土建屋探偵シリーズ17 建設小町純子の推理日誌 再開発事業に潜む殺意の連鎖 夜の現場に消えた死体と敏腕所長の隠された過去

自己満足ブログ
弱いんです、こういうキャラクターに
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    先日「スパロボUX」をやり直してますよ、と書きましたが、「UX」と言いますと、個人的にはやっぱり「蒼穹のファフナー」なのです。悪名高い「K」に続いて2度目の参戦ですが、「K」における「ファフナー」のクソみたいな扱い…原作で死んだキャラクターを生き延びさせるのに唐突かつ訳のわからんやり方をしたり、そもそも「ファフナー」勢だけ救いがないエンディングだったり…それに比べれば「UX」の場合は「H&E」参戦の都合があるので甲洋の扱いはともかく、翔子、道夫さん、衛の3人の扱いと言い、それなりに報われていると思うのです。

     

    そんな訳で、今回は「蒼穹のファフナー」より

     

    近藤剣司

     

    です。

    HP時代の私の記事を知っている人は「大惨事スーパーロボット大全」でも書いたので繰り返しになりますが、私は実は「ファフナー」のライブ放送時は視聴しておらず、そこそこ好評みたいだけどなんか「エヴァ」っぽいらしいアニメ…という程度の認識しかありませんでした。たまたま千葉の山の方に出張しておりましてね、宿に帰ってしまうともうヒマで仕方ない私が何気なくテレビつけたら、劇場作品「H&E」公開カウントダウンで東京MXにて連日再放送していた…それでハマってしまった訳です。

     

    そして…なんで剣司?と言いますと、無印の「蒼穹のファフナー」において最も私が好きなキャラクターが彼だからなのです。

    何と言いますか…以前記事を書いたカイさん然り、私はこういうキャラクターに弱いんですよ。

     

    主人公的な適正が薄い、基本的には戦いに向いていない臆病な性格…そんな割とリアルでもいそうなキャラクターが、大切な者を失い葛藤…その不幸を乗り越えて強く立ち上がる。

     

    …剣司と言うキャラクターはこの典型です。剣司は一騎や総司と同学年で、そのお調子者な性格から周囲からは割と軽く見られがちな少年。親友の衛といつもつるんでいて、咲良に片思いしている…もう至ってフツーの少年な訳です。それが竜宮島と世界の現状と言う真実を突きつけられ、戦いが突く最中自らもファフナーのパイロットとして戦場に立つ事に。しかし咲良や衛とは反対に変性意識によりより臆病な性格になってしまい目立った戦果は挙げられずにいた。そんな中、想いを寄せる咲良は同化現象により倒れ、親友の衛も戦死。苦悩し戦いから逃げるが、今度は唯一戦わないことを責めないでくれた母ちゃんが自分を救う為に死んでしまう。

    衛の死や母の死の原因は自分にある…と更に苦悩する彼は一点奮起、今まで一度も勝てなかった一騎に勝負を挑み、同化現象の進行というハンデがあるとはいえ初めて一本勝ちし、パイロットとして復帰。第1次蒼穹作戦では仲間から孤立したところでマークニヒトの襲撃され絶体絶命!!…となったが逆に一撃を喰らわし、これによりフェストゥムが「痛み」を知り勝利のキッカケとなる。

     

    …という、衛と母を失って以降は主人公を食うレベルで「主人公」なキャラクターですが、この展開…なんか既視感があるなと考えていたら、

     

    「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」より ポップ

     

    彼にそっくりなんですよ。自らの臆病さを乗り越えて奮戦する様や、不幸をキッカケに一度は逃げ出すがそこから奮起する様、何より、主人公ではないのにラスボスにある意味決定的な一打を与えて勝利へ貢献している様…ホント、そっくりだと思います。キャラクターの見た目も何となく似てますよね。服もマークアハト色ですし。終盤でのマァムとの関係も、「H&E」での咲良との関係に似ている気がしますね。

     

    …あ、余談ですが、「H&E」の剣司の変貌ぶり…飲んだくれる衛の父親と銭湯の面倒を見つつ、まだ体調が万全でない咲良の介護を続け、更には後輩たちも親身になって世話する…という完璧超人っぷり。お調子者だった頃の彼がウソの様です。それでも時には弱音や迷いを口にしてしまうが、傍らにいる咲良が

     

    「衛がいなくなったのはアンタのせいじゃない。アタシの身体も誰のせいでもない。でも、アンタが責任感じるのも分かる…だから、一緒に背負わせなっての。」

     

    なんて言って…いや〜、このシーンでほんっと、剣司の成長もそうですが、咲良もいい女になったよなぁ…とつくづく、ね。

    ホント、こういう系統のキャラクターに弱いんだなぁ…ワタクシ。

     

    あ、ちなみに私は「エクソダス」途中リタイアなので、「ファフナー」に関しては「H&E」までの知識しかありません。また新作やるみたいですが、私は「H&E」で終わっておくのがベストだったんじゃないかと思ったりはします。まぁ、「エクソダス」途中で投げた人間が言ってはいけない事かも知れませんが。ただ、「エクソダス」で遂に結婚したらしい剣司と咲良…ココだけは見たかったな、と。

    | 零哭堂 | 脇役列伝 | 21:01 | comments(2) | - |
    選ばれなかった男
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      今回はマイフェイバリットロボット漫画「ゲッターロボ」シリーズからこの人。

       

      「ゲッターロボシリーズ」より 神隼人(画像は「ゲッターロボ號」のワンシーン)

       

      「ゲッターロボ」の主人公はゲッターチームの3人なんだから、隼人は脇役なんかじゃなくて主人公の1人だろ、というツッコミがあると思うんですが、ココで敢えて「脇役」としたのにはちゃんと理由があるんですよ。

       

      アニメ(東映)版での隼人は、以降ロボットアニメの2号パイロットのフォーマット的な「キザでニヒルでカッコつけ」というキャラクターを確立したキャラクターとして知られ、リーダーであるメイン主人公と時に衝突する事でドラマを盛り上げる役割を与えられているキャラクターです。メイン主人公に対抗する意味でもキャラクターが立っていて、

       

      「俺はボインちゃんが大好きでな」

       

      という迷言や、リョウを差し置いてヒロインのミチルを射止めたり、と活躍頻度も多かった訳です。東映アニメ版でも個性あふれるキャラクターではあったんですが、石川賢先生の漫画版では更に過激な味付けがされています。というのも隼人は学生運動過激派のリーダーであり、学校の一部を「隼人の校舎」として占拠している危険人物でして、仲間への内ゲバも辞さない残虐な男として登場します。

       

      この「目だ。耳だ。鼻!」のシーンはあまりにも有名ですね。

       

      東映版の健全?路線とはかけ離れたバイオレンス感あふれる石川賢版「ゲッターロボ」ですが、キャラクター自体はキョーレツなものながらちゃんとロボット漫画的な熱い作品でもあるんです。当然隼人にも見せ場はある訳で、特に「G」ではかつての学生運動過激派だった頃の仲間達が百鬼に改造されてしまうエピソードなんかがあったりして、主人公たるゲッターチームの一員として魅力十分…なんです。

       

      …が!!「ゲッターロボ號」から隼人のポジションに変化が現れます。新たなゲッターチームを率いてプロフェッサーランドウと戦う男、として登場するんですが、このポジションを与えられて以降、隼人のポジションに明確に変化が出てきます。その変化と言うのが、メイン主人公たる流竜馬との対比として描かれるんですが、どこが竜馬と違っていったのかと言いますと、竜馬が半ばゲッターに「選ばれた」のに対し、竜馬以上にゲッターに執着しながらも隼人は「選ばれなかった」点。

       

      早乙女研究所でのゲッタードラゴン暴走事故以降、ゲッター線とゲッターロボに対して懐疑的になりゲッターに乗る事を拒否した竜馬に対し、隼人はむしろゲッターが導こうとする未来に焦がれていた節がある訳です。「號」を受けて描かれた「真ゲッターロボ」ではゲッター線の第一人者である早乙女博士に半ば弟子入りのような形で自らもゲッターロボの建造に携わり、暴走事故にも関与しています。但し、隼人は同じく研究所を消滅させるに至った暴走事故を経ても尚、ゲッターに携わる事を止めなかった…それが「號」の物語な訳で。

       

      ゲッター線を危険だと認識し、ゲッターロボを拒んだ竜馬がゲッター線に選ばれ、ゲッターの行く末、導く未来に執着していた隼人が結果的に置いてけぼりを喰らう…隼人はゲッターの凄まじさを誰よりも知る人物であり、同時に武蔵、弁慶、早乙女博士といった、ゲッターが導いた故の悲劇も目の当たりにしてきた男。つまり、隼人こそが「ゲッターロボ」という神話の語り部として選ばれた…だからこそ、彼はゲッターを求めつつも選ばれる事が無い「脇役」になってしまった…それは恐らく、隼人にとっては戦いで死ぬことよりも歯がゆく、耐えがたい事だったのではないか。

       

      …久々に「ゲッターロボ」を読み直すと、そんな事を思ったのです。

      | 零哭堂 | 脇役列伝 | 21:13 | comments(0) | - |
      「機動戦士ガンダム」と言えば…(ちょっと追記)
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        「機動戦士ガンダム」…それも初代に限定して「好きなキャラクターは?」と聞くと、人気なのはやっぱり主人公のアムロや「赤い彗星」のシャア、「めぐりあい宇宙」のシャワーシーンでは劇場公開当時フラッシュを焚いて撮影した不届き者がいるというセイラさん辺りでしょうか?…もしくは渋いオヤジの筆頭であるランバ・ラルや後のアムロやシャアに多大な影響を及ぼしたララァ…こんな感じで初代「ガンダム」の人気キャラクターは枚挙にいとまがない訳ですが、私にとってはやっぱり彼なのです。

         

        「機動戦士ガンダム」より カイ・シデン

         

        ご存知、サイド7の民間人でホワイトベースではガンキャノンのパイロットとして一年戦争を戦い抜いたカイ・シデンです。

        小説版では終盤でアムロが戦死してしまう事もあり、最終的にはニュータイプとして覚醒した彼が主人公めいた活躍や発言をする事も一部では有名なんですが、私が好きなのはアニメ版の「軟弱者」なカイなんです。

         

        物語の冒頭、サイド7でジオンの襲撃に巻き込まれた民間人の中でも、嬉々として…と書くと語弊はありますが、生き残る為という理由はあれど、その裏にはある種の自己顕示欲に駆られていた部分が見えなくもなかった序盤のアムロとは別ベクトルで、軍人であるブライトやリュウに反発していたキャラクターがカイというキャラクター。大型特殊の免許を所持していて適正も認められた為にガンキャノンのパイロットに抜擢されますが、パイロットとして戦う理由も基本は生き延びる為ではありますが、やや後ろ向きで打算が大きかったキャラクターですね。

         

        カイには身勝手で皮肉屋な男…という描写があり、それを理由にセイラさんからビンタされている訳で…お世辞にも育ちが良いタイプのキャラクターでは無かったのですが、コレは当時…ありがちな主人公サイドの2番手キャラクターという部分に所以する部分が強い気がします。「ゲッターロボ」における神隼人、「コン・バトラーV」における浪花十三みたいなモン…というのはあったんじゃないかと。ただ彼の場合特筆すべきは戦いを、戦争を嫌い、軍属になる事を嫌って一度はホワイトベースを降りている…という点でしょうか。

         

        ニュータイプ云々というのは個人的にはどうでもいい部分…というか、正直「ガンダム」のニュータイプ論は好きではないんですが、それはともかく戦いの才能に富み、戦争に邁進しているアムロより、戦争を嫌い、軍属になる事に強い抵抗感を持つカイの方に感情移入しやすい部分があったんですね。この原因は、やっぱり「ガンダム」が異星人や異形の存在ではなく、まがりなりにも人間同士の戦い「戦争」を描いていたからかも知れません。

         

         

        そんな彼の転機は第28話「太平洋、血に染めて」ですね。ホワイトベースを降りたカイは幼い弟妹を食わせるためにジオンのスパイをしている少女・ミハルと出会います。一旦はホワイトベースを降りるも、ホワイトベースの…仲間の窮地にいてもたってもいられず結局戦う事を選ぶカイですが、ココでホワイトベースに潜入したミハルを匿ってしまいます。この辺はカイというキャラクターの「軟弱者」たる魅力が存分に出ていて、皮肉屋を気取っているが根っこの部分ではお人よし、仲間を見捨てられない。それでいて嘘だとは分かっているのにミハルに「あんたに会いに来た」と言われて内心喜んでしまう…そして出撃しミハルは自分を助けるために死んでしまう…このミハルとの別れを通じてカイは大きく成長します。このエピソードが、後のジャブロー戦での出撃時の名台詞

         

        「ミハル、俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな娘を増やさないために、ジオンを叩く…徹底的にな!」

         

        に繋がる訳ですが、このシーン、劇場版「哀戦士」だと主題歌のイントロが重なる上に古川さんの熱演もあって凄くカッコいいシーンになっているんですね、ええ。実質、「哀戦士」はカイが主人公だとすら思うんですよ、私は。

         

        余談ですが、この出撃前、軍の施設に入れられそうになるのを拒んでフラウ・ボウの説得も聞かないカツ、レツ、キッカの3人をカイがフォローし、担当官を説得して結果3人がホワイトベースに残れる事になる…というシーンがあるんですが、このシーンをことぶきつかささんの「デイアフタートゥモロー カイ・シデンのメモリー」という漫画でネタにされており、カイがミハルの弟妹・ジルとミリーを引き合いにこの件を振り返り心情を吐露するシーンがあるんですが、コレにはなるほどそう来ますか!と感心してしまいました。この「カイ・シデンのメモリー」はサイド3で開かれるホワイトベース展を軸に、カイが当時を回想していくという初代ファン、カイファン必見の漫画です。全2巻でキッチリ完結しているので是非。ちなみに「カイ・シデンのレポート」(こちらも全2巻)というのもあるんですが、コッチは「劇場版Z」が軸なので初代ファンはスルーしても良いかと。まぁ、「劇場版Z」が好きならアリかも知れませんが。

         

        それと、カイというキャラクターはニュータイプ云々とは違う形の高い洞察力の持ち主だという事にも触れておきましょう。序盤にブライトたちに食って掛かる場面が多いのもそうですが、何気に核心を突いた台詞を吐く事が少なくないんです。件のミハルにしてもすぐにジオンのスパイとハッキリ断定出来ていたかは分かりませんが、何らかの後ろめたい商売をしていて目的があって自分に近づいてきた事を察していますし、ア・バオア・クーでの最終決戦前のブリーフィングでも、アムロの「作戦は成功する」という発言を、作戦前にナーバスになっている仲間への方便であると見抜いたりしています。更には舞台を「Z」に移しても、一目見ただけでクワトロがシャアである事を看破していたりもします。カイの場合の洞察力と言うのはニュータイプ的な突然変異の賜物とかではなく、自身の経験なとから得た「物事の本質を見抜く目」…そういう意味で言えば、カイをニュータイプとして覚醒させてしまった小説版よりも、カイのニュータイプとしての素養を殆ど描かなかったアニメ版の描写の方が彼のキャラクターを引き立てていると思います。

         

        カイはアムロの影に隠れがちながらも多大な戦果を挙げているキャラクターではあるんですが、次々後付けされていくOVAやらゲームの影響でパイロットとしてのイメージは割と薄くなってしまっている気がします。更に、一年戦争後は軍を離れてジャーナリストになっている、という事から初代を扱った「ガンダムゲー」はともかく、「スパロボ」等ではジャーナリストとして協力者、というポジションになる事が多く、パイロットとしては割と不遇ですね。愛機のガンキャノンも後続シリーズ作品の登場に合わせて序盤は何とか…という性能になるパターンが多いので同様ですが。でも近接戦闘用の武器がバルカンしかなく機動性が低め、という欠点はありますが、厚い装甲に守られた堅牢なボディに連射可能な大口径実弾砲、精度の高いビームライフルと…射撃戦に限れば一年戦争でも屈指の良機体ではないかと思うんですよ、ホント。テレビ版ではデカい岩投げつけたりしていたので馬力もありそうですしね。(笑)

         

        個人的には「スパロボ」のクロスオーバーとして、「F91」のクロスボーンバンガードのフロンティアサイド襲撃のエピソードで、守備隊は戦火を広げるばかりで襲来したクロスボーンバンガードに対してなすすべない状態。戦火から逃げ惑うシーブック達民間人の退路を確保する為に、ロイ将軍の博物館に視察に来ていたカイとたまたま居合わせたハヤトがそれぞれ展示されていたガンキャノンとガンタンクに乗って出撃…2機とも旧式ながら改造済みで、カイとハヤトも昔取った杵柄でクロスボーンの舞台を翻弄していく…というifを「スパロボ」で妄想してたんですが…実現はしませんでしたねぇ…。

         

        記事書くのに回想してたら「哀戦士」を何だか見たくなってしまいましたね、ええ。やっぱ「初代」はカイとガンキャノンですよ、ホント。

        | 零哭堂 | 脇役列伝 | 00:04 | comments(3) | - |
        白い死神
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          最近、「スパロボBX」をやっているせいで昔見たロボットアニメについて色々と思い出したり調べたりする事が増えているんですが、そんな中で、「スパロボ」でも扱いが面倒で活躍させ難いんじゃないか…と思う機体とかキャラクターやメカが結構いるんだな、と思ったのです。その筆頭が彼なんじゃないかと。

           

          「新機動世紀ガンダムX」より デマー・グライフとその乗機コルレル

           

          まぁ、「ガンダムX」自体が割と参戦したスパロボが少なかったりする訳ですが、このデマーとコルレル、「スパロボR」にしか出ていないんだそうで。でも、個人的にこのデマーとコルレル…「ガンダムX」の世界観で限定的な状況下なら最強なんじゃないか?と思っているんです。

           

          先ずパイロットのデマーですが、「ガンダムX」のアフリカ戦線において「白い死神」の異名を持つパイロットで階級は少尉。新連邦のニュータイプ候補としてフラッシュシステム…要は「ガンダムX」におけるサイコミュみたいなものですが、それに適応するか実戦でテストする為にフロスト兄弟の元に送られます。「白」に異常な拘りを見せ、自分に与えられる事になったコルレルを見た際、色は白がいいと希望するも、シャギアに「色なんてどうでもいい」と返されそれに激昂したり…と一種の偏執的な性格を持つキャラクターとして描かれます。その後、1人でコルレルを白く塗装している姿を見たオルバは彼を「変わり者」呼ばわりしますが…お前が言うか?ですね。(笑)

           

          「白がパーソナルカラー」というと、古くは「MSV」のシン・マツナガや、一年戦争時代のアムロの通り名「連邦の白い悪魔」…もっともコレは後付け設定で劇中では「連邦の白い奴」としか呼ばれてませんが。他にも「ガンダムAGE」にはやはり白に拘るウルフというキャラクターが登場するそうですが、白に偏執的な拘りを見せたのはデマーだけかと。

           

          そしてその乗機となるコルレル…形式がNRXとなっているので系列としてはシャギアのヴァサーゴやオルバのアシュタロン等と同じく新連邦開発の機体ですが、その中でも特に異彩を放っているMSです。徹底的に軽量化したその機体は手足がやたら細長く、武装もビームナイフ1本のみ。その重量は何と4.5トン!!普段重量のある建設機械とかを間近で管理する仕事やっている身からすると、ハッキリ言って異常な数値です。なんせ、工事現場のゲートに敷かれている鉄板…1.5m×6.0mの奴で1枚1.6トン…この鉄板3枚よりコルレルは軽い事になる訳です。全高17.9mもあるのに、です。まぁ、この重量の以上っぷりは何もコルレルに限らず、「ガンダムX」…いや、「ガンダム」シリーズ全般…もっと言えばロボットアニメの殆どが異常になるんですけどね。まぁ、きっと凄まじく軽いのにやたら頑丈な新素材があるんだ…とでも思っておきましょう。

           

          この「新連邦驚異のメカニズム」なコルレルは、五条橋での牛若丸と弁慶の決闘よろしく市街地を残像を見せながら飛び回り、DXの左腕を切り落とし、バックパックにもナイフを突き立てる。回転しながらのジャンプキックを喰らわし、ライフルはおろか至近距離で放たれたバルカンすら全弾回避。挙句の果てにビームライフルの上に立つ…コレ、「機動武闘伝Gガンダム」じゃなく、「ガンダムX」でやってのけるんだから凄いんです。

           

          それまでのロボットアニメにも徹底した軽量化で機動力を武器に主人公を苦しめた敵メカというのはいます。例えば「太陽の牙ダグラム」でザルツェフ少佐が対ダグラム作戦で使った通称"パジャマソルティック"とかね。でもココまで派手に主役メカを翻弄し、勝利一歩手前まで行ったのはこのデマー&コルレルだけなんじゃないかと。

           

          ちなみにコルレル…別にデマーの愛機って訳じゃなく、フロスト兄弟が彼にあてがった機体に過ぎないんですよね。と、いう事はかなり尖った…最早ロマンみたいな性能のコルレルを存分に生かしてガロードを追い込んだデマーの技量、トンデモナイレベルって事になるんじゃないかと思うんです。ですから、「ガンダムX」における最強パイロットは、ガロードでもジャミル、カリスでも、ましてやフロスト兄弟でもなく…このデマーだと思うんですよ、私は。

           

          しっかし、ロマン溢れる機体ですよね、コルレル。異形もいい所なMSですが、コレ、痩身でナイフで戦う…という点でから「エヴァのパクリ」呼ばわりされてしまったんです…全く、これだから「エヴァ」オタはメンドクサイんだよ。こんなの言い出したら、「エヴァ」だって散々パクってるって事になるんだぜ、と。「ウルトラマン」とか「マジンガーZ」とか「伝説巨神イデオン」とか「犬神家の一族」とか「謎の円盤UFO」とか。

           

          …で、実はコルレルのデザインモチーフは「あしたのジョー」の力石徹なんだそうで、むしろエヴァには似ない様苦慮したんだとか。確かに過度な原料でやせ細った姿はコルレルのデザインに似ているかも知れません…が!!コルレルの戦い方は「あしたのジョー」の力石というより、むしろハリマオなんだよなぁ…。(笑)

          | 零哭堂 | 脇役列伝 | 00:57 | comments(0) | - |
          蓮の花の如く
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            え?バレンタイン?

            …WW2時にソ連でも重用されていたイギリスの歩兵戦車がどうかしましたか?

             

            近年ではパチンコやパチスロにもなって、一気に人気、知名度共に高くなった感じもする漫画「花の慶次 雲のかなたに」ですが、この漫画は隆慶一郎先生の「一夢庵風流記」という時代小説が原作。一大ブームとなった超人気漫画「北斗の拳」完結以降、どうしても描く漫画がケンシロウのイメージから脱却できなかった原哲夫先生が、この「一夢庵風流記」に出会い、ケンシロウの呪縛から解放された思いになり是非漫画にしたい!!と隆先生の元を訪ねたが、隆先生は病床にあったが漫画化を快諾してくれて「雲のかなたに」という副題を考案してくれた…というエピソードがあるんだそうで。

             

            時代小説である「一夢庵風流記」を少年漫画にするにあたっては結構あちこち改変していて、例えば原作では慶次ではなく慶次郎という呼称が使われていて、「花の慶次」では若々しい印象ですが原作では史実に寄せて壮年の男として描かれています。原作の「唐入り」のエピソードは漫画で「琉球編」となっていてキャラクターが色々置き換えられていたりします。漫画の岩兵衛も原作には登場せず、漫画での彼の言動は骨や「唐入り」で仲間になる遠町筒使いの金吾洞のものとして描かれています。

             

            まぁ、「花の慶次」という作品は色々と影響を及ぼした作品ですよね。この漫画以降、コーエーの歴史SLG「信長の野望」等に前田慶次がかなり尖った能力値で登場する様になりましたし、「戦国BASARA」の様に割とまんまなキャラクターが出て来るゲームなんかも出てきました。

             

            そんな「花の慶次」…私がこの作品で一番好きなキャラクターと言えば

             

            坂田雪之丞

             

            誰?という人もいるかも知れませんが、「花の慶次」で最も「泣ける漢達のエピソード」である「佐渡攻めの章」に登場するキャラクターです。え?誰かに似てる?

             

            多分この方、俳優の的場浩司さん。

             

            今では水を抜いた池でアリゲーターガーと戦っていますが、デビューしたての90年代初頭は主にリーゼントで強面な風貌でヤンキー役としてよくドラマや映画に出ていましたっけ。言及されている訳ではありませんが、雪之丞のモデルは的場さんで間違いないでしょう。「花の慶次」は他にも俳優さんとかをモデルにしたと思しきキャラクターがいるので、読む際は注目して欲しいポイントです。初登場時の真田幸村なんて、あの人ソックリですよ!?(笑)

             

            さて、話を元に戻して坂田雪之丞ですが、実はコレは偽名というか、勝手に名乗っている名前で本名は茂兵という百姓。武士として手柄を挙げて大名になる事を志す青年ですが、初登場時は朱槍を任された同僚に嫉妬して半殺しにした罪で牢屋に入れられていました。そこに佐渡攻めで手勢を探す慶次が現れ、彼に望み通り朱槍を任されます。

             

            しかし慶次の朱槍は家中でもその武勇が認められた者に許されるものであり、当然戦では手柄首として標的となり命を狙われやすい…雪之丞はその重圧や恐怖に震えが止まらない。そんな時、慶次の軍に加わりたいと年寄りの百姓たちが名乗り出ます。彼らの子や孫は敵と捕らえられていて、その子や孫達は自分達で取り戻したい。それが叶わなくともどうせ老い先短い身、孫達と死んでやる…そんな勇壮な決意の百姓達を目の当たりにした雪之丞の震えはピタリと止まり、百姓だけを死なす訳にはいかないと戦う決意をする訳です。

             

            粗暴な乱暴者ではあるが、その心根は弱者を思いやれる優しい心、高潔な魂の持ち主なのですよ。何といいますか…昔は一定数いたんです、喧嘩とか日常茶飯事で教師とか大人も手を焼く不良なんだけど、一般の生徒には理由もなく手を出したりしないしカツアゲとか万引きも「シャバい」からやらない…怖い人なんだけど、実は意外に自分を律している昔気質のヤンキー…そう、ドラマや漫画なんかで雨の中捨て猫に自分のさしていた傘を差しだして自分はどしゃ降りの中走って帰る様な…そんなキャラクターなのです。

             

            と、いいますか…「佐渡攻めの章」自体が、雪之丞を筆頭に蛮頭大虎、百姓の爺さんたち、犬養殿、敵方の兵部、景勝、兼続…そして慶次、と気持ちのいい男…いや漢が多数登場する「花の慶次」でも屈指の名エピソードかと思うんですよ。男ならコレが嫌いだ、という者はそうはおるまい…そう思いますわ、ええ。

             

            雪之丞達の活躍やその結末に関して、ここではこれ以上書きません。ネタバレ云々もありますが、これ以上書くと多分パソコンのモニターが曇って見えなくなってしまうと思うんですよ、ええ。

             

            「花の慶次」を全部読め、とは言わない。でも「佐渡攻めの章」は是非読んで欲しい。彼等の雄姿に、きっとあなたも景勝と同時に自然に「鐙を外す」事になると思います。

             

            余談ですが、「花の慶次」という作品にはもう一人、「脇役列伝」にて紹介したい人物がいるんです。彼についてはまたの機会に。

            | 零哭堂 | 脇役列伝 | 21:11 | comments(0) | - |
            ネオナチのお笑い芸人
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              まぁ、ぶっちゃけネタ切れ対策の一つなんですが、漫画、アニメ、ドラマ、映画…そういったもののフィクションのお気に入りのキャラクターについてちょっとだけ語る…というカテゴリーを始めようと思います。HPの時からの人には、「偏愛録」のライト版、と思っていただければ分かり易いかと。一応、「主人公」「ライバル」「脇役」とか分けてカテゴリーしていこうかと思います。

               

              記念すべき第一弾は「脇役」からチョイス。今回紹介するのはこの人です。

               

              漫画「スプリガン」より ボー・ブランシェ

               

              皆川亮二先生の代表作と言えば、「ARMS」と「スプリガン」だ…というのに異議を唱える人はあまりいないでしょう。両作品とも悪い言葉で言えば、「厨二」的な設定が前面に出た作風です。特に「スプリガン」は超古代文明だのオーパーツ、一般的には知られていない世界的な特殊組織、冴えない高校生が実は超級エージェント、ライカンスロープ…といった、昨今の漫画、ラノベではもう見飽きた…というレベルの設定をこれでもかっ!!と封じ込めている上に、今となっては古い作品という事もあり、あまり顧みられていない作品な気がします。

               

              ちなみに本作の設定、菊池秀行氏の「トレジャーハンター八頭大」…通称「エイリアンシリーズ」という小説をベースにしたもの(と、皆川先生も認める発言をしているらしいです)であり、本作がオリジナルという訳ではないんですが、今から30年前に未だに当たり前に設定として使われている諸々を詰め込み、叩きな破綻もせず描き切り広げた風呂敷も畳んで見せた…という点はやはり「名作」と呼んでいい作品かと思うのです。

               

              さて、「『スプリガン』と言えば?」という問いに対してこの作品のファンで彼の名を挙げる人は多い筈。

              そんな存在感溢れるキャラクターこそ、ボー・ブランシェなのです。

               

              彼はオーパーツ「水晶の髑髏」を狙う秘密結社「ネオ・ナチス」に所属する少尉として登場するのですが、この時点では誤植なのか何故かブラン"ツェ"になってます。本作の「ネオ・ナチス」は現実のネオナチとは違い、オーパーツの力を使って世界征服を企む秘密結社で、彼は薬物によって肉体を強化した強化人間。その実力は御神苗を上回っていたのですが、どうもオツムがやや残念…という片鱗が見受けられ、御神苗の師匠とでもいうべき朧にボコボコに…。この際、朧からは「あなた、見込みがあります。鍛え直して下さい!!」と言われ、再登場を匂わせて退場します。

               

              スプリガンとネオ・ナチスの争奪戦にて再登場した彼は、朧の期待通り薬物を止めて自らに特訓を化し御神苗との再戦に臨むも、雪崩により決着がつかず、これ以降彼はネオナチを離れ、スプリガン擁するアーカムの宿敵ともいえる軍産複合体・トライデントの傭兵として登場します。

               

              聖櫃を巡るアーカムとトライデントの対決にて再登場した彼は、御神苗との決着に固執せず、トラブルにより操船不能になった客船から乗客の命を守る為、一時的に御神苗に協力する事に。そこで語られた彼の信念がコレ。

               

              人間はより優れた人間によって正しき道を選ぶ、そこに幸福があるのだ。

              そして優秀な者は、より弱き者達を守る義務がある。

              それが私の信じる「ネオナチ」のあり方だ!!

              そのかわり支配する者は誰よりも優れてなければならない。

              そのために欠かさぬ努力を、精進を重ねなければならないのだ!!

               

              コレが彼、ボー・ブランシェという言う人物の本質なのでしょうね。選民思想かつ偏った思想ではあるんですが、その根っこにはノブレス・オブリージュ的なものがある。そしてその信念に基づき、支配する者としての矜持として自らも高みを目指し努力し続けている…この男、根っからの悪党という訳ではなく、自分に厳しく弱きものを守る為には自らの身を挺すことも辞さない…その証拠に助けた子供から懐かれ、慕われる一幕が。

               

              このシーンから、ボー・ブランシェは只の"主人公を敵視するキャラクター"から"矜持を持った愛すべきバカ"に進化したのです。

               

              また、この辺りから技名を叫びながら技を繰り出す様になるのですが、どうやらこれ等の技は日本のテレビゲームや忍者を参考に編み出した必殺技の様で…。(笑)

               

              その後も、「生還者(リターニングマン)」の異名を持つトライデントの傭兵部隊隊長・暁の押しかけ女房ならぬ"押しかけ相棒"となり、御神苗の前に立ちはだかる事に。しかしそんな彼の最後は宿敵である御神苗を援護する為、新生COSMOSの精鋭と死闘の末に力尽きる…というもの。その姿…そして大切な相棒に別れを告げその場を去る暁にグッと来た人は多い筈。

               

              コミカルな役回りが多いキャラクターなれど、決める時は決める…そして主人公と相対する敵側のキャラクターにも関わらず、根は善人であり、偏ってこそいるが彼なりの理想と信念、矜持を持って戦い続けたボー・ブランシェ。「スプリガン」という作品を語るにおいて外す訳にはいかない、非常に魅力的な名脇役だったと思います。

              | 零哭堂 | 脇役列伝 | 20:13 | comments(0) | - |
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