一郎さんに先立たれてもいる訳でね。

 

そんな訳で、音無響子さんですが…彼女について書くのはご存知の方もおられるでしょうが、2回目です。HP時代にやっていた「大惨事外伝キャラクター偏愛録」というコンテンツの初期に書いた記事でして、音無響子…音が無いのに響いている、というネーミングの矛盾が亡き惣一郎さんに操を立てる様な態度をとりつつ、自分に好意を寄せる五代君と三鷹さんという2人に対し煮え切らない態度を続け、それでいて彼らが他の女性と仲良くすると焼きもちを焼く…という矛盾した心情に結び付け、五代君とケンカして実家に戻ったエピソードで旧姓である千草響子に戻った彼女はようやく矛盾から解放され本心を五代君にぶつけた…なんて書いたんですが、この「音が無いのに響いている」という矛盾、wikipediaにまで掲載されていてビックリ。当時はこの文言記載なかった筈なんだよなぁ…同じような事考える人がいたのか、はたまた作者の高橋留美子先生が何かでそんな感じの発言をした事があったのか…。

 

まぁ、それはともかく、響子さんってば当時としてはかなり冒険であったであろう「未亡人」という設定があった為か、美人という部分が強く強調されていたキャラクターに思います。まぁ初期の絵柄はやや濃いめでキツイ印象のあるビジュアルでしたが、上の画像でも分かる通り中盤以降は何処からどう見ても高橋留美子美人なビジュアルになりましたね。PIYOPIYOのエプロンをして竹ぼうきで玄関先を掃除しているイメージは後の様々な媒体の作品において「管理人さん」…例えば大家さんだったり寮長だったりするキャラクターのアイコン的に未だ使われている位です。

 

美人でスタイル抜群の年上のお姉さん…優しく包容力があって世話焼きな面もあり、ただちょっとドジな所があって焼きもち焼き、大人しそうな印象だけど案外気が強い所もあってそれが祟って暴走してしまう事も…と、長所短所併せ持つ魅力的な響子さんですが、多くの人が指摘している事でもありますが見ようによっては響子さん、ヒドイ女なんです。(苦笑)

 

上でも書いてますが、彼女は惣一郎さんに操を立てる様な事をいいつつ2人の男を思わせぶりな態度で翻弄する訳です。しかも気のない素振りをとりつつ理不尽な形でキョーレツな嫉妬を見せたり…魔性の女とかビッチなんて言われ方も一部ではしますが、まぁ現実にいたらメンドクサイ女性なのは間違いがないと思います。それは「めぞん一刻」の…そして彼女のファンでもある私も大いに認める所。でもね…

 

…世の中にメンドクサくない女性なんていないんですよ、ええ!!(笑)

 

オトコ側からは女性がシテシテを連呼しているだけに見えてしまう「トリセツ」みたいな曲が、女性から一定の支持をされていた…というのがそれを裏付けてるかと…って、そう考えると少なくとも「トリセツ」って歌は正しくはあったって事か?(笑)

 

それは置いておいて、そういった響子さんの心情…最愛の夫を失い未亡人となった…亡き夫への思いは強い。でも自分はまだ若い。いつまでも独り身でいる訳にはいかないかも知れない…幸い、好意を寄せてくれる男性はいる…でもさっさと再婚してしまうのは亡き夫への思いを無かった事にしてしまう様で踏み切れない…そういった打算だったり計算だったりする部分も含めての女性というもののリアリティを、音無響子というキャラクターは持っていたんじゃないかと思うのです。だからこそ、魔性だのビッチだの呼ばれる事もありますが、未だ理想的なヒロイン像として支持されているのではないかと思うのです。

 

そんな響子さんを射止めた五代君と、ドロップアウトしてしまった三鷹さん…収入面とかで言えば絶対に三鷹さん優位な筈なのに、響子さんは何故五代君を選んだのでしょう?

 

何が決定的な違いがあるのか、と言われると、先ず響子さんの好む男性像というのがありますよね。しばし作中でもそういう描写があった通り、全然似ていないのに五代君には惣一郎さんを連想させる何かがあった。それは人としての雰囲気であったり、どことなく頼りない点であったりと様々なのでしょうが、少なくとも響子さんが最初に選んだ惣一郎さんを基準に考えると、彼女の好みは三鷹さんではなく五代君の方が近いのは想像できますね。

 

ただそれは決定的なものではない筈。そうなると最大の違いは、三鷹さんが響子さんの心をこじ開けようとしたのに対し、五代君はひたすらに心を開いてくれるのを待ち続けた…それこそもどかしいレベルで、という点です。これが五代君の最大の勝因かと思うのです。三鷹さんは響子さんの惣一郎さんへの想いを半ば無視、むしろ追い出すつもりだったのに対し、五代君は

 

これですから。

 

ちなみに、この惣一郎さんの墓参りでの五代君の独白シーン、クラフトというフォークグループが歌ってヒットした「僕にまかせてください」という曲が非常にマッチするんです。墓で眠るのが恋人(婚約者とか嫁かも)の母親とシチュエーションは少し違うんですが、曲調がこのシーンの雰囲気に見事合致するんです。そしてこの曲を作詞作曲して後にセルフカバーをしたのがさだまさしさんだったり。さださんの楽曲って「めぞん一刻」という作品の持つ雰囲気にかなりマッチすると思うのですよ、ええ。

 

この曲です。

 

最後に、個人的な意見ではありますが、恋のさや当て、とは言っても響子さん、はっきりと口にしていないだけで三鷹さんに対しては最初から気乗りしていなかったのではないかと。暴走して結婚を決意する寸前まで行った描写はありますが、アレも半ばヤケクソだったり打算、妥協とかが強かったように思うのです。管理人さんが再婚相手として意識していたのは最初から五代君の方で、それも割と早い段階からだったのではないかと思うのですが、はてさて。

 

そんな訳で、再び音無響子さんを語った訳ですが、いかがでしたでしょう。

私の記事はともかく、「めぞん一刻」…まだ未見、古い作品だから、なんて理由でその評価に懐疑的な人は是非一読されたし。金字塔、傑作といった評価に偽りない事が分かる筈です。

星君以外の観光課男性職員の目は節穴だな。

  • 2020.02.13 Thursday
  • 00:17

今回は「ヒロイン列伝」として彼女をご紹介。

 

王嶋環 「夢からさめても」より 筒井美弥さん

 

多分、多くの人が「誰?」と思うかもしれませんが、実はウチのブログに登場するのは2回目です。(笑)

「夢からさめても」という漫画は、「月刊まんがタウン」に連載されていた4コマ作品でして、架空の地方都市の須子市を舞台に、断片的な予知夢を見る事が出来るぐーたら市役所職員・星幸久と、彼が予知夢で交際している未来を見てしまった同僚の筒井美弥さんを巡るラブコメになります。

 

ちなみに上の写真ですが、2巻の表紙絵のアップなんですが、密かにこの表紙絵が私的美弥さんのベストショットだったりします。パイスラ込みで。(笑)

写真がなんか暗かったり光が写っちゃったりしてるのは、ヒマつぶし用としてこの本を持ってきた出張先のホテルの薄暗い部屋で写真撮ったからです、ハイ。

 

まぁ、あらすじに関しては上記の通りで実にシンプルな漫画ではあるんですが、そもそも美弥さん…物語冒頭では

 

こんな感じで星君は真面目だけど地味でキツイ先輩…男っ気なんかないとまで思っており、結構な苦手意識を持っていたのです。

でもある日、見てしまった予知夢での美弥さんの姿が

 

こんなんだからさあ大変!!(笑)

ちなみに眼鏡オフモードのデレもあるぞ!!

 

普段見せるキツイ態度とは打って変わったデレっぷり…星君はこの可愛さのせいで俄然美弥さんが気になる存在になってしまう訳です。

 

ただまぁそこはこの作品、4コマとはいえ「めぞん一刻」辺りから連綿と続く誤解&すれ違い系ラブコメ。徹底的に気持ちがすれ違います。突如夢にて今までむしろ苦手意識すらあった美弥さんの本当の姿…まぁ、デレっぷりな訳ですが、それを知って彼女に惚れる星君。でも、考えてみればデレた美弥さんが可愛いから好きになった…なんてのは実際失礼な話ですよね。中身なんかロクスッポ見ないで、今まで苦手意識持ってたクセに手の平返しして惚れてしまった訳です。そして星君にとって唯一の希望である予知夢も、非常に断片的にしか見られない為、まぁ性質が悪い。

 

そして美弥さんも美弥さんでして、何せ地味で真面目な女性。というか真面目が過ぎて相手にきつく当たってしまう傾向があるせいで今の今まで星君が看破していた通り男っ気の無い人生を送ってきた人。仕事は出来る人ですし心根もキレイな女性なんですが…自分のついキツくなってしまう態度とかも自覚している事もあって自己評価が低い所があり他人に遠慮してしまいがち…そんな訳で、動機が不純と言えなくもないものの、それでも真っ向から好意をぶつけてくる星君の好意を素直に受け止められない。

 

…いや〜、4コマ漫画だから、なんてバカにしちゃいけませんよ、ええ。真っ向、正統派なラブコメしている作品なのですよ、この「夢からさめても」という作品は。あまり知られてはいない作品な気がしますが、もっと知られて欲しいし評価されていい作品かと思うのです。職場漫画的な要素もあるので、ドラマとかにしたら面白そうな気がします、ええ。

 

と、言うのも、この作品…作者もかなり苦心したと巻末のオマケ漫画で描いている通り星君の見る断片的な予知夢の回収をかなり徹底してやってるんですね。それこそ、言われなきゃ気が付かなかったわ!!というレベルまで。この辺はね、素直に賞賛してしまいます。この予知夢の回収…作者さん的にも「してやったり」な完成度だと思います。落ちものパズルゲームで凄い連鎖組めた時みたいな爽快感があったんじゃないかな、コレ。

 

さて…美弥さんですが、ツンツンした普段の姿とデレた時のギャップ、という意味ではツンデレキャラクターと言えるのかもしれませんが、一般的、テンプレ的なツンデレとはやや趣の違うキャラクターになってますよね。というより彼女のツンの部分はその真面目な性格故で、かつ割と男ウケを狙う様な恰好をしている訳でもなく愛想がいい訳でもないから、キツイ態度を取られると男はつい苦手意識もってしまうし、ツンツンしている風に捉えてしまう。でもホントの彼女を星君や伊藤さんの視点を通じて知っていくと、

 

「何だよ…美弥さん実は素でも可愛い人だったんじゃないか。」

 

となっていって、彼女の魅力にやられてしまうんですね。(笑)

そうなると、星君の恋の行方を通じて、読者は美弥さんの魅力をどんどん知っていく事になる訳です。そりゃあ最後は立場というか、立ち位置逆転して「星君なんぞに美弥さんは勿体ない!!そう簡単にやらん!!」という思いまで出て来てしまう訳だ。(笑)

 

さあ、この記事を読んで少なからず「夢からさめても」という作品に興味を持ったあなた、私と一緒に美弥さんの魅力にやられちゃいませんか?(笑)

 

いや、美弥さんの魅力もそうですが、全3巻というコンパクトな尺ですがかなり物語的にもきっちりまとまった作品なのです。冗談抜きにおススメです。いやホントに。

ワイルドの君

  • 2019.09.01 Sunday
  • 21:19

さて、回線ダウンしている間に普段新巻でも出ないとあまり読み返さない系統の漫画なども読み直して、ココでネタにすべく「アレ書こうか」「コレ書けそうだな」…なんてやっていたんですが、本日…2本目はコレ。

 

「恋愛ラボ」より 倉橋莉子

 

以前このブログでも何回か記事を書かせてもらっている「僕らはみんな河合荘」の作者・宮原るりさんが「河合荘」以前からまんがタイム系で連載している作品。名門女子中学校・私立藤崎女子中学を舞台に「恋に恋する乙女」を描いています。コチラも「河合荘」より先にアニメになってますね。

 

藤女の生徒会長として生徒から「藤姫様」と呼ばれ羨望のまなざしを集めている真木夏緒…教師からの信任も厚い完璧なお嬢様に見える彼女だが、実は恋愛に強い憧れを持っており、生徒会の業務の傍ら日々恋愛研究をしていた。お嬢様学校の藤女では珍しいガサツな性格の問題児だが、その御転婆で男前な性格から「ワイルドの君」と呼ばれる倉橋莉子はある日、真木の頓珍漢な恋愛研究を目撃し、そのあまりの酷さに思わずツッコミを入れてしまう。そのツッコミの的確さから莉子の事を経験豊富な「恋愛の達人」と思い込んでしまった真木は、リコを恋愛の指南役として強引に生徒会に引きずり込む事に…

 

というのがあらすじ。

序盤では恋愛研究というモノをキーとして女の子同士の友情を重視した生徒会モノ的な作品でしたが、中盤以降はメインキャラクター5人にそれぞれ想い人が現れ、言わば「恋愛実践編」とでも言うべきラブコメになっていまして、コレが非常に嬉し恥ずかし青春大爆発!!な作風になっております。私は例の如くでアニメ版は視聴していないんですが、アニメ版を視聴していた原作を知らない層には所謂「百合」的なモノを期待していたのか、ヤンやナギといった男キャラクターの登場に「男要らねー」という反応をしていたのをしばしネットなんかでは見かけたんですが…「恋愛ラボ」は男キャラ出てきてからが本番だと思うんですよ、キャラクターの可愛さ的な意味でも。

 

リコのお相手は凪野悟史…通称「ナギ」で、藤女の近くにある公立中学・南中に通う同い年の幼馴染。彼は非常に中性的な顔立ちをした美少年、かつ周囲に気を使える性格から男女どちらからも人気のあるキャラクター。ただ自身の女の子の様な顔立ちにはコンプレックスがあり、しかもそのコンプレックスの原因がリコだったりする訳で、これがまぁ色々と状況を生み出していくわけです。この辺はあまり多くは書きませんが、すれ違い、思い違い系ラブコメの王道的な展開の連続で悶絶級になっています。コレは説明を聞くより是非読んでみて頂きたいところですわ。

 

宮原先生の女の子キャラクターの特徴として、髪型がコロコロ変わる、というのがあるんです。「河合荘」でも律ちゃんはともかく麻弓さんなんかがそういう役割持ってましたし、「みそララ」でも主人公の美苑がそういうキャラクターでした。本作ではコレにはリコが該当していて、名門お嬢様校である藤女らしからぬイマドキの女の子っぽさが強調されていて宜しいかと。いや、真木も髪型をよく変えてはいるんですが、彼女の場合は「ネタ」としての要素が強過ぎるんですわ。(笑)

 

それと、「河合荘」の律ちゃんもそうでしたが、宮原先生の描く「赤面顔」…コレがかなりの破壊力です。「恋愛実践編」突入以降は藤女生徒会の面々に想い人が現れる都合、どのキャラクターも赤面シーンの割合が増えているんですが、その中でもリコのそれは破壊力が抜きんでています。

 

だって、こんなですよ?

 

特にコミックス10巻辺りからのナギに対する大攻勢…もう読んでるコッチが赤面してしまいそうなレベルの悶絶モノでして、コレが大変に可愛いんです。微笑ましいというかなんというか…ついつい親目線、大人目線で見てしまいますね。私もマトモに結婚してれば彼女達くらいの娘がいてもおかしくない世代なので猶更そういう風に見てしまうんですよ、ええ。ホント、開き直ってナギへの好意を真っ向からガンガンぶつけていくリコ…もう可愛くてしょうがないんですよ、ええ。

 

あ〜でも、リコが「ワイルドの君」故に、ヒロインはむしろナギ…という風になっている節が…

 

コレ、男の子ですよ?(笑)

 

…「河合荘」の律ちゃんの絵、といっても通じてしまうかもしれませんね。ともあれ、宮原先生の赤面顔の破壊力は、男キャラでも有効…という事でしょうか。

 

あ、余談ですが藤女における「藤姫様」とか「ワイルドの君」というネタですが…実はコレ実感があるんですよ、ええ。というのも、私が通っていた中学のソフトテニス部がこういう系統…まぁ、名門とかではなくド田舎のクソ中学…制服じゃなくジャージで登下校していたレベルのしょーもない学校ではあったんですが、百合…というのともちょっと違うのかな…先輩に対する後輩の行き過ぎた憧れと言うか、恋慕に近い感情…「とある科学の超電磁砲」の黒子みたいなのが実際にあったんですよね。勿論あそこまで露骨ではなかったんですが。

 

…たまたま席が近くだったソフトテニス部の娘に、自分が憧れる先輩(女子)の魅力を延々と休み時間に聞かされたことがあってね…その先輩の事を私は知らないにも関わらず、絶対に憧れる、好きになっちゃうとされて勝手に警戒されたり…いやはや、未だにそう思いますが、女ってのは良く判らねぇなぁ…と。

七夕にちなんで

  • 2019.07.07 Sunday
  • 07:07

さて、久々の「列伝」ネタはこの人。

 

…序盤は当たらねぇんだよなぁ…。(苦笑)

 

「第2次スーパーロボット大戦α」のリアル系女性主人公、アイビス・ダグラスその人です。「スパロボ」のバンプレストオリジナル大集合な「オリジナルジェネレーション」シリーズでも「第二次」から登場し、スパロボファンにはおなじみのキャラクターですね。

 

さて、アイビスですが…「第2次α」の主人公の1人でありながら、初期能力値はあのカツ・コバヤシにも劣る有様で、初見の1話でいきなり攻撃をかわされ、反撃で撃墜されてゲームオーバー…というパターンもむしろありがち、というキャラクターでした。乗機のアルテリオンの運動性はそこそこ高いんですが、リアル系ユニットなので装甲値やHPは低く、アイビスの絶望的な能力の低さのせいで当てられない避けられない…攻略本でも「スパロボ史上最弱主人公(断言)」と書かれるわ、「スパロボ」ファンとしても有名な中の人にも「当てられる事に定評がある」なんて言われるわ…。

 

あ、アイビスの中の人…渡辺明乃さんは「スパロボ」シリーズのファンとして有名で、同じくシリーズファンを公言していてマサキ役やヒイロ役でお馴染みの緑川光さんと同レベルの廃人なんだそうな。と、いいますかこのアイビス役に抜擢されたのも無名時代、スパロボ関連の会議をやっている事を聞きつけた無名時代の渡辺さんが、自ら売り込みに行ったことが縁…なんだそうで。

 

更に悪い事に、「第2次α」は「スパロボ」では恒例になったともいえる「乳揺れ」がフィーチャーされ出した頃の1本…同じオリジナルキャラクターのクスハやゼオラがもう…これ見よがしに、物理法則とか無視するかのようなレベルでユッサユッサさまくり…相棒のスレイすら揺れたというのに、アイビスはそういった要素一切なし!!

 

当時、「スパロボ」のオリジナルキャラクターのデザインを多く担当していた河野さち子氏はそういうオーダーがあった訳でもないのに女の子キャラクターを巨乳化してしまう事で定評でしたが、アイビスに関してはそういう要素もなく、挙句にドラマCDでは貧乳のおかげでリンボーダンス大会で優勝した、だのアニメ「ディバインウォーズ」ではスタッフによる「アイビス乳揺れ禁止令」が出ただの、公式に貧乳として弄られる羽目に…。中の人はむしろ巨乳声優として有名なんですけどね。

 

ただね、「全国で唯一平均バストサイズがAカップの県」の民である私に言わせれば、アイビスは断じて豊満とは言えませんが、イラスト等ではそれなりにあるんですよ。「TRICK」で仲間由紀恵さんが演じた山田奈緒子も劇中で貧乳である事を弄られてましたが、「エピソード2 まるごと消えた村」の時の衣装で分かる通り、それなりにあるんです。それと同じでアイビスはスレンダーなだけ、かつ周りに巨乳、爆乳がゴロゴロいるせいで相対的に小さく見えているだけですわい!!(笑)

 

まぁ、乳の件はともかくとして、絶望的な初期ステータスの低さにしても、コレはシナリオでの

 

「ある事故がきっかけでやさぐれていたキャラクターが仲間との出会いや絆を得て強い自分を取り戻していく」

 

というドラマを引き立てる為のスパイスになっているのです。個人的な嗜好ではありますが、この手の復活劇に私は滅法弱いんです。「マラソンマン」の第1部とかね。(苦笑)

 

「第2次α」冒頭でのアイビス、言動はヒステリックだわ、そのクセ腕も悪いわでかなり嫌われる系のキャラクター設定になっていて、正直シナリオを進めていても「何なんだこの女」的な印象が強いんですが、それが徐々に変わっていく様が丁寧に紡がれ、それがスレイとの対決におけるアルテリオンのリミッター解除とアイビスの覚醒、として結実するんですね。この展開は燃えましたよ、ええ!!

 

但し、「OG」でのこの辺の扱いは私は未プレイなので評判を聞く限り…ではありますが、「第2次α」ほどの「やさぐれキャラが自分を取り戻す」という流れはさして強調されていないんだそうで。まぁ、その分プロジェクトTDでの彼女やスレイの姿が描かれていますが、この辺の復活劇という意味で言えば「第2次α」の方が色濃く描かれている様です。

 

と、言いますかアイビス編をプレイした人は分かると思うんですが…「α」や「第3次α」と比較して「第2次α」は最終局面こそオリジナルのガンエデンとの対決になっていますが、思いの外オリジナルの出しゃばり具合が少ないんです。主人公キャラクターとしても、親分とアラドは「α外伝」からの流れがあって、クスハはある意味「αシリーズ」全体の統括主人公的ポジション…「第2次α」固有、そのものの主人公と呼ぶにふさわしいのがアイビスなのだと思うんですよ。

 

ライバル役であるスレイとの対決でも、他の主人公の場合窮地に陥るとクストースがお助けマン的に出て来るんですが、アイビスだけはクストースの援護を拒否し、実力での決着を選ぶというより燃える展開になっていますし、シナリオ上で軸となるイルイを唯一2度説得できるのもアイビスだけ。眼鏡とかペンダントのイベントもあって、イルイとの絆に関しては最も強調されたキャラクターになっているのがその証拠ではないかと。イルイとの絆は「第3次α」でも継続して描かれていますし、これはもうアイビスこそが「第2次α」の真の主人公、と呼んでも差し支えないでしょ。

 

まぁ、おかげで同人誌とかでイルイと百合カップルにされてるケースが多いみたいですけどね。(苦笑)

 

最近は正直、「OG」としても最早収集付けられなくなっている印象すら受ける「スパロボ」のバンプレストオリジナルですが、それら数多く存在するキャラクターの中でもアイビスはトップクラスで好きなキャラクターなのです。ただ「OG」における彼女…っても私は「第2次OG」までしかプレイしてませんが、そんなに悪いという訳ではないんですが、やっぱり「第2次α」での彼女が強く印象に残っているんですよ。

 

愛機であるアルテリオンもカッコイイですしね。(テーマ曲も込みで)

 

さて、「第2次α」の真の主人公はアイビスなんだ、と力説しておいてカテゴリーを「ヒロイン列伝」にしてるのは何で?と思った人もいるかも知れませんが、アイビスの周囲、「第2次α」「第3次α」と周りは女性キャラクターばかり集まって浮いた話とか全然出てないんですよね。彼女がそういう関係になりそうなフィリオも既に故人扱い(「第2次α」)でしたし、「OG」の方でもそういった関係とは描かれず…まぁ、ゲーム中で女所帯で出会いが無いのを嘆いていたのは相棒のスレイの方でしたが。(「第3次α」のスペシャルステージ)後は…強いて言えば「OG」のイベントで絶妙な連携を見せたマサキ…でも奴は既に三角関係の渦中だしなぁ…。

 

そういう意味で、いつかヒロインになれたらいいね、という応援の意味や期待を込めて「ヒロイン列伝」なのです。(笑)

ぴちぴちビッチ

  • 2019.05.05 Sunday
  • 00:09

ヒロイン列伝の第二弾、という事で今回は書いていきます。

 

「戦闘破壊学園ダンゲロス」という作品をご存知でしょうか?

以前よく私が足繁く通っていた書店…当時、TBSラジオで平日の昼間にやっていた「大沢悠里のゆうゆうワイド」内の「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」…この番組は、毎回各地の店舗施設(ヨークマート率が高い)なんかにロケに出向いて、そこにいる客とふれあう…という番組だったんですが、この番組のロケでその店に毒蝮さんが来訪した事があったんですよ。今はその書店は閉店してしまって、から揚げ専門チェーンの「からやま」になってしまいましたが。

 

その店で、店内ポップやポスターとかで本作の漫画版がオススメされていたんですね、この「戦闘破壊学園ダンゲロス」という作品。コレ、元々はネットコミュニティ内で定期的に催されている同名のウォーシミュレーションRPGのリプレイ…という体歳で架神恭介氏が描いたライトノベルです。「ロードス島戦記」とかと同じようなスタイル…という事でしょうか。

 

この「ダンゲロス」、中身は魔人と呼ばれる異能者が現れた日本で、東京湾に作られた人工島・希望崎学園にて「生徒会」と「番長グループ」に魔人が別れ、殺し合いわわ繰り広げそこに謎の「転校生」が乱入する…という作品。基本設定は菊池秀行氏の「魔界学園シリーズ」に似ていて、バトルにエログロ要素が強いのは山田風太郎氏の作品群に似ているかも知れません。魔人が人類以上の力を持っているがそれ故迫害されている…というのはアメコミの「X-MEN」にも似ているかも知れません。

 

で、本作は投稿されたキャラクターは創作者の同意の上で二次創作等で無償かつ無断で使用可能、というユニークな形態をとっていて、ライトノベルの作者である架神氏も例外ではないんだそうで。そしてライトノベル版以外は本人が関わらない二次創作には印税の分配が発生しないシステムになっていて、以前アニメ化の企画が立ち上がったものの、この辺のシステムにアニメ制作により制作委員会にグッズ化の権利を譲渡してしまうと自由な二次創作が阻害されるとの事で白紙になっているんだとか。

 

…まぁ、色々書いてますが私もこの作品知ったのはコミカライズからなんですよね。(苦笑)

 

横田卓馬&架神恭介 「戦闘破壊学園ダンゲロス」 全8巻

 

その中から今回紹介するのはこの人。

 

番長グループ所属の魔人、鏡子さんです。

いいんちょ系の見た目と、慈愛に満ちた微笑みが魅力。(笑)

 

彼女も実は投稿キャラクターみたいですが、架神氏をもって「『ダンゲロス』で恐らく最も有名なキャラクター」と言わしめる存在。彼女が有名になった理由と言うのが…

 

…と、いう事なのです。(笑)

 

そんな彼女の能力と言うのが、彼女が持つ鏡の中に半径2km以内の任意の場所を映し出し、鏡に映った人物やモノに対して「卑猥な目的のみ」で干渉が出来る…という、その名も「ぴちぴちビッチ」!!

 

…抗争では全く役に立たない。そう思う人もいるでしょう。鏡に通せるのは彼女の腕一本分程度だし、ナイフで刺そうにも首を絞めようもそれは「卑猥な目的」ではないから干渉不可…暗殺とかには使えないんです、この能力。

 

…但し、それはこの能力の保持者が彼女以外だった場合、です。

何せ鏡子さん…上の漫画版のシーンで解説されている通り超絶技巧の性技の持ち主…故に1なですれば相手を射精に導き、更に時間をかければ無力化…文字通り精も根も尽き果てた状態にしてしまう事など造作もないのです。いや、それどころか彼女自身は過去の出来事から「不殺」を固く誓っているので実行する事はないですが、最終的には絞りに絞り切って衰弱死まで持っていく事も可能!!

しかし彼女に襲われた生徒は彼女の超絶技巧とその快感から被害を訴え出る者は皆無。ちなみに、その超絶技巧な性技は魔人の能力とは一切関係なく、彼女の日々の研鑽と努力の賜物なんだそうで。

 

…なんだこの中学生の妄想が爆発したようなキャラクター設定は!!もう完全無敵じゃねぇか!!(笑)

 

そんな訳で、魔人ひしめく希望崎学園の中でも有数の実力者として知れ渡っている鏡子さんではありますが、本人はビッチ(というより痴女なんですけどね/笑)な点を除外してしまえば聡明、かつ包容力溢れる素晴らしい女の子…いや、その性癖込みでも男にとっては素晴らしい女の子だと思いますが。(笑)

 

そんなカノジョ、実はかつては男を誘う為に派手な化粧や服装をしていたんだとか。ただある日、鏡に映った自分を見てその姿に疑問を抱き、それがきっかけで魔人へと覚醒。以降は現在の眼鏡に三つ編みおさげ…といういいんちょスタイルに。

 

…ギャルギャルしい娘がエロエロ…というのより、一見真面目そうな…エッチなことなんて分かりません!ってタイプの娘が実はエロエロ、という方がやっぱクるものがあるでしょ、ええ。いや、私の趣味、性癖がそう思わせるだけかも知れませんが。(苦笑)

ともあれ、「ダンゲロス」に登場する魔人の中でも群を抜いている…ある意味象徴するキャラクターと言えるかもしれません。物語的には別段ヒロイン的なポジションにいる訳ではないんですが、「ダンゲロス」という作品ではなく、作風としてのヒロインなら、間違いなく彼女でしょう。

 

余談ですが、こんな商品も。

 

「鏡子の一滴残らずおしぼりバスタオル」

 

…商品説明までエロいな、ウン。(笑)

こんなタオルで風呂上りに体拭こうもんなら、風呂入る前より汚れちゃうんじゃないか?(笑)

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