土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

自己満足ブログ
…お前も太ってみるか?…デブは弾じゃなかなか死なねぇぞ…
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    私の様なデブというのは、世の中では肩身が狭いのです。エレベーターで重量超過のブザーが鳴ろうものなら先に乗っていたにも関わらず睨みつけられ、夏の満員電車では特に若い女性から露骨に嫌な顔をされます。アメリカでは禁煙車と肥満体はその学歴や能力がどうであれ一流企業では出世できない…なんて話もあります。理由は自分の身体の維持管理も出来ない自分に甘い奴…と判断されるからなんだとか。

     

    だが敢えて言おう!!

    我々の身体は余人より過剰にカロリーを摂取してきた賜物…贅肉とは読んで字のごとし、「贅の限りを尽くした肉」に他ならないのです。そんな贅肉を、痩せたいからと言う理由で高い金払ってジムに通いそぎ落とす…それこそ資本主義に踊らされる哀れな存在ではなかろうかと!!食べたいという欲求からも、そして痩せたいという欲求からも逃れられないなんて、デブより余程自分の欲望に弱い、自分に甘いという証拠であろう。むしろ自身の健康や世間の評価すら無視し、デブであり続ける事を貫くデブこそが、真の意味で鋼の意志の持ち主と言えるのではなかろうか!!

     

    そもそもどーせ私らの世代には豊かな老後なんてありゃしない。年金なんざ当てにできそうもない。だったら自分の体形と同じく、短くとも太い人生を歩みたいですわ。

     

    …まぁ、半分くらいは冗談ですが、フィクションの世界にはデブなのに魅力的なキャラクターというのがいます。その代表格が、この人物かと。

     

    漫画「strain」より 祭紫明

     

    「strain」という漫画は、「サンクチュアリ」や「HEAT-灼熱-」「BEGIN」等でお馴染みの武論尊(史村翔)先生と池上遼一先生のタッグで描かれた作品。舞台はマレーシアで、たった5ドルで殺しを請け負う虚無的な殺し屋・馬勇(マヨ)と日本人の父を持つ少女・シオンを巡る数奇な運命を描いた作品。日本経済が元気で、マレーシアが貧困にあえいでいる…という設定に時代を感じますが、ストレイン…「血族」をテーマとした劇画の傑作と言えるかと。

     

    で、この祭紫明という人物、華僑が牛耳るマレーシアマフィアのトップに君臨する男ですが、出自が売春婦の子供…正当な血族ではない為に巨大な華僑の組織内では重鎮たちからはいい様に使われている立場。ただ彼はその立場に甘んじず、強い野心と頭脳…言わば実力でのし上がり、最終的には組織に反旗を翻します。

     

    この台詞がまた、カッコイイんですよ。

     

    彼は自身の体躯…肥満体が醜い事を自覚しています。自身の肥満体も、組織で正当に評価されない出自も、元を正せば売春婦だった彼の母が原因。自身のキョーレツなコンプレックスの元凶…それでも彼は母親を愛し続けます。彼は美しい想い人がいましたが、彼は自身のコンプレックスからその女を暴力で縛る事しかできず、結果裏切られます。それでも、彼は一途にその女を愛していたのです。狡猾で残忍、冷酷な祭紫明…そんな彼が組織からの刺客を向けられ、追い詰められた状態にも関わらず彼を体を張って、正に命を賭して守ろうとした部下…刺客達はそんな彼に聞きます。「そうまでして守る相手じゃないだろう」と。でもその部下はこう答えます。

     

    …クク…それがそうじゃねぇんだ…おめェらにゃうちの紫明(ボス)の事は解らねェ…

    う、うちの紫明(ボス)はよォ…ああ見えても暖けェんだ…

    …親もしらねェ…名前もねェ…糞ダメのような所で這いずり回っていたオレ達を拾い上げてくれたんだよ…

    …う、嬉しかったんだぜェ…

    …れ、玲花という女だって…ボ、紫明(ボス)は最後まであの女を本当に愛してたんだよ…

     

    そう、強大な敵として立ちはだかった祭紫明ですが、意外にも非常に人間味のあるキャラクターなのです。ある意味、この作品における第三の主人公、と言える存在だと思うのです。そしてそんな彼は自身でも忌むべきものと感じていた己の肉体…デブであった事で九死に一生を得た後、華僑の重鎮である葉一族にキョーレツな意趣返しを。しかしその後、一族の長に行動を読まれ絶体絶命に…その窮地を救ったのは、彼にとって最大の宿敵であり、友だったのです。

     

    そんな彼…いや、彼等には最後にちょっとしたどんでん返しが待っていて、意外なその後が巻末にて描かれるんですが…コレはネタだけ書いても面白さは伝わらないでしょうね。作品を物語として全て読み終わった後だから、生きたシーンだと思います。

     

    武論尊&池上作品の中では評価がビミョーな気がしますが、間違いなく「strain」は傑作だと思います。そしてその魅力の一端は、人間味あふれるデブ、祭紫明の存在があってこそだと思うのです。

    | 零哭堂 | ライバル列伝 | 20:51 | comments(0) | - |
    散り際の台詞は柳沢慎吾じゃねぇぞ
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      今回の「ライバル列伝」は彼。

       

      「聖戦士ダンバイン」より トッド・ギネス

       

      「スーパーロボット大戦」シリーズでもお馴染みの「聖戦士ダンバイン」ですが、スパロボにおける「ダンバイン」の逸話は結構多いんです。例えば、スパロボ最初のオリジナルロボ、搭乗者の精神エネルギー(プラーナ)を糧とするサイバスターは、現在のスパロボのスタイルを確立させた「第2次スーパーロボット大戦」に「ダンバイン」を参戦させたかったものの、諸事情により断念、代わりに追加された、というのが誕生の理由…というのは有名な話。マジンガーやゲッターと同列扱いにする為、サイバスターを主役メカとする架空のロボット作品として「魔装機神サイバスター」をでっちあげた訳です。そしてその「サイバスター」の世界観を軸に展開する「スーパーロボット大戦EX」にて「聖戦士ダンバイン」は初参戦、サイバスターと共演を果たす事に。

       

      他にも、「スーパーロボット大戦F」で戦闘デモの際にキャラクターがしゃべる仕様になった際は、当時声優を引退し音信不通となっていたトッド役の逢坂秀実氏を興信所まで使って探し出し、出演してもらった…なんてエピソードも。逢坂氏の捜索にはショウ役の中原茂氏も協力したんだとか。同様に「超電磁マシーン ボルテスV」の剛健一役・白石ゆきなが氏も「新スーパーロボット大戦」の時には声優を引退していて、スパロボへの出演で声優としても復帰したんだそうな。

       

      さて、トッドです。「聖戦士ダンバイン」という作品はロボットアニメではあるものの、フォーマットはファンタジー世界を舞台にした戦記的なものになっている為、一見仰々しく思えてしまうキャラクター同士の掛け合いが見事にハマる作品でした。アニメファンには「富野節」なんて言われる台詞の言い廻しなんかも「ダンバイン」ではバッチリ決まっていましたね。

       

      ただ、「ダンバイン」のライバル…というと、最終回、ショウと刺し違えたバーン・バニングスだという人は多いんでしょうが、私としては、断然トッドなんです。考えてもみて下さい。バーンは地上から召喚されたショウ、トッド、トカマクの3人の上官的なポジションで、ドレイク軍の筆頭騎士の様な存在…ではあるんですが、序盤から連戦連敗、騎士の出である事に誇りを持っている割に、卑怯、卑劣な事も結構やる男。正体バレバレの黒騎士として再登場した当初…ズワァースに載っていた時は強敵としての存在感を発揮していましたが、結局地上に出てからはいいところナシ…撃墜されて救助された漁船?の甲板で体育座りで涙を流すことに。

       

      その後搭乗するガラバが…オーラバトラーではなくオーラファイター…モビルスーツに対するモビルアーマーの様な存在なんですが、「ガンダム」とは違ってオーラバトラーはやっぱり剣で斬り結ぶ戦闘が魅力な訳で、剣を使えないガラバはイマイチ魅力に欠けます。そこそこ量産されていてゼットとかも乗ってましたし、専用カラーとかでもないのがまた痛い。ハイパー化しても、エレ様にオーラ力を封じられたりとイマイチな印象が付きまとうんです。

       

      一方、トッドはドラムロでやられて戦死したと思いきや、マーベルを召喚したナックル・ビーに救われていて、ビショップについてピアレスを駆って再登場…このピアレスとショウのダンバインの激闘が、まぁ迫力あるんですよ、ええ。その後もドレイクの元に戻りライネックで執拗にショウを狙う訳です。そして戦いの最中、剣で斬り結びながらショウやマーベルと交わす会話がまぁ、また良いんだコレが。

       

      「貴様のおかげで俺は地獄を見たんだよ!」

      「他人に説教する程歳をとったのかよ、ショウ!」

      「ショウ・ザマ、貴様がいなければ戦いは地上まで拡大しなかったんだ!」

      「おふくろに心配かけただけ無益だったってことさ。バイストンウェルで終わらせるだけで良かったんだ!」

      「西部のイモには分からん事さ!東部の落ちこぼれの事はなぁ!」

       

      …とまぁ、名台詞が飛び出す飛び出す…名台詞も

       

      「私は騎士の出の筈だ!」

       

      みたいな若干情けなさを含むものが多いバーンとはえらい違い。逢坂氏の演技自体はそんなに際立って上手い…という訳でもないんだけども、台詞回しがとにかく独特で、その声質もトッドのキャラクターにホントぴったりなんですよ。「聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説」というプレステのゲームでは代役で堀内賢雄氏が声を担当していたんですが、正直物足りなかったです。スパロボスタッフが興信所使ってまで逢坂氏のトッドに拘ったのも、アニメ見ていると納得なのです。

       

      思えば、ショウにとってはトッドって鏡というか、影と言うか…対の存在なんですね。時を同じくしてバイストンウェルに召喚されたものの、片や反ドレイクの聖戦士として成長、片や野心を持ちつつもくすぶっている…トッドというキャラクターは、「ドレイク側に残ったショウ」の姿なんだと思うんです。だからこそ彼はショウに拘り続け、ショウもトッドを止めたいような台詞を吐いていますし、視聴者も彼の言動には注視してしまうんです。

       

      「良い夢を…見させてもらったぜ…」

       

      という彼の最後の言葉、それを受けてのショウの

       

      「これが…いい夢でたまるかよっ!!」

       

      は、ショウだけでなく視聴者の思いも代弁してくれている…そんな気がします。

      彼の死に際し、ドレイクはトッドの故郷で彼の最愛の母が住むボストンへの攻撃を控えるよう通達を出します。ドレイクもトッドの死には、何か思う所があったのでしょうね。

       

      ちなみにトッド、「スパロボF完結編」からドレイク軍を見限って自軍に参加してくれるんですが、この理由がドレイク軍が彼の生まれ故郷であるボストンを攻撃した為。最愛のおふくろと故郷を守る為に単身ドレイク軍の大群の前に立ちはだかります。これ以降も、トッドはスパロボではフラグ次第で仲間になるキャラクターの代表格になる訳ですが、アニメ本編見てるとね…分かる気がします。スパロボスタッフがトッドを殺したくない理由が。

      | 零哭堂 | ライバル列伝 | 00:01 | comments(2) | - |
      あんたの男が光って見えるぜ
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        さて、「主人公」「脇役」ときたらやっぱりコレですね、そう、「ライバル列伝」です。

        え?「脇役列伝」で紹介したボー・ブランシェは御神苗のライバルだろ?

        …チッチッチッ…彼は、自称ライバルです。そのポジションこそ似合っていると思うのです。

         

        そんな訳で最初に紹介するのは、私が最も好きなライバルキャラクターと言っていい男。

         

        「戦闘メカ ザブングル」より ティンプ・シャローン

         

        ご存知、「戦闘メカ ザブングル」のライバルキャラクターです。この「ザブングル」にはもう一人…"たれ目"ことキッド・ホーラというライバル的立場のキャラクターが存在する訳ですが、彼はジロンにとっては親の仇であり、それこそ惑星ゾラの「泥棒でも人殺しでも3日逃げおおせれば無罪放免」という鉄の掟を無視してまで拘り、追い続けた彼の方が、やっぱりライバルとしては格上ですよ。しかも彼には「イノセントに雇われている仕掛け人」という、惑星ゾラやジロン達の行く末を決定づける設定を当初から与えられているキャラクターですからね。

         

        …まぁ、一応ホーラの方にもエルチを巡る恋敵、ではあるんですが、これはどういう訳かティンプも終盤で参戦したしなぁ…。

         

        彼…ティンプの魅力といったら、やっぱりその2面性。黒いテンガロンハットに黒いポンチョを羽織り、滑車付きのブーツを履いて腰に下げるのはコルトSAAの2丁拳銃…というマカロニウエスタンにでも出てきそうな出で立ちで、性格はニヒルで自信家、したたかな渋い男…の筈なんですが、まぁ色々ズッコケるんです。葉巻に火をつければあちこち火傷したり燃やしちゃったり、崖から駆け下りれば止まれなくなり、颯爽とコックピットに乗り込む筈がキャノピーに顔面を強打…ニヒルに大物ぶる割に、やる事なす事どこかおっちょこちょいな地が出てしまう…以前記事を書いた破嵐万丈がコミカルな一面もあるが決める時は決める主人公ならば、このティンプ・シャローンはカッコつけ。ただいつも決めるつもりが決まらない…そんなキャラクターなのです。

         

        ジロンにとっては憎い親の仇、確かに銃の腕もウォーカーマシンの操縦技術も一流…しかも計算高く冷酷、と絵に描いたような悪役ライバルな筈が、何故か徹頭徹尾決まらない。そんな彼のキャラクターは、「戦闘メカ ザブングル」という作品を象徴している様にすら思えるのです。

         

        「機動戦士ガンダム」で一躍名声を手にした富野氏が続けて世に送り出したのはあの「伝説巨神イデオン」…決して真に分かり合えないハードな作風でラストも富野氏の異名を決定づけた「皆殺し」…恐らくは精神的に大いに消耗したであろうその反動が、本作「ザブングル」…そんな作品のライバルは、主人公の仇敵でありながら何と最後まで生き延びてしまう…ココがティンプのティンプたる所以…と言えるんじゃないかと。

         

        ティンプの凄い所は、銃の腕でもウォーカーマシンの操縦技術でも、その計算高さでもないんです。生き延びるためには手段を選ばない節操のなさ…いや、プライドのなさ、と言ってもいいかも知れません。彼は窮地に落ちいったら誰よりも早くトンズラします。その逃げ足は作中、あのバイタリティの塊の様なジロンの追撃を振り切って生き延びた事からも分かるというものでしょう。そして普段はやたらニヒルにカッコつけているクセにいざ窮地に立つともうなりふり構わずどんな情けないことをやってでも逃げおおせる…いやぁ、実の所、ジロン以上にティンプって生きる事への執念が強い…悪あがきの天才、と言えるんじゃないでしょうかね。ピンチに命からがら逃げおおせた後に、

         

        「出来る男ってのは死なねぇのさ。カッコつけて死ぬ奴は二流よ。」

         

        とか言ってニヒルに笑いながら自分の往生際の悪さを肯定する…それがティンプという男です。(笑)

         

        何よりも生き残る事に執着する…そういうキャラクターだからか、ゲームなどに登場すると美味しい役を任される事が多いんですね。スポット的に味方してくれたり、土壇場で敵を裏切ったりと彼らしい活躍をするゲームも多いようです。「スーパーロボット大戦Z」シリーズでは、「ビッグオー」のベックや「ボトムズ」のカン・ユーと凸凹トリオを結成していましたっけ。

         

        あ、ちなみにゲームとかだとやっぱりティンプはブラッカリィのイメージが強いかも知れませんが、実は彼、ブラッカリィに載ったのは最終話のみだったりします。ガバメントタイプの後はしばらく未登場で、再登場の時はシャア専用ザクみたいな色のカプリコタイプ、以降は主にデラバス・ギャラン級のギブロスの艦長としてアイアン・ギアの前に立ちはだかります。ブラッカリィはむしろゲラバ・ゲラバがよく使ってましたっけ。

         

        そんな訳で、ティンプの搭乗機というと序盤のガバメントタイプのイメージが強いんですよね、私の場合。

        | 零哭堂 | ライバル列伝 | 08:00 | comments(0) | - |
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